34 / 36
第34話 管理人異世界転生の危機
しおりを挟む
「師匠!」
騒がしく撒き散らされている音の中に、エラの悲鳴のような声が聞こえた。
おれは管制を呼んでみたが、返事はなかった。
こんなときにどこへ行きやがった?
まあ、ヒロ君のところだろうが――
外骨格がふらふらと立ち上がった。
おれの方へやってくる。
腰が痛むのだろう、歩き方がおかしかった。
前屈みになって、肩を上下させ、だらりと垂らした腕が揺れる。
やつはおれの前まで来ると、しばらく何もせずにおれを見下ろしていた。
それから、全身がマヒしているおれの足首を掴んで、振り回した。
腰ばかり責められたことにかなり腹を立てているようだ。
石臼に何度も頭を打ちつけられた。
痛みは感じないようにしているし、意識も飛んだりはしないが、おれは何も抵抗できなかった。
真っ赤な血が純白の世界に飛び散った。
泣いて暴れているエラが見えた。
彼女をガイドの娘が羽交い絞めにしていた。
外骨格の中の親父の脳へ直接に暗示を与えようともしてみたが、戦闘用強化外骨格は案の定、精神攻撃に対する防御も完璧だった。
おれは振り回され、柱や石臼に叩きつけられ、壁へ投げつけられた。
その間も、老人は続けざまに毒針をおれへ撃ち込んでいた。
監視室での経験から、おれには毒の効きが悪いと思い込んでいるのだ。
あまり毒をくらうと、前の基体と同じことになってしまう。
数日の間に二体も新規購入なんてことになったら、おれは破産だ。
カンベンしてくれよ。
しかし、今のおれは指一本動かすことができない。
可能なのは頭を使うことだけ。
今までのところ、意識ははっきりしている。
針銃の毒は毒キノコと違って、意識の方には働かないようだ。
不幸中の幸い――だな。
おれはソナーを使って、また周囲を「見」た。
外骨格の位置、老人の位置、ガイドの娘、そして、彼女に取り押さえられているわが弟子が、手脚をバタバタさせて暴れているのまで、一挙に「見」えた。
おれは石臼の周囲に小麦粉が溜まっているのを見つけると、それに意識を集中した。
老人は針が尽きたか針銃を下ろし、息子の外骨格へ歩み寄った。
何か言っていたが周囲の騒音にかき消されて、外骨格の中までは伝わらない。
突然、強化外骨格の上半身が前と後ろにパカッと割れた。
大柄な男が中から現れた。
老人を二十年若くした顔だった。
その顔は腰の痛みと怒りで真っ赤になっていた。
レモネード売りの父親の現物だ。
彼は外骨格から出てくると、老人に食ってかかった。
何を怒っているのだろう?
激しい腰痛のせいで誰彼区別なく当たり散らしているのかもしれない。
老人がポケットから何かを出して息子に見せている。
それは監視室の机の下に転がり込んだ輪っかだった。
親子は禿げあがった頭をくっつけ合うようにして話していたが、おれはそれがいつまでも続くことを祈っていた。
おれは石臼が吐き出す粉を相手に奮闘していた。
もっとも奮闘と言っても、それは身体的な意味ではなかったのだが。
粉はハーフエルフの弟子の専門で、おれとは何の絡みもないはずだったのに、と肚の内でボヤいていた。
おれの願いは空しく、息子の方は何だか納得したようで、強化外骨格の中へ戻って行った。
老人は再起動した強化外骨格に輪っかを差し出した。
外骨格の手首のところから細いマニピュレーターが伸びて、輪っかを受け取った。
そういう小さい物を扱うときには、外骨格の指では太すぎるので、細いマジックハンドを使用するらしい。
いずれにせよ、そいつはおれの指にはめられるのだ。
そいつをはめられたら、おれはこの世界とはおさらばだ。
どこか知らない世界で、魔物を倒したり、魔王になったり、貴族だったり、性別変わっちゃってたり、ハーレム作ったり、婚約破棄されたり、チートだったり、チートじゃなかったり、ギルドに入ったり、修行したり、ループしたり、いろいろとめんどくさいことのオンパレードだ。
冗談じゃねえぞ、おい。
外骨格の銀色に輝く手がおれに伸びた。
無造作に頭を掴んで持ち上げた。
おれの頭がミシミシと音を立てた。少しひしゃげたろう。
高く掲げられたおれの身体はミノムシのようにぶらぶらと揺れた。
透明な樹脂越しにレモネード売りの親父の顔が見えた。
怒ってはいないが、嬉しそうでもなかった。
彼の顔はいいかげんウンザリしてきたと言っているようだった。
おれは必死に意識を粉へ集中していた。
おれがほしいのは時間だけだ。
あともう少しでなんとかなる。
数十秒の猶予さえあればいいのだ。
外骨格はおれの身体を太い柱の一本まで運んだ。
そして、おれの身体を柱から突き出ている鈎に引っかけた。
背中から入った鈎の先端が胸から飛び出した。
あらかたの血は使いつくしてしまったらしく、傷からは何も出てこなかった。
百舌の速贄みたいになっているおれを見て、エラは泣き叫んでいた。
感度を上げた聴覚で、エラの声だけ聞き分けることも可能だが、今はそんな余裕はなかった。
外骨格はおれの左手を持ち上げた。
輪っかを挟んだマニピュレーターが、おれの左手の薬指に狙いをつけた。
微妙な操作が難しいのか、輪っかはわずかずつ薬指へ接近してくる。
しかし、おれは指を一ミリだって動かせなかった。
輪っかが赤く光り始めた。
輪の内側にレンズがはまっているみたいに、向こう側が歪んで見えた。
変な力場が発生しているのだ。
マニピュレーターはまるでおれを焦らしているかのように、数ミリずつ伸びてくる。
うなだれたまま動かせないおれの頭。
そらすことのできない目の下で、外骨格の金属の指に挟まれて動かせないおれの手へと、輪っかは近づいてきた。
もうダメかもしれない。
間に合いそうもなかった。
おれがいなくなったら、この世界はどうなるのだろう?
科学が発展し、いずれオーナー様を激昂させて、廃棄の憂き目を見るのだろうか?
どれくらい先の話かな?
百年じゃないな。二百年から三百年というところか。
他の世界に飛ばされたら、美味い物が食えなくなるのはしかたないとして――
せめてエラを母親に会わせてやりてえな、畜生め。
薬指と輪っかの間の空間がもう、枝豆一個挟むこともできないくらい近づいてしまったとき、おれはようやく準備を終えた。
べつにおれはあきらめていたわけじゃなかった。
粉の山から、オーブンに入れる前のジンジャーブレッドマンみたいのが、立ち上がった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【予告】次回「第35話 焼く前のジンジャーブレッドマンの襲撃」 お楽しみに。
感想をいただけるとうれしいです。
騒がしく撒き散らされている音の中に、エラの悲鳴のような声が聞こえた。
おれは管制を呼んでみたが、返事はなかった。
こんなときにどこへ行きやがった?
まあ、ヒロ君のところだろうが――
外骨格がふらふらと立ち上がった。
おれの方へやってくる。
腰が痛むのだろう、歩き方がおかしかった。
前屈みになって、肩を上下させ、だらりと垂らした腕が揺れる。
やつはおれの前まで来ると、しばらく何もせずにおれを見下ろしていた。
それから、全身がマヒしているおれの足首を掴んで、振り回した。
腰ばかり責められたことにかなり腹を立てているようだ。
石臼に何度も頭を打ちつけられた。
痛みは感じないようにしているし、意識も飛んだりはしないが、おれは何も抵抗できなかった。
真っ赤な血が純白の世界に飛び散った。
泣いて暴れているエラが見えた。
彼女をガイドの娘が羽交い絞めにしていた。
外骨格の中の親父の脳へ直接に暗示を与えようともしてみたが、戦闘用強化外骨格は案の定、精神攻撃に対する防御も完璧だった。
おれは振り回され、柱や石臼に叩きつけられ、壁へ投げつけられた。
その間も、老人は続けざまに毒針をおれへ撃ち込んでいた。
監視室での経験から、おれには毒の効きが悪いと思い込んでいるのだ。
あまり毒をくらうと、前の基体と同じことになってしまう。
数日の間に二体も新規購入なんてことになったら、おれは破産だ。
カンベンしてくれよ。
しかし、今のおれは指一本動かすことができない。
可能なのは頭を使うことだけ。
今までのところ、意識ははっきりしている。
針銃の毒は毒キノコと違って、意識の方には働かないようだ。
不幸中の幸い――だな。
おれはソナーを使って、また周囲を「見」た。
外骨格の位置、老人の位置、ガイドの娘、そして、彼女に取り押さえられているわが弟子が、手脚をバタバタさせて暴れているのまで、一挙に「見」えた。
おれは石臼の周囲に小麦粉が溜まっているのを見つけると、それに意識を集中した。
老人は針が尽きたか針銃を下ろし、息子の外骨格へ歩み寄った。
何か言っていたが周囲の騒音にかき消されて、外骨格の中までは伝わらない。
突然、強化外骨格の上半身が前と後ろにパカッと割れた。
大柄な男が中から現れた。
老人を二十年若くした顔だった。
その顔は腰の痛みと怒りで真っ赤になっていた。
レモネード売りの父親の現物だ。
彼は外骨格から出てくると、老人に食ってかかった。
何を怒っているのだろう?
激しい腰痛のせいで誰彼区別なく当たり散らしているのかもしれない。
老人がポケットから何かを出して息子に見せている。
それは監視室の机の下に転がり込んだ輪っかだった。
親子は禿げあがった頭をくっつけ合うようにして話していたが、おれはそれがいつまでも続くことを祈っていた。
おれは石臼が吐き出す粉を相手に奮闘していた。
もっとも奮闘と言っても、それは身体的な意味ではなかったのだが。
粉はハーフエルフの弟子の専門で、おれとは何の絡みもないはずだったのに、と肚の内でボヤいていた。
おれの願いは空しく、息子の方は何だか納得したようで、強化外骨格の中へ戻って行った。
老人は再起動した強化外骨格に輪っかを差し出した。
外骨格の手首のところから細いマニピュレーターが伸びて、輪っかを受け取った。
そういう小さい物を扱うときには、外骨格の指では太すぎるので、細いマジックハンドを使用するらしい。
いずれにせよ、そいつはおれの指にはめられるのだ。
そいつをはめられたら、おれはこの世界とはおさらばだ。
どこか知らない世界で、魔物を倒したり、魔王になったり、貴族だったり、性別変わっちゃってたり、ハーレム作ったり、婚約破棄されたり、チートだったり、チートじゃなかったり、ギルドに入ったり、修行したり、ループしたり、いろいろとめんどくさいことのオンパレードだ。
冗談じゃねえぞ、おい。
外骨格の銀色に輝く手がおれに伸びた。
無造作に頭を掴んで持ち上げた。
おれの頭がミシミシと音を立てた。少しひしゃげたろう。
高く掲げられたおれの身体はミノムシのようにぶらぶらと揺れた。
透明な樹脂越しにレモネード売りの親父の顔が見えた。
怒ってはいないが、嬉しそうでもなかった。
彼の顔はいいかげんウンザリしてきたと言っているようだった。
おれは必死に意識を粉へ集中していた。
おれがほしいのは時間だけだ。
あともう少しでなんとかなる。
数十秒の猶予さえあればいいのだ。
外骨格はおれの身体を太い柱の一本まで運んだ。
そして、おれの身体を柱から突き出ている鈎に引っかけた。
背中から入った鈎の先端が胸から飛び出した。
あらかたの血は使いつくしてしまったらしく、傷からは何も出てこなかった。
百舌の速贄みたいになっているおれを見て、エラは泣き叫んでいた。
感度を上げた聴覚で、エラの声だけ聞き分けることも可能だが、今はそんな余裕はなかった。
外骨格はおれの左手を持ち上げた。
輪っかを挟んだマニピュレーターが、おれの左手の薬指に狙いをつけた。
微妙な操作が難しいのか、輪っかはわずかずつ薬指へ接近してくる。
しかし、おれは指を一ミリだって動かせなかった。
輪っかが赤く光り始めた。
輪の内側にレンズがはまっているみたいに、向こう側が歪んで見えた。
変な力場が発生しているのだ。
マニピュレーターはまるでおれを焦らしているかのように、数ミリずつ伸びてくる。
うなだれたまま動かせないおれの頭。
そらすことのできない目の下で、外骨格の金属の指に挟まれて動かせないおれの手へと、輪っかは近づいてきた。
もうダメかもしれない。
間に合いそうもなかった。
おれがいなくなったら、この世界はどうなるのだろう?
科学が発展し、いずれオーナー様を激昂させて、廃棄の憂き目を見るのだろうか?
どれくらい先の話かな?
百年じゃないな。二百年から三百年というところか。
他の世界に飛ばされたら、美味い物が食えなくなるのはしかたないとして――
せめてエラを母親に会わせてやりてえな、畜生め。
薬指と輪っかの間の空間がもう、枝豆一個挟むこともできないくらい近づいてしまったとき、おれはようやく準備を終えた。
べつにおれはあきらめていたわけじゃなかった。
粉の山から、オーブンに入れる前のジンジャーブレッドマンみたいのが、立ち上がった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【予告】次回「第35話 焼く前のジンジャーブレッドマンの襲撃」 お楽しみに。
感想をいただけるとうれしいです。
0
お気に入りに追加
133
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる