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第25話 大水車の前で
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「『アマルフ』!」
うしろから声がする。
その直後に、ポッ、と火の点る小さな音が聞こえる。
ケケケケ、と不気味な笑い声が続く。
フッ、と吹き消す息の音。
「『アマルフ』!」
ポッ!
ケケケケ。
フッ――。
「『アマルフ』!」ポッ。ケケケケ。フッ――。
「『アマルフ』!」ポッ。ケケケケ。フッ――。
「『アマルフ』!」ポッ。ケケケケ。フッ――。
おれは耐えられなくなって、数歩後ろをついてくる弟子を振り返った。
「エラ!」
「何ですよ、師匠。今、弟子は修行中なんですから、邪魔しないでくださいよお。『アマルフ』。ケケケケケケ」
手のひらに小さな炎を浮かべたエラは、口を尖らせておれを睨みつけた。
「魔法が使えるようになってうれしいのはわかる。修行に励みたいという気持ちも理解できるし、そのこと自体はとてもエライと思う」
「エライでしょ? なら、いいじゃないですか。何で師匠が弟子の修行を邪魔するんですか? あ、わかった! わかりましたよ、師匠。さては、この天才的な弟子におのれの技量が越えられてしまう日を恐れているのですね。ふふふ、それは醜い嫉妬というものですよ」
うーむ。豆大の炎ごときでここまで尊大になれるのは、たしかに一つの才能かもしれない。
「誰も嫉妬なんかしてないって」
「あ、じゃあ、アレだあ。あたしと離れるのがイヤなんですね?」
「はい?」
「だって、そうでしょう? あたしが師匠の知ってる魔法を全部覚えちゃったら、もう師匠の弟子でいる必要はないじゃないですか。師匠と弟子じゃないんだから、一緒にいる必要もないですよね?」
ああ、そうか。それは大問題だ。
〈生ける調味料〉を失うのはつらい。
人生の歓びの半分を失ってしまうのに等しい。
だがね、弟子よ、おまえには内緒だが、おれはこの世界に存在する魔法はすべて知っているのだよ。
ふふふ、つまり、おまえがいくら努力しようと、おまえが生きている間にはそのすべてを覚えきることはできない。
たとえ、おまえがエルフの母親から長命を受け継いでいるとしても無理だ。
申し訳ないが、おまえはおれから逃れることはできないのだ、わっはっは。
と、おれが神妙な顔で本心を隠しているのを、エラはおれが不安になっていると見たのか、またとんでもないことを言いだした。
「大丈夫ですよ、師匠。たとえ師匠と弟子という関係は終わってしまってもですね、ほら、『子はカスガイ』っていうじゃありませんか。子どもを二人置いて出て行ったりしませんから」
「子どもを二人って何だよ? どっからそんなモン、湧いて出た?」
「やだ、あたしたちの子じゃないですか。もう忘れちゃったんですか? 三年の修行の間にできちゃうでしょ?」
「いや、できないよ、というか、おまえ、三年も修行しなくてよくなったじゃん?」
「えー? じゃ、赤ちゃんはいらないんですか? 生まれてきちゃいけない子なんですか? 望まれない子なんですね? そんなの、オットーとアンヌがかわいそうすぎます」
「オットー? アンヌ? どこの人?」
「何言ってんですか。あたしたちの子どもですよ! 上がオットーで、アンヌが妹なんです」
「そいつらはつまり……おれの子なのか?」
「エー、信じられない。疑うんですかー? なんてひどい男なのかしら。師匠、男としても、人間としても最低ですよ」
おれが弟子から存在を全否定されたところで、前方に円い物が見えてきた。
どうやらあれが大水車らしい。
まだ回ってはいないようだった。
言い換えれば、まだ水門は開かれていないということだ。
レモネード売りの娘にだまされたなー、絶対これ、間に合ってたぜ。
アッププロ川の土手には結構な数の人が集まっていた。
皆、水門が開かれて大水車が回転するのを見にきているのだ。
大水車はその名の通りに巨大だった。
ウソつきのレモネード売りの娘は大人十人分の高さと言ったが、その言葉はウソではなかった。
エラなど魂が抜けたようにポカンと口を開けて見上げていた。
これを回すというのだから、とんでもない量の水が水門から放水されるのだろう。
大水車を支えているのは、まるで要塞のように大きな石造りの建物で、それが一度に百石も挽けるという製粉所らしい。
まだ水門が開くまでしばらくかかりそうだった。
エラは飽きてしまったようで、土手にしゃがみこむと、魔法の訓練を再開した。
「『アモルフ』」ポッ、ケケケケ、フッ。
「おまえさ、稽古するのはいいんだけど、その『ケケケケ』って笑うのやめろよ」
「何言ってんですか。あたしはそんな変な笑い方しませんよ。それより、師匠、火の玉を飛ばして攻撃する魔法を教えてくださいよ」
「そんな魔法はないよ」
「えー、ありますよー。あたし、カーニバルの魔術師が、離れたところに置いた藁人形をその魔法で燃やすの見たことありますよ」
エラは、エイ、ヤッと真似をしてみせた。
「火の玉をぶつけるなんて魔法はないよ。それは火をつくる魔法と対象を空中移動させる魔法の複合だ。つまり、おまえは今、『アモルフ』で炎をつくれるだろ? 目標を定めずにただ前方へそれを動かすだけでいいなら『メロイル』という呪文を組み合わせればいい。二つの呪文を連続して発動させるときは『エドニード』という呪文を間に入れる」
「アモルフ・エドニード・メロイル?」
「アモルフェドニドゥメロイル」
「アモルフェドニドゥ――痛ッ、舌噛んだ」
エラは【アモルフェドニドゥメロイル】の稽古を始めた。
いくらエルフの血をひくエラでも、一日のうちに複合呪文まで進むのは至難の業らしい。
呪文を唱え損ねるのは話にならないが、きちんと唱えきれても手の上に炎ができなかったり、できた炎が見当はずれな方向へ飛んで行ったりしている。
しばらく繰り返してようやく枝豆大の炎を、枝豆がサヤから飛び出るくらいのスピードで飛ばせるようになった。
それでも三度に一度程度の成功率だった。
「難しいですね」
エラは珍しく真面目な顔でつぶやくように言った。
「いや、修行の初日でそこまでできる方がすごい。純血のエルフだってそううまくはいかない」
「純血……」
エラの顔が曇った。
そうか。ハーフエルフであることを気にしていたのか。
気にすることはない、と言ってやるのは容易いが、そんな軽い言葉は何の解決にもならないだろう。
世間はそんなに優しくはない。
エラは川に向かって手を伸ばした。
彼女の口唇が、アモルフェドニドゥメロイル、と動いた。
手のひらに現れた小さな炎が、川の方へとふうふわと飛んで行った。
川の上まで飛んで行って、ふっと消えた。
「まだですかねえ。あたし、お腹が空いてきちゃいましたよ」
エラはおれに微笑ってみせた。
そういえば、おれも腹が減ってきた。
武骨そうな若者が一人、水門の横に建った小屋から出てきて、製粉所の方へ歩いてきた。
製粉所の壁の高いところに、大きな鐘が一つ吊るされていた。
若者は鐘の下へ立った。
鐘から下がっている綱に跳びつくと、自分の体重で綱を引いた。
ガラン、ガラン、ガラン――
それが水門を開ける合図だった。
アップラ湖の水を堰き止めていた水門が開くと、恐ろしいほどの勢いで水がアッププロ川へ噴き出した。
地鳴りのような音がして、実際に地面が揺れた。
水煙がもうもうと立ちのぼり、土手にいた見物客はそれだけでびしょ濡れになった。
ギイイイ、ギイイイ、ギッギッギッ――
そのままバラバラに分解してしまうのではないかと怖くなるような音をさせて、大水車が動き始めた。
最初はゆっくりと――それが見る見るうちに気持ちいい速さで回りだした。
やがて、製粉所の中から石臼が回っているらしい音が喧しく聞こえてきた。
「すごいですねえ」
エラは単純に感心していた。
大水車なんてぜんぜん興味がわかなかったおれだが、実際に目の当たりにするとその壮大な光景に圧倒された。
レモネード売りの娘にだまされてよかったかな、とちょっとだけ思った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【予告】次回「第26話 白い粉を吸いにいく」 お楽しみに。
感想をいただけるとうれしいです。
うしろから声がする。
その直後に、ポッ、と火の点る小さな音が聞こえる。
ケケケケ、と不気味な笑い声が続く。
フッ、と吹き消す息の音。
「『アマルフ』!」
ポッ!
ケケケケ。
フッ――。
「『アマルフ』!」ポッ。ケケケケ。フッ――。
「『アマルフ』!」ポッ。ケケケケ。フッ――。
「『アマルフ』!」ポッ。ケケケケ。フッ――。
おれは耐えられなくなって、数歩後ろをついてくる弟子を振り返った。
「エラ!」
「何ですよ、師匠。今、弟子は修行中なんですから、邪魔しないでくださいよお。『アマルフ』。ケケケケケケ」
手のひらに小さな炎を浮かべたエラは、口を尖らせておれを睨みつけた。
「魔法が使えるようになってうれしいのはわかる。修行に励みたいという気持ちも理解できるし、そのこと自体はとてもエライと思う」
「エライでしょ? なら、いいじゃないですか。何で師匠が弟子の修行を邪魔するんですか? あ、わかった! わかりましたよ、師匠。さては、この天才的な弟子におのれの技量が越えられてしまう日を恐れているのですね。ふふふ、それは醜い嫉妬というものですよ」
うーむ。豆大の炎ごときでここまで尊大になれるのは、たしかに一つの才能かもしれない。
「誰も嫉妬なんかしてないって」
「あ、じゃあ、アレだあ。あたしと離れるのがイヤなんですね?」
「はい?」
「だって、そうでしょう? あたしが師匠の知ってる魔法を全部覚えちゃったら、もう師匠の弟子でいる必要はないじゃないですか。師匠と弟子じゃないんだから、一緒にいる必要もないですよね?」
ああ、そうか。それは大問題だ。
〈生ける調味料〉を失うのはつらい。
人生の歓びの半分を失ってしまうのに等しい。
だがね、弟子よ、おまえには内緒だが、おれはこの世界に存在する魔法はすべて知っているのだよ。
ふふふ、つまり、おまえがいくら努力しようと、おまえが生きている間にはそのすべてを覚えきることはできない。
たとえ、おまえがエルフの母親から長命を受け継いでいるとしても無理だ。
申し訳ないが、おまえはおれから逃れることはできないのだ、わっはっは。
と、おれが神妙な顔で本心を隠しているのを、エラはおれが不安になっていると見たのか、またとんでもないことを言いだした。
「大丈夫ですよ、師匠。たとえ師匠と弟子という関係は終わってしまってもですね、ほら、『子はカスガイ』っていうじゃありませんか。子どもを二人置いて出て行ったりしませんから」
「子どもを二人って何だよ? どっからそんなモン、湧いて出た?」
「やだ、あたしたちの子じゃないですか。もう忘れちゃったんですか? 三年の修行の間にできちゃうでしょ?」
「いや、できないよ、というか、おまえ、三年も修行しなくてよくなったじゃん?」
「えー? じゃ、赤ちゃんはいらないんですか? 生まれてきちゃいけない子なんですか? 望まれない子なんですね? そんなの、オットーとアンヌがかわいそうすぎます」
「オットー? アンヌ? どこの人?」
「何言ってんですか。あたしたちの子どもですよ! 上がオットーで、アンヌが妹なんです」
「そいつらはつまり……おれの子なのか?」
「エー、信じられない。疑うんですかー? なんてひどい男なのかしら。師匠、男としても、人間としても最低ですよ」
おれが弟子から存在を全否定されたところで、前方に円い物が見えてきた。
どうやらあれが大水車らしい。
まだ回ってはいないようだった。
言い換えれば、まだ水門は開かれていないということだ。
レモネード売りの娘にだまされたなー、絶対これ、間に合ってたぜ。
アッププロ川の土手には結構な数の人が集まっていた。
皆、水門が開かれて大水車が回転するのを見にきているのだ。
大水車はその名の通りに巨大だった。
ウソつきのレモネード売りの娘は大人十人分の高さと言ったが、その言葉はウソではなかった。
エラなど魂が抜けたようにポカンと口を開けて見上げていた。
これを回すというのだから、とんでもない量の水が水門から放水されるのだろう。
大水車を支えているのは、まるで要塞のように大きな石造りの建物で、それが一度に百石も挽けるという製粉所らしい。
まだ水門が開くまでしばらくかかりそうだった。
エラは飽きてしまったようで、土手にしゃがみこむと、魔法の訓練を再開した。
「『アモルフ』」ポッ、ケケケケ、フッ。
「おまえさ、稽古するのはいいんだけど、その『ケケケケ』って笑うのやめろよ」
「何言ってんですか。あたしはそんな変な笑い方しませんよ。それより、師匠、火の玉を飛ばして攻撃する魔法を教えてくださいよ」
「そんな魔法はないよ」
「えー、ありますよー。あたし、カーニバルの魔術師が、離れたところに置いた藁人形をその魔法で燃やすの見たことありますよ」
エラは、エイ、ヤッと真似をしてみせた。
「火の玉をぶつけるなんて魔法はないよ。それは火をつくる魔法と対象を空中移動させる魔法の複合だ。つまり、おまえは今、『アモルフ』で炎をつくれるだろ? 目標を定めずにただ前方へそれを動かすだけでいいなら『メロイル』という呪文を組み合わせればいい。二つの呪文を連続して発動させるときは『エドニード』という呪文を間に入れる」
「アモルフ・エドニード・メロイル?」
「アモルフェドニドゥメロイル」
「アモルフェドニドゥ――痛ッ、舌噛んだ」
エラは【アモルフェドニドゥメロイル】の稽古を始めた。
いくらエルフの血をひくエラでも、一日のうちに複合呪文まで進むのは至難の業らしい。
呪文を唱え損ねるのは話にならないが、きちんと唱えきれても手の上に炎ができなかったり、できた炎が見当はずれな方向へ飛んで行ったりしている。
しばらく繰り返してようやく枝豆大の炎を、枝豆がサヤから飛び出るくらいのスピードで飛ばせるようになった。
それでも三度に一度程度の成功率だった。
「難しいですね」
エラは珍しく真面目な顔でつぶやくように言った。
「いや、修行の初日でそこまでできる方がすごい。純血のエルフだってそううまくはいかない」
「純血……」
エラの顔が曇った。
そうか。ハーフエルフであることを気にしていたのか。
気にすることはない、と言ってやるのは容易いが、そんな軽い言葉は何の解決にもならないだろう。
世間はそんなに優しくはない。
エラは川に向かって手を伸ばした。
彼女の口唇が、アモルフェドニドゥメロイル、と動いた。
手のひらに現れた小さな炎が、川の方へとふうふわと飛んで行った。
川の上まで飛んで行って、ふっと消えた。
「まだですかねえ。あたし、お腹が空いてきちゃいましたよ」
エラはおれに微笑ってみせた。
そういえば、おれも腹が減ってきた。
武骨そうな若者が一人、水門の横に建った小屋から出てきて、製粉所の方へ歩いてきた。
製粉所の壁の高いところに、大きな鐘が一つ吊るされていた。
若者は鐘の下へ立った。
鐘から下がっている綱に跳びつくと、自分の体重で綱を引いた。
ガラン、ガラン、ガラン――
それが水門を開ける合図だった。
アップラ湖の水を堰き止めていた水門が開くと、恐ろしいほどの勢いで水がアッププロ川へ噴き出した。
地鳴りのような音がして、実際に地面が揺れた。
水煙がもうもうと立ちのぼり、土手にいた見物客はそれだけでびしょ濡れになった。
ギイイイ、ギイイイ、ギッギッギッ――
そのままバラバラに分解してしまうのではないかと怖くなるような音をさせて、大水車が動き始めた。
最初はゆっくりと――それが見る見るうちに気持ちいい速さで回りだした。
やがて、製粉所の中から石臼が回っているらしい音が喧しく聞こえてきた。
「すごいですねえ」
エラは単純に感心していた。
大水車なんてぜんぜん興味がわかなかったおれだが、実際に目の当たりにするとその壮大な光景に圧倒された。
レモネード売りの娘にだまされてよかったかな、とちょっとだけ思った。
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【予告】次回「第26話 白い粉を吸いにいく」 お楽しみに。
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