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第20話 ヨーゼフ・キーファーの醜い欲望について
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調子に乗って修道女たちと一緒に「グローリアス、グローリアス」怒鳴っているエラを、おれは修道女の団子の中から引っ張り出した。
「ずいぶんと楽しそうだが、おまえはここに残るつもりなのかな?」
「やですよ。あたしはエロに飢えるのはごめんです。それとも、師匠はそういうプレイが好きなんですか?」
「おまえってたいてい、自分の言っていることの意味をわかってないよな」
「師匠、照れてます?」
「何を照れる必要があるんだ?」
「アレでしょ、師匠、あたしに修道女の恰好をさせたいんでしょ? コスチュームプレイがやりたかったんですね? それならそうと言ってくださいよ。どうしていつも回りくどい言い方をするかなあ? あたしだけは師匠の理解者だって言ってるじゃないですか」
また、意味不明の上から目線である。
おれが反論しようとするのを押しとどめて、エラは先を続けた。
「まあ、あたしのようなかわいい子をそばに置いていれば、修道女の恰好をさせてあんなことやこんなことして汚してやりたいというドス黒い欲望にとらわれるのもわかります。言ってみれば、かわいいあたしの罪? ホントもう謝るしかないです」
「確かにおまえにはいろいろと謝ってもらいたい。しかし、その『かわいいあたしの罪』ってのだけは、おれには関係ないから。意味がわからん」
「だから、師匠みたいなエロおやじには、あたしのかわいさは罪だし毒だってことですよ!」
「どうしてキレかけてんだよ? だいたい罪の他に毒まで増えてるじゃないか」
「増えちゃ何かいけないんですかってんですよ。毒なモンは毒なんですよ。もう師匠なんか毒だらけなんですから。頭の上から足の先まで、毒でやられてないとこなんかないんですよ。全身100%毒! 毒のみ! 毒がすべて! 毒がいっぱいでもうすぐ死んじゃうんですよ!」
「死んじゃう? おれは死んじゃうのか? 無茶苦茶言ってないか、おまえ?」
「何が無茶苦茶ですか! 私の他に師匠のことをこんなに心配している人間がどこにいるってんですか? あたしに見捨てられたら師匠には後がないんですよ!」
「ええー、後がないの、おれ?」
「ないです! あるわけないじゃないですか! どうしてあるなんて思うかなあ? 師匠はどん詰まりなんですよ。あたしに出逢えなかったら、師匠はゲームオーバーだったんです! 少しは自覚してくださいよ」
「まるでおれがおまえに拾われたかのような口ぶりだが……」
「は? は? 何を言ってんですか? あたしが弟子にならなければ、師匠は師匠じゃなかったんですよ。つまりですね、師匠が師匠なのはあたしが弟子だからなんですよ! それを忘れて、まるで自分一人で生まれたときから師匠であるかのように思ってんでしょ? カン違いもはなはだしい!」
「いや、べつに師匠じゃなくていいから……」
「バカ! いい加減素直になりなさい! 意地を張って良いことなんて一つもないのよ。わかってる、ヨーゼフ?」
「ヨーゼフって言うな!」
「とにかくね、師匠、修道女の恰好をするだけなら、何も正式にここに残る必要なんてないですよ。服を一着貰えばいいだけの話でしょ? 院長のおバアちゃんにあたしから頼んであげます」
「ちょっ、ちょっと待て!」
「院長、院長!」
「何かしら、エラちゃん?」
「ウチの師匠が修道女とヤりたがってるんで、衣装を一着貰えませんか?」
「え? え? ごめんなさい。もう一回言ってもらっていいかしら?」
「院長、おバアちゃんだからなあ、耳が遠いんですね? あのね、ウチの師匠が修道女とヤりたがってるんで、衣装を一着貰えないですかねー?」
「そ、そ、それはつまり、キーファー様がウチの修道女とパンを捏ねたいという――」
「何で師匠がパンを捏ねんですか? そんなの小麦粉をドブに捨てるようなモンですよ。いいですか? ウチの師匠が修道女と口にはできないようなエロいことをしたがってるんです」
この段階で、ヘルガを筆頭に三人は意識を失った。
「もちろん、ここの人たちに相手してもらうわけにはいきません。ですから、師匠がやりたいと言う以上、それに従うのが弟子の務め。そりゃ、あたしだって嫌ですよ。嫌だけどしかたないじゃないですか。師匠がかわいいエラがいいって言ってんですから。弟子には断る選択肢なんてないんですよ。だからですね、修道女の衣装を一つよこせって言ってんですよ。わかりました?」
七人の修道女が失神した。
「キーファー様、この娘の言うことを信じてよろしいのですか?」
院長は死にそうな顔で、おれを見た。
おれは必死に首を振ることしかできなかった。
「うわあ、ひどいなあ、師匠! 弟子が恥を忍んで頼み事をしてるっていうのに、ふつうそのハシゴをはずすかなあ? カンベンしてくださいよ」
「カンベンしてほしいのはこっちだ、エラ! おまえがかけなくていいところへ勝手にハシゴをかけているだけだ」
「え、師匠、修道女の服をあたしに着せようという醜い欲望はどこへ行ったんです?」
「そんな欲望は最初からないから」
エラは、はっ、と何かに気づいた。
気づくこともないところに突然気づく、そういうわが弟子なのである。
正直、彼女が次に何を言っても、それがロクでもないことだけはわかっていた。
「すみません、師匠! エラ・ルーツ・ノルデンショルト、またもカン違いをしておりました! この身に修道女の衣装をまとい、師匠のお相手をしようなどと、誠におこがましいことを考えておりました。申し訳ございません。お赦しください!」
おいおい、どうしてそこで土下座する?
やることがいちいち極端だよなぁ。
「キーファー様、エラちゃんもこのように謝っておりますし、赦してさしあげてください。私からもお願いいたします」
院長にまで頼まれたら首を横に振るわけにもいかない。
おれは不承不承うなずいた。
「ありがとうございます、師匠! それでは院長、修道女の衣装を一揃いください」
満面の笑顔で、エラがねだった。
「はい?」
院長は目を白黒させている。
「ですから、修道女の衣装をください」
いつもながら、何の屈託もない発言である。
「あなたはもう、修道女の恰好をしなくてもよくなったのですよ。わかってますか?」
「そうですよ。あたしはそんなの着ません。だからー、あたしじゃなくて師匠が着るんですよ! 師匠が修道女の恰好であたしを襲うんです! 女装の修道女が何も知らずに頼ってきた村娘を言葉巧みにだましてエロいことをするという設定なんですよ!」
修道女たちが神経ガスにでもやられたみたいにバタバタと倒れていく。
「エラちゃん、私にはわけがわからないんですけど……」
「そうなんですよ。あたしにもよくわかんないんです。ウチの師匠ときたら、わけがわかんないシチュエーションで興奮するんですもん。一筋縄ではいかないド変態なんですよ」
おれはエラの首筋にチョップで一撃をくわえ、気絶させた。
おれは院長に向き直り、真面目な顔で明日の朝には出発する旨、伝えた。
院長も真面目な顔でうなずいた。
が、おれが弟子の身体を引きずって礼拝堂を一歩出た瞬間、ぷっ、と吹き出すのが聞こえた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【予告】次回「第21話 【世界-内-存在】ならざる者」 お楽しみに。
感想をいただけるとうれしいです。
「ずいぶんと楽しそうだが、おまえはここに残るつもりなのかな?」
「やですよ。あたしはエロに飢えるのはごめんです。それとも、師匠はそういうプレイが好きなんですか?」
「おまえってたいてい、自分の言っていることの意味をわかってないよな」
「師匠、照れてます?」
「何を照れる必要があるんだ?」
「アレでしょ、師匠、あたしに修道女の恰好をさせたいんでしょ? コスチュームプレイがやりたかったんですね? それならそうと言ってくださいよ。どうしていつも回りくどい言い方をするかなあ? あたしだけは師匠の理解者だって言ってるじゃないですか」
また、意味不明の上から目線である。
おれが反論しようとするのを押しとどめて、エラは先を続けた。
「まあ、あたしのようなかわいい子をそばに置いていれば、修道女の恰好をさせてあんなことやこんなことして汚してやりたいというドス黒い欲望にとらわれるのもわかります。言ってみれば、かわいいあたしの罪? ホントもう謝るしかないです」
「確かにおまえにはいろいろと謝ってもらいたい。しかし、その『かわいいあたしの罪』ってのだけは、おれには関係ないから。意味がわからん」
「だから、師匠みたいなエロおやじには、あたしのかわいさは罪だし毒だってことですよ!」
「どうしてキレかけてんだよ? だいたい罪の他に毒まで増えてるじゃないか」
「増えちゃ何かいけないんですかってんですよ。毒なモンは毒なんですよ。もう師匠なんか毒だらけなんですから。頭の上から足の先まで、毒でやられてないとこなんかないんですよ。全身100%毒! 毒のみ! 毒がすべて! 毒がいっぱいでもうすぐ死んじゃうんですよ!」
「死んじゃう? おれは死んじゃうのか? 無茶苦茶言ってないか、おまえ?」
「何が無茶苦茶ですか! 私の他に師匠のことをこんなに心配している人間がどこにいるってんですか? あたしに見捨てられたら師匠には後がないんですよ!」
「ええー、後がないの、おれ?」
「ないです! あるわけないじゃないですか! どうしてあるなんて思うかなあ? 師匠はどん詰まりなんですよ。あたしに出逢えなかったら、師匠はゲームオーバーだったんです! 少しは自覚してくださいよ」
「まるでおれがおまえに拾われたかのような口ぶりだが……」
「は? は? 何を言ってんですか? あたしが弟子にならなければ、師匠は師匠じゃなかったんですよ。つまりですね、師匠が師匠なのはあたしが弟子だからなんですよ! それを忘れて、まるで自分一人で生まれたときから師匠であるかのように思ってんでしょ? カン違いもはなはだしい!」
「いや、べつに師匠じゃなくていいから……」
「バカ! いい加減素直になりなさい! 意地を張って良いことなんて一つもないのよ。わかってる、ヨーゼフ?」
「ヨーゼフって言うな!」
「とにかくね、師匠、修道女の恰好をするだけなら、何も正式にここに残る必要なんてないですよ。服を一着貰えばいいだけの話でしょ? 院長のおバアちゃんにあたしから頼んであげます」
「ちょっ、ちょっと待て!」
「院長、院長!」
「何かしら、エラちゃん?」
「ウチの師匠が修道女とヤりたがってるんで、衣装を一着貰えませんか?」
「え? え? ごめんなさい。もう一回言ってもらっていいかしら?」
「院長、おバアちゃんだからなあ、耳が遠いんですね? あのね、ウチの師匠が修道女とヤりたがってるんで、衣装を一着貰えないですかねー?」
「そ、そ、それはつまり、キーファー様がウチの修道女とパンを捏ねたいという――」
「何で師匠がパンを捏ねんですか? そんなの小麦粉をドブに捨てるようなモンですよ。いいですか? ウチの師匠が修道女と口にはできないようなエロいことをしたがってるんです」
この段階で、ヘルガを筆頭に三人は意識を失った。
「もちろん、ここの人たちに相手してもらうわけにはいきません。ですから、師匠がやりたいと言う以上、それに従うのが弟子の務め。そりゃ、あたしだって嫌ですよ。嫌だけどしかたないじゃないですか。師匠がかわいいエラがいいって言ってんですから。弟子には断る選択肢なんてないんですよ。だからですね、修道女の衣装を一つよこせって言ってんですよ。わかりました?」
七人の修道女が失神した。
「キーファー様、この娘の言うことを信じてよろしいのですか?」
院長は死にそうな顔で、おれを見た。
おれは必死に首を振ることしかできなかった。
「うわあ、ひどいなあ、師匠! 弟子が恥を忍んで頼み事をしてるっていうのに、ふつうそのハシゴをはずすかなあ? カンベンしてくださいよ」
「カンベンしてほしいのはこっちだ、エラ! おまえがかけなくていいところへ勝手にハシゴをかけているだけだ」
「え、師匠、修道女の服をあたしに着せようという醜い欲望はどこへ行ったんです?」
「そんな欲望は最初からないから」
エラは、はっ、と何かに気づいた。
気づくこともないところに突然気づく、そういうわが弟子なのである。
正直、彼女が次に何を言っても、それがロクでもないことだけはわかっていた。
「すみません、師匠! エラ・ルーツ・ノルデンショルト、またもカン違いをしておりました! この身に修道女の衣装をまとい、師匠のお相手をしようなどと、誠におこがましいことを考えておりました。申し訳ございません。お赦しください!」
おいおい、どうしてそこで土下座する?
やることがいちいち極端だよなぁ。
「キーファー様、エラちゃんもこのように謝っておりますし、赦してさしあげてください。私からもお願いいたします」
院長にまで頼まれたら首を横に振るわけにもいかない。
おれは不承不承うなずいた。
「ありがとうございます、師匠! それでは院長、修道女の衣装を一揃いください」
満面の笑顔で、エラがねだった。
「はい?」
院長は目を白黒させている。
「ですから、修道女の衣装をください」
いつもながら、何の屈託もない発言である。
「あなたはもう、修道女の恰好をしなくてもよくなったのですよ。わかってますか?」
「そうですよ。あたしはそんなの着ません。だからー、あたしじゃなくて師匠が着るんですよ! 師匠が修道女の恰好であたしを襲うんです! 女装の修道女が何も知らずに頼ってきた村娘を言葉巧みにだましてエロいことをするという設定なんですよ!」
修道女たちが神経ガスにでもやられたみたいにバタバタと倒れていく。
「エラちゃん、私にはわけがわからないんですけど……」
「そうなんですよ。あたしにもよくわかんないんです。ウチの師匠ときたら、わけがわかんないシチュエーションで興奮するんですもん。一筋縄ではいかないド変態なんですよ」
おれはエラの首筋にチョップで一撃をくわえ、気絶させた。
おれは院長に向き直り、真面目な顔で明日の朝には出発する旨、伝えた。
院長も真面目な顔でうなずいた。
が、おれが弟子の身体を引きずって礼拝堂を一歩出た瞬間、ぷっ、と吹き出すのが聞こえた。
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