40 / 149
THE GROUND ZERO Chapter2
第8章 血を喰らう怪物【4】
しおりを挟む
「いいか二人とも、ブラースティは図体はデカいがなかなかすばしっこい。ここからはとにかく前へ前へ進むんだ!」
「ええ! アイツまだ追いかけてくるの!? しかもあの見た目で素早いだなんて……」
さっきまで元気満点だったルーナも、さすがにさっきのギリギリのバイクアクションで疲れ切ったのか、マジスターのその言葉にげんなりしていた。
「あともう少しの辛抱だ! わしらには止まっている時間などひと時も無い! いくぞっ!」
言い切ると、マジスターはアクセルを回して、再び僕達の先を走り始めた。
「……ねえコヨミ、あの人わたし達よりも絶対年上よね?」
「ああ、遥かに上だろうな」
「なんであんなに元気があるのかしら……?」
「さあ……」
それは僕だって知りたいところだ。
正直ブラースティよりも、あのオッサンの方が化物なんじゃないのかと疑ってしまう。
本当に元気の良いオッサンだよ。
「まっ、あんな怪物に食べられるよりかは、もうちょっと体に鞭打って逃げた方がマシよね。もうひと踏ん張りいくわよ!」
「おう! じゃあ運転よろしく~」
「いいわよね、アンタは乗ってるだけだから……」
「乗ってるだけでも十分疲れるよ……」
「ちぇっ……いつかこの埋め合わせ、してもらうわよ!」
「……まっ僕の気が向いたらね」
「気が向かずとも埋め合わせしなさいよっ!」
ルーナはアクセルを入れ、エンジンを鳴らし、再出発する。
巨大な一枚岩、エトワール・ロックを半周するこの洞窟は全てあのブラースティ一体が作ったようで、他に同種類の魔物が潜んでいる雰囲気は無い。
なんだかあいつにトンネル工事をさせたら、交通網なんかがもっと発達しそうなものだが、いかんせん魔物だからな。その前に人間が食われてしまうか。
そんなことを、バイクの後部座席に座りながらふと考えていると、そのブラースティがバイクのエンジン音を聞きつけ、僕達が背後に逃げ込んだことに気がついたのか、再び吠えると、何故か両腕を挙げて、その爪を洞窟の天井に思いっ切り刺し込んだのだ。
「なっ! アイツ天井によじ登ってるの!?」
ルーナはブラースティの姿をミラー越しに見ながら、驚愕する。
それもそのはず、ブラースティは背中をくの字に曲げ、両腕を右へ左へ動かしながら、吸盤状になっている胴体を徐々に天井にくっつけていき、逆さ状態になったのだ。
更にその逆さ状態のまま、両手の爪をスキーで使うストックのように天井に刺し込みながら、前へ前へ僕達を追いかけ始めた。
「ああ……そういえばマジスターが、あの魔物は天井に張り付いて眠るとか言ってたな。そういうことか」
「なに呑気に頷いてるのよ! なんかアイツ、どんどん加速してきてるじゃない!」
ルーナの言う通り、ブラースティの天井を這う速度はどんどんと加速し始め、僕達との間を詰め始めた。
「壁にくっつきながらあんな動きができるなんて……いやぁ、びっくりだ」
「だーかーらぁっ! なんでアンタはそんなに落ち着いてるのよっ!」
「いやだって……僕が焦っても、僕が運転してるわけじゃないんだからさ」
「キイイイイッ! こっちは必至で運転してるのに、そうやって後ろでくつろがれると無性に腹が立つのよっ!!」
「と言われてもなぁ……それにルーナ、多分アイツは僕達に追いつけないよ」
「なんでそんな無責任なことが言い切れるのよ!」
「だってほら、アイツとの距離がそんなに変わらなくなってきてるもん」
そう、最初は距離を詰めてきたブラースティだったが、しかしその最高速度はどうやらバイクの方が勝っているようで、僕達との間はこれ以上詰まらず、一定を保つので精一杯といったところだった。
これこそまさに、人間の文明の勝利といったところだろうか。とにもかくにも、これ以上の距離が縮まらないとなると、あとはこのまま洞窟を突っ切れば僕達の勝利は約束されたようなものなのだ。
それが分かった上で、僕は安堵していたのだ。
「ホントだ……距離が縮まるどころか、むしろ少しずつだけど離れてきてるわね」
「まあ相手は魔物と言っても生物だからね。体力も無尽蔵じゃないだろうし、走り疲れるだろうさ」
「な~んだ、振り切れば案外大した相手じゃなかったってことね!」
安全が分かった時、人はどうしても油断をしてしまう。僕もルーナも、まさにその時油断し、余裕をかましていた。
だが一人、戦いにおいて経験豊富な老戦士だけはそれを見逃していなかった。
「むっ! ルーナ! 今すぐ右側に移動しろっ! 早くっ!!」
前からマジスターが、鬼気迫る表情で声を荒げる。
「えっ? 右? でも前には何も無いけど……」
「早くしろっ!! ブラースティが何かしてくるぞっ!!」
僕が振り返って確認すると、マジスターの言う通りブラースティは天井を這いながら、口の部分をもごもごしていた。
そして次の瞬間、そのもごもご動かしていた口から、ブラースティは青紫色の液体を弾丸のように勢いよく、口から発射してきたのだ。
「あっぶなっ!」
ルーナはマジスターの忠告に従い、右にハンドルを切っていたので、なんとか飛んできた液体を避け切ることができた。
的を外した液体は洞窟の地面に落下したのだが、瞬間、液体は洞窟の岩の地面を溶かし始めたのだ。
「な……なんだあの液体! 地面を溶かしやがった!」
「ブラースティめ……溶解液を噴出してきおったか。やつは巣穴を掘る時、爪で掘りながら邪魔な岩を溶解液で溶かすんだ。モチロン、逃げようとする獲物にも液を噴出して、溶かして動けないところを捕食するらしいが」
「つまりアイツは、僕達を捕らえて食う気満々ってことなのか……」
「まあ、あいつにとってわしらは、巣穴に自ら入って来てくれた餌だからな。しかもいつも食べてる吸血コウモリが食パンなら、人間ともなるとオードブルくらいの価値があるだろうよ」
「なによ魔物のくせにオードブルなんて生意気な! 食パンだってジャムとか塗ったら美味しくなるじゃないっ!」
「いやルーナ、わしが言ってるのは例えなのだが……」
「とにもかくにも! アイツのご飯にならないように前進あるのみってことでしょっ!?」
「ふ……カッカッカッ! そうだ! そういうことだルーナ!」
「……なんでこの二人は逆境に立たされれば立たされるほど、こんなに元気になるんだろう」
前向きというか、追い詰められたこの状況を楽しんでいるというか、ホント羨ましい性格だよな。
僕なんてさっきから、ずっと冷や冷やしっぱなしだというのに。
「ええ! アイツまだ追いかけてくるの!? しかもあの見た目で素早いだなんて……」
さっきまで元気満点だったルーナも、さすがにさっきのギリギリのバイクアクションで疲れ切ったのか、マジスターのその言葉にげんなりしていた。
「あともう少しの辛抱だ! わしらには止まっている時間などひと時も無い! いくぞっ!」
言い切ると、マジスターはアクセルを回して、再び僕達の先を走り始めた。
「……ねえコヨミ、あの人わたし達よりも絶対年上よね?」
「ああ、遥かに上だろうな」
「なんであんなに元気があるのかしら……?」
「さあ……」
それは僕だって知りたいところだ。
正直ブラースティよりも、あのオッサンの方が化物なんじゃないのかと疑ってしまう。
本当に元気の良いオッサンだよ。
「まっ、あんな怪物に食べられるよりかは、もうちょっと体に鞭打って逃げた方がマシよね。もうひと踏ん張りいくわよ!」
「おう! じゃあ運転よろしく~」
「いいわよね、アンタは乗ってるだけだから……」
「乗ってるだけでも十分疲れるよ……」
「ちぇっ……いつかこの埋め合わせ、してもらうわよ!」
「……まっ僕の気が向いたらね」
「気が向かずとも埋め合わせしなさいよっ!」
ルーナはアクセルを入れ、エンジンを鳴らし、再出発する。
巨大な一枚岩、エトワール・ロックを半周するこの洞窟は全てあのブラースティ一体が作ったようで、他に同種類の魔物が潜んでいる雰囲気は無い。
なんだかあいつにトンネル工事をさせたら、交通網なんかがもっと発達しそうなものだが、いかんせん魔物だからな。その前に人間が食われてしまうか。
そんなことを、バイクの後部座席に座りながらふと考えていると、そのブラースティがバイクのエンジン音を聞きつけ、僕達が背後に逃げ込んだことに気がついたのか、再び吠えると、何故か両腕を挙げて、その爪を洞窟の天井に思いっ切り刺し込んだのだ。
「なっ! アイツ天井によじ登ってるの!?」
ルーナはブラースティの姿をミラー越しに見ながら、驚愕する。
それもそのはず、ブラースティは背中をくの字に曲げ、両腕を右へ左へ動かしながら、吸盤状になっている胴体を徐々に天井にくっつけていき、逆さ状態になったのだ。
更にその逆さ状態のまま、両手の爪をスキーで使うストックのように天井に刺し込みながら、前へ前へ僕達を追いかけ始めた。
「ああ……そういえばマジスターが、あの魔物は天井に張り付いて眠るとか言ってたな。そういうことか」
「なに呑気に頷いてるのよ! なんかアイツ、どんどん加速してきてるじゃない!」
ルーナの言う通り、ブラースティの天井を這う速度はどんどんと加速し始め、僕達との間を詰め始めた。
「壁にくっつきながらあんな動きができるなんて……いやぁ、びっくりだ」
「だーかーらぁっ! なんでアンタはそんなに落ち着いてるのよっ!」
「いやだって……僕が焦っても、僕が運転してるわけじゃないんだからさ」
「キイイイイッ! こっちは必至で運転してるのに、そうやって後ろでくつろがれると無性に腹が立つのよっ!!」
「と言われてもなぁ……それにルーナ、多分アイツは僕達に追いつけないよ」
「なんでそんな無責任なことが言い切れるのよ!」
「だってほら、アイツとの距離がそんなに変わらなくなってきてるもん」
そう、最初は距離を詰めてきたブラースティだったが、しかしその最高速度はどうやらバイクの方が勝っているようで、僕達との間はこれ以上詰まらず、一定を保つので精一杯といったところだった。
これこそまさに、人間の文明の勝利といったところだろうか。とにもかくにも、これ以上の距離が縮まらないとなると、あとはこのまま洞窟を突っ切れば僕達の勝利は約束されたようなものなのだ。
それが分かった上で、僕は安堵していたのだ。
「ホントだ……距離が縮まるどころか、むしろ少しずつだけど離れてきてるわね」
「まあ相手は魔物と言っても生物だからね。体力も無尽蔵じゃないだろうし、走り疲れるだろうさ」
「な~んだ、振り切れば案外大した相手じゃなかったってことね!」
安全が分かった時、人はどうしても油断をしてしまう。僕もルーナも、まさにその時油断し、余裕をかましていた。
だが一人、戦いにおいて経験豊富な老戦士だけはそれを見逃していなかった。
「むっ! ルーナ! 今すぐ右側に移動しろっ! 早くっ!!」
前からマジスターが、鬼気迫る表情で声を荒げる。
「えっ? 右? でも前には何も無いけど……」
「早くしろっ!! ブラースティが何かしてくるぞっ!!」
僕が振り返って確認すると、マジスターの言う通りブラースティは天井を這いながら、口の部分をもごもごしていた。
そして次の瞬間、そのもごもご動かしていた口から、ブラースティは青紫色の液体を弾丸のように勢いよく、口から発射してきたのだ。
「あっぶなっ!」
ルーナはマジスターの忠告に従い、右にハンドルを切っていたので、なんとか飛んできた液体を避け切ることができた。
的を外した液体は洞窟の地面に落下したのだが、瞬間、液体は洞窟の岩の地面を溶かし始めたのだ。
「な……なんだあの液体! 地面を溶かしやがった!」
「ブラースティめ……溶解液を噴出してきおったか。やつは巣穴を掘る時、爪で掘りながら邪魔な岩を溶解液で溶かすんだ。モチロン、逃げようとする獲物にも液を噴出して、溶かして動けないところを捕食するらしいが」
「つまりアイツは、僕達を捕らえて食う気満々ってことなのか……」
「まあ、あいつにとってわしらは、巣穴に自ら入って来てくれた餌だからな。しかもいつも食べてる吸血コウモリが食パンなら、人間ともなるとオードブルくらいの価値があるだろうよ」
「なによ魔物のくせにオードブルなんて生意気な! 食パンだってジャムとか塗ったら美味しくなるじゃないっ!」
「いやルーナ、わしが言ってるのは例えなのだが……」
「とにもかくにも! アイツのご飯にならないように前進あるのみってことでしょっ!?」
「ふ……カッカッカッ! そうだ! そういうことだルーナ!」
「……なんでこの二人は逆境に立たされれば立たされるほど、こんなに元気になるんだろう」
前向きというか、追い詰められたこの状況を楽しんでいるというか、ホント羨ましい性格だよな。
僕なんてさっきから、ずっと冷や冷やしっぱなしだというのに。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】魔力・魔法が無いと家族に虐げられてきた俺は殺して殺して強くなります
ルナ
ファンタジー
「見てくれ父上!俺の立派な炎魔法!」
「お母様、私の氷魔法。綺麗でしょ?」
「僕らのも見てくださいよ〜」
「ほら、鮮やかな風と雷の調和です」
『それに比べて"キョウ・お兄さん"は…』
代々から強い魔力の血筋だと恐れられていたクライス家の五兄弟。
兄と姉、そして二人の弟は立派な魔道士になれたというのに、次男のキョウだけは魔法が一切使えなかった。
家族に蔑まれる毎日
与えられるストレスとプレッシャー
そして遂に…
「これが…俺の…能力…素晴らしい!」
悲劇を生んだあの日。
俺は力を理解した。
9/12作品名それっぽく変更
前作品名『亡骸からの餞戦士』
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる