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第45話 第一部 完
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大方の予想通りイザーの完全勝利に終わった形になったのだが、内容を振り返ると皆が思い描いていた勝利とは程遠いものになってしまっていた。
圧倒的な戦闘能力と数々の技術を持つイザーが相手では生徒だけでは荷が重いと思っていたのは誰もが認めることなのだが、その中でたった一人“工藤太郎”だけは自分たちの勝利を確信していたのだ。
自分の力を信じ、味方の戦力を信じている工藤太郎は誰もが勝てるはずがないと思っていた心をほんの少しだけ変えることが出来た。勝てるはずが無いから午前中に負けるのは避けよう。その程度の変化ではあったが、イザーに抵抗するという気持ちを持たせたのは大きな一歩となったのだ。
ただ、気持ちだけ強く持っても正面からぶつかってしまえば何の意味も無いという事をわかっていた工藤太郎はイザーの特性を考えて効果的な罠を仕掛けることにしたのだ。
絶対的な力と揺るぎない自信を持つイザーは戦う相手の全ての技を受け切ってから反撃するというスタイルなのだが、それは各所に仕掛けられている罠に対しても同様だった。
既に学校中に仕掛けられている対野生のサキュバス用の罠では何の効果も無いという事はわかりきっている事なので新しく罠を設置する必要があるのだが、イザーに効果が有る罠なんて学校自体が爆発して吹き飛ばすくらいしか思い浮かばない面々だった。そのような大規模の罠を設置することなど当然不可能だし可能だとしても学校側が許可を出すはずもないだろう。
では、どのような罠が効果的なのか。それはイザーと言うよりもこの学校にいるサキュバス全員の特性ともいえるのだが、この学校にいるサキュバス達は誰一人例外なく工藤珠希の事が好きだという事だ。好きの度合いは人によって異なるようではあるが、誰かが撮った工藤珠希の写真は全サキュバスが共有しているくらいには熱中しているのだ。もちろん、サキュバスであるイザーも栗宮院うまなも工藤珠希の写真を共有しているのである。
工藤太郎が改良した罠はとても単純なもので、罠が発動した最後に一枚の写真が出てくるという仕掛けになっているのだ。
その写真は工藤珠希の写真なのだが、今現在の工藤珠希だけではなく赤ちゃんの頃から順番に工藤珠希が成長していく過程を見ることが出来るのだ。これもひとえに工藤珠希の両親が愛娘の成長を記録しておくことが好きだったからこそなのだ。もちろん、工藤太郎の写真もたくさんあったのだけど、それらはサキュバスに全く見向きもされなかったので後で工藤太郎が個人的に見ておくことにしたのだった。
工藤珠希の写真だけでは何の効果も無いどころかイザーを喜ばせてしまう事になるのではないかと思った生徒たちではあったが、もちろんそれだけで工藤太郎の罠が終わるはずがなく恐ろしい第二の矢が待っていたのだ。
写真をよく見ると右下にQRコードがあるのだが、それを読み込むと一分ほどの動画が流れるようになっていた。
その動画は工藤珠希の日常を記録したものになっているのだが、再生する事のみで戻すことも早送りすることも出来ないようになっていた。さすがに動画は最近の物が多いのだが、学生寮ではなく自宅から通っている工藤珠希のプライベートを覗き見ることはなかなかできないサキュバスにとってはご褒美になってしまうのではないだろうか。そう感じながら動画の編集と加工をしていたレジスタンスたちではあったのだが工藤太郎はそんな動画に恐ろしいものを仕込んでしまったのだ。
早送りをすることも戻すことも出来ない動画を再生する事で工藤珠希の日常を知ることが出来るのだが、途中に広告代わりに挿入されているのがこの学校のサキュバス達が忌み嫌う不摂生を極めし男たちの映像なのである。早送りすることが出来ないので黙って見るしかないのだが、不摂生を極めし男たちの映像は時間が決まっておらずどのタイミングで工藤珠希の映像に戻るのかがわからないという心理的なストレスがイザーを襲うのだ。この動画の存在を知った栗宮院うまなをはじめとするサキュバス達から不摂生を極めし男たちの映像が入っていないバージョンの映像の提供を求められた工藤珠希ではあったが、その要望はあっさりと却下したのである。この事がのちに多くの悲劇が工藤太郎に降りかかることになるのだが、それは第二部での話になる。
工藤珠希の映像を一秒たりとも見逃したくないという思いがあればあるほど不摂生を極めし男たちの映像にも集中しなくてはいけなくなるというジレンマが徐々にではあるがイザーの心を蝕んでいく、そんな恐ろしい罠を工藤太郎は考え付いたのだ。
サキュバス達の特性をあまり理解出来ていないレジスタンスの人達は映像を加工編集している時には全く意味が理解出来なかったのだが、完成した映像の上映会を行った際に暴徒と化したサキュバス達を見て効果的な作戦なんだという事を理解した。ただ、その作戦を実行しようにもレジスタンス側も工藤珠希の映像や写真を持っているわけではないので恒常的に使うことが出来ないとは理解していたのである。
実際にイザーは罠にかかった後に出てきた写真をじっくりと観察し、動画もしっかりと最後まで見ていたのだ。
工藤太郎は各エリアに設置してある罠の数もわかるように表示していたこともあってイザーは全部の罠を確認するまでは次のエリアに行かなかった。今までは見逃されていたような何の意味があるのかわからないような小さい罠や大きすぎて作動しない罠も強引に作動させるという徹底ぶりだった。
また、犯人が誰かはいまだにわからないのだが、不摂生を極めし男が顔のアップで延々と何かを食べているシリーズが本編で最後の方に数秒だけ工藤珠希の寝顔が見れるというものを作った者がいたようだ。その映像も最後には工藤珠希の寝顔にかぶさるように不摂生を極めし男の寝顔になっているのであった。
更に恐ろしいことに、その寝顔の映像は再生するときにランダムで全編不摂生を極めし男の寝顔だけで終わることもあるのだ。その映像を見たイザーは校舎を破壊するのではないかと言う程の怒りを全身から出してはいたのだが、最後の数秒だけ寝息が工藤珠希の物に差し替えられている事に気付いてからはその怒りも控えめになっていたのだ。
そんな足止め効果もあってかイザーと工藤太郎が直接戦うことになったのは開戦から三日後の事だった。
当初は午前中で終わると思われていた戦争が三日ももったという事でサキュバスもレジスタンスも歓喜していたのだ。レジスタンス側としては映像の加工編集に関わったことでイザーを足止めしたという実感はわずかにあったのだが、サキュバス側にしてみると何もしていないのとほぼ同義なのでやや不完全燃焼な結果に終わってしまった。
肝心の戦いではあるが、不摂生を極めし男たちの映像でダメージを負っていたイザーがいつもとは違い精彩を欠いた動きで押し込まれる場面も多々見られたのだけれど、地力に勝るイザーが最終的には工藤太郎の蘇生は不可能ではないかと思ってしまう程の状態にしてしまい戦いに幕が下りたのだ。
イザーの勝利は誰もが予想していた結果通りになったのだが、その過程は誰もが想像しないものとなっていた。
サキュバスとレジスタンスの連合が善戦したとも言いにくい結果に終わってしまったけれど、レジスタンス側に大きな武器が出来たというサキュバス側にとっては何とも痛い事態になってしまったのだった。
「あんな姿になった太郎もちゃんと生き返ることが出来るの?」
「たぶん、大丈夫だと思うよ。かなり昔に爆弾でバラバラになってた人とか燃え尽きて灰になった人とかも生き返ってたから。校舎内で処置室の近くだってのも運がいいと思う」
「それって、太郎君がその場所をあえて選んだって事ですかね?」
「そうかもしれないね。それでも、あの位置から処置室の近くまでイザーちゃんの攻撃をさばきながら移動したってのは感嘆だね」
圧倒的な力を持つものが相手だとしても、徹底的なリサーチ力とそれを活かす手段があればなんとかなる。
そう思わせる戦いではあったが、こんな戦いを誰に言うことが出来るのだろうと思った工藤珠希であった。
圧倒的な戦闘能力と数々の技術を持つイザーが相手では生徒だけでは荷が重いと思っていたのは誰もが認めることなのだが、その中でたった一人“工藤太郎”だけは自分たちの勝利を確信していたのだ。
自分の力を信じ、味方の戦力を信じている工藤太郎は誰もが勝てるはずがないと思っていた心をほんの少しだけ変えることが出来た。勝てるはずが無いから午前中に負けるのは避けよう。その程度の変化ではあったが、イザーに抵抗するという気持ちを持たせたのは大きな一歩となったのだ。
ただ、気持ちだけ強く持っても正面からぶつかってしまえば何の意味も無いという事をわかっていた工藤太郎はイザーの特性を考えて効果的な罠を仕掛けることにしたのだ。
絶対的な力と揺るぎない自信を持つイザーは戦う相手の全ての技を受け切ってから反撃するというスタイルなのだが、それは各所に仕掛けられている罠に対しても同様だった。
既に学校中に仕掛けられている対野生のサキュバス用の罠では何の効果も無いという事はわかりきっている事なので新しく罠を設置する必要があるのだが、イザーに効果が有る罠なんて学校自体が爆発して吹き飛ばすくらいしか思い浮かばない面々だった。そのような大規模の罠を設置することなど当然不可能だし可能だとしても学校側が許可を出すはずもないだろう。
では、どのような罠が効果的なのか。それはイザーと言うよりもこの学校にいるサキュバス全員の特性ともいえるのだが、この学校にいるサキュバス達は誰一人例外なく工藤珠希の事が好きだという事だ。好きの度合いは人によって異なるようではあるが、誰かが撮った工藤珠希の写真は全サキュバスが共有しているくらいには熱中しているのだ。もちろん、サキュバスであるイザーも栗宮院うまなも工藤珠希の写真を共有しているのである。
工藤太郎が改良した罠はとても単純なもので、罠が発動した最後に一枚の写真が出てくるという仕掛けになっているのだ。
その写真は工藤珠希の写真なのだが、今現在の工藤珠希だけではなく赤ちゃんの頃から順番に工藤珠希が成長していく過程を見ることが出来るのだ。これもひとえに工藤珠希の両親が愛娘の成長を記録しておくことが好きだったからこそなのだ。もちろん、工藤太郎の写真もたくさんあったのだけど、それらはサキュバスに全く見向きもされなかったので後で工藤太郎が個人的に見ておくことにしたのだった。
工藤珠希の写真だけでは何の効果も無いどころかイザーを喜ばせてしまう事になるのではないかと思った生徒たちではあったが、もちろんそれだけで工藤太郎の罠が終わるはずがなく恐ろしい第二の矢が待っていたのだ。
写真をよく見ると右下にQRコードがあるのだが、それを読み込むと一分ほどの動画が流れるようになっていた。
その動画は工藤珠希の日常を記録したものになっているのだが、再生する事のみで戻すことも早送りすることも出来ないようになっていた。さすがに動画は最近の物が多いのだが、学生寮ではなく自宅から通っている工藤珠希のプライベートを覗き見ることはなかなかできないサキュバスにとってはご褒美になってしまうのではないだろうか。そう感じながら動画の編集と加工をしていたレジスタンスたちではあったのだが工藤太郎はそんな動画に恐ろしいものを仕込んでしまったのだ。
早送りをすることも戻すことも出来ない動画を再生する事で工藤珠希の日常を知ることが出来るのだが、途中に広告代わりに挿入されているのがこの学校のサキュバス達が忌み嫌う不摂生を極めし男たちの映像なのである。早送りすることが出来ないので黙って見るしかないのだが、不摂生を極めし男たちの映像は時間が決まっておらずどのタイミングで工藤珠希の映像に戻るのかがわからないという心理的なストレスがイザーを襲うのだ。この動画の存在を知った栗宮院うまなをはじめとするサキュバス達から不摂生を極めし男たちの映像が入っていないバージョンの映像の提供を求められた工藤珠希ではあったが、その要望はあっさりと却下したのである。この事がのちに多くの悲劇が工藤太郎に降りかかることになるのだが、それは第二部での話になる。
工藤珠希の映像を一秒たりとも見逃したくないという思いがあればあるほど不摂生を極めし男たちの映像にも集中しなくてはいけなくなるというジレンマが徐々にではあるがイザーの心を蝕んでいく、そんな恐ろしい罠を工藤太郎は考え付いたのだ。
サキュバス達の特性をあまり理解出来ていないレジスタンスの人達は映像を加工編集している時には全く意味が理解出来なかったのだが、完成した映像の上映会を行った際に暴徒と化したサキュバス達を見て効果的な作戦なんだという事を理解した。ただ、その作戦を実行しようにもレジスタンス側も工藤珠希の映像や写真を持っているわけではないので恒常的に使うことが出来ないとは理解していたのである。
実際にイザーは罠にかかった後に出てきた写真をじっくりと観察し、動画もしっかりと最後まで見ていたのだ。
工藤太郎は各エリアに設置してある罠の数もわかるように表示していたこともあってイザーは全部の罠を確認するまでは次のエリアに行かなかった。今までは見逃されていたような何の意味があるのかわからないような小さい罠や大きすぎて作動しない罠も強引に作動させるという徹底ぶりだった。
また、犯人が誰かはいまだにわからないのだが、不摂生を極めし男が顔のアップで延々と何かを食べているシリーズが本編で最後の方に数秒だけ工藤珠希の寝顔が見れるというものを作った者がいたようだ。その映像も最後には工藤珠希の寝顔にかぶさるように不摂生を極めし男の寝顔になっているのであった。
更に恐ろしいことに、その寝顔の映像は再生するときにランダムで全編不摂生を極めし男の寝顔だけで終わることもあるのだ。その映像を見たイザーは校舎を破壊するのではないかと言う程の怒りを全身から出してはいたのだが、最後の数秒だけ寝息が工藤珠希の物に差し替えられている事に気付いてからはその怒りも控えめになっていたのだ。
そんな足止め効果もあってかイザーと工藤太郎が直接戦うことになったのは開戦から三日後の事だった。
当初は午前中で終わると思われていた戦争が三日ももったという事でサキュバスもレジスタンスも歓喜していたのだ。レジスタンス側としては映像の加工編集に関わったことでイザーを足止めしたという実感はわずかにあったのだが、サキュバス側にしてみると何もしていないのとほぼ同義なのでやや不完全燃焼な結果に終わってしまった。
肝心の戦いではあるが、不摂生を極めし男たちの映像でダメージを負っていたイザーがいつもとは違い精彩を欠いた動きで押し込まれる場面も多々見られたのだけれど、地力に勝るイザーが最終的には工藤太郎の蘇生は不可能ではないかと思ってしまう程の状態にしてしまい戦いに幕が下りたのだ。
イザーの勝利は誰もが予想していた結果通りになったのだが、その過程は誰もが想像しないものとなっていた。
サキュバスとレジスタンスの連合が善戦したとも言いにくい結果に終わってしまったけれど、レジスタンス側に大きな武器が出来たというサキュバス側にとっては何とも痛い事態になってしまったのだった。
「あんな姿になった太郎もちゃんと生き返ることが出来るの?」
「たぶん、大丈夫だと思うよ。かなり昔に爆弾でバラバラになってた人とか燃え尽きて灰になった人とかも生き返ってたから。校舎内で処置室の近くだってのも運がいいと思う」
「それって、太郎君がその場所をあえて選んだって事ですかね?」
「そうかもしれないね。それでも、あの位置から処置室の近くまでイザーちゃんの攻撃をさばきながら移動したってのは感嘆だね」
圧倒的な力を持つものが相手だとしても、徹底的なリサーチ力とそれを活かす手段があればなんとかなる。
そう思わせる戦いではあったが、こんな戦いを誰に言うことが出来るのだろうと思った工藤珠希であった。
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