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第44話 代理戦争
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零楼館高校の歴史上初めて行われるイベントだった。
当初はこの一度きりで終わりになる予定ではあったのだが、想定していたよりも得るものが大きかったこともあって定番化し、最終的には月に一度行われるほどの恒例行事となってしまったのだ。
イザーとそれ以外の生徒による全滅戦。人数的には圧倒的に不利な立場のイザーではあったが、生徒全員と戦ったところで負けるはずが無いと思っていたし、生徒たちもたった一人を相手に負けるはずが無いと信じ切っていたのだ。
本来であれば襲ってきた野生のサキュバスを生徒全員で協力して迎え撃つという事になっていたのだが、その襲ってくるはずの野生のサキュバスをたった一人で壊滅させてしまったイザーのせいで生徒たちが戦うべき相手を失ってしまったのだ。
たった一人で野生のサキュバスを全滅させてしまうようなイザーを相手にすることの方が何倍も大変なことになるとは思うのだが、大半の生徒はイザーが左腕を失った原因が野生のサキュバスではなく悪魔との戦闘によるものだという事は知らされていないのだ。
何人ものサキュバスを腹上死させてきた魔王アスモデウスを相手にギリギリの戦いをしていたイザーではあったが、一瞬の隙を突くことで形勢を逆転させるだけの発想力とそれをやり遂げるだけの技術は誰にも負けないものがあった。
ちなみに、魔王アスモデウスが過去にサキュバス達に対してどのようなことをしてきたのかは別の場所に記載されているので興味があればご一読いただけるとありがたい。一部サイトでは年齢制限を設けているモノもあるので、その点は注意していただけるとよろしいかと思います。
「朝になったら左腕が生えるって言ってたけど、大丈夫なの?」
「相手にもよるんだけど、この学校の生徒だけだから大丈夫じゃないかな。職員も加わるってなったら厳しかったかもしれないけど、たかが生徒数百人を相手にするだけなら片手で十分じゃないかな。左手が無いハンデをあげて私が苦戦する可能性があるかもしれないって程度だと思うよ」
「随分と自信満々だね。イザーちゃんの自信ってどこから来るのかなって思ったけど、野生のサキュバスさんたちを一人で全滅させてたくらいだから生徒数百人くらいだったら余裕なのかな?」
「うーん、正直に言うとあのサキュバス達との戦いの方が余裕だと思うよ。数が多いだけで結局は一対一の繰り返しでしかなかったからね。でも、この学校の人達ってちゃんと連携をとるから一対一の場面を作りにくいんだよ。数が多い相手にはいろいろ対抗手段があるんだけど、結局のところ強い人から順番に倒していって戦意を喪失させるのが一番早いんだよね。今回だったらうまなちゃんか柘榴ちゃんを叩くのが一番なんだけど、あの二人が共闘する可能性もあるからちょっと怖いかも」
「うまなちゃんと会長が共闘するって、天敵同士が手を組むみたいな熱い展開になるかもって事なんだね。そうなると、さすがのイザーちゃんも厳しいのかな?」
「厳しくはないよ。ただ、どっちを先に倒しても後でうまなちゃんにねちねち言われちゃうんじゃないかなって思うとさ、それがとてもとても面倒に感じてしまうんだよ。うまなちゃんを先に倒しちゃったら会長を倒すところを見たかったって言われると思うし、柘榴ちゃんを先に倒したら倒したで私よりも先に会長を倒さないといけないと思ってるって事は私の事を後回しにしても問題無いって思ってるんでしょ。って言われると思うんだよ。意外とそういうところは根に持つんだよね」
イザーは自分が教室で工藤珠希と二人っきりで話していると思っているのだけど、話している場所が教室なので生徒の出入りはそれなりにあるのだ。
クラスメイトに聞かれても気にしないと言った感じのイザーではあったが、イザーのすぐ後ろに栗宮院うまなが立っていることを教えた方がいいのかと工藤珠希は悩んでいた。
笑顔を浮かべている栗宮院うまなが何事も無かったかのように自分の席から鞄を持っていったので工藤珠希はほっとしていたのだが、一瞬だけイザーの事を真顔で見ていたのに気付いて底知れぬ恐怖を感じてしまった。
それに気付かなかったのか気付かなかったフリをしたのかはわからないが、イザーは何事も無かったかのように楽しく会話を続けていた。
「私の姿をドローンが自動追尾して撮影しているみたいなんだけど、それを珠希ちゃんは野城君と一緒に見ててね。私がたくさん活躍するところを応援してくれてたら嬉しいな」
「そんな事をしたらイザーちゃんがどこに居るかわかっちゃうんじゃないの?」
「そうだと思うけど、それがどうかしたの?」
「どうかしたのって、居場所がバレているんだったら奇襲とか仕掛けられないんじゃないかなって思って」
「奇襲なんてしないよ。私が奇襲を仕掛けてしまったらみんなのやる気が無くなっちゃうでしょ。奇襲なんて勝つ確率を上げるためにやることだと思うんだけど、私の場合はこれ以上その確率をあげられないからやっても意味ないと思うんだよね。やってもやらなくても勝てるんだったら、普通はやらないよね」
「でも、たった一人で数百人を相手にするのは大変なんじゃないかな?」
「まあ、全員を相手にするのだったら大変かもしれないけどさ、実際に戦うのは多くても二十人くらいじゃないかな。そこまで行く前に皆諦めちゃうと思うんだよね。戦う順番にもよるんだろうけど、私が負けることだけは無いから安心して見ててね」
左腕を失った状態のイザーが校門に立ったのを合図に戦争が開始された。
たった一人で生徒全員を相手にする戦い。
全ての罠に引っかかり、相手の誘導にも全て乗ってしまうイザー。
だが、それらの行動も全て無駄だとあざ笑うかのように飄々とした感じで何事も無かったかのようにイザーは進んで行く。
罠も肉弾戦も魔法攻撃も何もかもがイザーには通用しない。
かつて最強と呼ばれた一人の男もイザーとの直接対決には手も足も出ず、単純な力の比べあいでも何もすることが出来ずにいたのだ。
全てが生徒サイドの思惑通りに事が進んでいるのにもかかわらず、イザーはたった一人ですべての罠を乗り越えて生徒たちが用意したものは全て無駄だったという事を実力で分からせてしまったのだ。
それでも、戦いを挑んでくる相手はそれなりにいたのだが、罠も効かないような圧倒的な力を持っているイザー人にとってはそれらの相手と戦う事は寝返りを打つよりも簡単な作業でしかなかった。
イザーと栗宮院うまなと栗鳥院柘榴の三人が最後の決着をつけるべく見つめあっていた。
当初はこの一度きりで終わりになる予定ではあったのだが、想定していたよりも得るものが大きかったこともあって定番化し、最終的には月に一度行われるほどの恒例行事となってしまったのだ。
イザーとそれ以外の生徒による全滅戦。人数的には圧倒的に不利な立場のイザーではあったが、生徒全員と戦ったところで負けるはずが無いと思っていたし、生徒たちもたった一人を相手に負けるはずが無いと信じ切っていたのだ。
本来であれば襲ってきた野生のサキュバスを生徒全員で協力して迎え撃つという事になっていたのだが、その襲ってくるはずの野生のサキュバスをたった一人で壊滅させてしまったイザーのせいで生徒たちが戦うべき相手を失ってしまったのだ。
たった一人で野生のサキュバスを全滅させてしまうようなイザーを相手にすることの方が何倍も大変なことになるとは思うのだが、大半の生徒はイザーが左腕を失った原因が野生のサキュバスではなく悪魔との戦闘によるものだという事は知らされていないのだ。
何人ものサキュバスを腹上死させてきた魔王アスモデウスを相手にギリギリの戦いをしていたイザーではあったが、一瞬の隙を突くことで形勢を逆転させるだけの発想力とそれをやり遂げるだけの技術は誰にも負けないものがあった。
ちなみに、魔王アスモデウスが過去にサキュバス達に対してどのようなことをしてきたのかは別の場所に記載されているので興味があればご一読いただけるとありがたい。一部サイトでは年齢制限を設けているモノもあるので、その点は注意していただけるとよろしいかと思います。
「朝になったら左腕が生えるって言ってたけど、大丈夫なの?」
「相手にもよるんだけど、この学校の生徒だけだから大丈夫じゃないかな。職員も加わるってなったら厳しかったかもしれないけど、たかが生徒数百人を相手にするだけなら片手で十分じゃないかな。左手が無いハンデをあげて私が苦戦する可能性があるかもしれないって程度だと思うよ」
「随分と自信満々だね。イザーちゃんの自信ってどこから来るのかなって思ったけど、野生のサキュバスさんたちを一人で全滅させてたくらいだから生徒数百人くらいだったら余裕なのかな?」
「うーん、正直に言うとあのサキュバス達との戦いの方が余裕だと思うよ。数が多いだけで結局は一対一の繰り返しでしかなかったからね。でも、この学校の人達ってちゃんと連携をとるから一対一の場面を作りにくいんだよ。数が多い相手にはいろいろ対抗手段があるんだけど、結局のところ強い人から順番に倒していって戦意を喪失させるのが一番早いんだよね。今回だったらうまなちゃんか柘榴ちゃんを叩くのが一番なんだけど、あの二人が共闘する可能性もあるからちょっと怖いかも」
「うまなちゃんと会長が共闘するって、天敵同士が手を組むみたいな熱い展開になるかもって事なんだね。そうなると、さすがのイザーちゃんも厳しいのかな?」
「厳しくはないよ。ただ、どっちを先に倒しても後でうまなちゃんにねちねち言われちゃうんじゃないかなって思うとさ、それがとてもとても面倒に感じてしまうんだよ。うまなちゃんを先に倒しちゃったら会長を倒すところを見たかったって言われると思うし、柘榴ちゃんを先に倒したら倒したで私よりも先に会長を倒さないといけないと思ってるって事は私の事を後回しにしても問題無いって思ってるんでしょ。って言われると思うんだよ。意外とそういうところは根に持つんだよね」
イザーは自分が教室で工藤珠希と二人っきりで話していると思っているのだけど、話している場所が教室なので生徒の出入りはそれなりにあるのだ。
クラスメイトに聞かれても気にしないと言った感じのイザーではあったが、イザーのすぐ後ろに栗宮院うまなが立っていることを教えた方がいいのかと工藤珠希は悩んでいた。
笑顔を浮かべている栗宮院うまなが何事も無かったかのように自分の席から鞄を持っていったので工藤珠希はほっとしていたのだが、一瞬だけイザーの事を真顔で見ていたのに気付いて底知れぬ恐怖を感じてしまった。
それに気付かなかったのか気付かなかったフリをしたのかはわからないが、イザーは何事も無かったかのように楽しく会話を続けていた。
「私の姿をドローンが自動追尾して撮影しているみたいなんだけど、それを珠希ちゃんは野城君と一緒に見ててね。私がたくさん活躍するところを応援してくれてたら嬉しいな」
「そんな事をしたらイザーちゃんがどこに居るかわかっちゃうんじゃないの?」
「そうだと思うけど、それがどうかしたの?」
「どうかしたのって、居場所がバレているんだったら奇襲とか仕掛けられないんじゃないかなって思って」
「奇襲なんてしないよ。私が奇襲を仕掛けてしまったらみんなのやる気が無くなっちゃうでしょ。奇襲なんて勝つ確率を上げるためにやることだと思うんだけど、私の場合はこれ以上その確率をあげられないからやっても意味ないと思うんだよね。やってもやらなくても勝てるんだったら、普通はやらないよね」
「でも、たった一人で数百人を相手にするのは大変なんじゃないかな?」
「まあ、全員を相手にするのだったら大変かもしれないけどさ、実際に戦うのは多くても二十人くらいじゃないかな。そこまで行く前に皆諦めちゃうと思うんだよね。戦う順番にもよるんだろうけど、私が負けることだけは無いから安心して見ててね」
左腕を失った状態のイザーが校門に立ったのを合図に戦争が開始された。
たった一人で生徒全員を相手にする戦い。
全ての罠に引っかかり、相手の誘導にも全て乗ってしまうイザー。
だが、それらの行動も全て無駄だとあざ笑うかのように飄々とした感じで何事も無かったかのようにイザーは進んで行く。
罠も肉弾戦も魔法攻撃も何もかもがイザーには通用しない。
かつて最強と呼ばれた一人の男もイザーとの直接対決には手も足も出ず、単純な力の比べあいでも何もすることが出来ずにいたのだ。
全てが生徒サイドの思惑通りに事が進んでいるのにもかかわらず、イザーはたった一人ですべての罠を乗り越えて生徒たちが用意したものは全て無駄だったという事を実力で分からせてしまったのだ。
それでも、戦いを挑んでくる相手はそれなりにいたのだが、罠も効かないような圧倒的な力を持っているイザー人にとってはそれらの相手と戦う事は寝返りを打つよりも簡単な作業でしかなかった。
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