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第35話 決意
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助けを呼ぶことも出来ない工藤珠希はドクターポンピーノの言葉を信じてイザーのもとへ戻ることにした。何も出来ない自分ではあるけれど、近くで何か出来ることを探した方だ
助けを探しに零楼館高校に向かった時はあれほど軽かった足取りも誰も見つけることが出来なかった今はずっしりと重く感じていた。
すぐにでも助けに行かなければいけない。そんな思いがあるはずなのに、工藤珠希の足取りは鈍く前へ進もうという意志とは別にゆっくりと歩みを進めることしか出来なかったのだ。
多少の時間はかかったけれど、野城君が待つあの場所にたどり着くことは出来たのだ。
もしかしたら、全て終わって野城君とイザーが談笑でもしているのではないかと期待していたのだが、たどり着いたこの場所にいるのは野城君一人だけだった。
「一人で戻ってきたってことは、そういう事なんだね」
「うん、ドクターポンピーノしか見つけられなかった。みんなどこに行ってるのかわからないんだけど」
「もしかしたら、明日の戦闘に備えてみんなでバーベキューでもしてるのかもしれないよ。サキュバスとレジスタンスの戦いとは違って外敵と戦うことになるんだし、一致団結するためにもそう言った会が催されていることは多いしね。珠希ちゃんは知らなかったっけ?」
「そんなの知らないよ。全然知らないって」
外の敵と戦うためにはサキュバスだけとレジスタンスの連携は重要なのかもしれない。
普段は敵同士の勢力が手を組むことで普段以上の力を発揮することが出来るかもしれないが、それを可能にするためには出来るだけ連携を強化してお互いの良さを引き出せるようにする必要があるという事だ。
戦闘に参加することのない工藤珠希を誘ってもいいのではないかと思うのだが、野城君の話によると工藤珠希が参加することでサキュバス達がレジスタンスに対して見向きもしなくなってしまう恐れもあるので内緒にしていたという噂もあるそうだ。
「どちらにしろ、君が助けを呼びに行ったのは無駄足だったという事になるかもしれないね。完全に無駄とは思わないけれど、イザーちゃんのために何かしようとして失敗したというだけの話だね」
「誰も連れてくることは出来なかったかもしれないけれど、私一人でも今からイザーちゃんを助けに行くよ。それくらいは私にだって出来ると思うし」
「それはやめておいた方がいいんじゃないかな。ハッキリ言わせてもらうけど、君は戦っている相手の命を奪うことに対して戸惑いはないのかな。それがあるのだとしたら、悪いことを言わないのでここで待っている方が利口だと思う。他者の命を奪う事に責任を感じないのは人としておかしいとは思うんだけど、それが出来ない人にはイザーちゃんを助けることは出来ないと思う。なぜなら、向こうも向こうで生きている限り何度でも何度でも襲い掛かてくると思うからね。手足が無くても目が潰れていたとしても、何度だってどこでだってイザーちゃんに襲い掛かってしまうと思うよ。それを止めるには、五体満足な君が相手のサキュバス達をより多く殺す必要があるって事なんだよ」
サキュバスを殺す必要がある。
工藤珠希の思考が一瞬で停止してしまったのはサキュバスが怖いというのではなく、相手の命をためらう事なう奪う必要があると言われたからだ。
虫を殺すのも釣った魚を殺すのも苦手な工藤珠希にそんなことが出来るのか、見た目だけなら自分たちと大差も無い生きているサキュバスの命を奪う事など到底出来るはずもない。そんなことが出来るのであれば、この前の戦闘に自ら進んで参加していたと思っているのだ。
だが、工藤珠希がいくら考えてもサキュバスを殺すことは出来ないと思う。
相手の命を奪う事で自分の命を守ることが出来る状況に置かれたとしても、工藤珠希は自分の命を何のためらいもなく差し出してしまうだろう。
「普通の人間なら今の君みたいに真剣に悩んで悩んで悩んで悩みぬいた結果、何も出来ないという事になると思うんだよ」
「イザーちゃんを助けるためには何だってするって思ってたんだけど、相手の命を奪わなくてはいけないというのであれば、私は何も出来ないかもしれない」
「他人の命を奪うことに抵抗が無い人もいるけれど、今の君みたいに悩んでしまうのは普通なんだと思うよ。だって、相手の命を一方的に奪う事なんて普通の人間には無理な話なんだからね」
何度考えても自分が相手の命を奪う場面の想像がつかない。工藤珠希の中で相手の命を奪うという事は何よりも重いのだ。
でも、大切な仲間を守るために必要なのであれば、心を鬼にしてやり遂げなくてはいけない。そう思ってもいるのだ。
自分のためではなく、イザーを守るために必要なコト。
そう割り切ることで決心がついた工藤珠希がイザーのもとへと向かおうと思った。
今まさにその一歩を踏み出そうと決意したところで向こうからやって来る見慣れた笑顔が工藤珠希の心をかき乱してしまった。
向こうからやってきたのは間違いなくイザーなのだが、左足を引きずるようにゆっくりと近付いてきていた。
慌てて駆け寄ろうとした工藤珠希ではあったが、全身が真っ赤に染まっていて左手が無いその姿に驚いてしまい体が動かなくなってしまっていた。
工藤珠希の目に映ったイザーの左腕が無く左足を引きずっているその姿はあまりにも衝撃的過ぎたのだ。
助けを探しに零楼館高校に向かった時はあれほど軽かった足取りも誰も見つけることが出来なかった今はずっしりと重く感じていた。
すぐにでも助けに行かなければいけない。そんな思いがあるはずなのに、工藤珠希の足取りは鈍く前へ進もうという意志とは別にゆっくりと歩みを進めることしか出来なかったのだ。
多少の時間はかかったけれど、野城君が待つあの場所にたどり着くことは出来たのだ。
もしかしたら、全て終わって野城君とイザーが談笑でもしているのではないかと期待していたのだが、たどり着いたこの場所にいるのは野城君一人だけだった。
「一人で戻ってきたってことは、そういう事なんだね」
「うん、ドクターポンピーノしか見つけられなかった。みんなどこに行ってるのかわからないんだけど」
「もしかしたら、明日の戦闘に備えてみんなでバーベキューでもしてるのかもしれないよ。サキュバスとレジスタンスの戦いとは違って外敵と戦うことになるんだし、一致団結するためにもそう言った会が催されていることは多いしね。珠希ちゃんは知らなかったっけ?」
「そんなの知らないよ。全然知らないって」
外の敵と戦うためにはサキュバスだけとレジスタンスの連携は重要なのかもしれない。
普段は敵同士の勢力が手を組むことで普段以上の力を発揮することが出来るかもしれないが、それを可能にするためには出来るだけ連携を強化してお互いの良さを引き出せるようにする必要があるという事だ。
戦闘に参加することのない工藤珠希を誘ってもいいのではないかと思うのだが、野城君の話によると工藤珠希が参加することでサキュバス達がレジスタンスに対して見向きもしなくなってしまう恐れもあるので内緒にしていたという噂もあるそうだ。
「どちらにしろ、君が助けを呼びに行ったのは無駄足だったという事になるかもしれないね。完全に無駄とは思わないけれど、イザーちゃんのために何かしようとして失敗したというだけの話だね」
「誰も連れてくることは出来なかったかもしれないけれど、私一人でも今からイザーちゃんを助けに行くよ。それくらいは私にだって出来ると思うし」
「それはやめておいた方がいいんじゃないかな。ハッキリ言わせてもらうけど、君は戦っている相手の命を奪うことに対して戸惑いはないのかな。それがあるのだとしたら、悪いことを言わないのでここで待っている方が利口だと思う。他者の命を奪う事に責任を感じないのは人としておかしいとは思うんだけど、それが出来ない人にはイザーちゃんを助けることは出来ないと思う。なぜなら、向こうも向こうで生きている限り何度でも何度でも襲い掛かてくると思うからね。手足が無くても目が潰れていたとしても、何度だってどこでだってイザーちゃんに襲い掛かってしまうと思うよ。それを止めるには、五体満足な君が相手のサキュバス達をより多く殺す必要があるって事なんだよ」
サキュバスを殺す必要がある。
工藤珠希の思考が一瞬で停止してしまったのはサキュバスが怖いというのではなく、相手の命をためらう事なう奪う必要があると言われたからだ。
虫を殺すのも釣った魚を殺すのも苦手な工藤珠希にそんなことが出来るのか、見た目だけなら自分たちと大差も無い生きているサキュバスの命を奪う事など到底出来るはずもない。そんなことが出来るのであれば、この前の戦闘に自ら進んで参加していたと思っているのだ。
だが、工藤珠希がいくら考えてもサキュバスを殺すことは出来ないと思う。
相手の命を奪う事で自分の命を守ることが出来る状況に置かれたとしても、工藤珠希は自分の命を何のためらいもなく差し出してしまうだろう。
「普通の人間なら今の君みたいに真剣に悩んで悩んで悩んで悩みぬいた結果、何も出来ないという事になると思うんだよ」
「イザーちゃんを助けるためには何だってするって思ってたんだけど、相手の命を奪わなくてはいけないというのであれば、私は何も出来ないかもしれない」
「他人の命を奪うことに抵抗が無い人もいるけれど、今の君みたいに悩んでしまうのは普通なんだと思うよ。だって、相手の命を一方的に奪う事なんて普通の人間には無理な話なんだからね」
何度考えても自分が相手の命を奪う場面の想像がつかない。工藤珠希の中で相手の命を奪うという事は何よりも重いのだ。
でも、大切な仲間を守るために必要なのであれば、心を鬼にしてやり遂げなくてはいけない。そう思ってもいるのだ。
自分のためではなく、イザーを守るために必要なコト。
そう割り切ることで決心がついた工藤珠希がイザーのもとへと向かおうと思った。
今まさにその一歩を踏み出そうと決意したところで向こうからやって来る見慣れた笑顔が工藤珠希の心をかき乱してしまった。
向こうからやってきたのは間違いなくイザーなのだが、左足を引きずるようにゆっくりと近付いてきていた。
慌てて駆け寄ろうとした工藤珠希ではあったが、全身が真っ赤に染まっていて左手が無いその姿に驚いてしまい体が動かなくなってしまっていた。
工藤珠希の目に映ったイザーの左腕が無く左足を引きずっているその姿はあまりにも衝撃的過ぎたのだ。
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