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第33話 誰もいない
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サキュバスの後をついていったイザーの後を追おうとした工藤珠希は野城君に止められてしまいこの場にとどまることになってしまった。
どんな相手であってもイザーなら大丈夫だという確信を持っていた工藤珠希ではあったが、野城君は工藤珠希とは別の考えを持っているようだった。
「イザーちゃんがいくら強いとは言っても、今回は相手が悪すぎると思う。嗜虐王だけならイザーちゃんでも勝てると思うし、凌辱鬼だけでもイザーちゃんは負けないと思う。でも、そいつらを二体同時に相手をするってのはどんなに強かったとしても無傷では戻ってこれないと思うんだ。だから、珠希ちゃんにはこれから誰か戦力になりそうな人を呼んできてほしい。俺は傍観者で観測者だから手を出すことは出来ないんだけど、こうして助言をすることは問題無いと思うんだ。大変なことになる前に、イザーちゃんの助けになるような人を連れてきてほしい。うまなちゃんとか太郎君とかがベストだと思うんだけど、二人が難しいようだったら会長か愛華ちゃんでもいいと思う。その四人以外でもいいとは思うんだけど、出来ればその四人を連れてきてほしい」
工藤珠希は自分に出来ることが何なのかわかっていなかったので野城君のこのお願いはとてもありがたいと思っていた。
普通の人間である工藤珠希がイザーについていったところで出来ることなど何もなく、無策のままただついていく事で人質とされてしまいイザーの弱点になってしまう恐れもあるのだ。そんな事を考えていた事もあって、工藤珠希としては誰かを呼びに言って欲しいという野城君のお願いは自分が役に立てるチャンスだと思えてうれしかった。
急いで零楼館高校に戻った工藤珠希は自分たちの教室に戻って栗宮院うまなを探そうと思っていた。
だが、残念なことに教室内には誰もおらず、どこに誰がいるのかもわからない状況であった。
校舎内を探そうと思って色々な所へ足を延ばした工藤珠希ではあったけれど、不思議なことに学校内に誰かがいる気配すらなくどこもかしこもしんと静まり返っていた。
工藤珠希は焦りながらも色々な場所に行ってみたのだが、どこにも誰もいない状態であった。
まるで事件か神隠しにでもあったのではないかと思ってしまう程であった。
それでも、工藤珠希は諦めることなく学校内を歩き回り誰かいないかと探していたのだ。
どれだけ探しても誰も見つからず、このまま探すのを諦めて野城君のもとへ戻ろうかと思っていたその時、遠くから何かがおちたような大きな音が聞こえたのだ。
工藤珠希は何があってもいいと思ってその音のした方へ走っていったところ、缶コーヒーを持ってこちらを警戒しているドクターポンピーノがいた。
彼女は走ってきたのが工藤珠希だと気付くと警戒心を解いて持っていた缶コーヒーを一口口に含んでいた。
「あの、誰もいないみたいなんですけど、みんなどこに行ったんですか?」
「どこに行ったかは知らないけど、サキュバスが攻めてくるのに備えて作戦でも立ててるんじゃないのかな。私が戦うわけじゃないから詳しいことは知らないけど、みんな色々と考えてるみたいだよ」
「サキュバスが攻めてくるってのでお話があるんです。とっても大事なお話があるんです」
「その話を私にされても困るんだが。私はこの学校に攻め込んでくる敵と戦うつもりなんてこれっぽっちも無いんだよ。むしろ、私が戦う事で死んじゃった人達をちゃんと生き返らせることが出来なくなる可能性があるんだがね。だから、私にサキュバスの話をされても困るってもんなんだよ」
「そうかもしれないですけど、大変なことになってるんです。このままだと、イザーちゃんがサキュバスの人達が呼んだ何とか王と何とか鬼に殺されちゃうかもしれないんです。だから、今すぐにでも誰かを見つけて助けに行かないといけないんですよ」
イザーが危ない目に遭いそうだという事と聞きなれない変な名前だったこともあって相手の名前をちゃんと覚えていなかった工藤珠希は覚えている事をそれっぽく伝えたのだ。
ドクターポンピーノはそれを聞いてもピンとくるものはなかったのだが、慌てて取り乱している工藤珠希を落ち着かせるために体を包み込むように優しく抱きしめていた。
すぐに誰かを見つけて助けに行かないといけないと焦っていた工藤珠希だったが、ドクターポンピーノに抱きしめられたことで何をしていたのかわからなくなって固まってしまっていた。急に抱きしめられたことで頭が働かなくなってしまったようなのだ。
余計に混乱してしまった工藤珠希ではあったが、柔らかい感触と消毒液の匂いで少しずつ落ち着きを取り戻したのかそっと抱き返してみたのだ。
「そんなに慌てて大変だったんだね。でも、あの子ならどんな相手でも大丈夫だと思うよ。一度体を調べたことがあるんだけど、あの子なら神様にも勝てるんじゃないかなって思うくらい戦闘に特化していると思うんだ。だから、そんなに慌てなくても大丈夫だって」
「でも、野城君が誰か呼ばないと大変なことになるって言ってたんです。だから、誰か連れていかないとイザーちゃんが大変なことになっちゃうかもしれないんです」
泣きそうな声でそう告げる工藤珠希を抱きしめながらドクターポンピーノは優しく背中をポンポンと叩いていた。
不思議と心が落ち着いてきた工藤珠希は顔をそっと上げると、そこには優しく自分の事を見ているドクターポンピーノと目が合ってしまった。
心が安らぐように感じていた工藤珠希ではあったが、イザーをすぐに助けに行かなくてはと言う思いもあったのだけれど、もう少しだけこうしていたいと思ってしまったのだった。
どんな相手であってもイザーなら大丈夫だという確信を持っていた工藤珠希ではあったが、野城君は工藤珠希とは別の考えを持っているようだった。
「イザーちゃんがいくら強いとは言っても、今回は相手が悪すぎると思う。嗜虐王だけならイザーちゃんでも勝てると思うし、凌辱鬼だけでもイザーちゃんは負けないと思う。でも、そいつらを二体同時に相手をするってのはどんなに強かったとしても無傷では戻ってこれないと思うんだ。だから、珠希ちゃんにはこれから誰か戦力になりそうな人を呼んできてほしい。俺は傍観者で観測者だから手を出すことは出来ないんだけど、こうして助言をすることは問題無いと思うんだ。大変なことになる前に、イザーちゃんの助けになるような人を連れてきてほしい。うまなちゃんとか太郎君とかがベストだと思うんだけど、二人が難しいようだったら会長か愛華ちゃんでもいいと思う。その四人以外でもいいとは思うんだけど、出来ればその四人を連れてきてほしい」
工藤珠希は自分に出来ることが何なのかわかっていなかったので野城君のこのお願いはとてもありがたいと思っていた。
普通の人間である工藤珠希がイザーについていったところで出来ることなど何もなく、無策のままただついていく事で人質とされてしまいイザーの弱点になってしまう恐れもあるのだ。そんな事を考えていた事もあって、工藤珠希としては誰かを呼びに言って欲しいという野城君のお願いは自分が役に立てるチャンスだと思えてうれしかった。
急いで零楼館高校に戻った工藤珠希は自分たちの教室に戻って栗宮院うまなを探そうと思っていた。
だが、残念なことに教室内には誰もおらず、どこに誰がいるのかもわからない状況であった。
校舎内を探そうと思って色々な所へ足を延ばした工藤珠希ではあったけれど、不思議なことに学校内に誰かがいる気配すらなくどこもかしこもしんと静まり返っていた。
工藤珠希は焦りながらも色々な場所に行ってみたのだが、どこにも誰もいない状態であった。
まるで事件か神隠しにでもあったのではないかと思ってしまう程であった。
それでも、工藤珠希は諦めることなく学校内を歩き回り誰かいないかと探していたのだ。
どれだけ探しても誰も見つからず、このまま探すのを諦めて野城君のもとへ戻ろうかと思っていたその時、遠くから何かがおちたような大きな音が聞こえたのだ。
工藤珠希は何があってもいいと思ってその音のした方へ走っていったところ、缶コーヒーを持ってこちらを警戒しているドクターポンピーノがいた。
彼女は走ってきたのが工藤珠希だと気付くと警戒心を解いて持っていた缶コーヒーを一口口に含んでいた。
「あの、誰もいないみたいなんですけど、みんなどこに行ったんですか?」
「どこに行ったかは知らないけど、サキュバスが攻めてくるのに備えて作戦でも立ててるんじゃないのかな。私が戦うわけじゃないから詳しいことは知らないけど、みんな色々と考えてるみたいだよ」
「サキュバスが攻めてくるってのでお話があるんです。とっても大事なお話があるんです」
「その話を私にされても困るんだが。私はこの学校に攻め込んでくる敵と戦うつもりなんてこれっぽっちも無いんだよ。むしろ、私が戦う事で死んじゃった人達をちゃんと生き返らせることが出来なくなる可能性があるんだがね。だから、私にサキュバスの話をされても困るってもんなんだよ」
「そうかもしれないですけど、大変なことになってるんです。このままだと、イザーちゃんがサキュバスの人達が呼んだ何とか王と何とか鬼に殺されちゃうかもしれないんです。だから、今すぐにでも誰かを見つけて助けに行かないといけないんですよ」
イザーが危ない目に遭いそうだという事と聞きなれない変な名前だったこともあって相手の名前をちゃんと覚えていなかった工藤珠希は覚えている事をそれっぽく伝えたのだ。
ドクターポンピーノはそれを聞いてもピンとくるものはなかったのだが、慌てて取り乱している工藤珠希を落ち着かせるために体を包み込むように優しく抱きしめていた。
すぐに誰かを見つけて助けに行かないといけないと焦っていた工藤珠希だったが、ドクターポンピーノに抱きしめられたことで何をしていたのかわからなくなって固まってしまっていた。急に抱きしめられたことで頭が働かなくなってしまったようなのだ。
余計に混乱してしまった工藤珠希ではあったが、柔らかい感触と消毒液の匂いで少しずつ落ち着きを取り戻したのかそっと抱き返してみたのだ。
「そんなに慌てて大変だったんだね。でも、あの子ならどんな相手でも大丈夫だと思うよ。一度体を調べたことがあるんだけど、あの子なら神様にも勝てるんじゃないかなって思うくらい戦闘に特化していると思うんだ。だから、そんなに慌てなくても大丈夫だって」
「でも、野城君が誰か呼ばないと大変なことになるって言ってたんです。だから、誰か連れていかないとイザーちゃんが大変なことになっちゃうかもしれないんです」
泣きそうな声でそう告げる工藤珠希を抱きしめながらドクターポンピーノは優しく背中をポンポンと叩いていた。
不思議と心が落ち着いてきた工藤珠希は顔をそっと上げると、そこには優しく自分の事を見ているドクターポンピーノと目が合ってしまった。
心が安らぐように感じていた工藤珠希ではあったが、イザーをすぐに助けに行かなくてはと言う思いもあったのだけれど、もう少しだけこうしていたいと思ってしまったのだった。
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