14 / 45
第14話 抗争の始まりの理由
しおりを挟む
午後の授業が始まっても抗争は落ち着くことが無く、遠くから聞こえる爆発音と地震があったのではないかと勘違いしてしまうような振動が続いていた。
そんな状況なので自習と言っても誰一人として勉強をしようとするものはなく、栗宮院うまなも栗鳥院柘榴も午前中とは違い勉強をせずに抗争を見守っていた。
サキュバス達は誰一人として自分が新しい司令官になってみんなを率いて戦おうというものは出なかった。
一方、レジスタンスは新しい司令官を擁立し攻め込まれない程度の攻撃をしつつ、体制を立て直していた。これは、大きく人数に劣るレジスタンスがサキュバスと対等以上に戦う事が出来る理由の一つである。
その事を踏まえると、レジスタンス側が優位に進むのではないかとの見方も多いのだが、圧倒的な数の前には統制されているレジスタンスも容易に攻め込むことは出来ないようだ。何の考えも無しに突っ込んでくるサキュバスもいればレジスタンス側の隙をついて攻撃をしてくるサキュバスもいるのだ。統率がとれていない相手に対応するにはレジスタンス側も経験が不足していると言えよう。
ただ、被害という面で見ればサキュバス側に多数の死者が出ているのにもかかわらず、レジスタンス側は最初に司令官が亡くなっただけで死者自体は出ていないのだ。
「この状況だとレジスタンス側が有利になりそうだな。ただ、明日になるとサキュバス側も対策を立てると思うし危険かもな」
「そんな感じに見えるけど、レジスタンス側だって向かってくるサキュバスを相手にするだけじゃ状況を変えることが出来ないってわかってるんじゃないかな」
「そうだろうけど、人数にこれだけ差があると数の少ないレジスタンス側が攻め込むのも勇気がいるんじゃないかな。体力や戦闘能力なんかでは圧倒しているレジスタンスだけど、人数が少ないので一人一人の負担も大きくなるだろうし、いくら強いって言ったって人間なんだからスタミナも限界があるってもんだろうよ」
「迎え撃つってだけでもあれだけ頻度が高いと身も心も疲弊しちゃうよな。レジスタンス側に死者が出たら一気に崩れる可能性だってあるわけだもんな」
冷静に状況を把握しようとする野城と工藤太郎。
自称観測者と言うだけの事はあって細かい状況まで確認しているようなのだが、その事を普通に受け入れている工藤太郎に対して工藤珠希はなぜこの状況をそんなに簡単に受け入れられるのだろうと思っていた。
テレビやゲームではなく実際に人が死んでいるというのに、この二人はどうしてその事実を簡単に受け止めて軽いことのように思っているのだろうか。他のみんなも死者が出ていることを深刻に受け止めていないのは一緒なのだが、この学校に来たばかりで自分と同じ状況のはずの工藤太郎が何の疑問もなくこの事態を受け入れているという事が信じられなかった。
「珠希ちゃんはどっちが勝つと思うかな?」
「わかんないかも。なんで戦ってるのかもわからないし」
「そっか、珠希ちゃんは今回の抗争の理由を知らないんだね。私も正確なことは知らないんだけど、たぶんそうじゃないかって噂は聞いているんだよ。でね、その正確な理由を知りたいんだったらイザーちゃんに聞いてみたらいいんじゃないかな。私たちじゃイザーちゃんに話しかけるのちょっとためらっちゃうんだけど、珠希ちゃんならきっとイザーちゃんも話を聞いてくれると思うんだ。だから、聞いてきてもらっても良いかな?」
あまり授業中に席を立つのは良くないんじゃないかと思っている工藤珠希ではあったが、よくよく考えてみると今は自習中なのでそんなに気にする事でもないんじゃないかと思い直した。
席を立ってイザーがいる窓際に向おうと思ったのだが、工藤珠希が自分の所に向かってきていると知ったイザーはトコトコと歩いて工藤珠希の近くまでやってきた。
自分よりも背の低いイザーをやや見下ろす形にはなってしまって気まずい感じになった工藤珠希ではあったが、周りの人達もこのタイミングで理由を聞いてほしいという思いを視線に乗せてきているのがわかって思わず強く出てしまった。
「あのさ、イザーちゃんは今回の抗争がどうして始まったか知ってるって聞いたんだけど、それを教えて貰っても良いかな?」
勢いに任せて聞こうと思った工藤珠希ではあったが、途中から少しだけ本当にイザーが理由を知っているのだろうかと言う疑問が出てきて後半は集中していないと聞き取れないんじゃないかと思うくらいに小声になってしまっていた。
イザーは少しだけ意地悪な感じで聞き返していたのだが、工藤珠希は二回目なのでハッキリとした言葉で質問をしていた。イザーは少しだけガッカリしているように見えたのだった。
「今回の抗争の理由なんだけど、珠希ちゃんを先に招待するのがどっちかってのが原因らしいよ。珠希ちゃんはサキュバスでもレジスタンスでもないし、かといって観測者でもないっていう不思議な立場だからね。どっちが先に声をかけるかで揉めてるみたいだよ」
「え、私を招待するって、いったい何に?」
「何って、学食に招待するのはどっちが先かって事だよ。全サキュバスの憧れである珠希ちゃんに私達SRクラスの次に声をかける優先権があるのは同じ学年の人達だからね。あの子たちが純粋な気持ちで珠希ちゃんを誘おうと思ってるみたいなんだけど、レジスタンスとしては珠希ちゃんがサキュバスと仲良くなるのは避けたいみたいなんだって。でも、どうしても順番はまわってくるって考えると、サキュバスよりも先に珠希ちゃんと仲良くなっちゃおうって思ったみたいだよ。だから、今回の抗争は珠希ちゃんを巡って繰り広げられる抗争の第一弾って事になるのかな」
「食事くらいだったらみんなですればいいのに」
「そうもいかないんだよ。ここのクラスみたいにサキュバスとレジスタンスが仲良く一緒に行動することなんて滅多にないことなんだよ。簡単に仲良くなれるんだとしたら、校舎だって同じところを使ってるはずだしね。まあ、時々例外は起っちゃうけど、それも良くあることだから気にしなくていいかもね」
時々で良くある。
たまに聞く言葉ではあるが、工藤珠希はその意味を知ろうとは思わなかった。
まさかの自分が理由で抗争が起こってしまっている。人が亡くなっているのは間接的に自分の責任になってしまうのではないかと思った工藤珠希ではあった。
自分が原因で人の命が奪われることなんて、悲しい出来事でしかないと思うのだった。
そんな状況なので自習と言っても誰一人として勉強をしようとするものはなく、栗宮院うまなも栗鳥院柘榴も午前中とは違い勉強をせずに抗争を見守っていた。
サキュバス達は誰一人として自分が新しい司令官になってみんなを率いて戦おうというものは出なかった。
一方、レジスタンスは新しい司令官を擁立し攻め込まれない程度の攻撃をしつつ、体制を立て直していた。これは、大きく人数に劣るレジスタンスがサキュバスと対等以上に戦う事が出来る理由の一つである。
その事を踏まえると、レジスタンス側が優位に進むのではないかとの見方も多いのだが、圧倒的な数の前には統制されているレジスタンスも容易に攻め込むことは出来ないようだ。何の考えも無しに突っ込んでくるサキュバスもいればレジスタンス側の隙をついて攻撃をしてくるサキュバスもいるのだ。統率がとれていない相手に対応するにはレジスタンス側も経験が不足していると言えよう。
ただ、被害という面で見ればサキュバス側に多数の死者が出ているのにもかかわらず、レジスタンス側は最初に司令官が亡くなっただけで死者自体は出ていないのだ。
「この状況だとレジスタンス側が有利になりそうだな。ただ、明日になるとサキュバス側も対策を立てると思うし危険かもな」
「そんな感じに見えるけど、レジスタンス側だって向かってくるサキュバスを相手にするだけじゃ状況を変えることが出来ないってわかってるんじゃないかな」
「そうだろうけど、人数にこれだけ差があると数の少ないレジスタンス側が攻め込むのも勇気がいるんじゃないかな。体力や戦闘能力なんかでは圧倒しているレジスタンスだけど、人数が少ないので一人一人の負担も大きくなるだろうし、いくら強いって言ったって人間なんだからスタミナも限界があるってもんだろうよ」
「迎え撃つってだけでもあれだけ頻度が高いと身も心も疲弊しちゃうよな。レジスタンス側に死者が出たら一気に崩れる可能性だってあるわけだもんな」
冷静に状況を把握しようとする野城と工藤太郎。
自称観測者と言うだけの事はあって細かい状況まで確認しているようなのだが、その事を普通に受け入れている工藤太郎に対して工藤珠希はなぜこの状況をそんなに簡単に受け入れられるのだろうと思っていた。
テレビやゲームではなく実際に人が死んでいるというのに、この二人はどうしてその事実を簡単に受け止めて軽いことのように思っているのだろうか。他のみんなも死者が出ていることを深刻に受け止めていないのは一緒なのだが、この学校に来たばかりで自分と同じ状況のはずの工藤太郎が何の疑問もなくこの事態を受け入れているという事が信じられなかった。
「珠希ちゃんはどっちが勝つと思うかな?」
「わかんないかも。なんで戦ってるのかもわからないし」
「そっか、珠希ちゃんは今回の抗争の理由を知らないんだね。私も正確なことは知らないんだけど、たぶんそうじゃないかって噂は聞いているんだよ。でね、その正確な理由を知りたいんだったらイザーちゃんに聞いてみたらいいんじゃないかな。私たちじゃイザーちゃんに話しかけるのちょっとためらっちゃうんだけど、珠希ちゃんならきっとイザーちゃんも話を聞いてくれると思うんだ。だから、聞いてきてもらっても良いかな?」
あまり授業中に席を立つのは良くないんじゃないかと思っている工藤珠希ではあったが、よくよく考えてみると今は自習中なのでそんなに気にする事でもないんじゃないかと思い直した。
席を立ってイザーがいる窓際に向おうと思ったのだが、工藤珠希が自分の所に向かってきていると知ったイザーはトコトコと歩いて工藤珠希の近くまでやってきた。
自分よりも背の低いイザーをやや見下ろす形にはなってしまって気まずい感じになった工藤珠希ではあったが、周りの人達もこのタイミングで理由を聞いてほしいという思いを視線に乗せてきているのがわかって思わず強く出てしまった。
「あのさ、イザーちゃんは今回の抗争がどうして始まったか知ってるって聞いたんだけど、それを教えて貰っても良いかな?」
勢いに任せて聞こうと思った工藤珠希ではあったが、途中から少しだけ本当にイザーが理由を知っているのだろうかと言う疑問が出てきて後半は集中していないと聞き取れないんじゃないかと思うくらいに小声になってしまっていた。
イザーは少しだけ意地悪な感じで聞き返していたのだが、工藤珠希は二回目なのでハッキリとした言葉で質問をしていた。イザーは少しだけガッカリしているように見えたのだった。
「今回の抗争の理由なんだけど、珠希ちゃんを先に招待するのがどっちかってのが原因らしいよ。珠希ちゃんはサキュバスでもレジスタンスでもないし、かといって観測者でもないっていう不思議な立場だからね。どっちが先に声をかけるかで揉めてるみたいだよ」
「え、私を招待するって、いったい何に?」
「何って、学食に招待するのはどっちが先かって事だよ。全サキュバスの憧れである珠希ちゃんに私達SRクラスの次に声をかける優先権があるのは同じ学年の人達だからね。あの子たちが純粋な気持ちで珠希ちゃんを誘おうと思ってるみたいなんだけど、レジスタンスとしては珠希ちゃんがサキュバスと仲良くなるのは避けたいみたいなんだって。でも、どうしても順番はまわってくるって考えると、サキュバスよりも先に珠希ちゃんと仲良くなっちゃおうって思ったみたいだよ。だから、今回の抗争は珠希ちゃんを巡って繰り広げられる抗争の第一弾って事になるのかな」
「食事くらいだったらみんなですればいいのに」
「そうもいかないんだよ。ここのクラスみたいにサキュバスとレジスタンスが仲良く一緒に行動することなんて滅多にないことなんだよ。簡単に仲良くなれるんだとしたら、校舎だって同じところを使ってるはずだしね。まあ、時々例外は起っちゃうけど、それも良くあることだから気にしなくていいかもね」
時々で良くある。
たまに聞く言葉ではあるが、工藤珠希はその意味を知ろうとは思わなかった。
まさかの自分が理由で抗争が起こってしまっている。人が亡くなっているのは間接的に自分の責任になってしまうのではないかと思った工藤珠希ではあった。
自分が原因で人の命が奪われることなんて、悲しい出来事でしかないと思うのだった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる