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第二部

第五話 栗鳥院家のサキュバス ボーナスステージ中編

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 サキュバスである栗鳥院青葉はありとあらゆる手で俺の事を誘惑しようと迫ってきているのだが、俺はそんな誘惑に惑わされるはずもなく自分の意志を貫いていた。どんなことをされても必要な情報以外は受け取らないという固い意志で栗鳥院青葉と向き合っていたのだ。
「あなたはサキュバスを殺しても平気なの?」
「うん、何のためらいもないけど」
「それなら、今から私の事も殺しちゃうって事なのかな?」
「いや、今すぐには殺さないよ。俺が君の事を殺すのは必要な情報を手に入れた後で君を殺した方が良いって判断した時だけかな。俺も好き好んで殺したいってわけでもないし、出来ることならそんな風に思わせないようにしてほしいかな」
「やっぱり優しいんだね。そんな優しいあなたのためにとっておきのサービスをしてあげるよ」
 栗鳥院青葉は俺を座らせると正面からそのまま俺の足の上に座って向かい合う形になっていた。俺の目を見つめたままシャツを脱ぐとその下には何もつけていないのか胸が丸出しになっていた。上を見ると栗鳥院青葉と目が合って視線を下にずらすと上向きになっている乳房の先端にある白桃のように淡い色の乳首が俺の事をじっと見ているように育っていた。
「ねえ、色欲大魔王アスモデウスさんは自分からオッパイを触るのと私が色欲大魔王アスモデウスさんの顔をオッパイで挟むのだったらどっちがいいかな?」
「どっちも興味ないな。その旨は君の自慢の一つなのか?」
「もちろんそうよ。ほら、綺麗な色の乳首でしょ。こんなに色が綺麗な乳首ってサキュバスの中でもかなりレアなのよ。希少価値が高い美味しそうな色をしてるでしょ。それに、乳房だって張りがあるから上向きで誘うように見えるでしょ。こんなにツンと上を向いてる乳房だって天然ものじゃなかなかないんだからね」
 栗鳥院青葉は俺の手を掴むとそのまま自分の乳房に押し合てて来た。下から乳房を支えるように誘導してきたのだが、そんなことに付き合っている暇はないのでさっさと終わらせてしまおう。
 そんな俺の思いとは裏腹に、栗鳥院青葉の乳房は支えているはずの俺の手を包み込んでいるかのように優しく吸い付いてきた。重力に逆らっているかのような不思議な感覚なのだが、栗鳥院青葉の乳房は吸盤でもついているかのように俺の手に吸い付いているのだ。
「あれれ、興味ないみたいなことを言ってるのに私のおっぱいから手を離そうとしないね。口では強がっちゃってるみたいだけど、本当は私のおっぱいに触りたかったって事なのかな。それとも、触るだけじゃ物足りないって思っちゃってるのかな」
 勝ち誇ったような顔で俺を見てくる栗鳥院青葉はさらに俺を挑発するように舌を出して自分の唇をそっと舐めていた。
「私から何か聞き出したいって思ってるみたいだけど、そんな事よりも私の体をちゃんと味わってみた方が良いんじゃないかな。あなたが今まで相手をしてきたどの女性よりも私の方が気持ちよくさせてあげられるって自信はあるんだよ。私はサキュバスの中でも特別なサキュバスだからね。真のサキュバスと言っても過言ではないんじゃないかな。でも、自分から責める勇気がないって言うんだったら、お姉さんが優しく教えてあげてもいいんだけどね。ほら、さっきも言ったけどお姉さんの手コキで今まで味わったことのない素敵な経験をさせてあげてもいいんだからね」
 少しだけお尻を動かして距離をあけた栗鳥院青葉は俺の目を見たまま口をあけて何かを食べるような仕草を見せていた。歯を立てずに何かを優しく食べるような仕草はモノを食べるには不自然な動きの舌が何かを想像させるのだが、その動きに合わせて喉の奥からコポコポという音が聞こえてきているのも気になってきた。
 少しずつこいつのペースにはまってしまっているような気もするのだが、ここで諦めてこいつの誘惑に乗ってしまっては俺のこれからの人生がただの地獄になってしまうだろう。そんなことは避けたいというのに、俺の両手は栗鳥院青葉から離れようとしないのだ。どんなに力を入れて離れようとしても俺の手は栗鳥院青葉の乳房から離れようとはしなかったのだった。
「これからあなたの立派なオチンチンを頂いちゃおうかな。私って気持ちよさそうにしてる男の人の顔を見るのって大好きなんだよね。精気を貰う代わりにこの世の天国を見せてあげたいって思ってるんだけど、あなたはどんな感じの天国を見せてほしいって思うのかな。やっぱりあなたのリクエストなんて聞かずに勝手にしちゃおうかな」
 サキュバスの誘惑に負けてしまいそうになってしまったのだが、俺は最後のところでどうにか踏みとどまっていた。この手をどうにか放すことが出来れば誘惑に打ち勝つことが出来ると思ってはいるのだが、俺の意志を無視するかのように両手は一切離れようとしなかった。それどころか、何も思っていないのに自分から指を動かして乳房の感触を楽しもうとしているのである。いくら何でも俺の意志を無視しすぎだろうと思って離れようとしているのだが、俺の手も栗鳥院青葉も俺が逃げることを許さなかったのだ。
「口と顔は嫌そうにしてるみたいだけどさ、あなたのお手手は正直だね。もっと正直に言ってくれたら、私からもいいことしてあげるんだけどな」
 俺はその言葉を聞いて正直になることにした。これからどうなっても俺はもう知らないと腹を決めたのだった。
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