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第二部
第六話 栗鳥院家と魔王アスモ ボーナスステージ後編
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毒の虚ろが直撃したにもかかわらず、俺のモノは普段よりも逞しくなってしまっていた。俺としてはそんな癖は持ち合わせているつもりもないのだけど、強い刺激を受けると自然と喜んでしまうようになってしまっていたようだ。自分自身の打たれ強さにも多少は驚きもするのだが、全身がそうなってしまっているとは思いもしなかった。
「この魔王、やばすぎるよ。魔王確殺なのに殺せないってだけでもおかしいのに、直撃くらってるのにこんなにビンビン担ってるって、確実に」
「変態だ」
あらたまって言われるとそうなのかもしれないと思ってしまうのだが、無遠慮に俺のモノを触っている二人の姿が宝物を見つけたような目になっているところを見ると、二人とも似たような感覚の持ち主なのだろう。それとも、それぞれに合わせて常に変化しているということなのだろうか。
「ねえ、どっちから行く?」
「どっちでもいいけど、私は御影の後でもいいよ。ずっと独り身の御影が先で全然いいからね」
「ずっと独り身っていうけどさ、御崎も変わらないじゃない」
「それはどうだろうね。御影に会ってないこの一週間の間に何かあったかもしれないよね」
楽しそうにしている姿を見るのはとても微笑ましくていいことだとは思うけど、俺のモノを奪い合うのは勘弁してほしい。多少は乱暴にされても平気とはいっても、そんなに激しくされると取れてしまうんじゃないかという不安に襲われてしまう。
「お前ら、そんな乱暴に扱うなよ。取れちゃったらどうするつもりだ?」
「取れるわけないでしょ。あんたみたいに強い魔王のチンポがそんな簡単に取れたら大問題だわ」
「そうよ。あんたみたいな魔王のチンポがそんなやわじゃないってのは知ってるからね。今もカチカチになってるし」
「お前らって、見た目とは違って結構下品な感じなんだな。もっと上品な感じかと思ってたわ」
「それはこっちのセリフよ。あんたの噂はいろいろ聞いていてすごくやばい奴だと思ってたのに、いざ会ってみるとそんなに極悪非道って感じじゃないのは意外だったわよ」
「でも、このチンポは極悪そのものよね。御影はご無沙汰マンだからすぐに逝っちゃってしまうかもしれないわ」
「それは御崎も変わらないでしょ。会わなかった一週間だって変な人からもらったオモチャで自分の事を慰めてただけだろうし」
「ちょっと、なんでそんなこと知ってるのよ。誰から聞いたのよ?」
「誰からって、御崎に同じものを渡したって人から聞いたのよ。うさん臭かったから私は受け取らなかったけど、あんたは使ったってことなのよね?」
「え、あんた受け取らなかったの?」
「受け取らないわよ。得体の知れない人からもらったものなんて怖くて使えないでしょ。どんな細工がされているのかわかったものじゃないし」
「そんなの気にしてるなんて、本当に憶病なのね。何事も試してみないとわからないっていうのに」
「で、それはどうだったのよ?」
「どうって、凄いとしか言いようがないわね。吸引力と振動が凄くて我慢できずにおしっこを漏らしちゃったもん。その後もしばらく動けなかったし、どうやってそれを作ったのか知りたいけどどうすることもできないのよ。一つしかないこれを分解して壊しちゃったらどうしようって思うと、試すこともできないのよね」
多分、この二人に会いに来たのはうまなちゃんの関係者だろう。うまなちゃんはこの世界もどの世界も自由に行き来することができるみたいだし、俺を送り込んだように他の人の事も連れてきたりするんだろう。おそらく、あんなオモチャを作るような人でうまなちゃんから誘われて遊びに来るような人なんて一人しかいないんだよな。
「使う使わないは別にして受け取ってくれてたらな。一つ私が預かって分解して構造を調べて量産化も出来たのにな。一つしかない今の状況じゃコレを分解するなんて危険なことをするわけにもいかないしね」
「そういうことなら早く言ってくれたらよかったのに。御崎が作ったのだったら受け取ってもいいかなって、ちょっと思っちゃった」
「どこに行ったら会えるのかもわからないし、これが壊れたらどうすればいいのかもわからないんだよね。紐畔亭羊仗先生に会うにはどうしたらいいんだろうって、ずっとずっと考えているんだよ」
「それだったら、栗宮院うまなに居場所を聞いてみたらいいんじゃない。あいつなら紐畔亭羊仗先生って人の居場所もわかってるでしょ」
「そうは思ったんだけどさ、私の権限じゃ栗宮院うまなに会うことができないのよね。御影も栗宮院うまなに会うことはできないでしょ?」
初めて会った二人からよく知っている名前を聞くと、少しだけ親近感がわいてしまう。こうして敵対している関係とはいえ、共通の知り合いがいるというのはそれだけで距離感がぐっと縮んでいるようにも思えるのだ。意外と俺も単純なんだなといういことを考えてしまういい機会になったと思う。
「凶暴なチンポの魔王さんに聞いても無駄だとは思うけど、紐畔亭羊仗先生って知ってるわけないよね?」
「チンポが恐ろしい魔王に聞いたって無駄だよ。こいつがやってきた世界と紐畔亭羊仗って人が同じ世界にいたとは限らないからね。御影がもらったオモチャも紐畔亭羊仗の住んでる世界と別の世界の技術を使ってるって言ってたからね。いろんな世界を渡り歩いている人と知り合いなわけないじゃない」
「いや、普通に知り合いだけど。ちょっと前まで一緒にいたし」
人間、本当に驚くと何も言葉が出てこないんだな。俺の事を瞬きもせずに見つめる二人だったが、なぜか言葉よりも先に二人の手が伸びてきて俺のモノを激しく扱き出したのだ。
二人同時に動いているにもかかわらず、痛みを感じないのは俺がただただ丈夫なだけなのか、二人の息がぴったり合っているからなのかわからない。わからないけど、いつもされる時よりは気持ちいいと感じていたのだった。
「この魔王、やばすぎるよ。魔王確殺なのに殺せないってだけでもおかしいのに、直撃くらってるのにこんなにビンビン担ってるって、確実に」
「変態だ」
あらたまって言われるとそうなのかもしれないと思ってしまうのだが、無遠慮に俺のモノを触っている二人の姿が宝物を見つけたような目になっているところを見ると、二人とも似たような感覚の持ち主なのだろう。それとも、それぞれに合わせて常に変化しているということなのだろうか。
「ねえ、どっちから行く?」
「どっちでもいいけど、私は御影の後でもいいよ。ずっと独り身の御影が先で全然いいからね」
「ずっと独り身っていうけどさ、御崎も変わらないじゃない」
「それはどうだろうね。御影に会ってないこの一週間の間に何かあったかもしれないよね」
楽しそうにしている姿を見るのはとても微笑ましくていいことだとは思うけど、俺のモノを奪い合うのは勘弁してほしい。多少は乱暴にされても平気とはいっても、そんなに激しくされると取れてしまうんじゃないかという不安に襲われてしまう。
「お前ら、そんな乱暴に扱うなよ。取れちゃったらどうするつもりだ?」
「取れるわけないでしょ。あんたみたいに強い魔王のチンポがそんな簡単に取れたら大問題だわ」
「そうよ。あんたみたいな魔王のチンポがそんなやわじゃないってのは知ってるからね。今もカチカチになってるし」
「お前らって、見た目とは違って結構下品な感じなんだな。もっと上品な感じかと思ってたわ」
「それはこっちのセリフよ。あんたの噂はいろいろ聞いていてすごくやばい奴だと思ってたのに、いざ会ってみるとそんなに極悪非道って感じじゃないのは意外だったわよ」
「でも、このチンポは極悪そのものよね。御影はご無沙汰マンだからすぐに逝っちゃってしまうかもしれないわ」
「それは御崎も変わらないでしょ。会わなかった一週間だって変な人からもらったオモチャで自分の事を慰めてただけだろうし」
「ちょっと、なんでそんなこと知ってるのよ。誰から聞いたのよ?」
「誰からって、御崎に同じものを渡したって人から聞いたのよ。うさん臭かったから私は受け取らなかったけど、あんたは使ったってことなのよね?」
「え、あんた受け取らなかったの?」
「受け取らないわよ。得体の知れない人からもらったものなんて怖くて使えないでしょ。どんな細工がされているのかわかったものじゃないし」
「そんなの気にしてるなんて、本当に憶病なのね。何事も試してみないとわからないっていうのに」
「で、それはどうだったのよ?」
「どうって、凄いとしか言いようがないわね。吸引力と振動が凄くて我慢できずにおしっこを漏らしちゃったもん。その後もしばらく動けなかったし、どうやってそれを作ったのか知りたいけどどうすることもできないのよ。一つしかないこれを分解して壊しちゃったらどうしようって思うと、試すこともできないのよね」
多分、この二人に会いに来たのはうまなちゃんの関係者だろう。うまなちゃんはこの世界もどの世界も自由に行き来することができるみたいだし、俺を送り込んだように他の人の事も連れてきたりするんだろう。おそらく、あんなオモチャを作るような人でうまなちゃんから誘われて遊びに来るような人なんて一人しかいないんだよな。
「使う使わないは別にして受け取ってくれてたらな。一つ私が預かって分解して構造を調べて量産化も出来たのにな。一つしかない今の状況じゃコレを分解するなんて危険なことをするわけにもいかないしね」
「そういうことなら早く言ってくれたらよかったのに。御崎が作ったのだったら受け取ってもいいかなって、ちょっと思っちゃった」
「どこに行ったら会えるのかもわからないし、これが壊れたらどうすればいいのかもわからないんだよね。紐畔亭羊仗先生に会うにはどうしたらいいんだろうって、ずっとずっと考えているんだよ」
「それだったら、栗宮院うまなに居場所を聞いてみたらいいんじゃない。あいつなら紐畔亭羊仗先生って人の居場所もわかってるでしょ」
「そうは思ったんだけどさ、私の権限じゃ栗宮院うまなに会うことができないのよね。御影も栗宮院うまなに会うことはできないでしょ?」
初めて会った二人からよく知っている名前を聞くと、少しだけ親近感がわいてしまう。こうして敵対している関係とはいえ、共通の知り合いがいるというのはそれだけで距離感がぐっと縮んでいるようにも思えるのだ。意外と俺も単純なんだなといういことを考えてしまういい機会になったと思う。
「凶暴なチンポの魔王さんに聞いても無駄だとは思うけど、紐畔亭羊仗先生って知ってるわけないよね?」
「チンポが恐ろしい魔王に聞いたって無駄だよ。こいつがやってきた世界と紐畔亭羊仗って人が同じ世界にいたとは限らないからね。御影がもらったオモチャも紐畔亭羊仗の住んでる世界と別の世界の技術を使ってるって言ってたからね。いろんな世界を渡り歩いている人と知り合いなわけないじゃない」
「いや、普通に知り合いだけど。ちょっと前まで一緒にいたし」
人間、本当に驚くと何も言葉が出てこないんだな。俺の事を瞬きもせずに見つめる二人だったが、なぜか言葉よりも先に二人の手が伸びてきて俺のモノを激しく扱き出したのだ。
二人同時に動いているにもかかわらず、痛みを感じないのは俺がただただ丈夫なだけなのか、二人の息がぴったり合っているからなのかわからない。わからないけど、いつもされる時よりは気持ちいいと感じていたのだった。
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