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第二部
第四話 天才科学者と魔王アスモ ボーナスステージ前編
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俺から逃げようとする紐畔亭羊仗とそれを止めようとする秘書。なぜ秘書が俺に協力してくれるのかわからないし、俺としては紐畔亭羊仗に逃げ切ってもらって構わないと思っているのだ。
中身が大人とはいえ、見た目が完全に子供である紐畔亭羊仗とどうにかするなんてことは一切考えられないし、それを見ているうまなちゃん達も俺の事を軽蔑するのではないかと思ってしまう。そう考えると、紐畔亭羊仗には俺の目の前から完全に逃げ去って行方をくらましてほしいとすら思っていたのだった。
「さあ、魔王アスモさんも博士の事を捕まえて好きにしちゃってください。三賛斎青海青梅や三賛斎カルナや三賛斎月夜姫や三賛斎リーフリーフみたいに博士の事も滅茶苦茶に犯しちゃっていいんですからね。魔王アスモさんが望むんでしたら、私も参加することは出来ますが、その時は私が後ろを担当させていただくのでご安心ください」
「何変なこと言ってるんだよ。お前は本当にバカなのか。なんで秘書のくせに博士の事を追い込むような感じにしてるんだよ。魔王アスモだってお前の言動にドン引きしてるぞ。ほら、魔王アスモがお前言ってることに呆れて視線をそらしてるんだから今のうちに博士の事を逃がそうとした方がいいのだ。お前は博士の味方であって魔王アスモの手先ではないという事をもう一度よく考えた方がいいと思うのだ。ほら、早く博士の事を安全な場所まで連れて行くのだ」
「お言葉ですが、この世界に魔王アスモさんから逃げきれるような安全な場所はないですよ。本当に残念なんですが、私の居場所は魔王アスモさんに筒抜けなんです。なので、私が博士のそばにいる限り博士は魔王アスモさんから逃げきることが出来ないんです」
「それって、どういうこと?」
全く身に覚えのない話題が出てきて驚いていたのだが、そんな俺を見て紐畔亭羊仗も驚いているようだった。ただ、そんな中でも秘書は俺と紐畔亭羊仗の事を見ながらなんで驚いているのかわからないようだった。
「ちょっと待て、魔王アスモもお前の言葉に驚いているみたいだけど、お前は適当なことを言ってるんじゃないか?」
「そんな事ないですよ。私は今まで一度も博士の事で適当にしてきたことなんてないじゃないですか。今回だって私は博士と魔王アスモさんのためを思って行動してるんですからね。そのために何が必要か考えた結果、私が今どこにいるのか逐一魔王アスモさんに伝えるのが正解だっていう答えにたどり着いたんです。そうすれば魔王アスモさんも博士にすぐに会いに来れますし、博士だって魔王アスモさんに相手をして貰えるって事ですよ。ね、両方にとって得にしかならないでしょ」
「ね、じゃないんだよ。博士はてっきり魔王アスモがお前に何かとんでもない事をしてるのかと思ったじゃないか。それなのに、蓋を開けてみればお前が自分から居場所を教えるってバカなんじゃないか。いや、お前は本当にバカなんだ。そうとしか思えないのだ」
俺の知らないところで相手の現在地を知る魔法を使っていたのかと思っていたのだが、実際は秘書が自分の居場所を俺に教えるという事みたいだ。いや、居場所を教えるといってもどうやって俺に教えるのだろう。その方法が俺には全く想像もつかなかった。
「自分から教えるって言ったけどさ、お前はどうやって魔王アスモに連絡するつもりなんだ。魔法使いでもないし超能力者でもないお前がどうやって魔王アスモと連絡を取るんだよ」
「そんなの簡単ですよ。博士が作ってくれたこの超小型通信装置を使えばいつだって連絡を取り合うことが出来るじゃないですか。このことを見越して博士は作ったんですよね?」
「そんなわけないだろ。自分を窮地に追い込むようなものを作るやつがどこの世界にいるって言うんだよ」
「どこの世界にって、今ここにいるじゃないですか」
通信装置があるといってもお互いに持っていないと意味がないのではないだろうか。こっちの世界に来た時には向こうの世界で使っていたスマホなんかも持っていないので連絡の受けようがないのだ。たとえ俺がスマホを持っていたとしても、この世界には電波もWi-Fiも通っていないと思うので使う事すら出来ないとは思う。紐畔亭羊仗がそれらを開発していたとしても規格が同じかどうかもわからないので使うことも出来ないだろう。
「とりあえず、お前は博士の味方ではないということはよーくわかったのだ。博士はお前の事なんてもう信用なんてしないで一人で逃げることにするのだ。お前は博士の事を追いかけてきたりなんてせずに魔王アスモの事を一生足止めしててくれればいいのだ。もう博士は一人で生きていくって決めたから気にしないでほしいのだ」
「そんなこと言ってますけど、博士は私がいないと何も出来ないじゃないですか。それに、私はまだ男性器がある状態なんで魔王アスモさんの事を足止めなんて出来ないですよ。足止めしろって言うんだったら、今すぐにでも私を本物の女の子にしてください。そうすればいつでも足止めしてあげますよ」
「そんな簡単に性別を変えることなんて出来るわけないだろ。上半身が女性になったのだって色々と偶然が重なった結果なのだ。今のバランスを無理やり変えてしまうとお前は今の姿を保てなくなってしまうかもしれないのだぞ。それでもいいって言うんだったら考えなくもないけど、今すぐ変えるってのはリスクの方が多いと思うのだ」
どう見ても女にしか見えないこの秘書に本当に生えているのか疑問ではある。それをわざわざ確認しようとは思わないけど、とても冗談を言っているようには見えないのだ。
なぜ俺と紐畔亭羊仗をくっつけさせようとしているのかも疑問なのだが、この秘書は一体何が目的なんだろう。俺だけではなく紐畔亭羊仗もその事を疑問に思っているように感じるのであった。
中身が大人とはいえ、見た目が完全に子供である紐畔亭羊仗とどうにかするなんてことは一切考えられないし、それを見ているうまなちゃん達も俺の事を軽蔑するのではないかと思ってしまう。そう考えると、紐畔亭羊仗には俺の目の前から完全に逃げ去って行方をくらましてほしいとすら思っていたのだった。
「さあ、魔王アスモさんも博士の事を捕まえて好きにしちゃってください。三賛斎青海青梅や三賛斎カルナや三賛斎月夜姫や三賛斎リーフリーフみたいに博士の事も滅茶苦茶に犯しちゃっていいんですからね。魔王アスモさんが望むんでしたら、私も参加することは出来ますが、その時は私が後ろを担当させていただくのでご安心ください」
「何変なこと言ってるんだよ。お前は本当にバカなのか。なんで秘書のくせに博士の事を追い込むような感じにしてるんだよ。魔王アスモだってお前の言動にドン引きしてるぞ。ほら、魔王アスモがお前言ってることに呆れて視線をそらしてるんだから今のうちに博士の事を逃がそうとした方がいいのだ。お前は博士の味方であって魔王アスモの手先ではないという事をもう一度よく考えた方がいいと思うのだ。ほら、早く博士の事を安全な場所まで連れて行くのだ」
「お言葉ですが、この世界に魔王アスモさんから逃げきれるような安全な場所はないですよ。本当に残念なんですが、私の居場所は魔王アスモさんに筒抜けなんです。なので、私が博士のそばにいる限り博士は魔王アスモさんから逃げきることが出来ないんです」
「それって、どういうこと?」
全く身に覚えのない話題が出てきて驚いていたのだが、そんな俺を見て紐畔亭羊仗も驚いているようだった。ただ、そんな中でも秘書は俺と紐畔亭羊仗の事を見ながらなんで驚いているのかわからないようだった。
「ちょっと待て、魔王アスモもお前の言葉に驚いているみたいだけど、お前は適当なことを言ってるんじゃないか?」
「そんな事ないですよ。私は今まで一度も博士の事で適当にしてきたことなんてないじゃないですか。今回だって私は博士と魔王アスモさんのためを思って行動してるんですからね。そのために何が必要か考えた結果、私が今どこにいるのか逐一魔王アスモさんに伝えるのが正解だっていう答えにたどり着いたんです。そうすれば魔王アスモさんも博士にすぐに会いに来れますし、博士だって魔王アスモさんに相手をして貰えるって事ですよ。ね、両方にとって得にしかならないでしょ」
「ね、じゃないんだよ。博士はてっきり魔王アスモがお前に何かとんでもない事をしてるのかと思ったじゃないか。それなのに、蓋を開けてみればお前が自分から居場所を教えるってバカなんじゃないか。いや、お前は本当にバカなんだ。そうとしか思えないのだ」
俺の知らないところで相手の現在地を知る魔法を使っていたのかと思っていたのだが、実際は秘書が自分の居場所を俺に教えるという事みたいだ。いや、居場所を教えるといってもどうやって俺に教えるのだろう。その方法が俺には全く想像もつかなかった。
「自分から教えるって言ったけどさ、お前はどうやって魔王アスモに連絡するつもりなんだ。魔法使いでもないし超能力者でもないお前がどうやって魔王アスモと連絡を取るんだよ」
「そんなの簡単ですよ。博士が作ってくれたこの超小型通信装置を使えばいつだって連絡を取り合うことが出来るじゃないですか。このことを見越して博士は作ったんですよね?」
「そんなわけないだろ。自分を窮地に追い込むようなものを作るやつがどこの世界にいるって言うんだよ」
「どこの世界にって、今ここにいるじゃないですか」
通信装置があるといってもお互いに持っていないと意味がないのではないだろうか。こっちの世界に来た時には向こうの世界で使っていたスマホなんかも持っていないので連絡の受けようがないのだ。たとえ俺がスマホを持っていたとしても、この世界には電波もWi-Fiも通っていないと思うので使う事すら出来ないとは思う。紐畔亭羊仗がそれらを開発していたとしても規格が同じかどうかもわからないので使うことも出来ないだろう。
「とりあえず、お前は博士の味方ではないということはよーくわかったのだ。博士はお前の事なんてもう信用なんてしないで一人で逃げることにするのだ。お前は博士の事を追いかけてきたりなんてせずに魔王アスモの事を一生足止めしててくれればいいのだ。もう博士は一人で生きていくって決めたから気にしないでほしいのだ」
「そんなこと言ってますけど、博士は私がいないと何も出来ないじゃないですか。それに、私はまだ男性器がある状態なんで魔王アスモさんの事を足止めなんて出来ないですよ。足止めしろって言うんだったら、今すぐにでも私を本物の女の子にしてください。そうすればいつでも足止めしてあげますよ」
「そんな簡単に性別を変えることなんて出来るわけないだろ。上半身が女性になったのだって色々と偶然が重なった結果なのだ。今のバランスを無理やり変えてしまうとお前は今の姿を保てなくなってしまうかもしれないのだぞ。それでもいいって言うんだったら考えなくもないけど、今すぐ変えるってのはリスクの方が多いと思うのだ」
どう見ても女にしか見えないこの秘書に本当に生えているのか疑問ではある。それをわざわざ確認しようとは思わないけど、とても冗談を言っているようには見えないのだ。
なぜ俺と紐畔亭羊仗をくっつけさせようとしているのかも疑問なのだが、この秘書は一体何が目的なんだろう。俺だけではなく紐畔亭羊仗もその事を疑問に思っているように感じるのであった。
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