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第二部

最終話 契約魔法使い 感想戦

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「今回魔王アスモの相手をした魔法使いって、お前に似てたような気がするんだけど気のせいだよな?」
「たまたま似てただけだと思うよ。私はずっとあんたと一緒にこうしてアスモ様のこと見てたし。隣にずっといたんだからそれはわかってるでしょ」
「それはそうなんだが、腰使いとか口の使い方とかお前に似てるなって思ってたんだよな。最後に死んだところもお前にそっくりだったし」
「そこは一緒にしなくていいわよ。それに、斎藤亜美はあの世界では死んじゃったけど別の世界に転生してまた魔法使いとして活躍してるんじゃないかしらね。いつかまたアスモ様の前に出てくるかもしれないけど、その時はきっと何も覚えてないんじゃないかな。前世の記憶ってそんなに残るもんでもないらしいからね」
「お前は死んで蘇っても何もかも覚えてたっけ。それはそれで気持ち悪いって思っちゃうけどな」
「そんなことはどうでもいいのよ。今回のアスモ様はあんたから見てどうだった?」
「どうって言われてもな。いつもみたいにエロイことをしてるって感じだったけど、いつもよりもお互いに通じ合ってるように見えたな。あれって、同じ魔法使いって事で分かり合えたところがあったのか、以前どこか別の世界で一緒になったからって可能性もあるのかな」
「さすがにそれはないんじゃないかな。アスモ様はこっちの世界に来てからあった女の中に斎藤亜美はいなかったと思うよ。あんたも斎藤亜美を見たことはないでしょ?」
「まったく見たことないな。あんなにすごい独特な魔力を持っている魔法使いは一度見たら忘れないと思うし、若い魔法使いがあんなすごい魔力を持っているってのも驚きだから忘れないよな。お前は見たことあるのか?」
「私もないわよ。アスモ様は元の世界で十代前半の時に斎藤亜美を見たかもしれないって思ってるようだけど、それって多分名前が同じクラスメートってだけで別人だと思うけどな」
「まあ、魔王アスモの知り合いがこっちの世界に転生してる確率も低そうだし、その転生先があの世界だったなんて偶然もあり得ないだろう。もともとの知り合いだったら魔王アスモの素顔を見た時点でなんとなく想像もついてたんじゃないかな。少なくとも、俺は人間の顔は四種類くらいにしか感じてないんで見分けることも出来ないけどな」
「あんたは人間の女なんてみんな同じに見えるって言ってるもんね。そうじゃなきゃ誰かれ構わず手を出すってことも出来ないとは思うけど、それってどうなのかなって思っちゃうわ」
「まあ、俺は一度寝た女とは二度寝ないってだけの話だ」
「でも、顔の区別がつかないんだったらそれもわからないんじゃない?」
「顔の区別はつかなくても体の区別はつくからな。後は、匂いとかでも結構違うもんだったりするからな。お前みたいに近づくと直接脳に響きそうな甘いにおいのやつもいればちょっと酸っぱい感じのやつもいるからな。その辺も好みだと思うけど、お前の匂いを好きな人間は多いんだろうな。本能を直接かき乱してくるような甘ったるい匂いってサキュバスの中でもお前は特別強く感じるもんな」
「そんなどうでもいい事は今言わなくてもいいでしょ。そんな事より斎藤亜美の話に戻るわよ。あんたから見て斎藤亜美はどんな風に見えてるのよ?」
「どんな風に見えてるのかって言われてもな。最初にも言ったかもしれないけど、お前に似て随分と積極的に動く女だなって思ったよ。あいつの場合はお前と違って快楽に耐えるって機能がないからすぐに絶頂にたどり着いていたみたいだったな。お前は普通にしてたら相手にイカされるって事なんてないだろ。お前も斎藤亜美と同じような感じで魔王アスモとやったとしてもあんな風にイクことはないよな?」
「まあ、普通にしてたらサキュバスである私が魔王とはいえ一般人にイカされることなんてないよ。でも、アスモ様はそういうのを無視して私の一番気持ちいいところを的確に責めてくるんだよね。さすがの私でもそれに耐えられるだけの忍耐力ってのは存在しなかったわ。そのおかげで、ちょっと大変なことになっちゃんだけどね」
「サキュバスが腹上死するなんて前代未聞だもんな。普通は逆だろって話なんだけど、それだけ魔王アスモのテクニックと耐久力と持続力が凄いって話になっちゃうよな。今こうしている間にも魔王アスモに相手をしてもらおうとしている奴らが魔王城に集結してるみたいだぞ。次はどんな奴を相手にするんだろうな」
「そんなのは知らないわよ。多分だけど、またうまなちゃんが出てきてアスモ様に余計な助言をしていなくなっちゃうんじゃないかな。どこかの誰かさんをアスモ様が選ぼうがいいんだけど、うまなちゃんにそそのかされるって形だけはやめてほしいかも」
「その願いが叶うといいな。それにしても、斎藤亜美ってのは本当に底知れぬ性欲の持ち主なんだな。魔王アスモが何もしてなくてもあいつからチンポを触りに行ってたりもしてたくらいだったな。それをきっかけにして相手をしてやる魔王アスモも大した奴だとは思うけど、斎藤亜美も性欲も相当なもんだと俺は思うぞ。寝ている魔王アスモの上に乗って勝手に舐め始めたり、顔面騎乗とかもしてたよな。寝てるときにあんなことをされて窒息しないのか不安になっちまってたぜ」
「その辺はうまくやってるんじゃないかな。私の方に連絡とか来てないから大丈夫だと思うよ。私に連絡がきたことなんて一度もないんだけど、便りがないのが良い知らせって言葉もあるくらいだし、気長に待とうって最初は思ってたかな」
「気長に待ちすぎて斎藤亜美はおばさんになっちゃってたけどね。もしかしたら、年齢的にはおばあさんって言葉の方が似合うかもしれないけど」
「そうなんだよな。あのくらいの年代の女性の事を何て呼べばいいかわからないもんな。魔王アスモはずっとあいつの事を亜美ちゃんって呼んでたけど、長年連れ添ってるというのに呼び名が変わらないのも不思議な話だよ」
「まあ、それだけ二人の距離が近くなっていたって事でしょ。斎藤亜美が今も元気でいたら関係ないタイミングでアスモ様のオチンチンを舐めてるのかもしれないわよね。いつでもどこでも勝手に舐めてそうな気はするな」
「それは俺も思ってたかも。エッチを始めるきっかけはほとんどが斎藤亜美からのスキンシップになってるんだよな。小さい状態のまま口に入れて大きくしたりしてたくらいだから魔王アスモも本当はあんな感じで責められるのが好きかもしれないぞ」
「へえ、あんたはそう見てるんだ。じゃあ、今度機会があったら試してみようかな。アスモ様が次にあう女に関して何か意見があれば魔王アスモに伝言しておいてやるぜ」
「その時はお願いするわ。ついでに、私の相手もしてほしいって伝えておいて頂戴ね」
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