76 / 200
観測者ユイとボーナスステージ 中編
しおりを挟む
一緒にお風呂に入っているという事が新しい物語の始まりになるのだとは思えないのだが、俺は観測者ユイと一緒のお風呂に入っていた。
お風呂に入っているので当然二人とも裸なのではあるが、今まで見てきた女性達とは違って戦いに明け暮れていたわけでもないので引き締まってはいないのだが、その自然体な体は俺の性欲をいつも以上に刺激してきたのだ。オッパイは大きくは無いが乳首も乳房も綺麗な形をしていたが、お腹周りは少し余計なお肉がついていて段差が出来ており、その段差には何か小さなモノだったら隠すことが出来そうに思えていた。
観測者ユイはその事を恥ずかしそうに隠そうとはしているのだが、それ以外の部分を隠しているので同時に全てを隠すことなど出来はしなかったのだ。タオルを使って隠すことも出来るのだろうが、湯船の中にタオルを入れることに抵抗があるらしく、一糸まとわぬ姿で俺の隣でただ湯船に浸かっているのだ。
隣にいて特に何かをするわけでもないし何の観測をしているのかもわからないのだが、二人で何もせずにただ湯船に浸かっているだけの時間だけが流れていったのだ。
少しだけ乳白色で濁っているお湯は体をしっかりと隠すことも無くぼんやりと体型だけは見えているのだが、お互いに視線を外へ向けているのは恥ずかしいからだけではなく景色が綺麗だからという事もあるだろう。
地下リゾートにある崖の上にあるお風呂には程よく風が吹き込んでいるので気持ちも良く、眼下に広がる海がより開放感を高めてくれているのだ。
「アスモさんがお風呂好きで良かったですよ。こっちの世界ってシャワーだけで済ませる人が多かったからこうしてゆったり湯船に浸かれるのってそれだけで幸せですよね」
「魔物たちには不思議がられるんだけど、こうして湯船に浸かってると一日の疲れも吹っ飛ぶような気がするよな。今日はまだ何もしてないけど汚れと一緒につかれも流されているような気がするよ」
「そうですよね。昼間っからお風呂に使ってるなんて贅沢ですもんね。ココッて海も見えるし風も気持ち良いし地下にあるリゾートだって思えないですよ」
「暇を持て余してた魔物たちが俺がいつか話したことを聞いて作ったんだけど、この世界の魔物って戦う以外にも色々やってくれるから助かるんだよな。戦闘だけじゃなくその力を土木工事にも役立てることが出来るし、酪農業も人間と協力して行ったりしてるからな。他の世界ではそんなことも無いんだろ?」
「そりゃそうですよ。アスモさん以外の魔王が支配する世界は荒れ果てていることが多いですからね。この世界みたいに食糧が安定して供給されているのなんてどこにもないですよ。私が元々いた世界だって世界の隅々まで供給されている事なんて無かったですし、水だってどこでも飲めるわけじゃなかったですからね。そう考えると、アスモさんが支配しているこの世界って天国なのかもしれないですね」
「天国ってのは言い過ぎだと思うけど、俺にとっては退屈な世界でもあるんだよな。いつからか俺に勝負を挑んでくるような勇者も他の世界の魔王もいなくなってしまったし、何か面白いことが無いかなって思ったりもするんだよな」
「それって贅沢な悩みですよね。私も勇者だったことがあるからアスモさんに戦いを挑まない人達の気持ちがわかりますけど、アスモさんって強すぎるんですよ。それも、とびぬけて強すぎるんです。誰も勝てないってのは百歩譲って良いとしても、それだけじゃなくてダメージを与えることも出来ないってのは良くないですね。それに、一部の人からはアスモさんがいろんな女の子をイカセまくっているのにアスモさんが全然イってないってのは物足りないって言われてますからね」
「それは俺にかけられた呪いみたいなもんだからな。俺が好きに出来るものでもないからな。でも、それで俺に文句を言われても困るんだけどな」
さすがに長時間お風呂に使っているとのぼせてしまうのではないかと思うのだが、俺は魔王になってからそう言った感覚もすっかり失ってしまっていたのだ。今入っているお風呂が沸騰していても俺には影響が無いくらいの耐性を手に入れてはいるのだが、観測者ユイはどう見ても普通の人間なのでそう言ったものは無いだろう。先に出るのが恥ずかしいからという理由で長湯に付き合わせるのも申し訳ないと思い、俺はもう少し使っていたい気持ちを抑えつつも湯船から出て半身浴が出来る椅子に移動していった。
てっきり俺の隣についてくるのかと思った観測者ユイではあったが、湯船から出ることで俺にその体を見られることを恥ずかしく思っているのか、辺りをやたらとキョロキョロと見まわしていた。おそらく、体を隠すためのタオルを探しているのだとは思うのだが、湯船の近くに置いていたタオルがいつの間にか片付けられてしまっていたのだ。
このお風呂だけではなく魔王城全体が清潔に保たれている理由の一つに整理整頓が徹底されているという事があげられるのだが、まだ使う予定のある物まで片付けられてしまうというのは少しやりすぎなような気もしていた。
このままではいつまでたっても観測者ユイはお風呂から出ないと思った俺はさり気なくタオルを持ってくるように魔物に伝えておいた。俺が伝えた直後にタオルが観測者ユイのもとへ届けられたのだが、体を覆い隠せるようなバスタオルではなく小さなハンドタオルだったため観測者ユイは少し困惑していたように見た。
彼女は何とかそのタオルで体を隠そうとはしているのだが、どう考えてもそんな小さなタオルでは体を隠すことなんて出来ず、タオルを体に当てたままゆっくりと動くことで見える範囲を少なくする努力をしていた。
俺は極力彼女の方を見ずにまっすぐ前を見て景色を楽しんでいたのだが、俺の隣に座った時に視線を彼女の方に向けると、見えてはいけない場所が微かに見えてしまっていた。
てっきり自然体な感じなのだと思っていたのだが、観測者ユイの股間に生えた毛は綺麗に形を整えられており、そんなところに見えないこだわりがあったのだと思ってしまったのだ。
前の世界でもここまで綺麗に揃えている人なんてモニターの中でしか見たことが無かったが、現実に見ると興奮するよりも先に感心してしまっていた。
そんな俺の視線に気付いたのか、観測者ユイは小さなタオルで胸を隠しつつ俺から見えないように足を組んでしっかりとガードをしていたのだ。ただ、椅子に座って足を組んだことでお尻の形が綺麗に分かってしまったのでコレはコレで良いモノだと思っていたのは気付かれていないようだ。
「ココって、足湯もあるし打たせ湯もあるしサウナもあるんですね。私はサウナってあんまり入ったことが無いからわからないですけど、気持ちいいもんなのですか?」
「魔王になる前は気持ち良かったと思うけど、今の体になってからは特に何も感じないんだよな。もっと熱い炎を受けても平気だってのもあるんだけどさ、サウナって他より少し熱い部屋って感じなんだよな。昔は温泉とかスーパー銭湯に行った時は必ず入ってたもんだけどさ、魔王になってからは入っても入らなくても何も変わらないかも。湯船はまだお湯に包まれてる感じがするから気持ち良いと思うけどさ、サウナはそう言うのが無いから魔王の体には向いてないのかもな」
「色々と大変なんですね。でも、それって熱に強いからだって事だからこっちの世界では良いことなのかもしれないですよね。もしかしたら、アスモさんってお湯じゃなくてもマグマの中でも平気で浸かってそうですもんね」
「それはあるかもしれないな。いつだったか戦った勇者の中に自然環境を自由に操作出来る奴がいたんだけどさ、俺はそいつにマグマ風呂を食らったんだよ。体は平気だったんだけど熱気で視界がぼやけててそれだけは大変だったな」
「マグマでも無傷って、本当に人間じゃないんですね。私はアスモさんが戦ってる姿って見た事ないんですけど、今みたいに人間の姿で戦うんですか?」
「もちろんそうだけど。もしかしたらだけど、俺にも魔王形態とかある可能性もあるけどさ、神と戦った時だってそんな風にはならずに普通に負けちゃったしな。俺が勝てない相手ってのはいるけど、そいつらが直接俺に何かしてくることも無いんだもんな」
「あれ、負けたって事は魔王から勇者になるチャンスだったんじゃないですか?」
「負けたって言ってもさ、戦いじゃなくてエッチの方だからね。あの時は頭がおかしくなるかと思ったよ」
「でも、それって逆に考えるとアスモさんがいつもやってた事をやられたってだけですよね。もしかしたら、私もそう言う風にアスモさんを満足させることが出来ますかね?」
「無理だと思うよ。だって、君は神ではなくただの人だろ?」
「そうですけど。試してみる価値はあると思いますよ。私って、意外と男性に喜ばれる体なんですからね」
お風呂に入っているので当然二人とも裸なのではあるが、今まで見てきた女性達とは違って戦いに明け暮れていたわけでもないので引き締まってはいないのだが、その自然体な体は俺の性欲をいつも以上に刺激してきたのだ。オッパイは大きくは無いが乳首も乳房も綺麗な形をしていたが、お腹周りは少し余計なお肉がついていて段差が出来ており、その段差には何か小さなモノだったら隠すことが出来そうに思えていた。
観測者ユイはその事を恥ずかしそうに隠そうとはしているのだが、それ以外の部分を隠しているので同時に全てを隠すことなど出来はしなかったのだ。タオルを使って隠すことも出来るのだろうが、湯船の中にタオルを入れることに抵抗があるらしく、一糸まとわぬ姿で俺の隣でただ湯船に浸かっているのだ。
隣にいて特に何かをするわけでもないし何の観測をしているのかもわからないのだが、二人で何もせずにただ湯船に浸かっているだけの時間だけが流れていったのだ。
少しだけ乳白色で濁っているお湯は体をしっかりと隠すことも無くぼんやりと体型だけは見えているのだが、お互いに視線を外へ向けているのは恥ずかしいからだけではなく景色が綺麗だからという事もあるだろう。
地下リゾートにある崖の上にあるお風呂には程よく風が吹き込んでいるので気持ちも良く、眼下に広がる海がより開放感を高めてくれているのだ。
「アスモさんがお風呂好きで良かったですよ。こっちの世界ってシャワーだけで済ませる人が多かったからこうしてゆったり湯船に浸かれるのってそれだけで幸せですよね」
「魔物たちには不思議がられるんだけど、こうして湯船に浸かってると一日の疲れも吹っ飛ぶような気がするよな。今日はまだ何もしてないけど汚れと一緒につかれも流されているような気がするよ」
「そうですよね。昼間っからお風呂に使ってるなんて贅沢ですもんね。ココッて海も見えるし風も気持ち良いし地下にあるリゾートだって思えないですよ」
「暇を持て余してた魔物たちが俺がいつか話したことを聞いて作ったんだけど、この世界の魔物って戦う以外にも色々やってくれるから助かるんだよな。戦闘だけじゃなくその力を土木工事にも役立てることが出来るし、酪農業も人間と協力して行ったりしてるからな。他の世界ではそんなことも無いんだろ?」
「そりゃそうですよ。アスモさん以外の魔王が支配する世界は荒れ果てていることが多いですからね。この世界みたいに食糧が安定して供給されているのなんてどこにもないですよ。私が元々いた世界だって世界の隅々まで供給されている事なんて無かったですし、水だってどこでも飲めるわけじゃなかったですからね。そう考えると、アスモさんが支配しているこの世界って天国なのかもしれないですね」
「天国ってのは言い過ぎだと思うけど、俺にとっては退屈な世界でもあるんだよな。いつからか俺に勝負を挑んでくるような勇者も他の世界の魔王もいなくなってしまったし、何か面白いことが無いかなって思ったりもするんだよな」
「それって贅沢な悩みですよね。私も勇者だったことがあるからアスモさんに戦いを挑まない人達の気持ちがわかりますけど、アスモさんって強すぎるんですよ。それも、とびぬけて強すぎるんです。誰も勝てないってのは百歩譲って良いとしても、それだけじゃなくてダメージを与えることも出来ないってのは良くないですね。それに、一部の人からはアスモさんがいろんな女の子をイカセまくっているのにアスモさんが全然イってないってのは物足りないって言われてますからね」
「それは俺にかけられた呪いみたいなもんだからな。俺が好きに出来るものでもないからな。でも、それで俺に文句を言われても困るんだけどな」
さすがに長時間お風呂に使っているとのぼせてしまうのではないかと思うのだが、俺は魔王になってからそう言った感覚もすっかり失ってしまっていたのだ。今入っているお風呂が沸騰していても俺には影響が無いくらいの耐性を手に入れてはいるのだが、観測者ユイはどう見ても普通の人間なのでそう言ったものは無いだろう。先に出るのが恥ずかしいからという理由で長湯に付き合わせるのも申し訳ないと思い、俺はもう少し使っていたい気持ちを抑えつつも湯船から出て半身浴が出来る椅子に移動していった。
てっきり俺の隣についてくるのかと思った観測者ユイではあったが、湯船から出ることで俺にその体を見られることを恥ずかしく思っているのか、辺りをやたらとキョロキョロと見まわしていた。おそらく、体を隠すためのタオルを探しているのだとは思うのだが、湯船の近くに置いていたタオルがいつの間にか片付けられてしまっていたのだ。
このお風呂だけではなく魔王城全体が清潔に保たれている理由の一つに整理整頓が徹底されているという事があげられるのだが、まだ使う予定のある物まで片付けられてしまうというのは少しやりすぎなような気もしていた。
このままではいつまでたっても観測者ユイはお風呂から出ないと思った俺はさり気なくタオルを持ってくるように魔物に伝えておいた。俺が伝えた直後にタオルが観測者ユイのもとへ届けられたのだが、体を覆い隠せるようなバスタオルではなく小さなハンドタオルだったため観測者ユイは少し困惑していたように見た。
彼女は何とかそのタオルで体を隠そうとはしているのだが、どう考えてもそんな小さなタオルでは体を隠すことなんて出来ず、タオルを体に当てたままゆっくりと動くことで見える範囲を少なくする努力をしていた。
俺は極力彼女の方を見ずにまっすぐ前を見て景色を楽しんでいたのだが、俺の隣に座った時に視線を彼女の方に向けると、見えてはいけない場所が微かに見えてしまっていた。
てっきり自然体な感じなのだと思っていたのだが、観測者ユイの股間に生えた毛は綺麗に形を整えられており、そんなところに見えないこだわりがあったのだと思ってしまったのだ。
前の世界でもここまで綺麗に揃えている人なんてモニターの中でしか見たことが無かったが、現実に見ると興奮するよりも先に感心してしまっていた。
そんな俺の視線に気付いたのか、観測者ユイは小さなタオルで胸を隠しつつ俺から見えないように足を組んでしっかりとガードをしていたのだ。ただ、椅子に座って足を組んだことでお尻の形が綺麗に分かってしまったのでコレはコレで良いモノだと思っていたのは気付かれていないようだ。
「ココって、足湯もあるし打たせ湯もあるしサウナもあるんですね。私はサウナってあんまり入ったことが無いからわからないですけど、気持ちいいもんなのですか?」
「魔王になる前は気持ち良かったと思うけど、今の体になってからは特に何も感じないんだよな。もっと熱い炎を受けても平気だってのもあるんだけどさ、サウナって他より少し熱い部屋って感じなんだよな。昔は温泉とかスーパー銭湯に行った時は必ず入ってたもんだけどさ、魔王になってからは入っても入らなくても何も変わらないかも。湯船はまだお湯に包まれてる感じがするから気持ち良いと思うけどさ、サウナはそう言うのが無いから魔王の体には向いてないのかもな」
「色々と大変なんですね。でも、それって熱に強いからだって事だからこっちの世界では良いことなのかもしれないですよね。もしかしたら、アスモさんってお湯じゃなくてもマグマの中でも平気で浸かってそうですもんね」
「それはあるかもしれないな。いつだったか戦った勇者の中に自然環境を自由に操作出来る奴がいたんだけどさ、俺はそいつにマグマ風呂を食らったんだよ。体は平気だったんだけど熱気で視界がぼやけててそれだけは大変だったな」
「マグマでも無傷って、本当に人間じゃないんですね。私はアスモさんが戦ってる姿って見た事ないんですけど、今みたいに人間の姿で戦うんですか?」
「もちろんそうだけど。もしかしたらだけど、俺にも魔王形態とかある可能性もあるけどさ、神と戦った時だってそんな風にはならずに普通に負けちゃったしな。俺が勝てない相手ってのはいるけど、そいつらが直接俺に何かしてくることも無いんだもんな」
「あれ、負けたって事は魔王から勇者になるチャンスだったんじゃないですか?」
「負けたって言ってもさ、戦いじゃなくてエッチの方だからね。あの時は頭がおかしくなるかと思ったよ」
「でも、それって逆に考えるとアスモさんがいつもやってた事をやられたってだけですよね。もしかしたら、私もそう言う風にアスモさんを満足させることが出来ますかね?」
「無理だと思うよ。だって、君は神ではなくただの人だろ?」
「そうですけど。試してみる価値はあると思いますよ。私って、意外と男性に喜ばれる体なんですからね」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
276
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる