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王女リンとボーナスステージ 前編
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俺の事をいい人だと思っているリンを相手に今まで通りにやるのには抵抗があった。それに、なぜか一緒に来ている執事の男が俺の事をじっと見てきているのも気になっていた。
「なあ、お前について来てるあの執事は俺の事が好きなのか?」
「そんなことは無いと思ういますよ。アレはリンにもしも何かあった時に助けてくれようとしているだけですから。魔王さんが一緒なので何事も無いと思うので安心しててほしいのですけど、魔王さんがリンの事をメチャクチャにし過ぎないように気にしてるんですかね」
「メチャクチャにって、そんな事はしないけどな」
「ええ、リンは今まで味わったことが無いような快楽を教えていただけると思って期待してたんですよ。それも無しですか」
「どんだけ期待をしてきたのかわからんが、俺がどうこうするってよりもお前がどうなるかって事だからな。俺はお前がやめてって言ってもやめたりはしないだけだし」
「もう、そんなに期待させるような事は言わないでくださいよ。リンは今まで気持ちいいなって思ったことはあっても、誰かにしてもらったことってないんですよ。全部自分で気持ち良くしてたんです。今も気付かれないようにしてたのですよ」
「気付かれないようにしてても俺は気付いたよ。というか、みんな気付いてるんじゃないかな。お前の服って腕の動きが見えにくいようになってるけどさ、左手が明らかにお前の股のあたりでゴソゴソしてるもんな。その割にはやたらと普通に落ち着いてる感じなのが疑問だけどさ」
「お恥ずかしい話なんですが、リンは一人でやりすぎちゃって本当に気持ち良くなるまで少し時間がかかっちゃうんですよ。そこもどうにか出来たらいいなって思うんですけど、魔王さんはどうにかしてくれますかね?」
「さあ、俺はお前じゃないからわからないな。でも、お前の好きそうなオモチャくらいだったら先に渡しておいてもいいぞ」
「本当ですか。嬉しいです。じゃあ、魔王さんのお仕事の邪魔にならないようにソレで遊んでますね」
俺が王女リンのために作りだしたオモチャはいつか見たような小型の吸引器であった。女性の手でも隠れるくらいの小型のものであったが、以前作りだしたモノよりも吸引力と振動の強さは増しているようであった。それなのに静音性能も高く、内蔵されているバッテリーも自分の振動をエネルギーに変えることが出来るので壊れない限りは永久的に使用することが出来るようになっているのだ。使い方も簡単で、握っている強さで強度が変わるのだが、一定時間同じ強さで握り続けると体から外すまでその強さをキープしてくれるのである。終了の際は電源用のボタンを押せばいいだけの親切仕様である。防水加工もしっかりしてあるので丸洗いも出来て清潔感を損なうことも無いのだ。
「これって前に見たことがあるやつですね。ちょっと使ってみたいなって思ってたんです。今からこれを使ってみてもいいですか?」
「別にいいけど、邪魔しないようにな」
「はい、それは分かっております。魔王さんのお仕事の邪魔にならないようにしますからね」
俺の今日の仕事は各地に散っていた魔物たちの報告を聞くだけなのだ。今まで何度も受けてきた報告なのだが、残念なことに一度も俺が出向くようなトラブルの報告はなかったのだった。
今日も何事もなく滞りなく終わっていくのだろうと思っていたのだが、今日に限っては誰も進んで報告をしようとはしてこなかった。何かを恐れているかのように皆が沈黙を続けていたのだが、それを破ったのはいつも俺の側にいるはずのフクロウの魔物だった。
「あの、アスモ様。大変申し上げにくいのですが、アスモ様の後ろにおられる方は他の部屋へ移動してもらう事は可能でしょうか」
「この王女の事か。それなら気にせずにいてくれればそれでいい。この王女は俺の渡したオモチャが大変気に入ったようでな。皆にもその姿を見てもらいたいという事なのだ。と言っても、あれだけヒラヒラのある服では顔意外の肌は全て隠れていて何も見えないのだがな。お前たちは何も気にするな」
「いや、気にするなと言われましても。皆気になって集中することも出来ないのですが」
「そんなもんかね。でもだ、こんなことで気を乱していたら俺に何かあった時に冷静に対処することが出来ないと思うぞ」
「それはそうかもしれませんが、アスモ様に何かあったとしたら我々の力ではどうすることも出来ないと思うのですが」
「まあ、そう言うな。お前たちには期待しているんだからな」
俺の後ろで何度も絶頂を迎えている王女リンの姿に見惚れいている魔物たちであったが、今までの女たちと比べてそこまで気を引かれるようなものなのだろうか。俺にはいまいちその違いがわからなかったのだが、王女リンの方からかすかに感じる甘い匂いは心地良いものであった。
その甘い匂いが魔物たちを惑わせているのかもしれないが、匂い程度でそんなに心を乱される者なのだろうか。もしかしたら、この王女リンには何か隠された秘密があるのかもしれない。
「一つ質問があるのだが、王女リンは何か特別な種族だったりするのか?」
「魔王アスモ様でしたらお気付きかと思っておりましたが、意外と気付かないもんなのですね。リン様はサキュバスの遠い子孫でございますよ。と申しましても、人間対象のサキュバスではないのですが」
「人間対象とか別の種族ようにもサキュバスっているの?」
「いえ、基本的には一緒なのですが、リン様のご先祖様は悪魔が神を魅了するためだけに作られた人工的なサキュバスなのです」
「じゃあ、ソレに惑わされているこいつらは神に近いって事なのか?」
「そうではございません。リン様のご先祖様が神を対象にしたサキュバスなだけでして、長い時間をかけてその力の対象が神だけではなく魔物も対象になっていったという事だと思います。ただ、その力が発現するのは極稀のようでありますが。この事はリン様は知らぬことではございますが」
「そんなに稀なのか。で、なんでそんなことになってるの?」
「今はどうか知りませんが、昔は神も悪魔同様に恐れられている存在だったという事ですかね。もしくは、我々の世界では他の世界と神と悪魔の立場が逆転しているだけなのかもしれませんよ。時代と場所が変われば立場も変わることがありますからね」
「本人が知らないというのは、何か理由があるのか?」
「理由などはございません。ただ、リン様は歴代の王女様と比べても魔物に攫われそうになる頻度が高いというだけですね」
「攫われそうになるという事は、攫われてはいないという事だよな?」
「そうですね。一応私がお守りしておりますので」
「あの、アスモ様には申し上げにくいのですが、我々はこの場から離れさせてもらいたいと思います」
俺と執事の会話に魔物たちが口を挟んできたのだが、その表情は怯えているのに嬉しそうに見える不思議な感じであった。こいつらからまだ何も報告は受けていないのだが、何か変わったことがあれば真っ先に何か言っていると思うので気にしないでおこう。
この執事の言っていることが本当だとするのならば、こいつら魔物がここに居るのも良くないような気もするし、万が一それが罠だったとしても俺にはどうすることも出来るのだ。それに、その罠にかかって俺が死んでしまうようなことがあったとしたら、それこそ俺が願い続けている事でもあるのだ。
魔物たちが会議室から我先にと競うように出ていったのだが、あんなに取り乱している様子は今まで一度も見たことが無かったと思う。魔物たちと一緒に執事も出ていったのだが、なぜかその時に俺に向かって親指を立てていた。まるで俺に全て任せて出ていく親友のようにも見えたのだが、俺はこの執事と今日初めて会ったのである。
「魔王さん。魔王さん。これ、すっごいです。今までリンは自分で気持ち良いって思ったことをやってもダメだったのに、これを使ったらすぐにイっちゃえました。みんなにもソレを見て欲しいって思ったんですけど、みんな出て行っちゃいましたね」
「そうだな。お前の姿が魅力的過ぎて我慢出来なくなったみたいだぞ」
「じゃあ、魔王さんにはもっとリンのはしたない姿を見てもらおうかな。ねえ、いいでしょ?」
王女リンはテーブルに座って俺にスカートの中を見せてきたのだが、スカートをめくった時に少しだけ感じた熱気ととても甘い匂いには不快さを感じることも無かった。むしろ、甘い匂いが俺の感情を高ぶらせているようにすら思えていた。
下着を身に付けていない王女リンはさっそくオモチャを敏感な部分に押し当てているのだが、その強さはとても繊細なようで見ているだけでも微妙に握る強さを変えているのだった。大きなスカートに隠されて表情は見えないのだが、王女リンの喘ぎ声と王女リンから溢れてくる甘い匂いがどれだけ気持ち良いのかという事を俺に教えてくれていた。
「なあ、お前について来てるあの執事は俺の事が好きなのか?」
「そんなことは無いと思ういますよ。アレはリンにもしも何かあった時に助けてくれようとしているだけですから。魔王さんが一緒なので何事も無いと思うので安心しててほしいのですけど、魔王さんがリンの事をメチャクチャにし過ぎないように気にしてるんですかね」
「メチャクチャにって、そんな事はしないけどな」
「ええ、リンは今まで味わったことが無いような快楽を教えていただけると思って期待してたんですよ。それも無しですか」
「どんだけ期待をしてきたのかわからんが、俺がどうこうするってよりもお前がどうなるかって事だからな。俺はお前がやめてって言ってもやめたりはしないだけだし」
「もう、そんなに期待させるような事は言わないでくださいよ。リンは今まで気持ちいいなって思ったことはあっても、誰かにしてもらったことってないんですよ。全部自分で気持ち良くしてたんです。今も気付かれないようにしてたのですよ」
「気付かれないようにしてても俺は気付いたよ。というか、みんな気付いてるんじゃないかな。お前の服って腕の動きが見えにくいようになってるけどさ、左手が明らかにお前の股のあたりでゴソゴソしてるもんな。その割にはやたらと普通に落ち着いてる感じなのが疑問だけどさ」
「お恥ずかしい話なんですが、リンは一人でやりすぎちゃって本当に気持ち良くなるまで少し時間がかかっちゃうんですよ。そこもどうにか出来たらいいなって思うんですけど、魔王さんはどうにかしてくれますかね?」
「さあ、俺はお前じゃないからわからないな。でも、お前の好きそうなオモチャくらいだったら先に渡しておいてもいいぞ」
「本当ですか。嬉しいです。じゃあ、魔王さんのお仕事の邪魔にならないようにソレで遊んでますね」
俺が王女リンのために作りだしたオモチャはいつか見たような小型の吸引器であった。女性の手でも隠れるくらいの小型のものであったが、以前作りだしたモノよりも吸引力と振動の強さは増しているようであった。それなのに静音性能も高く、内蔵されているバッテリーも自分の振動をエネルギーに変えることが出来るので壊れない限りは永久的に使用することが出来るようになっているのだ。使い方も簡単で、握っている強さで強度が変わるのだが、一定時間同じ強さで握り続けると体から外すまでその強さをキープしてくれるのである。終了の際は電源用のボタンを押せばいいだけの親切仕様である。防水加工もしっかりしてあるので丸洗いも出来て清潔感を損なうことも無いのだ。
「これって前に見たことがあるやつですね。ちょっと使ってみたいなって思ってたんです。今からこれを使ってみてもいいですか?」
「別にいいけど、邪魔しないようにな」
「はい、それは分かっております。魔王さんのお仕事の邪魔にならないようにしますからね」
俺の今日の仕事は各地に散っていた魔物たちの報告を聞くだけなのだ。今まで何度も受けてきた報告なのだが、残念なことに一度も俺が出向くようなトラブルの報告はなかったのだった。
今日も何事もなく滞りなく終わっていくのだろうと思っていたのだが、今日に限っては誰も進んで報告をしようとはしてこなかった。何かを恐れているかのように皆が沈黙を続けていたのだが、それを破ったのはいつも俺の側にいるはずのフクロウの魔物だった。
「あの、アスモ様。大変申し上げにくいのですが、アスモ様の後ろにおられる方は他の部屋へ移動してもらう事は可能でしょうか」
「この王女の事か。それなら気にせずにいてくれればそれでいい。この王女は俺の渡したオモチャが大変気に入ったようでな。皆にもその姿を見てもらいたいという事なのだ。と言っても、あれだけヒラヒラのある服では顔意外の肌は全て隠れていて何も見えないのだがな。お前たちは何も気にするな」
「いや、気にするなと言われましても。皆気になって集中することも出来ないのですが」
「そんなもんかね。でもだ、こんなことで気を乱していたら俺に何かあった時に冷静に対処することが出来ないと思うぞ」
「それはそうかもしれませんが、アスモ様に何かあったとしたら我々の力ではどうすることも出来ないと思うのですが」
「まあ、そう言うな。お前たちには期待しているんだからな」
俺の後ろで何度も絶頂を迎えている王女リンの姿に見惚れいている魔物たちであったが、今までの女たちと比べてそこまで気を引かれるようなものなのだろうか。俺にはいまいちその違いがわからなかったのだが、王女リンの方からかすかに感じる甘い匂いは心地良いものであった。
その甘い匂いが魔物たちを惑わせているのかもしれないが、匂い程度でそんなに心を乱される者なのだろうか。もしかしたら、この王女リンには何か隠された秘密があるのかもしれない。
「一つ質問があるのだが、王女リンは何か特別な種族だったりするのか?」
「魔王アスモ様でしたらお気付きかと思っておりましたが、意外と気付かないもんなのですね。リン様はサキュバスの遠い子孫でございますよ。と申しましても、人間対象のサキュバスではないのですが」
「人間対象とか別の種族ようにもサキュバスっているの?」
「いえ、基本的には一緒なのですが、リン様のご先祖様は悪魔が神を魅了するためだけに作られた人工的なサキュバスなのです」
「じゃあ、ソレに惑わされているこいつらは神に近いって事なのか?」
「そうではございません。リン様のご先祖様が神を対象にしたサキュバスなだけでして、長い時間をかけてその力の対象が神だけではなく魔物も対象になっていったという事だと思います。ただ、その力が発現するのは極稀のようでありますが。この事はリン様は知らぬことではございますが」
「そんなに稀なのか。で、なんでそんなことになってるの?」
「今はどうか知りませんが、昔は神も悪魔同様に恐れられている存在だったという事ですかね。もしくは、我々の世界では他の世界と神と悪魔の立場が逆転しているだけなのかもしれませんよ。時代と場所が変われば立場も変わることがありますからね」
「本人が知らないというのは、何か理由があるのか?」
「理由などはございません。ただ、リン様は歴代の王女様と比べても魔物に攫われそうになる頻度が高いというだけですね」
「攫われそうになるという事は、攫われてはいないという事だよな?」
「そうですね。一応私がお守りしておりますので」
「あの、アスモ様には申し上げにくいのですが、我々はこの場から離れさせてもらいたいと思います」
俺と執事の会話に魔物たちが口を挟んできたのだが、その表情は怯えているのに嬉しそうに見える不思議な感じであった。こいつらからまだ何も報告は受けていないのだが、何か変わったことがあれば真っ先に何か言っていると思うので気にしないでおこう。
この執事の言っていることが本当だとするのならば、こいつら魔物がここに居るのも良くないような気もするし、万が一それが罠だったとしても俺にはどうすることも出来るのだ。それに、その罠にかかって俺が死んでしまうようなことがあったとしたら、それこそ俺が願い続けている事でもあるのだ。
魔物たちが会議室から我先にと競うように出ていったのだが、あんなに取り乱している様子は今まで一度も見たことが無かったと思う。魔物たちと一緒に執事も出ていったのだが、なぜかその時に俺に向かって親指を立てていた。まるで俺に全て任せて出ていく親友のようにも見えたのだが、俺はこの執事と今日初めて会ったのである。
「魔王さん。魔王さん。これ、すっごいです。今までリンは自分で気持ち良いって思ったことをやってもダメだったのに、これを使ったらすぐにイっちゃえました。みんなにもソレを見て欲しいって思ったんですけど、みんな出て行っちゃいましたね」
「そうだな。お前の姿が魅力的過ぎて我慢出来なくなったみたいだぞ」
「じゃあ、魔王さんにはもっとリンのはしたない姿を見てもらおうかな。ねえ、いいでしょ?」
王女リンはテーブルに座って俺にスカートの中を見せてきたのだが、スカートをめくった時に少しだけ感じた熱気ととても甘い匂いには不快さを感じることも無かった。むしろ、甘い匂いが俺の感情を高ぶらせているようにすら思えていた。
下着を身に付けていない王女リンはさっそくオモチャを敏感な部分に押し当てているのだが、その強さはとても繊細なようで見ているだけでも微妙に握る強さを変えているのだった。大きなスカートに隠されて表情は見えないのだが、王女リンの喘ぎ声と王女リンから溢れてくる甘い匂いがどれだけ気持ち良いのかという事を俺に教えてくれていた。
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