上 下
24 / 200

勇者サクラと草の神のボーナスステージ 前編

しおりを挟む
 勇者サクラが呼び出すことの出来た最初の神は全身を鮮やかな緑色の葉で包み込んでいる痩身麗句な女性だった。顔だけが赤くなっているのでお酒を飲んでいるのかと思っていたのだけれど、その様子からはお酒を飲んでいるのではなく勇者サクラに会えて嬉しいというのがわかって少し気持ち悪く思ってしまった。

「もう、サクラちゃんは全然私の事を呼んでくれないんだもん。寂しくて寂しくて祟っちゃうとこだったぞ」
「そう言われましても。私も神様のお力を借りるような状況じゃなかっただけですし」
「そんな事気にしないでいつでも気軽に呼んでくれて良かったのにな」
「神様を友達感覚で気軽に呼ぶなんて出来ないですよ。って、私の体を触るのはやめてくださいよ」
「別に少しくらい触ったっていいじゃない。神様に触られてご利益があるかもよ。神様に障られるよりはいいでしょ」
「そういう問題じゃなくて、私はそういうのあんまり好きじゃないんです。触られるの苦手なんですよ」
「ん、あんまり好きじゃないって事は、好きなとこもあるって事だよね。ほら、ほら、私にそっと教えてごらん。そうしたらもっといい事してあげるからさ。サクラちゃんはどこが好きなのか言ってみなって」
「そんなの言えないですよ。言わないからってお尻を揉むのやめてください」
「別にお尻くらいいいじゃない。それとも、お胸を揉まれる方が好きだったのかな。前に揉んだ時は本気で嫌がってたから触るのやめてるんだけど、もしかしたら嫌がるふりだったってやつなのかな。それならそれでいいんだけど、お尻とお胸を一緒に触っちゃおうかな。サクラちゃんはそれを望んでるってことで良いんだよね?」
「望んでないです。神様、私のお願いも聞いてください」
「うーん、お願いは聞いてあげてもいいんだけど、それなりに見返りも求めちゃうかもよ。私ってさ、命を芽吹かせることくらいしか出来ないんだけど、何か新しい薬草でも育てたいの?」
「薬草じゃなくて、サクラの木をこの世界に植えたいんですけど、神様はそれが出来ますか?」
「サクラの木って、サクラちゃんの事じゃなくてサクラちゃんがいた世界にある薄ピンクの花が咲く木の事よね?」
「そうです。そのサクラの木です。大丈夫ですか?」
「あ、残念だけど無理ね。私は草と背丈の低い花だったら大丈夫だったんだけど、さすがに樹木は管轄外だわ。申し訳ないけどその願いは叶えられないね。でもさ、お願いは聞いてあげたんだからさ、見返りに私の願いもかなえてもらおうかな」
「お願いを聞いてあげたって、本当に聞いてくれただけで叶えてくれて無いじゃないですか。そんなのズルいですよ」
「ズルいって言われてもさ、そう言うもんなんだから仕方ないよね。お願いを聞いてくださいじゃなくて叶えてくださいって言わないとさ。神様だって万能ってわけじゃないんだからね。そこのところはちゃんとしなくちゃダメだからね」
「そんなの反則ですって」

 サクラはまんまと草の神にはめられるような形になってしまったのだが、サクラの木を植えることが出来ないというのだったらこの神にもう用はない。神にこんなことを言うのは失礼にあたるかもしれないのだが、この世界の王は俺なんだから従ってもらう必要があるだろう。ただ、それの力が本物の神にも通用するのかわからないのでそこは心配なのだが、上手くいかなくて死んでしまったとしてもまたやり直せばいいだけの話なのだ。

 草の神は俺の事など視界に入っていないのか、ずっと勇者サクラの尻と胸を触りながら執拗にキスを迫っていた。嫌がる勇者に無理やり襲い掛かる美人な神という構図は刺さる人にはとんでもない光景のようにも思えるのだが、これを目の前で見ている俺にとっては酔っ払いが後輩に絡んでいるようにしか見えなかったりもするのだ。
 草の神は細かい毛の多く生えた草を使って勇者サクラの肌が露出している部分をソフトに触っているのだが、勇者サクラはその行動にあまり耐性が無いらしく卑猥な声を出しながらその体をくねくねと揺らしていたのだ。その反応を見た草の神は勇者サクラが自由に動けないように手足を蔓で縛りつけながら固定しつつ、着込んでいる甲冑の隙間にも小さな草を這わせているのだった。

「ちょ、ちょっと待ってください。神様。それは、ダメですって。中に入れちゃ、ダメですって」
「ダメって言われても、サクラちゃんは気持ちよさそうにしてるじゃない。ここでやめても欲求不満になっちゃうんじゃないかな。そんな風になっちゃってもいいのかな?」
「そんな風になんてならないですって、大丈夫なんで、止めてください」
「本当に止めちゃってもいいのかな。ここで止めたら悶々とした気持ちのままになっちゃうと思うよ。ほら、今日はもっと良いモノ持ってきてるんだからさ、みんなの見ている前で気持ち良くなっちゃおうよ」
「そんなの嫌です。絶対にイヤです。って、神様が持ってるものは何ですか。やめてくださいって」

 草の神が取り出したのはどう見ても男性器にしか見えないものなのだが、それは植物で出来ているようだし俺が作り出すようなモノよりも二回りくらい大きいので、勇者サクラの体にも良くない負担をかけるようにしか見えなかった。それを草の神は強引に勇者サクラの口に入れようとしているのだが、勇者サクラの口よりも大きいので入るわけがないのだ。思いっきり大きく口を開いたとしても入りきらないような大きさであるし、そんなものを勇者サクラの中に入れるなんて不可能だろう。誰もがそう思っていた時に、勇者サクラがその草を噛み千切ったのだ。

「こんな大きいの口に入るわけないじゃないですか。神様はそんな事もわからないんですか」
「いや、人間の体は結構柔軟に出来てるもんだし、何とかなるんじゃないかなって」
「柔軟に出来てるって言ったって限度ってもんがあるでしょ。神様にはそれが無いんですか?」
「いや、神にも限界はあるって言うかさ、サクラちゃん目が少し怖くなってるよ」
「こんな大きいので無理やりされたら誰だって怒るでしょ。それとも、神様はこれくらい大きいのが好きだって事ですか?」
「別にそう言うわけじゃないけど」
「じゃあ、なんで私にはこんな大きいの入れようとしたんですか。自分は大丈夫だからって事じゃないんですか?」
「そうじゃないけど、でも、入れたら気持ちいいんじゃないかなって思ってて」
「入れたらって、入るわけないでしょ。こんなのはいるのは普通じゃないです。私は普通の人より経験も少ないと思うし、って、なんでこんなこと言わせてるんですか。もういいです。神様は私の望んでることをちっとも理解してくれないんだし、もう帰ってください。次の神様にお願いしますから」
「待って待って待って、我もせっかく呼んでもらえたのにこんなんで帰るの寂しいよ。ね、お願いだからもう少しだけいさせてよ。お願いします」
「そうは言いましても、私も同時に神様を呼び出すことなんて出来ないんですよ。だから、ここはいったん帰ってもらっていいですか?」
「嫌だもん。サクラちゃんに呼んでもらったんだから我は満足するまで帰らないもん。だからさ、少しくらいならキスしてもいいよね?」
「少しくらいって、絶対にイヤです。早く帰ってください」
「サクラちゃんにお願いされたって帰らないもん。絶対に帰らないもんね」
「そうですか。そういう事なら無理やりにでも帰ってもらいますからね」
「サクラちゃんにそんなこと出来るのかな。神様を呼び出すことしか出来ないサクラちゃんがそんなこと出来るとは思えないんだけどな。どうやって返すっていうのか、言ってみてもらえるかな」
「確かに、私は神様を追い返すことなんて出来ないです。でも、私じゃなくて魔王アスモさんが神様を満足させてくれると思いますので、よろしくお願いします」
「OK、草の神様が役に立たないってわかった時から一応準備はしていたんだけど、俺の力が神様にも通用するか試してイイって事だよね?」
「はい、お願いします」
「じゃあ、相手が神様なんで手加減しないでやらせていただきますね」
「え、ちょっと待って。魔王アスモって色々と良くない噂を聞いてるんだけど。それに、気のせいかもしれないけど我の体にたくさん芋虫がついているような気がするんだけどな。それって、気のせいだよね?」
「とりあえず、その邪魔な草を全部取っちゃわないといけないですよね。草の下がどうなってるか気になりますし」
「気にならなくていいって、もうわかったから、我は帰るから。いったん止めてね。ほら、次の神様も出番を待ってるからさ、私はこれで失礼させてもらうよ」
「まあ、そう言わずに。せっかくお越しいただいたんですし、ゆっくりしていってくださいね。あ、神様の胸って意外と小振りなんですね」

 いつの間にか草の神についていた芋虫が神の左胸だけを露出させていた。そこには申し訳程度に膨らんでいる胸と、大きくなっているピンク色の乳首が俺の方を真っすぐにむいていたのだ。草の神でも自分の胸を育てることは出来なかったようだ。

「やめて、見ないで。撮らないで、映さないで。見ちゃダメだって」

 草の神の悲鳴にも似た絶叫は色々な世界に届いたと思うのだが、その姿は先ほどまで勇者サクラを責めていた神とは別人のようにも見えていた。その姿を見ている勇者サクラも少し引いているようには見えたのだけれど、そんな事を俺は気にせずに次の一手を決めることにしよう。

「ちょっと、魔王アスモさん。その手に持ってる狂暴なモノは何かな。もしかして、それで我をどうにかしようなんて思ってないよね。大きさは普通だけど、三又の槍みたいに全部が大きいんですけど、それで我の事を刺激しようとなんてしてないよね?」

 俺がこの神のために作りだしたモノは通常のバイブとは形状が多少異なって入るのだが、機能的にはいたって普通のものだと思う。神の穴だけではなく前と後ろを同時に責めることも出来るようになっているのだが、前は普通に拳くらい大きい突起が付いていて後ろは細く球状の物体が連なっているのだ。その一つ一つが別の動きをするようになっているのだが、手に取って動かしてみるとその動きは全くもっておぞましいものである。

「わかったから、わかったって。我はもう満足したから、帰るから。だから、だから、お願いだからさ、お尻だけは嫌なのぉぉぉぉ」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

宇宙がうるさいので取り巻き全部ころして美少女に作り変えてみた

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:1

クラスで一番の美少女がなぜか僕にベタ惚れで迫ってきて困る

ホラー / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:2

昇天魔法の使い道、貴女を天国へイカせます!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:1,270

美人虚乳真面目少女VS催眠術 解き放たれる欲望との戦い! 

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:5

ワンナイトだって言ったのに!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:7

聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:19,638pt お気に入り:11,926

再投稿【女攻め】小柄な女上官をなめていたら、体で教え込まれる訓練兵

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:2

処理中です...