51 / 78
一人ぼっちの戦い編
一人ぼっちの戦い 第二話
しおりを挟む
私はお母さんが死んじゃったという事を信じることが出来なかった。
みさきちゃんが見てきた事なんだから本当なんだろうけれど、私にはどうしても信じることが出来なかった。信じていないわけではないのだけれど、お母さんがそんなに簡単に殺されてしまうとどうしても思えなかったのだ。
誰よりも強くて拘束具も聞かないみさきちゃんがお母さんが殺される時までに間に合わないというのもおかしいような気もするけど、捕まってすぐに殺されていたとしたらどちらにせよ助けてもらう事は出来なかったんだろうな。どうしたらお母さんが殺されずに済んだんだろうな。
「あなたはフェリスさんの娘さんのヒカリさんですよね。私は見た目も言動も怪しい者ですが、あなたにちょっとした真実をお伝えしようと思ってここに来たのですよ。それにしても、この町の結界は素晴らしいですね。ここまで来るのにとても苦労してしまいましたよ」
何だろう。私に話しかけてくる人は今まで何人もいたのだけれど、その中でも群を抜いて怪しい。見た目だけじゃなくて言っていることも怪しいし、どうみても人間には見えないんだよね。それに、私じゃ相手にならないくらい強そうな予感がするよ。
「そんなに緊張なさらなくても大丈夫ですよ。私はね、あなたにちょっとした真実をお伝えしに来ただけですから、そんなに身構えなくても大丈夫ですからね。それに、私はあなたの命には全く興味無いんですよ。むしろ、今のあなたを殺してしまうと私の価値が下がってしまう恐れもあるくらいですからね。だから、私に敵対心を向けないでくださいね。そんなあなたの気持ちに自然と反応してしまうかもしれないんですから。そんなつまらない死に方だけはしないでくださいね」
「私があなたに勝てないという事はわかるんですが、この結界の中で戦ったとしてもすぐに誰かが来ると思いますけど。私よりも強い人しかここにはいないんですよ」
「そうですね。あなたより弱い人はこの町にはいませんもんね。でも、強いと言ってもあなたより少し強い程度ですし、そんな者がやってきたところで私にとっては些細な違いでしかないんですよ。そんな事よりも、あなたは何か知りたいことがあるんじゃないですか?」
「知りたいことはたくさんありますけど、あなたがそれを知っているとは思えないんですけど。何を知っているというんですか?」
「私が知っていることは、私が今まで見てきた事だけですよ。と言いましても直接見た事はほとんどないんですがね。ですが、私のこの両目は全てを見通することが出来るのですよ。あなたが知りたいことなんて全て見てきたと思うんですがね。例えば、あなたのお母様の最後の瞬間とかね。おや、興味がおありのようですね。知りたいならお教えいたしましょうか?」
私はこの人の言っていることが本当なのか嘘なのか判断できないし、見てきたというのも本当なのか嘘なのかわからない。でも、それが本当だとしたら、私はそれを知りたいと思う。信じることが出来ない事だとしても、それを知りたいと思ってしまっている。
この人の言うことを本当に信じていいのか、それを決めるのは話を聞いてからにしても遅くは無いんじゃないかな。
「興味はあるんですけど、どうしてそれを私に教えてくれるんですか?」
「その答えは単純ですよ。自分の母親の最後の瞬間を知りたいと思うのは子供として当然の事じゃないですか。私は願いを叶えてあげたいと思っただけなんですよ。それに、あなたに真実を教えた方が私の天敵が困ることになると思いますので。どちらかと言えば、そちらの方が私の目的に近いかもしれませんね。おっと、私の天敵と言うのは佐藤みさきでも前田正樹でもないですよ。その二人は我々にとっては不確定要素の強い異物でしかないんですよ。そんな事はどうでもいい事ですね。では、あなたが知りたい真実をお伝えいたしますよ。私が見てきたことをそのまま伝えることがいいのでしょうが、私は他人に何かを伝えるという事が苦手でして、どうも上手く伝えることが出来ないのです。そこで提案なのですが、私が見てきたものを直接あなたに見せて差し上げるというのはいかがでしょうか?」
「見てきたものを直接私に見せるって、そんなことが出来るんですか?」
「出来るには出来るのですが、魔力がそれほどでもないあなたには負担が大きいかもしれませんよ。例えば、私の魔法に触れることによってあなたの魔力が闇に近付く可能性もあるのですがよろしいでしょうか?」
「闇に近付くって、あなたは悪魔だったんですか」
「そうですよ。と言っても、私は新しく誕生した悪魔ですので名前もまだ与えられていないのです。あなたの名前をいただこうかとも思ったのですが、あなたのお名前は私には眩しすぎますね。その名前をいただいてしまうと、私は私でなくなってしまうような気もしていますよ。ところで、私の提案を受け入ますか?」
「はい、私はあなたの見てきたものを見てみたいです。いや、、見せてもらいたいです」
「いいですね。その覚悟の決まった目は好きですよ。真実を知ったその後にもその目でいてくださると大変助かりますので、しっかりと目を背けずに見届けてくださいね。もっとも、目を閉じたとしても視界を塞ぐことは出来ないんですがね」
悪魔に身を任せるのはいかがなものかと思ってしまったけれど、私はどう考えても真実を知ることの方が重要だと思った。お母さんの最後の姿を見届けておきたいと思ったのだ。例え、悪魔に魂を売ったとしてもソレを知ることは十分な見返りと言えるだろう。私の魔力を考えれば命なんて軽いものだろうし。
「本当に覚悟が決まっているようなんですね。その目を持っているのに魔力が弱いままだというのは不思議ですが、そんな事は私には関係ない話ですからね。では、失礼いたしますよ」
さりげなく失礼な事を言われたような気もするのだけれど、この悪魔は私の額に指先を当てて何かの魔法を使ったみたいなのだが、そのすぐ後に私は視界が一気に狭くなって暗闇の中へと吸い込まれていった。
実際に吸い込まれているのか、感覚的にそう思っただけなのかわからないが、暗闇を抜けた先には見たことのない町があった。私のいる町とは違うどこかの町。歩いている人も重装備で魔導士らしき人は誰一人としていなかった。
私の意思とは別にどんどんと前に進んでいるのだが、そこには見覚えのある後姿が目に飛び込んできた。町の強そうな人たちが全員道を譲っているのも印象的だったのだが、それ以上に印象的だったのは、今まで一度も見たことが無い不気味な笑顔を浮かべているその顔だった。私の知っているみさきちゃんとは別人のようにも見えていた。
みさきちゃんはそのまま道を真っすぐに進んでいき、多くの人が集まっている広場に着くとそのまま人混みをかき分けていった。みさきちゃんに気付いた人は驚いて避けようとしていたのだが、人が多すぎて思うように動くことが出来ないようだった。避けようとした人に押された人は不機嫌そうに振り返っていたのだが、みさきちゃんの顔を見るとみんな大きく離れようとしていた。離れようとしていたのだが、あまりにも人が多く思うように動けない人たちが押し合ってしまって将棋倒しになってしまった。
それを見たみさきちゃんは面倒臭いというように深いため息をつくと、倒れていた人達に向かって邪魔だというような視線を送っていた。
近くにいた人達は悲鳴をあげて逃げ惑っていたのだが、みさきちゃんが倒れている人を掴んで広場の中央に向かって投げていた。投げられた人は死んでいるように見えたのだけれど、少し経つと這いつくばって逃げ出していた。私はみさきちゃんが何をしたいのかわからないかったが、広場の中央にお母さんたちがいるのを見つけた。お母さんたちは生きているように見えるのだけれど、お母さんたちが生きているとしたらみさきちゃんの話と矛盾する。みさきちゃんが嘘をついているとは思えないのだが、一体どういうことなのだろう。私は周りを見回そうと視線を動かしたのだが、それでも私の視線はお母さんたちとみさきちゃんの姿を外すことは無かった。
お母さんたちはみさきちゃんが助けに来てくれたと思っていたようなのだが、みさきちゃんはお母さんたちを助けに来たのではなく、一人ずつ順番に殴り殺していった。
最後に残されたお母さんは泣きながら叫んでいたのだが、私にはその声が聞こえることは無かった。
私が知りたかったお母さんの最後の姿は、今まで一度も見たことのないような表情で、今まで一度も見たことも無いような恐ろしい光景だった。
こんな真実なら知らない方が良かった。
そう思った。
みさきちゃんが見てきた事なんだから本当なんだろうけれど、私にはどうしても信じることが出来なかった。信じていないわけではないのだけれど、お母さんがそんなに簡単に殺されてしまうとどうしても思えなかったのだ。
誰よりも強くて拘束具も聞かないみさきちゃんがお母さんが殺される時までに間に合わないというのもおかしいような気もするけど、捕まってすぐに殺されていたとしたらどちらにせよ助けてもらう事は出来なかったんだろうな。どうしたらお母さんが殺されずに済んだんだろうな。
「あなたはフェリスさんの娘さんのヒカリさんですよね。私は見た目も言動も怪しい者ですが、あなたにちょっとした真実をお伝えしようと思ってここに来たのですよ。それにしても、この町の結界は素晴らしいですね。ここまで来るのにとても苦労してしまいましたよ」
何だろう。私に話しかけてくる人は今まで何人もいたのだけれど、その中でも群を抜いて怪しい。見た目だけじゃなくて言っていることも怪しいし、どうみても人間には見えないんだよね。それに、私じゃ相手にならないくらい強そうな予感がするよ。
「そんなに緊張なさらなくても大丈夫ですよ。私はね、あなたにちょっとした真実をお伝えしに来ただけですから、そんなに身構えなくても大丈夫ですからね。それに、私はあなたの命には全く興味無いんですよ。むしろ、今のあなたを殺してしまうと私の価値が下がってしまう恐れもあるくらいですからね。だから、私に敵対心を向けないでくださいね。そんなあなたの気持ちに自然と反応してしまうかもしれないんですから。そんなつまらない死に方だけはしないでくださいね」
「私があなたに勝てないという事はわかるんですが、この結界の中で戦ったとしてもすぐに誰かが来ると思いますけど。私よりも強い人しかここにはいないんですよ」
「そうですね。あなたより弱い人はこの町にはいませんもんね。でも、強いと言ってもあなたより少し強い程度ですし、そんな者がやってきたところで私にとっては些細な違いでしかないんですよ。そんな事よりも、あなたは何か知りたいことがあるんじゃないですか?」
「知りたいことはたくさんありますけど、あなたがそれを知っているとは思えないんですけど。何を知っているというんですか?」
「私が知っていることは、私が今まで見てきた事だけですよ。と言いましても直接見た事はほとんどないんですがね。ですが、私のこの両目は全てを見通することが出来るのですよ。あなたが知りたいことなんて全て見てきたと思うんですがね。例えば、あなたのお母様の最後の瞬間とかね。おや、興味がおありのようですね。知りたいならお教えいたしましょうか?」
私はこの人の言っていることが本当なのか嘘なのか判断できないし、見てきたというのも本当なのか嘘なのかわからない。でも、それが本当だとしたら、私はそれを知りたいと思う。信じることが出来ない事だとしても、それを知りたいと思ってしまっている。
この人の言うことを本当に信じていいのか、それを決めるのは話を聞いてからにしても遅くは無いんじゃないかな。
「興味はあるんですけど、どうしてそれを私に教えてくれるんですか?」
「その答えは単純ですよ。自分の母親の最後の瞬間を知りたいと思うのは子供として当然の事じゃないですか。私は願いを叶えてあげたいと思っただけなんですよ。それに、あなたに真実を教えた方が私の天敵が困ることになると思いますので。どちらかと言えば、そちらの方が私の目的に近いかもしれませんね。おっと、私の天敵と言うのは佐藤みさきでも前田正樹でもないですよ。その二人は我々にとっては不確定要素の強い異物でしかないんですよ。そんな事はどうでもいい事ですね。では、あなたが知りたい真実をお伝えいたしますよ。私が見てきたことをそのまま伝えることがいいのでしょうが、私は他人に何かを伝えるという事が苦手でして、どうも上手く伝えることが出来ないのです。そこで提案なのですが、私が見てきたものを直接あなたに見せて差し上げるというのはいかがでしょうか?」
「見てきたものを直接私に見せるって、そんなことが出来るんですか?」
「出来るには出来るのですが、魔力がそれほどでもないあなたには負担が大きいかもしれませんよ。例えば、私の魔法に触れることによってあなたの魔力が闇に近付く可能性もあるのですがよろしいでしょうか?」
「闇に近付くって、あなたは悪魔だったんですか」
「そうですよ。と言っても、私は新しく誕生した悪魔ですので名前もまだ与えられていないのです。あなたの名前をいただこうかとも思ったのですが、あなたのお名前は私には眩しすぎますね。その名前をいただいてしまうと、私は私でなくなってしまうような気もしていますよ。ところで、私の提案を受け入ますか?」
「はい、私はあなたの見てきたものを見てみたいです。いや、、見せてもらいたいです」
「いいですね。その覚悟の決まった目は好きですよ。真実を知ったその後にもその目でいてくださると大変助かりますので、しっかりと目を背けずに見届けてくださいね。もっとも、目を閉じたとしても視界を塞ぐことは出来ないんですがね」
悪魔に身を任せるのはいかがなものかと思ってしまったけれど、私はどう考えても真実を知ることの方が重要だと思った。お母さんの最後の姿を見届けておきたいと思ったのだ。例え、悪魔に魂を売ったとしてもソレを知ることは十分な見返りと言えるだろう。私の魔力を考えれば命なんて軽いものだろうし。
「本当に覚悟が決まっているようなんですね。その目を持っているのに魔力が弱いままだというのは不思議ですが、そんな事は私には関係ない話ですからね。では、失礼いたしますよ」
さりげなく失礼な事を言われたような気もするのだけれど、この悪魔は私の額に指先を当てて何かの魔法を使ったみたいなのだが、そのすぐ後に私は視界が一気に狭くなって暗闇の中へと吸い込まれていった。
実際に吸い込まれているのか、感覚的にそう思っただけなのかわからないが、暗闇を抜けた先には見たことのない町があった。私のいる町とは違うどこかの町。歩いている人も重装備で魔導士らしき人は誰一人としていなかった。
私の意思とは別にどんどんと前に進んでいるのだが、そこには見覚えのある後姿が目に飛び込んできた。町の強そうな人たちが全員道を譲っているのも印象的だったのだが、それ以上に印象的だったのは、今まで一度も見たことが無い不気味な笑顔を浮かべているその顔だった。私の知っているみさきちゃんとは別人のようにも見えていた。
みさきちゃんはそのまま道を真っすぐに進んでいき、多くの人が集まっている広場に着くとそのまま人混みをかき分けていった。みさきちゃんに気付いた人は驚いて避けようとしていたのだが、人が多すぎて思うように動くことが出来ないようだった。避けようとした人に押された人は不機嫌そうに振り返っていたのだが、みさきちゃんの顔を見るとみんな大きく離れようとしていた。離れようとしていたのだが、あまりにも人が多く思うように動けない人たちが押し合ってしまって将棋倒しになってしまった。
それを見たみさきちゃんは面倒臭いというように深いため息をつくと、倒れていた人達に向かって邪魔だというような視線を送っていた。
近くにいた人達は悲鳴をあげて逃げ惑っていたのだが、みさきちゃんが倒れている人を掴んで広場の中央に向かって投げていた。投げられた人は死んでいるように見えたのだけれど、少し経つと這いつくばって逃げ出していた。私はみさきちゃんが何をしたいのかわからないかったが、広場の中央にお母さんたちがいるのを見つけた。お母さんたちは生きているように見えるのだけれど、お母さんたちが生きているとしたらみさきちゃんの話と矛盾する。みさきちゃんが嘘をついているとは思えないのだが、一体どういうことなのだろう。私は周りを見回そうと視線を動かしたのだが、それでも私の視線はお母さんたちとみさきちゃんの姿を外すことは無かった。
お母さんたちはみさきちゃんが助けに来てくれたと思っていたようなのだが、みさきちゃんはお母さんたちを助けに来たのではなく、一人ずつ順番に殴り殺していった。
最後に残されたお母さんは泣きながら叫んでいたのだが、私にはその声が聞こえることは無かった。
私が知りたかったお母さんの最後の姿は、今まで一度も見たことのないような表情で、今まで一度も見たことも無いような恐ろしい光景だった。
こんな真実なら知らない方が良かった。
そう思った。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい
三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです
無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す!
無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!
空間魔法って実は凄いんです
真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる