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獣人編
獣人 第一話
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まー君と離れ離れになってしまったので早く会いたいのだけど、まー君がどこにいるのか全く見当もつかなかった。どこにいるのかはわからないけれど、どれくらい一緒にいたら世界が壊れちゃうのかなって思うよね。でも、こうして生きていられるのなら世界が壊れちゃっても関係ないかなって思うかも。
この世界が壊れたとしても、新しい世界に転生するだけみたいだし、ここがどういう世界なのか興味もモテないんだよね。そんな事よりも、まー君がどこにいるのかが心配で心配でたまらないよ。早く会いたいのに、全然会えそうな予感がしないんだよね。でもさ、そこにいる人に聞いてみたら意外と簡単に見つかるかも。
「すいません。この辺にカッコイイ男の子いませんでした?」
「お前、どこから来たんだ?」
「この辺のもんじゃないだろ」
「人間が何しに来たんだよ。殺すぞ」
「人間の雌一匹か。腹も減ってきたとこだし、食っちまおうぜ」
「そうだな、一人だけじゃ腹の足しにもならないかもしれないけど、何も食わないよりはましだろ」
何だろう。こっちは質問しただけなのに、なんで私を襲うことになっているのかな。と言っても、私はこの人たちには負けないと思うんだけどね。この中で一番頭のよさそうな人が誰なのか見極めないとな。うん、無理だ。みんな頭悪そうにしか見えない。
「この辺りは俺らの縄張りだって知らないわけはないよな。今からお前は俺たちに食われるんだ。泣きわめいたりしないで大人しくしていろよ。興奮した肉は血が混じって臭くなるからうまくないんだよな!!」
「カッコイイ男の子を見ていないなら話すことも無いんでありがとうございました」
「おい、勝手に話を終わらせて帰ろうとしているんじゃねえぞ」
「そうだ、お前は今から俺らに食われるんだからな。大人しくしてろよ」
「はあ、私を食うってあんたたちが?」
「そうだよ。俺たちが今からお前の肉を骨ごと食ってやるよ。俺たちに出会って逃げなかったことを後悔するんだな」
この人たちは私を食べるつもりでいるらしい。それも、調理なんかしないで生で骨ごとバリバリといくみたいだ。どうしてそんな発想になるのか理解できないけど、私もこいつらを食ってみたら理解出来るのかな。理解なんかしたくないから食べないけどさ。
大人しくしていろって言われたから大人しくしているんだけど、この人たちは私の周りをぐるぐると回っているだけで襲ってこないんだよね。何がしたいのかわからないし、早くまー君を探しに行きたいんで、こうしている時間ももったいないな。
とりあえず、殺すとか食うとか言われたんだから先制攻撃でもしてみようかな。
私は誰でもいいやと思って一番近い人の腕を掴むと、掴んだままの手を引いて相手の体を私の近くまで持ってきた。体が前かがみになっているところを空いている左手で思いっきり振りぬくと、私が掴んでいた人は私が掴んでいる手首を残して吹っ飛んでいってしまった。殴った瞬間に右手を離せば綺麗に飛んでいったんじゃないかなって感じたな。
次に近い人を掴もうとしたんだけど、私が一歩踏み出した時にはそこにいた四人が三歩ほど後ろに下がっていた。大げさだなって思って間合いを詰めると、私と目が合った人が泣いているように見えた。泣くとマズくなるって言ってたような気がするけど、私は君たちを食べないのでいくらでも泣いていいよ。なんて思いながら、間合いを詰めた勢いを利用して、思いっきり拳を振り下ろした。拳じゃなくて手を開けば良かったかななんて思ってみたけど、どっちにしろ殺しちゃうから関係ないよね。
残っているのは三人だけど、三人とも私を食うのはやめたのかな?
「ねえ、私を食べるのはやめたの?」
「はいはいはいはい。やめました、やめました」
「ごめんなさい。僕は最初から乗り気じゃなかったんです」
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
「いや、それはどうでもいいんだけどさ。私の質問に答えてもらってもいいかな?」
「はい、何でも答えます。僕たちがわからない答えだったとしても、知っている人を探してきます」
「そこまではしなくていいんだけどさ、この辺にカッコイイ男の子いなかった?」
「カッコイイとは人間基準でしょうか?」
「私基準だからそうなるかもね」
「申し訳ございません。我々は獣人ですので人間とは少々美的センスが異なるのです。よって、我々に人間の容姿の良さを見極めることは難しいかと思います。似顔絵などあれば探すことも出来るのですが」
「似顔絵はないけど、写真ならたくさんあるよ。写真見せるね」
私はスマホの写真から厳選してプリントアウトしておいたまー君の秘蔵写真を取り出してこいつらに見せてみた。本当は段ボール三つくらいあるんだけど、持って歩くのにも限度ってものがあるんで、今は千五百枚くらいしか持ち歩いていないんだよね。たったこれだけでまー君の良さが伝えきれるのかな?
「あ、見たことがあるなと思っていたら、人間の国に現れた男の魔導士じゃないか?」
「男の魔導士って、あの国で一番強い魔女よりも圧倒的に強いやつか?」
「そうだよ。間違いないって。俺らが人間に化けて侵入した時に見たもん。服装は違ったけど、こんな顔つきだったと思うし、近くに女もたくさんいたからな」
「ねえ、女がたくさんいたってどういうこと?」
「え、理由はわからないですけど、この男の人が女の人たちと戦ってました」
「戦ってただけなの?」
「はい、戦ってただけです。戦ってたというよりも、この男の人がほぼ何もせずにあの場を収めてくれました。僕が見ていた時は、この男の人はほぼ無抵抗な状態で女の人たちの攻撃を無効化してました」
女に囲まれているって聞いて心配しちゃったけど、一方的に喧嘩を売られただけみたいだし、その後にまー君が誰かと一緒に過ごしているわけでもなさそうだね。
「そう言えば、この男の人が住んでいるとこって、先代の魔女の家だったと思います」
「魔女って何?」
「僕らが魔女と呼んでいるのはいくつかパターンがあるんですけど、人間なのにとんでもない威力の魔法を使う人間を魔女と呼んでるんです」
「で、その魔女っていくつくらいなの?」
「さあ、人間の年齢で言うと五十近いんじゃないでしょうか」
「そうか。おばさんならまー君も本気で相手にしないだろうし、私も一安心かもね。他には何か知っていることはあるの?」
「えっと、魔女の家にはあなたと同じくらいの年の女がいると思いますよ。男もいたと思いますけど」
「それって確かな情報?」
「はい、だって、その人は聖騎士団団長の家に住んでますからね」
聖騎士団団長ってのはちょっとかっこいい響きだけど、まー君が他の女と一緒に暮らしているってのは腹が立つかも。怒っていいと思うけど、こっそりその女だけどうにかしてみようかな。
でも、まー君の事は信じているから大丈夫だよね。
この世界が壊れたとしても、新しい世界に転生するだけみたいだし、ここがどういう世界なのか興味もモテないんだよね。そんな事よりも、まー君がどこにいるのかが心配で心配でたまらないよ。早く会いたいのに、全然会えそうな予感がしないんだよね。でもさ、そこにいる人に聞いてみたら意外と簡単に見つかるかも。
「すいません。この辺にカッコイイ男の子いませんでした?」
「お前、どこから来たんだ?」
「この辺のもんじゃないだろ」
「人間が何しに来たんだよ。殺すぞ」
「人間の雌一匹か。腹も減ってきたとこだし、食っちまおうぜ」
「そうだな、一人だけじゃ腹の足しにもならないかもしれないけど、何も食わないよりはましだろ」
何だろう。こっちは質問しただけなのに、なんで私を襲うことになっているのかな。と言っても、私はこの人たちには負けないと思うんだけどね。この中で一番頭のよさそうな人が誰なのか見極めないとな。うん、無理だ。みんな頭悪そうにしか見えない。
「この辺りは俺らの縄張りだって知らないわけはないよな。今からお前は俺たちに食われるんだ。泣きわめいたりしないで大人しくしていろよ。興奮した肉は血が混じって臭くなるからうまくないんだよな!!」
「カッコイイ男の子を見ていないなら話すことも無いんでありがとうございました」
「おい、勝手に話を終わらせて帰ろうとしているんじゃねえぞ」
「そうだ、お前は今から俺らに食われるんだからな。大人しくしてろよ」
「はあ、私を食うってあんたたちが?」
「そうだよ。俺たちが今からお前の肉を骨ごと食ってやるよ。俺たちに出会って逃げなかったことを後悔するんだな」
この人たちは私を食べるつもりでいるらしい。それも、調理なんかしないで生で骨ごとバリバリといくみたいだ。どうしてそんな発想になるのか理解できないけど、私もこいつらを食ってみたら理解出来るのかな。理解なんかしたくないから食べないけどさ。
大人しくしていろって言われたから大人しくしているんだけど、この人たちは私の周りをぐるぐると回っているだけで襲ってこないんだよね。何がしたいのかわからないし、早くまー君を探しに行きたいんで、こうしている時間ももったいないな。
とりあえず、殺すとか食うとか言われたんだから先制攻撃でもしてみようかな。
私は誰でもいいやと思って一番近い人の腕を掴むと、掴んだままの手を引いて相手の体を私の近くまで持ってきた。体が前かがみになっているところを空いている左手で思いっきり振りぬくと、私が掴んでいた人は私が掴んでいる手首を残して吹っ飛んでいってしまった。殴った瞬間に右手を離せば綺麗に飛んでいったんじゃないかなって感じたな。
次に近い人を掴もうとしたんだけど、私が一歩踏み出した時にはそこにいた四人が三歩ほど後ろに下がっていた。大げさだなって思って間合いを詰めると、私と目が合った人が泣いているように見えた。泣くとマズくなるって言ってたような気がするけど、私は君たちを食べないのでいくらでも泣いていいよ。なんて思いながら、間合いを詰めた勢いを利用して、思いっきり拳を振り下ろした。拳じゃなくて手を開けば良かったかななんて思ってみたけど、どっちにしろ殺しちゃうから関係ないよね。
残っているのは三人だけど、三人とも私を食うのはやめたのかな?
「ねえ、私を食べるのはやめたの?」
「はいはいはいはい。やめました、やめました」
「ごめんなさい。僕は最初から乗り気じゃなかったんです」
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
「いや、それはどうでもいいんだけどさ。私の質問に答えてもらってもいいかな?」
「はい、何でも答えます。僕たちがわからない答えだったとしても、知っている人を探してきます」
「そこまではしなくていいんだけどさ、この辺にカッコイイ男の子いなかった?」
「カッコイイとは人間基準でしょうか?」
「私基準だからそうなるかもね」
「申し訳ございません。我々は獣人ですので人間とは少々美的センスが異なるのです。よって、我々に人間の容姿の良さを見極めることは難しいかと思います。似顔絵などあれば探すことも出来るのですが」
「似顔絵はないけど、写真ならたくさんあるよ。写真見せるね」
私はスマホの写真から厳選してプリントアウトしておいたまー君の秘蔵写真を取り出してこいつらに見せてみた。本当は段ボール三つくらいあるんだけど、持って歩くのにも限度ってものがあるんで、今は千五百枚くらいしか持ち歩いていないんだよね。たったこれだけでまー君の良さが伝えきれるのかな?
「あ、見たことがあるなと思っていたら、人間の国に現れた男の魔導士じゃないか?」
「男の魔導士って、あの国で一番強い魔女よりも圧倒的に強いやつか?」
「そうだよ。間違いないって。俺らが人間に化けて侵入した時に見たもん。服装は違ったけど、こんな顔つきだったと思うし、近くに女もたくさんいたからな」
「ねえ、女がたくさんいたってどういうこと?」
「え、理由はわからないですけど、この男の人が女の人たちと戦ってました」
「戦ってただけなの?」
「はい、戦ってただけです。戦ってたというよりも、この男の人がほぼ何もせずにあの場を収めてくれました。僕が見ていた時は、この男の人はほぼ無抵抗な状態で女の人たちの攻撃を無効化してました」
女に囲まれているって聞いて心配しちゃったけど、一方的に喧嘩を売られただけみたいだし、その後にまー君が誰かと一緒に過ごしているわけでもなさそうだね。
「そう言えば、この男の人が住んでいるとこって、先代の魔女の家だったと思います」
「魔女って何?」
「僕らが魔女と呼んでいるのはいくつかパターンがあるんですけど、人間なのにとんでもない威力の魔法を使う人間を魔女と呼んでるんです」
「で、その魔女っていくつくらいなの?」
「さあ、人間の年齢で言うと五十近いんじゃないでしょうか」
「そうか。おばさんならまー君も本気で相手にしないだろうし、私も一安心かもね。他には何か知っていることはあるの?」
「えっと、魔女の家にはあなたと同じくらいの年の女がいると思いますよ。男もいたと思いますけど」
「それって確かな情報?」
「はい、だって、その人は聖騎士団団長の家に住んでますからね」
聖騎士団団長ってのはちょっとかっこいい響きだけど、まー君が他の女と一緒に暮らしているってのは腹が立つかも。怒っていいと思うけど、こっそりその女だけどうにかしてみようかな。
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