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アイドル編
第十七話 私の服って脱げるんですね
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私の服を脱がそうとする楓さんに抵抗はしているのだけれど、今までずっと真白先生がやってきた事を見ていたので自分がその立場になった時にはどう感じてしまうのかという興味もあった。
ただ、私の相手をしてくれるというのが真白先生ではなく楓さんだという事は気になるのだけれど、今の私に触れることが出来るのは楓さんだけしかいないという事なので文句は言えないだろう。仮に、真白先生の妹である紗雪さんが楓さんの代わりをしてくれるという事になったとしたら、私に選択権を与えてもらえるのだったら楓さんを選ぶような気はしている。紗雪さんは私の事を思わぬタイミングで成仏させてしまいそうな気がしているからだ。
「脱がす前に聞きたいんだけどさ、ヒナミちゃんの着ている服って毎日同じものなの?」
『同じではないですよ。どのタイミングか自分でもわからないですけど、いつの間にか服装が変わっているんです。今みたいに洋服を着ていることもあれば和服の時もありますし、喪服の時なんかもあったりしますよ』
「へえ、そうなんだ。喪服とかも着るんだったらそう言う需要にもこたえられそうだね。自分の意思で着替えてるって事じゃないみたいなんだけど、どんなタイミングで服が変わってるのかな?」
「ヒナミの代わりに俺が答えるけど、ヒナミの服装が変わってるのはみんなの視線が外れたタイミングだと思うよ。映像に残そうにもヒナミはカメラにも映らないから確かめようがないんだけど、俺も紗雪も鵜崎のおばさん達もヒナミが服を着替えているところを見た人はいないんだよ。それってさ、みんなが見ていない瞬間に着替えているという事だと思うんだよね。それで、その服を着替えるのにも法則性があって、カメレオンみたいに状況に合わせて服が変わってるんだよ。夏祭りに行った時は和服だったり浴衣を着てたし、今日みたいに何もない普通の日は洋服を着ている事が多いかな。たぶん、和服だと周りから浮いてしまってより幽霊らしさを出してしまうからだと思うんだよね。鵜崎家の人以外にもヒナミの姿を見れる人がいるかもしれないし、その人が見たヒナミの服装が和装だったり喪服だったりしたらあまりいい印象を抱かないと思うんだよね。だから、ヒナミも無意識のうちにそう言った事を意識して服を変えてるのかもね。劇場のステージに立つって事になったらステージ衣装とかになってるかもしれないよ」
「そうなんですね。じゃあ、私の家に来たらヒナミちゃんは和服を着てくれるのかもね。私の家って昔ながらの日本家屋で昔の家って感じだから和服の方がしっくりくるんだよね。私の祖父母も常に和服でいるし、両親も仕事のない日は作務衣とかそんな感じだからさ。でも、うちの祖父母は霊感があるみたいだからヒナミちゃんが遊びに来たらビックリしちゃうかも」
真白先生も楓さんも今の状況に何の疑問も持っていないようなんだけど、楓さんは会話をしながらも私の服を少しずつ脱がせようとしているし、真白先生はその様子を真剣に見つめてきている。下心なんて全くありませんよと言った感じの真白先生ではあるけれど、その視線は完全に私の胸元に集中しているのは誰が見てもわかっている事なのだ。
それをわかっている楓さんは私の服を少しずつめくっているのに胸が見えそうになるとシャツを戻してみたりしていた。シャツが戻されるたびに真白先生は残念そうにため息をついているのだけれど、そんなに見たいと思ってくれているのは少しだけ嬉しく思ってしまっていた。
『って、なんでそんなに近くに寄って来てるんですか。真白先生に見られるのは恥ずかしいですって』
「そんな事言わないでよ。これもあの劇場に憑りついている幽霊をどうにかするための方法を探すためにやってるんだからね。ヒナミも楓さん達の劇場に憑りついている幽霊をどうにかしたいって思うでしょ?」
『それは思いますけど、それと真白先生が近くで見ようとするのは一緒じゃないですよね。むしろ、なんでそこまで近くに寄ってくる必要があるんですか?』
「必要ないと言えばそれまでだけど、俺は意外と目が悪いんで近くに行かないと見えないってのもあるからね。それに、ヒナミから匂いがしてきたりしないかなと思ってさ。幽霊独特の嫌な匂いってヒナミからは感じないんだけどこれから楓さんがしちゃうことでヒナミの中の何かが変わる可能性だってあるわけだしね」
『匂いとか辞めてくださいよ。そう言うの恥ずかしいですって。それに、私は幽霊で体が無いんだから匂いなんてしないと思いますけど』
「そうは言うけどさ、今は楓さんがヒナミに触れることが出来るようになってるよね。それって実体化しているって言ってもいいんじゃないかな。残念なことに俺はヒナミに触ることは出来ないけど、もしかしたら楓さんが触っている間はヒナミの匂いを感じることが出来るかもしれないよね」
『真白先生。それってなんか変態っぽいですよ』
「うわ、私もちょっとその発言はひいちゃいました。もしかして、さっき私とエッチしている時もいい匂いがしているなとか思ってたりしたんですか?」
「そう言うつもりじゃないんだけど。でも、楓さんはいい匂いがしてると思うよ」
「ちょっと普通に真顔でそう言う事言うのやめてくださいよ。恥ずかしくなっちゃうじゃないですか」
この感じだと私はまた二人がエッチをしているところを見るパターンだなと思っていたのだけれど、その私の予想を裏切って楓さんは私の服をいきなり剥ぎ取ってしまったのだ。
突然すぎる出来事に私は反応することが出来なかったのだけれど、楓さんは私の身に着けている下着を興味深そうに見ていたのだ。
「こうして見ると幽霊も可愛いブラを付けてるんだね。私よりも可愛らしくて嫉妬しちゃうかも。ヒナミちゃんの付けてるブラって、ちゃんと外すことが出来るよね?」
ただ、私の相手をしてくれるというのが真白先生ではなく楓さんだという事は気になるのだけれど、今の私に触れることが出来るのは楓さんだけしかいないという事なので文句は言えないだろう。仮に、真白先生の妹である紗雪さんが楓さんの代わりをしてくれるという事になったとしたら、私に選択権を与えてもらえるのだったら楓さんを選ぶような気はしている。紗雪さんは私の事を思わぬタイミングで成仏させてしまいそうな気がしているからだ。
「脱がす前に聞きたいんだけどさ、ヒナミちゃんの着ている服って毎日同じものなの?」
『同じではないですよ。どのタイミングか自分でもわからないですけど、いつの間にか服装が変わっているんです。今みたいに洋服を着ていることもあれば和服の時もありますし、喪服の時なんかもあったりしますよ』
「へえ、そうなんだ。喪服とかも着るんだったらそう言う需要にもこたえられそうだね。自分の意思で着替えてるって事じゃないみたいなんだけど、どんなタイミングで服が変わってるのかな?」
「ヒナミの代わりに俺が答えるけど、ヒナミの服装が変わってるのはみんなの視線が外れたタイミングだと思うよ。映像に残そうにもヒナミはカメラにも映らないから確かめようがないんだけど、俺も紗雪も鵜崎のおばさん達もヒナミが服を着替えているところを見た人はいないんだよ。それってさ、みんなが見ていない瞬間に着替えているという事だと思うんだよね。それで、その服を着替えるのにも法則性があって、カメレオンみたいに状況に合わせて服が変わってるんだよ。夏祭りに行った時は和服だったり浴衣を着てたし、今日みたいに何もない普通の日は洋服を着ている事が多いかな。たぶん、和服だと周りから浮いてしまってより幽霊らしさを出してしまうからだと思うんだよね。鵜崎家の人以外にもヒナミの姿を見れる人がいるかもしれないし、その人が見たヒナミの服装が和装だったり喪服だったりしたらあまりいい印象を抱かないと思うんだよね。だから、ヒナミも無意識のうちにそう言った事を意識して服を変えてるのかもね。劇場のステージに立つって事になったらステージ衣装とかになってるかもしれないよ」
「そうなんですね。じゃあ、私の家に来たらヒナミちゃんは和服を着てくれるのかもね。私の家って昔ながらの日本家屋で昔の家って感じだから和服の方がしっくりくるんだよね。私の祖父母も常に和服でいるし、両親も仕事のない日は作務衣とかそんな感じだからさ。でも、うちの祖父母は霊感があるみたいだからヒナミちゃんが遊びに来たらビックリしちゃうかも」
真白先生も楓さんも今の状況に何の疑問も持っていないようなんだけど、楓さんは会話をしながらも私の服を少しずつ脱がせようとしているし、真白先生はその様子を真剣に見つめてきている。下心なんて全くありませんよと言った感じの真白先生ではあるけれど、その視線は完全に私の胸元に集中しているのは誰が見てもわかっている事なのだ。
それをわかっている楓さんは私の服を少しずつめくっているのに胸が見えそうになるとシャツを戻してみたりしていた。シャツが戻されるたびに真白先生は残念そうにため息をついているのだけれど、そんなに見たいと思ってくれているのは少しだけ嬉しく思ってしまっていた。
『って、なんでそんなに近くに寄って来てるんですか。真白先生に見られるのは恥ずかしいですって』
「そんな事言わないでよ。これもあの劇場に憑りついている幽霊をどうにかするための方法を探すためにやってるんだからね。ヒナミも楓さん達の劇場に憑りついている幽霊をどうにかしたいって思うでしょ?」
『それは思いますけど、それと真白先生が近くで見ようとするのは一緒じゃないですよね。むしろ、なんでそこまで近くに寄ってくる必要があるんですか?』
「必要ないと言えばそれまでだけど、俺は意外と目が悪いんで近くに行かないと見えないってのもあるからね。それに、ヒナミから匂いがしてきたりしないかなと思ってさ。幽霊独特の嫌な匂いってヒナミからは感じないんだけどこれから楓さんがしちゃうことでヒナミの中の何かが変わる可能性だってあるわけだしね」
『匂いとか辞めてくださいよ。そう言うの恥ずかしいですって。それに、私は幽霊で体が無いんだから匂いなんてしないと思いますけど』
「そうは言うけどさ、今は楓さんがヒナミに触れることが出来るようになってるよね。それって実体化しているって言ってもいいんじゃないかな。残念なことに俺はヒナミに触ることは出来ないけど、もしかしたら楓さんが触っている間はヒナミの匂いを感じることが出来るかもしれないよね」
『真白先生。それってなんか変態っぽいですよ』
「うわ、私もちょっとその発言はひいちゃいました。もしかして、さっき私とエッチしている時もいい匂いがしているなとか思ってたりしたんですか?」
「そう言うつもりじゃないんだけど。でも、楓さんはいい匂いがしてると思うよ」
「ちょっと普通に真顔でそう言う事言うのやめてくださいよ。恥ずかしくなっちゃうじゃないですか」
この感じだと私はまた二人がエッチをしているところを見るパターンだなと思っていたのだけれど、その私の予想を裏切って楓さんは私の服をいきなり剥ぎ取ってしまったのだ。
突然すぎる出来事に私は反応することが出来なかったのだけれど、楓さんは私の身に着けている下着を興味深そうに見ていたのだ。
「こうして見ると幽霊も可愛いブラを付けてるんだね。私よりも可愛らしくて嫉妬しちゃうかも。ヒナミちゃんの付けてるブラって、ちゃんと外すことが出来るよね?」
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