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アイドル編
第十五話 初めての経験をした私
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人に触れられているというのはそれだけでも気持ちの良いモノであるという事を思い出すことが出来ていた。私が幽霊になってどれくらいの時間が過ぎているのか正確には思い出せないのだけれど、こんなに優しく抱きしめられたことは生きていた時も味わったことがないように思えた。
「ヒナミちゃんは緊張してるのかな。そんなに硬くならなくても大丈夫だよ。私だって緊張はしてるんだけど、優しくしてあげるからね」
楓さんは私を抱きしめながら耳元でそう言ってくれたのだけれど、言い終わった後にほんの少しだけ強く抱きしめてくれたのが嬉しく思えていた。私は幽霊であるのでそんなことは無いのだけれど、まるで生きていることを実感できているような気分ですらあったのだ。
「ヒナミちゃんって、私より身長は高いけどさ、胸はそんなに大きくないみたいだね。でも、そんな事は気にしなくても大丈夫だよ。私は身長が伸びなかった分の栄養が胸に行っちゃっただけで、ヒナミちゃんは胸にいく分の栄養で身長が伸びただけだと思うしね。でも、幽霊なのにお尻にハリがあってさ、私はヒナミちゃんの体って好きかも」
『変な事耳元で言わないでください。それに、私は別に胸が無いわけじゃないですから。そりゃ楓さんに比べたら小さいかもしれないですけど、世間一般に比べたらある方だと思いますよ』
「うーん、そうかもしれないね。じゃあ、実際にオッパイも触って確かめてみようかな」
楓さんは私が嫌がって拒否をする前にすでに私の胸を触っていた。てっきり軽く触るものだと思っていたのだけれど、それまで私の背中に回っていた腕を一瞬で私の胸元へと移動させて両手を使って私の両胸をしっかりとしたから支えるように揉んできたのだった。
『何でそんな風に両方を揉んでるんですか。やめてくださいって』
「思っているよりもあるんだね。もしかして、ヒナミちゃんって着痩せするタイプだったりするのかな。ウチのアイドルの明里ちゃんくらいの大きさはあるかもしれないね」
『辞めてくださいって。いつまで触ってるんですか。それに、人と比べるのもやめてくださいって』
「ヒナミちゃんも明里ちゃんもリアクションが一緒で可愛いね。そんなに可愛いリアクションをするんだったらさ、真白先生にもここからどんな事が起こるか見てもらうことにしようか?」
『それはやめてくださいよ。こんな姿見られたくないですって』
「こんな姿って、まだ私がヒナミちゃんの胸を揉んだだけじゃない。これからもっとイケナイ事しちゃうんだけど、ヒナミちゃんはイケちゃうかもね」
『何ですかその親父ギャグみたいな言い方。ちょっと気持ち悪いですって』
「幽霊でもイケるのか確かめてみないとね。真白先生もそう言うことは試してないと思うけど、一応聞いてみようか?」
『そんな事聞かなくていいですよ。イケてもイケなくても問題ないですって』
「そんな事ないって。私はさ、男の人でも女の子でも気持ち良くなっていってくれるのを見るのが好きなんだよね。人によって感じ方とかも違うわけだしさ、ヒナミちゃんはどんな風にイクのかって興味あるんだけどな。ほら、こんなに可愛くてシュッとしている幽霊のヒナミちゃんがさ、イクときには獣みたいに吠えるとかだったらそれはそれでいいと思うし、見た目通り清楚な感じで静かに絶頂を迎えるんだとしたらそれはそれでイメージ通りだったりするしね。で、どんな感じでイクの?」
『そんなのわからないです。そう言うことをした記憶もないですし』
この時私は楓さんに言った言葉を間違えた事に気付いてはいなかった。嘘は言ってないはずなのだけれど、言うべき相手を間違えてしまったと気付いてはいなかった。
私のその言葉を聞いた楓さんは私の胸から手をはなすとそのままベッドに押し倒してきたのだが、そのまま私に覆いかぶさるようにしてゆっくりと深く大人のキスをしてきた。
初めて舌と舌が絡まったのを感じていたのだけれど、その感触は何とも言えず気持ちの良いものであって、私は思わず足に力を入れて真っすぐに体を伸ばしてしまっていた。
「そんなに緊張しなくてもいいんだよ。ほら、リラックスしていいからさ」
楓さんは私の上に覆いかぶさったまま私の背中に手をまわして抱きしめてくれていた。キスをされたことに戸惑ってはいたのだけれど、こうして抱きしめてもらえるという事はとても嬉しくてホッとしていたように思える。キスをされて驚いたのも事実ではあるのだけれど、抱きしめられることで落ち着くという事も理解出来ていた。
「ヒナミちゃんはさ、男の人に裸を見られたことも無いのかな?」
『どうしてそんな事を聞くんですか?』
「何となく気になったからね。それと、女の子にも裸を見られたことってないでしょ。何となくそう思ったんだけど、家族以外でお風呂とか入った事もなさそうだよね」
『そうかもしれないですけど、それが何か関係あるんですか?』
「何の関係もないよ。ただ気になっただけだからね。じゃあ、これからヒナミちゃんが気持ち良くなっていくところを真白先生にも見てもらうことにしようか。その方がヒナミちゃんも嬉しいよね?」
『べ、別に嬉しくなんてないですけど。真白先生に見られるなんて恥ずかしいだけですし』
「そんな事言ったら真白先生が悲しんじゃうよ。ほら、本当は見てもらいたいって素直に言った方が良いと思うよ」
『私は素直に言ってますって。真白先生に見てもらいたいなんて思ってないですって』
「じゃあ、真白先生には見せないで女の子だけの秘密にしちゃおうか。その前に、写真を一枚撮ってみてもいいかな?」
『写真ですか。私は写らないと思いますけど』
「こうして私が触れるようになったんだし、写真にも写るようになってるかもしれないよ。ほら、ちょっと試してみようよ」
楓さんは持っていた電話で私たちが写るように写真を撮っていたのだけれど、楓さんの持っている電話に私の姿が写ることは無かったのだ。鏡にも写らないのだから写真にも写れないとは思っていたのだけれど、こうして楓さんに触られているという奇跡が写真にも影響を与えるのではないかと少しだけ期待してしまっていた。
「そっか、本当に写らないんだね。ヒナミちゃんが写ったら世界で一番可愛い心霊写真になったのにな。ちょっと残念だよ」
『それって本当に可愛いって言えるんですかね』
「言えるよ。こんなに可愛い幽霊なんて他にいるわけないと思うし、ヒナミちゃんの魅力をみんなにも見せてあげたかったんだけどな。じゃあ、さっそくだけど、幽霊がどんな下着を身に着けているのか見てみようか」
さっきまでのハンターのような目つきは一転して優しい眼差しに変わっていたのだけれど、その目の奥には優しくない光が鈍くうっすらと光輝いているように見えていた。
私はこれからどうなってしまうのだろう。そんな事を考えていると同時に楓さんは私の着ている服をめくりだしてしまっていた。
幽霊の服を脱がそうとするなんて前代未聞だと思うのだけれど、他にもやった人ややられた人がいればぜひ教えていただきたいと思いながらも、そう言った情報のあて先は存在しないので情報を集めることなんて出来ないのであった。
「ヒナミちゃんは緊張してるのかな。そんなに硬くならなくても大丈夫だよ。私だって緊張はしてるんだけど、優しくしてあげるからね」
楓さんは私を抱きしめながら耳元でそう言ってくれたのだけれど、言い終わった後にほんの少しだけ強く抱きしめてくれたのが嬉しく思えていた。私は幽霊であるのでそんなことは無いのだけれど、まるで生きていることを実感できているような気分ですらあったのだ。
「ヒナミちゃんって、私より身長は高いけどさ、胸はそんなに大きくないみたいだね。でも、そんな事は気にしなくても大丈夫だよ。私は身長が伸びなかった分の栄養が胸に行っちゃっただけで、ヒナミちゃんは胸にいく分の栄養で身長が伸びただけだと思うしね。でも、幽霊なのにお尻にハリがあってさ、私はヒナミちゃんの体って好きかも」
『変な事耳元で言わないでください。それに、私は別に胸が無いわけじゃないですから。そりゃ楓さんに比べたら小さいかもしれないですけど、世間一般に比べたらある方だと思いますよ』
「うーん、そうかもしれないね。じゃあ、実際にオッパイも触って確かめてみようかな」
楓さんは私が嫌がって拒否をする前にすでに私の胸を触っていた。てっきり軽く触るものだと思っていたのだけれど、それまで私の背中に回っていた腕を一瞬で私の胸元へと移動させて両手を使って私の両胸をしっかりとしたから支えるように揉んできたのだった。
『何でそんな風に両方を揉んでるんですか。やめてくださいって』
「思っているよりもあるんだね。もしかして、ヒナミちゃんって着痩せするタイプだったりするのかな。ウチのアイドルの明里ちゃんくらいの大きさはあるかもしれないね」
『辞めてくださいって。いつまで触ってるんですか。それに、人と比べるのもやめてくださいって』
「ヒナミちゃんも明里ちゃんもリアクションが一緒で可愛いね。そんなに可愛いリアクションをするんだったらさ、真白先生にもここからどんな事が起こるか見てもらうことにしようか?」
『それはやめてくださいよ。こんな姿見られたくないですって』
「こんな姿って、まだ私がヒナミちゃんの胸を揉んだだけじゃない。これからもっとイケナイ事しちゃうんだけど、ヒナミちゃんはイケちゃうかもね」
『何ですかその親父ギャグみたいな言い方。ちょっと気持ち悪いですって』
「幽霊でもイケるのか確かめてみないとね。真白先生もそう言うことは試してないと思うけど、一応聞いてみようか?」
『そんな事聞かなくていいですよ。イケてもイケなくても問題ないですって』
「そんな事ないって。私はさ、男の人でも女の子でも気持ち良くなっていってくれるのを見るのが好きなんだよね。人によって感じ方とかも違うわけだしさ、ヒナミちゃんはどんな風にイクのかって興味あるんだけどな。ほら、こんなに可愛くてシュッとしている幽霊のヒナミちゃんがさ、イクときには獣みたいに吠えるとかだったらそれはそれでいいと思うし、見た目通り清楚な感じで静かに絶頂を迎えるんだとしたらそれはそれでイメージ通りだったりするしね。で、どんな感じでイクの?」
『そんなのわからないです。そう言うことをした記憶もないですし』
この時私は楓さんに言った言葉を間違えた事に気付いてはいなかった。嘘は言ってないはずなのだけれど、言うべき相手を間違えてしまったと気付いてはいなかった。
私のその言葉を聞いた楓さんは私の胸から手をはなすとそのままベッドに押し倒してきたのだが、そのまま私に覆いかぶさるようにしてゆっくりと深く大人のキスをしてきた。
初めて舌と舌が絡まったのを感じていたのだけれど、その感触は何とも言えず気持ちの良いものであって、私は思わず足に力を入れて真っすぐに体を伸ばしてしまっていた。
「そんなに緊張しなくてもいいんだよ。ほら、リラックスしていいからさ」
楓さんは私の上に覆いかぶさったまま私の背中に手をまわして抱きしめてくれていた。キスをされたことに戸惑ってはいたのだけれど、こうして抱きしめてもらえるという事はとても嬉しくてホッとしていたように思える。キスをされて驚いたのも事実ではあるのだけれど、抱きしめられることで落ち着くという事も理解出来ていた。
「ヒナミちゃんはさ、男の人に裸を見られたことも無いのかな?」
『どうしてそんな事を聞くんですか?』
「何となく気になったからね。それと、女の子にも裸を見られたことってないでしょ。何となくそう思ったんだけど、家族以外でお風呂とか入った事もなさそうだよね」
『そうかもしれないですけど、それが何か関係あるんですか?』
「何の関係もないよ。ただ気になっただけだからね。じゃあ、これからヒナミちゃんが気持ち良くなっていくところを真白先生にも見てもらうことにしようか。その方がヒナミちゃんも嬉しいよね?」
『べ、別に嬉しくなんてないですけど。真白先生に見られるなんて恥ずかしいだけですし』
「そんな事言ったら真白先生が悲しんじゃうよ。ほら、本当は見てもらいたいって素直に言った方が良いと思うよ」
『私は素直に言ってますって。真白先生に見てもらいたいなんて思ってないですって』
「じゃあ、真白先生には見せないで女の子だけの秘密にしちゃおうか。その前に、写真を一枚撮ってみてもいいかな?」
『写真ですか。私は写らないと思いますけど』
「こうして私が触れるようになったんだし、写真にも写るようになってるかもしれないよ。ほら、ちょっと試してみようよ」
楓さんは持っていた電話で私たちが写るように写真を撮っていたのだけれど、楓さんの持っている電話に私の姿が写ることは無かったのだ。鏡にも写らないのだから写真にも写れないとは思っていたのだけれど、こうして楓さんに触られているという奇跡が写真にも影響を与えるのではないかと少しだけ期待してしまっていた。
「そっか、本当に写らないんだね。ヒナミちゃんが写ったら世界で一番可愛い心霊写真になったのにな。ちょっと残念だよ」
『それって本当に可愛いって言えるんですかね』
「言えるよ。こんなに可愛い幽霊なんて他にいるわけないと思うし、ヒナミちゃんの魅力をみんなにも見せてあげたかったんだけどな。じゃあ、さっそくだけど、幽霊がどんな下着を身に着けているのか見てみようか」
さっきまでのハンターのような目つきは一転して優しい眼差しに変わっていたのだけれど、その目の奥には優しくない光が鈍くうっすらと光輝いているように見えていた。
私はこれからどうなってしまうのだろう。そんな事を考えていると同時に楓さんは私の着ている服をめくりだしてしまっていた。
幽霊の服を脱がそうとするなんて前代未聞だと思うのだけれど、他にもやった人ややられた人がいればぜひ教えていただきたいと思いながらも、そう言った情報のあて先は存在しないので情報を集めることなんて出来ないのであった。
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