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アイドル編
第五話 真白先生と支配人さん
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とにかく嫌な予感がしていたので真白先生には一刻も早くこの場を立ち去ってもらいたかったのに、真白先生は支配人のお姉さんの言われるがままに椅子に座っていた。
『真白先生。こんなところでそんな事しちゃダメですよ。これからアイドルの子が入ってくるかもしれないですし、依頼人に手を出すのって良くない事だと思いますよ』
真白先生は私の声が聞こえているはずなのに、私の声なんて全く聞こえませんという態度でお姉さんの事を見つめていた。お姉さんも真白先生をじっと見つめているのだけれど、なぜか真白先生の正面に立って着ていた上着を脱いでそれを乱雑に誰も座っていないソファの上に放り投げていた。
「どうですか。私って背は低いのに胸は少しあるんですよ。巨乳とまではいきませんけど、それなりにある方だと思うんですよね。鵜崎先生はこれくらいの大きさでも大丈夫ですか?」
「そう聞かれてもダメだとは言えませんよね。大きさにこだわりなんて無いですけど、支配人さんは大きくなりたいって思ってるんですか?」
「小さいよりは大きい方が良いんじゃないかなとは思うんですけどね。あと、二人でいる時は支配人さんじゃなくて楓って呼んでくれたら嬉しいです」
「じゃあ、私の事も先生って付けずに名前で呼んでくれてもいいですよ」
「それはちょっと恥ずかしいですね。でも、そう呼ばせてもらっちゃおうかな」
『ちょっと何言ってるんですか。真白先生はちょっと綺麗な人を相手にするとすぐそういう事言いますよね。今も私の声が聞こえないようにしてるみたいですけど、私に見えてるんですよ。こうなったら、変なこと出来ないように邪魔しちゃいますからね』
私は二人の間に割り込んで邪魔をしようとしたのだけれど、霊感のない支配人さんと私との交信をするためのチャンネルを閉ざしている真白先生には何の影響を与えることも出来なかった。
支配人室に漂っている不穏な空気はとにかく私を不安にさせてしまう。このまま変な事を始めようとしている二人を見たくないのだけれど、どんなことをしているのか見ないといけないんじゃないかという気持ちもあるのだ。
支配人さんはソファに座っている真白先生の上に跨って膝立ちの状態になっているのだけれど、ちょうど真白先生の顔の位置に支配人さんは自分の胸を持ってきていた。
私よりも小振りな感じの胸を真白先生の顔に押し当てているのだけれど、真白先生はそれを全くの無抵抗な状態で受けていた。支配人さんの表情から察するに、真白先生は胸を触ったり舐めたりはしていないようなのだが、支配人さんの事を抱きしめていたその両手を少しずつ下へと動かしてお尻を優しく揉んでいるのであった。
真白先生は胸よりもお尻を触るのが好きなのは今まで見てきたので知っていたのだけれど、支配人のお姉さんは真白先生の指の動きに敏感に反応しているかの如く体をくねらせつつ息遣いも少しずつ荒くなっているのが見てわかった。その息遣いに合わせて真白先生も指の動きや力加減を変えているようなのだが、その行動一つ一つに支配人のお姉さんは敏感に反応しているのであった。
「真白さんって、お尻を触るの好きなんですか?」
「そうですね。オッパイを触るよりはお尻を触る方が好きかもしれないです。何となくなんですが、オッパイよりもお尻の方が気軽に触ってもいいような気がするんですよね」
「どちらも気軽に触っちゃダメだと思いますけどね。でも、今はどっちも気軽に触っていいですからね。その代わり、私も真白さんの触っちゃいますからね」
支配人さんはそのままゆっくりと腰を下ろすと、いったんソファから床に降りて真白先生の履いているズボンのベルトをゆるめ出したのだ。
『ちょっと真白先生。腰を上げて脱がせるのを手助けしちゃダメですって。そんなことしたらパンツ姿になっちゃいますよ。人前でそんな姿になるのなんて、はしたないですよ』
私の声は真白先生に届くことは無く、それと同時に私はいつも見ているような光景を目にするのであった。こんな時は真白先生と同じ空間にいなくてはいけないという制約が恨めしいと思うのだが、それと同時に真白先生の相手をしている支配人さんの事も羨ましいと思ってしまうのだった。
『真白先生にも支配人さんにも聞こえてないと思いますけど、私の目の前でそういう事をやるのは本当にやめて欲しです。私は幽霊になってしまってるので触ったり出来ないし、触ってもらうことも出来ないんで見るだけになっちゃうんです。真白先生が気持ちよさそうにしているのを見るだけになっちゃうんですよ』
私だってそういう事をしてみたいという気持ちはあるんだ。幽霊になって物に触れることが出来なくなってるんでそう言うことが出来る可能性は無くなってるか極端に低くなってると思うんだけど、毎回毎回真白先生がそういう事をしているところを見せられているので知識だけは増えていっているのだ。
もしも私が真白先生に触ることが出来るようになったら、今までの誰よりも真白先生の事を満足させてあげられるという自信はある。たくさん見せられてきたし、真白先生が気持ちいいと思う場所も聞かされてきたのだ。
ただ、それは見たり聞いたりしているだけなので、本当にそこが真白先生の弱点なのかという事はわからない。
それにしても、この支配人のお姉さんは今まで見てきた誰よりも真白先生に対して積極的になっているようだ。まだ何も解決していないというのに、これだけ積極的に行動に移してくるという事は、たまに聞くことのある低身長の女性は性欲が強いというやつなのだろうか。
もしも、その噂が本当だとしたら、私も性欲が強くなってしまう場合があるのか。そんなことは無いと思いながらも、私は真白先生と支配人さんの様子を真剣に観察して目を逸らすことは中たのだ。
『真白先生。こんなところでそんな事しちゃダメですよ。これからアイドルの子が入ってくるかもしれないですし、依頼人に手を出すのって良くない事だと思いますよ』
真白先生は私の声が聞こえているはずなのに、私の声なんて全く聞こえませんという態度でお姉さんの事を見つめていた。お姉さんも真白先生をじっと見つめているのだけれど、なぜか真白先生の正面に立って着ていた上着を脱いでそれを乱雑に誰も座っていないソファの上に放り投げていた。
「どうですか。私って背は低いのに胸は少しあるんですよ。巨乳とまではいきませんけど、それなりにある方だと思うんですよね。鵜崎先生はこれくらいの大きさでも大丈夫ですか?」
「そう聞かれてもダメだとは言えませんよね。大きさにこだわりなんて無いですけど、支配人さんは大きくなりたいって思ってるんですか?」
「小さいよりは大きい方が良いんじゃないかなとは思うんですけどね。あと、二人でいる時は支配人さんじゃなくて楓って呼んでくれたら嬉しいです」
「じゃあ、私の事も先生って付けずに名前で呼んでくれてもいいですよ」
「それはちょっと恥ずかしいですね。でも、そう呼ばせてもらっちゃおうかな」
『ちょっと何言ってるんですか。真白先生はちょっと綺麗な人を相手にするとすぐそういう事言いますよね。今も私の声が聞こえないようにしてるみたいですけど、私に見えてるんですよ。こうなったら、変なこと出来ないように邪魔しちゃいますからね』
私は二人の間に割り込んで邪魔をしようとしたのだけれど、霊感のない支配人さんと私との交信をするためのチャンネルを閉ざしている真白先生には何の影響を与えることも出来なかった。
支配人室に漂っている不穏な空気はとにかく私を不安にさせてしまう。このまま変な事を始めようとしている二人を見たくないのだけれど、どんなことをしているのか見ないといけないんじゃないかという気持ちもあるのだ。
支配人さんはソファに座っている真白先生の上に跨って膝立ちの状態になっているのだけれど、ちょうど真白先生の顔の位置に支配人さんは自分の胸を持ってきていた。
私よりも小振りな感じの胸を真白先生の顔に押し当てているのだけれど、真白先生はそれを全くの無抵抗な状態で受けていた。支配人さんの表情から察するに、真白先生は胸を触ったり舐めたりはしていないようなのだが、支配人さんの事を抱きしめていたその両手を少しずつ下へと動かしてお尻を優しく揉んでいるのであった。
真白先生は胸よりもお尻を触るのが好きなのは今まで見てきたので知っていたのだけれど、支配人のお姉さんは真白先生の指の動きに敏感に反応しているかの如く体をくねらせつつ息遣いも少しずつ荒くなっているのが見てわかった。その息遣いに合わせて真白先生も指の動きや力加減を変えているようなのだが、その行動一つ一つに支配人のお姉さんは敏感に反応しているのであった。
「真白さんって、お尻を触るの好きなんですか?」
「そうですね。オッパイを触るよりはお尻を触る方が好きかもしれないです。何となくなんですが、オッパイよりもお尻の方が気軽に触ってもいいような気がするんですよね」
「どちらも気軽に触っちゃダメだと思いますけどね。でも、今はどっちも気軽に触っていいですからね。その代わり、私も真白さんの触っちゃいますからね」
支配人さんはそのままゆっくりと腰を下ろすと、いったんソファから床に降りて真白先生の履いているズボンのベルトをゆるめ出したのだ。
『ちょっと真白先生。腰を上げて脱がせるのを手助けしちゃダメですって。そんなことしたらパンツ姿になっちゃいますよ。人前でそんな姿になるのなんて、はしたないですよ』
私の声は真白先生に届くことは無く、それと同時に私はいつも見ているような光景を目にするのであった。こんな時は真白先生と同じ空間にいなくてはいけないという制約が恨めしいと思うのだが、それと同時に真白先生の相手をしている支配人さんの事も羨ましいと思ってしまうのだった。
『真白先生にも支配人さんにも聞こえてないと思いますけど、私の目の前でそういう事をやるのは本当にやめて欲しです。私は幽霊になってしまってるので触ったり出来ないし、触ってもらうことも出来ないんで見るだけになっちゃうんです。真白先生が気持ちよさそうにしているのを見るだけになっちゃうんですよ』
私だってそういう事をしてみたいという気持ちはあるんだ。幽霊になって物に触れることが出来なくなってるんでそう言うことが出来る可能性は無くなってるか極端に低くなってると思うんだけど、毎回毎回真白先生がそういう事をしているところを見せられているので知識だけは増えていっているのだ。
もしも私が真白先生に触ることが出来るようになったら、今までの誰よりも真白先生の事を満足させてあげられるという自信はある。たくさん見せられてきたし、真白先生が気持ちいいと思う場所も聞かされてきたのだ。
ただ、それは見たり聞いたりしているだけなので、本当にそこが真白先生の弱点なのかという事はわからない。
それにしても、この支配人のお姉さんは今まで見てきた誰よりも真白先生に対して積極的になっているようだ。まだ何も解決していないというのに、これだけ積極的に行動に移してくるという事は、たまに聞くことのある低身長の女性は性欲が強いというやつなのだろうか。
もしも、その噂が本当だとしたら、私も性欲が強くなってしまう場合があるのか。そんなことは無いと思いながらも、私は真白先生と支配人さんの様子を真剣に観察して目を逸らすことは中たのだ。
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