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悪魔狩り
悪魔狩り 第十話
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美味しいたこ焼きを食べることは、幸せを掴んだという事だ。
そんな格言がこの世に存在するのかは知らないけど、柘榴ちゃんが持ってきてくれたたこ焼きを食べていると幸せを実感することが出来た。
こんなに美味しいたこ焼きを食べながら瑠璃とうまなちゃんが作っているたこ焼きの完成を待つ。そんな至福の時間がたまらなく幸せだ。
「二人が一生懸命にたこ焼きを焼いてくれているのはありがたいんだけどさ、もう少し何か食べておきたいよね。あんまりがっつりとした感じじゃなくて、軽くつまめるようなものをみんなで作って食べちゃおうよ」
「そうですね。私ももう少し何か食べたいって思ってたことろです。イザーさんは何か食べたいものとかってあるんですか?」
「そうだな。せっかくお祭りの屋台もあるんだし、お祭りっぽいものを食べたいかも。みんなは何が食べたいかな?」
「俺はお祭りに行ったのが小学生の時だったからあんまり詳しくないんだ。みんなが食べたいものを食べてみたいかも」
「私もお祭りに入ったことがないんでわからないわ。イザーちゃん愛華ちゃんのおすすめを頂きたいです」
柘榴ちゃんがお祭りに行ったことが無いというのは何となく納得できた。栗鳥院家のお嬢様である柘榴ちゃんが人の多い場所に行くのは危険なこともあるのだろう。それを避けるためにもあえて人ごみに紛れるようなことはしないのかもしれないな。
「柘榴さんってお祭りに行ったことないんですね。真琴さんが行ったことないってのは理解出来るけど、柘榴さんはお友達多そうだから意外ですよ」
「そんな事もないわよ。小さい頃は体も弱かったので決められたもの以外は口に出来なかったの。中学生になって多少は体も強くなったので食べ物に関しては問題も無くなったんだけど、人酔いをしてしまうのでお祭りとかは行けないのよね」
俺が想像していたのとは違う理由でお祭りに行ったことが無かったのか。
今の健康的な柘榴ちゃんからは想像出来ないが、昔は体が弱かったというのも肌の白さに現れているのかもしれないな。
しかし、俺がお祭りに行ったことがないのが当然だと思われているのは心外だ。
俺だってお祭りに行ったことはあるし。
小学生の時の近所のお祭りなんであんまり記憶にはないけど、浴衣を着て花火をしていたというのは覚えているのだ。
「お祭りと言えば浴衣だと思うんだけど、あなたたちは浴衣を着たりするのかしら?」
「私は浴衣ってきたことないかも。和装っぽいものは持ってるけど、着物とか浴衣ってのは着たことないな」
「私は浴衣の着付けできますよ。柘榴さんが浴衣を着たいって言うんだったら手伝いますし」
「あら、それなら機会があればお願いしようかしら。その時はお兄ちゃんも含めてみんなで浴衣を着ましょうね」
浴衣を着る機会なんてお祭りの時か花火大会くらいかな。他には、温泉に行った時くらいだと思うけど、このメンバーで温泉に行くとなると俺が男一人で暇になりそうだな。
「浴衣も良いけど、今は何を食べるか決めないと。たこ焼き食べたら余計にお腹すいちゃったよ。お兄さんは焼きそば作れる?」
「やったことないけど作れると思うよ。そんなに難しくないでしょ?」
焼きそばくらいだったら俺も作れると思ったのだが、どうしてなのか急に愛華ちゃんが眼鏡を少し下げて俺をじっと見つめて何か言いたそうな顔をしていた。
しばらく見つめあっていたが、あまりにも真剣に見つめられていたので俺はそっと視線を外してしまった。
「あの、焼きそばってそんな簡単に作れるもんじゃないと思いますよ。見た目とか味とか食感とか気にしないんだったら簡単かもしれないですけど、ちゃんとしたものを作ろうと思ったら大変だと思いますよ」
「う、うん。そうだろうね。俺は焼きそばも作ったことないから難しいかも」
「そうですよ。わかってくれたならいいんですけど。じゃあ、私が真琴さんの代わりに焼きそばを作りますね。真琴さんは柘榴さんと一緒に綿あめを作っててください。綿あめも簡単じゃないと思いますけど、小さいのしか作れなかったとしても楽しいと思いますよ」
瑠璃とうまなちゃんがたこ焼きに集中しているのと同じような空気を愛華ちゃんからも感じていた。
人間何処に変なスイッチがあるのかわからないものだけど、愛華ちゃんの場合は焼きそばがソレだったようだ。
イザーちゃんが何をしているのだろうと思って探してみると、フランクフルトとアメリカンドックの屋台で考え込んでいるようだった。
「お兄さん。どっちがいいと思うかな?」
「どっちでもいいんじゃないかな。イザーちゃんはどっちの方が好きなの?」
「うーん、好きなのはフランクフルトなんだけど、アメリカンドックってこういう機会でもないと食べないからそっちもいいなって思うんだよね。普段食べないものの方が美味しそうに見えるって言うか、屋台のアメリカンドックって特別感があると思うんだよ」
「あら、フランクフルトも美味しそうね。でも、私もアメリカンドックが食べたいかも。幼いころに食べたアメリカンドックが凄く美味しかったのを覚えているのよ、お砂糖がいっぱいついたアメリカンドックって食べづらいけど美味しいのよね」
お砂糖がいっぱいついたアメリカンドックって何だろう。アメリカンドックを食べる時はケチャップを付けていた気がするんだが。
俺の知らない食べ物なのかもしれないが、お嬢様になると俺の知らないものを食べる機会も多いんだろうな。
「お砂糖も美味しいと思うけど、私はケチャップを付けた方が好きかも。まあ、気分によって変わるんだけどね」
「私はケチャップを付けたものを食べたことがないですわ。ぜひ、食べてみたいわね」
そんな格言がこの世に存在するのかは知らないけど、柘榴ちゃんが持ってきてくれたたこ焼きを食べていると幸せを実感することが出来た。
こんなに美味しいたこ焼きを食べながら瑠璃とうまなちゃんが作っているたこ焼きの完成を待つ。そんな至福の時間がたまらなく幸せだ。
「二人が一生懸命にたこ焼きを焼いてくれているのはありがたいんだけどさ、もう少し何か食べておきたいよね。あんまりがっつりとした感じじゃなくて、軽くつまめるようなものをみんなで作って食べちゃおうよ」
「そうですね。私ももう少し何か食べたいって思ってたことろです。イザーさんは何か食べたいものとかってあるんですか?」
「そうだな。せっかくお祭りの屋台もあるんだし、お祭りっぽいものを食べたいかも。みんなは何が食べたいかな?」
「俺はお祭りに行ったのが小学生の時だったからあんまり詳しくないんだ。みんなが食べたいものを食べてみたいかも」
「私もお祭りに入ったことがないんでわからないわ。イザーちゃん愛華ちゃんのおすすめを頂きたいです」
柘榴ちゃんがお祭りに行ったことが無いというのは何となく納得できた。栗鳥院家のお嬢様である柘榴ちゃんが人の多い場所に行くのは危険なこともあるのだろう。それを避けるためにもあえて人ごみに紛れるようなことはしないのかもしれないな。
「柘榴さんってお祭りに行ったことないんですね。真琴さんが行ったことないってのは理解出来るけど、柘榴さんはお友達多そうだから意外ですよ」
「そんな事もないわよ。小さい頃は体も弱かったので決められたもの以外は口に出来なかったの。中学生になって多少は体も強くなったので食べ物に関しては問題も無くなったんだけど、人酔いをしてしまうのでお祭りとかは行けないのよね」
俺が想像していたのとは違う理由でお祭りに行ったことが無かったのか。
今の健康的な柘榴ちゃんからは想像出来ないが、昔は体が弱かったというのも肌の白さに現れているのかもしれないな。
しかし、俺がお祭りに行ったことがないのが当然だと思われているのは心外だ。
俺だってお祭りに行ったことはあるし。
小学生の時の近所のお祭りなんであんまり記憶にはないけど、浴衣を着て花火をしていたというのは覚えているのだ。
「お祭りと言えば浴衣だと思うんだけど、あなたたちは浴衣を着たりするのかしら?」
「私は浴衣ってきたことないかも。和装っぽいものは持ってるけど、着物とか浴衣ってのは着たことないな」
「私は浴衣の着付けできますよ。柘榴さんが浴衣を着たいって言うんだったら手伝いますし」
「あら、それなら機会があればお願いしようかしら。その時はお兄ちゃんも含めてみんなで浴衣を着ましょうね」
浴衣を着る機会なんてお祭りの時か花火大会くらいかな。他には、温泉に行った時くらいだと思うけど、このメンバーで温泉に行くとなると俺が男一人で暇になりそうだな。
「浴衣も良いけど、今は何を食べるか決めないと。たこ焼き食べたら余計にお腹すいちゃったよ。お兄さんは焼きそば作れる?」
「やったことないけど作れると思うよ。そんなに難しくないでしょ?」
焼きそばくらいだったら俺も作れると思ったのだが、どうしてなのか急に愛華ちゃんが眼鏡を少し下げて俺をじっと見つめて何か言いたそうな顔をしていた。
しばらく見つめあっていたが、あまりにも真剣に見つめられていたので俺はそっと視線を外してしまった。
「あの、焼きそばってそんな簡単に作れるもんじゃないと思いますよ。見た目とか味とか食感とか気にしないんだったら簡単かもしれないですけど、ちゃんとしたものを作ろうと思ったら大変だと思いますよ」
「う、うん。そうだろうね。俺は焼きそばも作ったことないから難しいかも」
「そうですよ。わかってくれたならいいんですけど。じゃあ、私が真琴さんの代わりに焼きそばを作りますね。真琴さんは柘榴さんと一緒に綿あめを作っててください。綿あめも簡単じゃないと思いますけど、小さいのしか作れなかったとしても楽しいと思いますよ」
瑠璃とうまなちゃんがたこ焼きに集中しているのと同じような空気を愛華ちゃんからも感じていた。
人間何処に変なスイッチがあるのかわからないものだけど、愛華ちゃんの場合は焼きそばがソレだったようだ。
イザーちゃんが何をしているのだろうと思って探してみると、フランクフルトとアメリカンドックの屋台で考え込んでいるようだった。
「お兄さん。どっちがいいと思うかな?」
「どっちでもいいんじゃないかな。イザーちゃんはどっちの方が好きなの?」
「うーん、好きなのはフランクフルトなんだけど、アメリカンドックってこういう機会でもないと食べないからそっちもいいなって思うんだよね。普段食べないものの方が美味しそうに見えるって言うか、屋台のアメリカンドックって特別感があると思うんだよ」
「あら、フランクフルトも美味しそうね。でも、私もアメリカンドックが食べたいかも。幼いころに食べたアメリカンドックが凄く美味しかったのを覚えているのよ、お砂糖がいっぱいついたアメリカンドックって食べづらいけど美味しいのよね」
お砂糖がいっぱいついたアメリカンドックって何だろう。アメリカンドックを食べる時はケチャップを付けていた気がするんだが。
俺の知らない食べ物なのかもしれないが、お嬢様になると俺の知らないものを食べる機会も多いんだろうな。
「お砂糖も美味しいと思うけど、私はケチャップを付けた方が好きかも。まあ、気分によって変わるんだけどね」
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