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有村親子の物語
拓海の合格発表当日
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合格発表の朝、受験の時以上に緊張している拓海の姿がそこにあった。いつもなら私が先に起きて新聞を取りに行ってコーヒーを入れているのだが、今日は拓海が新聞を取りに行っていた。
コーヒーを飲めない拓海はオレンジジュースを飲んでいるようなのだが、コップを持ったまま口に運ぼうとせずに黙ってテレビを見ているのだ。合格発表の話題が出るたびに食い入るように画面を見つめているのだが、合格発表の時間はまだ先なのだが枡花学園が話題に出ていたこともあって拓海はそれを食い入るように見つめていた。
その横には心配そうに見守るミクの姿があったのだが、ミクはどうして拓海がこれほど緊張しているのか理解はしていないだろう。ただ、不安そうにしている拓海を守っているだけなのかもしれない。
今にして思えば、ミクは拓海がまだ小さかったころからずっと一緒に暮らしていて外敵から拓海を守るように寄り添っていたのだ。拓海が不安そうにしている姿を見て昔を思い出して守ろうとしているのかもしれない。
拓海がいつも通りに学校へ向かっていったのだが、ミクは拓海が出ていった後もずっと玄関にいるのであった。私が会社に向かっていった時にもミクは玄関で拓海の帰りを待ているように座っていたのだ。
「私も行ってくるよ。留守番頼むね」
「行ってらっしゃい。パパさんも気を付けてね」
拓海から連絡が着ていた事に気付いたのは仕事がひと段落して休憩でもとろうかと思っていた時だった。
折り返し電話をしてみたのだけれど、拓海は授業中なのか私の電話に出ることは無かった。時計を確認するともう少しで正午になるところだったので昼休みになった時にでも折り返し連絡が来るのだろうと思って私は仕事に戻ることにした。お昼休みまで生産ラインの確認でもしておこうかなと思っていたのだが、枡花学園の合格発表を見るべきか悩んでしまっていた。
拓海の口から結果を聞きたいという思いと、今すぐにでも確かめたいという気持ちがせめぎ合っていた。私の午前中の仕事は拓海の事を考えているうちにお昼休みに突入していたのだ。
「息子さんの合格発表って今日でしたよね。もう結果は知ってるんですか?」
「いや、まだ知らないんだよ。受験番号は教えてもらったから枡花学園のホームページを見れば結果もわかるんだが、息子から直接結果を聞いた方が良いのかと思って見てないんだよ。受かっててくれるといいんだが、もし落ちていたとしたら結果を知っている事で変な感じに答えてしまいそうでね。どうしたらいいと思うかな?」
「そうですね。まだ見てないって言うんだったら、このまま息子さんから連絡車で待ってた方がいいんじゃないですかね。今は昼休みだと思いますし、すぐに連絡来ますよ。もしも来なかったとしたら、その時は仕事が終わってから結果を見ちゃいましょうよ。そこまで待たされるって事は結果もアレだったんだと思いますし」
「そうだな。そうさせてもらう事にするよ。きっと竹島君だったら、今すぐにでも見て確認した方が良いとか言うんだろうね」
「良いそうですよね。竹島さんって自分のことになると慎重なくせに人のことになるとせっかちになりますもんね。北海道の人達に嫌われてないといいですけどね」
「竹島君なら大丈夫じゃないかな。彼なら誰とでも上手くやっていけると思うよ。私とも仲良くなれたんだしな」
「うわ、課長。その自虐ネタは笑えないですよ。ってか、話しかけずらいって自分でも思ってたって事じゃないですか。もう、そう言うの反則ですから言っちゃダメですよ」
「すまんすまん」
過去の私は自分でもわかるくらいに他人に壁を作っていた。確実に見かただとわかる相手に対しても壁を作っていたし、人との距離も今みたいに近くまで行くことが出来なかったのである。
その理由の一つに、妻の体調が悪くて心配だったという事がある。妻の体の心配をしている時はかなり険しい顔になっていたようなのだが、それは妻が亡くなってから竹島君に話しかけられるようになるまで変わることが無かった。私が妻のいないところで心配したところで妻の体調が良くなるわけでもないのだが、私は仕事中でも妻の体調が良くなることだけを祈っていたのだ。
息子の拓海とペットのミクがいなければ妻が亡くなった時点で仕事を辞めていたのかもしれないが、それを思いとどまらせてくれたのも竹島君だった。今にして思えば、家族以外で私を変えてくれたのは竹島君が初めてだったのかもしれない。妻が生きているうちにそれに気付くことが出来ていれば、竹島君の事を妻に伝えることが出来れば、妻は私の事を心配せずに済んだのかもしれない。妻は最期まで私の人間関係について悩んでいるようだったのが心残りなのである。
私の昼休みがもうすぐ終わりを迎えようとしているのだが、中学校の昼休みがとっくに始まっているであろう時間なのに拓海から連絡が来ることは無かった。そんなに頻繁に連絡を取り合ったりはしていないのだが、さすがに合格発表の日に連絡が着ていないとなると結果が芳しくなかったのではないかと思ってしまうのである。そんな事を私は顔に出しているつもりはないのだが、トイレで手を洗っている時に鏡に映っている自分の姿は完全に悲壮感の漂う中年になっていたのである。
もしかしたらではあるが、拓海はまだ結果を見ていないという可能性もあるのだ。昔から拓海は結果というものに固着しないタイプなのである。どちらかと言えば、結果よりもそこにいたるまでの過程で楽しむタイプなのだ。これは妻もそうだったのだが、終わり方よりもそこにたどり着くまでの道筋を大切にしていたのである。結果に拘らないからこそ料理の見た目はあまり良くなくても味は抜群という事も多かった。
一応仕事が終わるまではまってみたのだが、拓海からの連絡はこなかった。ここまで一切何の連絡も無いというのは少し不安になってしまうのだが、今更自分から拓海に連絡を入れるのも結果を催促しているみたいで良くないと思う。
いっそのこと結果を見てしまおうかとも思っていたが、ここまで見ることを我慢したのであれば家に帰って拓海の顔を見るまで結果は見ない方がいいだろうと自分の中で結論を出してみた。
帰り道でふと思ったのだが、拓海の結果ばかり気にしていて晩御飯の事について何も考えていなかった。何か買って帰るにしても、合格していたかどうかで同じ物でも受け取り方が変わってしまうように思えた。いや、受かっていたもダメだったとしても変わらずにちゃんと褒めてあげないとな。今まで拓海がどれだけ頑張ってきたかというのは知っているし、その姿を誰よりも見てきたという自負もある。
よし、今日はいつもの店にミクも連れて久しぶりの外食を楽しもう。一応個室の予約を入れておこう。何を食べたいかはその時の気分で良いのだ。何でもかんでも勝手に決めるのは良くないしな。
コーヒーを飲めない拓海はオレンジジュースを飲んでいるようなのだが、コップを持ったまま口に運ぼうとせずに黙ってテレビを見ているのだ。合格発表の話題が出るたびに食い入るように画面を見つめているのだが、合格発表の時間はまだ先なのだが枡花学園が話題に出ていたこともあって拓海はそれを食い入るように見つめていた。
その横には心配そうに見守るミクの姿があったのだが、ミクはどうして拓海がこれほど緊張しているのか理解はしていないだろう。ただ、不安そうにしている拓海を守っているだけなのかもしれない。
今にして思えば、ミクは拓海がまだ小さかったころからずっと一緒に暮らしていて外敵から拓海を守るように寄り添っていたのだ。拓海が不安そうにしている姿を見て昔を思い出して守ろうとしているのかもしれない。
拓海がいつも通りに学校へ向かっていったのだが、ミクは拓海が出ていった後もずっと玄関にいるのであった。私が会社に向かっていった時にもミクは玄関で拓海の帰りを待ているように座っていたのだ。
「私も行ってくるよ。留守番頼むね」
「行ってらっしゃい。パパさんも気を付けてね」
拓海から連絡が着ていた事に気付いたのは仕事がひと段落して休憩でもとろうかと思っていた時だった。
折り返し電話をしてみたのだけれど、拓海は授業中なのか私の電話に出ることは無かった。時計を確認するともう少しで正午になるところだったので昼休みになった時にでも折り返し連絡が来るのだろうと思って私は仕事に戻ることにした。お昼休みまで生産ラインの確認でもしておこうかなと思っていたのだが、枡花学園の合格発表を見るべきか悩んでしまっていた。
拓海の口から結果を聞きたいという思いと、今すぐにでも確かめたいという気持ちがせめぎ合っていた。私の午前中の仕事は拓海の事を考えているうちにお昼休みに突入していたのだ。
「息子さんの合格発表って今日でしたよね。もう結果は知ってるんですか?」
「いや、まだ知らないんだよ。受験番号は教えてもらったから枡花学園のホームページを見れば結果もわかるんだが、息子から直接結果を聞いた方が良いのかと思って見てないんだよ。受かっててくれるといいんだが、もし落ちていたとしたら結果を知っている事で変な感じに答えてしまいそうでね。どうしたらいいと思うかな?」
「そうですね。まだ見てないって言うんだったら、このまま息子さんから連絡車で待ってた方がいいんじゃないですかね。今は昼休みだと思いますし、すぐに連絡来ますよ。もしも来なかったとしたら、その時は仕事が終わってから結果を見ちゃいましょうよ。そこまで待たされるって事は結果もアレだったんだと思いますし」
「そうだな。そうさせてもらう事にするよ。きっと竹島君だったら、今すぐにでも見て確認した方が良いとか言うんだろうね」
「良いそうですよね。竹島さんって自分のことになると慎重なくせに人のことになるとせっかちになりますもんね。北海道の人達に嫌われてないといいですけどね」
「竹島君なら大丈夫じゃないかな。彼なら誰とでも上手くやっていけると思うよ。私とも仲良くなれたんだしな」
「うわ、課長。その自虐ネタは笑えないですよ。ってか、話しかけずらいって自分でも思ってたって事じゃないですか。もう、そう言うの反則ですから言っちゃダメですよ」
「すまんすまん」
過去の私は自分でもわかるくらいに他人に壁を作っていた。確実に見かただとわかる相手に対しても壁を作っていたし、人との距離も今みたいに近くまで行くことが出来なかったのである。
その理由の一つに、妻の体調が悪くて心配だったという事がある。妻の体の心配をしている時はかなり険しい顔になっていたようなのだが、それは妻が亡くなってから竹島君に話しかけられるようになるまで変わることが無かった。私が妻のいないところで心配したところで妻の体調が良くなるわけでもないのだが、私は仕事中でも妻の体調が良くなることだけを祈っていたのだ。
息子の拓海とペットのミクがいなければ妻が亡くなった時点で仕事を辞めていたのかもしれないが、それを思いとどまらせてくれたのも竹島君だった。今にして思えば、家族以外で私を変えてくれたのは竹島君が初めてだったのかもしれない。妻が生きているうちにそれに気付くことが出来ていれば、竹島君の事を妻に伝えることが出来れば、妻は私の事を心配せずに済んだのかもしれない。妻は最期まで私の人間関係について悩んでいるようだったのが心残りなのである。
私の昼休みがもうすぐ終わりを迎えようとしているのだが、中学校の昼休みがとっくに始まっているであろう時間なのに拓海から連絡が来ることは無かった。そんなに頻繁に連絡を取り合ったりはしていないのだが、さすがに合格発表の日に連絡が着ていないとなると結果が芳しくなかったのではないかと思ってしまうのである。そんな事を私は顔に出しているつもりはないのだが、トイレで手を洗っている時に鏡に映っている自分の姿は完全に悲壮感の漂う中年になっていたのである。
もしかしたらではあるが、拓海はまだ結果を見ていないという可能性もあるのだ。昔から拓海は結果というものに固着しないタイプなのである。どちらかと言えば、結果よりもそこにいたるまでの過程で楽しむタイプなのだ。これは妻もそうだったのだが、終わり方よりもそこにたどり着くまでの道筋を大切にしていたのである。結果に拘らないからこそ料理の見た目はあまり良くなくても味は抜群という事も多かった。
一応仕事が終わるまではまってみたのだが、拓海からの連絡はこなかった。ここまで一切何の連絡も無いというのは少し不安になってしまうのだが、今更自分から拓海に連絡を入れるのも結果を催促しているみたいで良くないと思う。
いっそのこと結果を見てしまおうかとも思っていたが、ここまで見ることを我慢したのであれば家に帰って拓海の顔を見るまで結果は見ない方がいいだろうと自分の中で結論を出してみた。
帰り道でふと思ったのだが、拓海の結果ばかり気にしていて晩御飯の事について何も考えていなかった。何か買って帰るにしても、合格していたかどうかで同じ物でも受け取り方が変わってしまうように思えた。いや、受かっていたもダメだったとしても変わらずにちゃんと褒めてあげないとな。今まで拓海がどれだけ頑張ってきたかというのは知っているし、その姿を誰よりも見てきたという自負もある。
よし、今日はいつもの店にミクも連れて久しぶりの外食を楽しもう。一応個室の予約を入れておこう。何を食べたいかはその時の気分で良いのだ。何でもかんでも勝手に決めるのは良くないしな。
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