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#2 面倒な人々
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「あ、私は穂波 なお。先輩に目を付けられると大変だから気をつけてね...」
あー...この人とは何か分かり合える気がする
「はいはい!古谷 りこ!りこ先輩って呼んでね~☆」
うわっ...むりむりむりむりむり
「おなしゃす」
とりあえずテキトーに挨拶しておこう
「ところで君は?」
花道先輩?だっけ
不意を疲れた
「ぐっ...」
「ん?どうかした?」
「いえ...私は三田っす、三田 優菜っす」
とりあえず名前だけ名乗って...と
「じゃあ三田ちゃん!」
「ごへぇっ...」
三田までは良しとしよう
この私に『ちゃん』だと...?
女子力の欠片も無いこの私を?
「な、なんすか...色々ダメージがでかいんすけど」
先輩は私の話など聞く様子もない
「三田ちゃんは何をコレクションするの?」
何をコレクションするか...か
「えっと先輩達は何を...」
これを聞いたのが間違いだった
「聞く?聞く?聞いちゃう??」
ツインテの古谷先輩が私に迫ってきた
うわぁ...やだなぁ
「りこサマはグラスを集めているのです!」
うわ自分に『サマ』とか付ける痛い人だ
「は...はぁ」
「私は綺麗な石を集めてるの...石を見てるとなんだか不思議と心が落ち着くの」
穂波先輩は見た目の通りと言ったところか
「私は......」
そして花道先輩は
「女の子よ」
「はい?」
「女の子よ」
いや別に聞こえなかったわけじゃないんですけど
なんとなくやべぇ人なのかと思っていたが
本当にやべぇ人だとは
「あぁ、もちろんフィギュアの話ね」
わかってますとも
見かけた女の子を誘拐してコレクションとか言ってたらマジでやべぇ人ですから
てか犯罪ですから
「それはいいんすけど...そのコレクションとやらはどこにあるんですか」
すると花道先輩は得意げに
「ふふっーん」
と、部屋に不自然に設置された扉を指さした
外から見た時
この先に部屋らしきものは無かった
隠し扉とでも言うべきものなのか
隠してないけど
「うぇるか~む!私達の宝庫へ!」
花道先輩はノリノリで扉を開けた
するとそこには広めの空間と
各々の趣味を飾るための大きな棚が
4つ並んでいた
3つは既にビッシリと物が並べてあり
1つは何も置かれていない状態だった
「これは去年改装工事があった図書室の使わない本棚を譲り受けて改造したものなのだー!」
...わざわざ説明ありがとうございます
「んで、三田ちゃんはどうするの?」
あっ、忘れてた
飾りたいほど好きなもの...か
好き嫌いの感情を表に出さない私としてはなかなかの難問
いや...そうだ
「オムライス」
「.........ん?」
しまったぁぁぁあ...確かにオムライスは好きだ
今まで食べた料理の中でもぶっちぎりで好きだ
だがオムライスをコレクションするって何言ってんだ私ぃぃぃ
「あ...もしかして...食品サンプル?」
ナイスフォローです穂波先輩ッ!!
「あっ、そ、そうです!それです!」
実際食品サンプルなんてよく分からないけど
まぁ...これを機にちょっと集めてみようかな
あー...この人とは何か分かり合える気がする
「はいはい!古谷 りこ!りこ先輩って呼んでね~☆」
うわっ...むりむりむりむりむり
「おなしゃす」
とりあえずテキトーに挨拶しておこう
「ところで君は?」
花道先輩?だっけ
不意を疲れた
「ぐっ...」
「ん?どうかした?」
「いえ...私は三田っす、三田 優菜っす」
とりあえず名前だけ名乗って...と
「じゃあ三田ちゃん!」
「ごへぇっ...」
三田までは良しとしよう
この私に『ちゃん』だと...?
女子力の欠片も無いこの私を?
「な、なんすか...色々ダメージがでかいんすけど」
先輩は私の話など聞く様子もない
「三田ちゃんは何をコレクションするの?」
何をコレクションするか...か
「えっと先輩達は何を...」
これを聞いたのが間違いだった
「聞く?聞く?聞いちゃう??」
ツインテの古谷先輩が私に迫ってきた
うわぁ...やだなぁ
「りこサマはグラスを集めているのです!」
うわ自分に『サマ』とか付ける痛い人だ
「は...はぁ」
「私は綺麗な石を集めてるの...石を見てるとなんだか不思議と心が落ち着くの」
穂波先輩は見た目の通りと言ったところか
「私は......」
そして花道先輩は
「女の子よ」
「はい?」
「女の子よ」
いや別に聞こえなかったわけじゃないんですけど
なんとなくやべぇ人なのかと思っていたが
本当にやべぇ人だとは
「あぁ、もちろんフィギュアの話ね」
わかってますとも
見かけた女の子を誘拐してコレクションとか言ってたらマジでやべぇ人ですから
てか犯罪ですから
「それはいいんすけど...そのコレクションとやらはどこにあるんですか」
すると花道先輩は得意げに
「ふふっーん」
と、部屋に不自然に設置された扉を指さした
外から見た時
この先に部屋らしきものは無かった
隠し扉とでも言うべきものなのか
隠してないけど
「うぇるか~む!私達の宝庫へ!」
花道先輩はノリノリで扉を開けた
するとそこには広めの空間と
各々の趣味を飾るための大きな棚が
4つ並んでいた
3つは既にビッシリと物が並べてあり
1つは何も置かれていない状態だった
「これは去年改装工事があった図書室の使わない本棚を譲り受けて改造したものなのだー!」
...わざわざ説明ありがとうございます
「んで、三田ちゃんはどうするの?」
あっ、忘れてた
飾りたいほど好きなもの...か
好き嫌いの感情を表に出さない私としてはなかなかの難問
いや...そうだ
「オムライス」
「.........ん?」
しまったぁぁぁあ...確かにオムライスは好きだ
今まで食べた料理の中でもぶっちぎりで好きだ
だがオムライスをコレクションするって何言ってんだ私ぃぃぃ
「あ...もしかして...食品サンプル?」
ナイスフォローです穂波先輩ッ!!
「あっ、そ、そうです!それです!」
実際食品サンプルなんてよく分からないけど
まぁ...これを機にちょっと集めてみようかな
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