DRAGONS

ぜろせろり

文字の大きさ
上 下
72 / 72
第5章

最終話 カヤサキ・ツバキ

しおりを挟む

────朝。

いつもと変わらぬ通学路を茅崎 椿は1人で歩く。

朝から大きな声をあげ道の真ん中を堂々と歩く男子数名。

そんな男子らを横目に小声で話す女子数名。

この光景も見飽きるくらいこの道を通ってきただろう。

などと1人で考えていると突然背後から肩を叩かれた。

叩かれた肩とは逆方向に振り向くとこれまた見飽きるほど見た顔が待っていた。

「あれ...引っかからなかった...」

少ししょんぼりした顔の青髪の男。
海守 宙。

「...さすがにもう引っかからねぇよ。」

それを苦笑いで返す椿。

「あ、時間大丈夫?そろそろ急がないと...」

「よっしゃ宙。学校までダッシュするか?」

「おっ!決着付けないとね!!」

2人はカバンをぎゅっと握りしめ走り出した。

龍都から九神龍が消えて1年が経っていた。

今日は椿たちの卒業式。

宙はあの後レイストン邸での仕事は辞め、再び実家で暮らし始めた。

ガイアも同じくレイストン邸を去ったが、
どこに行ったのかは定かではない。

現在、レイストン邸には紗由里と椿が2人だ。

傍から見れば恋人同士だが、あくまでも姉と弟である。

戦力を失ったものの、ミルヘス陣営からの支援は未だに続いている。

それは、当主メルト・ミルヘスの厚意によるものだ。

「これからも支援は続けていくよ。だけど...椿くんも紗由里ちゃんも、ちゃんと働いて自分のことは自分で出来るようになること!」

メルトの言葉に従い、
宙は大学進学にしたが、
椿は高校卒業後は就職を選択した。

紗由里は未だ外で働くことに抵抗があり、家事に励んでいる。

たまに屋敷には椿と同じく就職を選択した紗由美も遊びに来る。

と、言っても主に紗由里の家事の手伝いをしているのだ。












「おい、B組の奴らー。記念写真取るぞー。」 

「ほら、椿もうちょっとそっち寄って!」

「暑苦しい...」

「...それじゃあ撮りますよー!」


























────校庭にシャッターの音が響いた。




























『DRAGONS』完結。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(4件)

カワケイ
2016.12.25 カワケイ

フリなのかな?

ぜろせろり
2016.12.25 ぜろせろり

感想ありがとうございます。
失礼ながら、
どこの話の感想なのでしょうか。
教えていただければ光栄です。

解除
Dr.トミー
2016.10.18 Dr.トミー

5話
「あなたが迎えに来るとはまた以外な...」 → ×
「あなたが迎えに来るとはまた意外な...」 → ◎

ぜろせろり
2016.10.18 ぜろせろり

御指摘ありがとうございます。
訂正させていただきました!!

解除
Rin.
2016.10.06 Rin.

サユリかわいい(

解除

あなたにおすすめの小説

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

ロリっ子がおじさんに種付けされる話

オニオン太郎
大衆娯楽
なろうにも投稿した奴です

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。