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始まりは突然

これからの方針

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【名】シェリル・レイフォート 女 (0.3)
【種族】ヒューマン Lv10
【ステータス】
HP:80,000
SP:∞
ATK:500
DEF:700
AGI:500
LUK:∞
【スキル】
状態異常無効:Lv∞ 鑑定:Lv10 生合成:Lv10 獣使い:Lv10 隠蔽:Lv10 スキル習得Lv5 魔法習得:Lv8 剣術:Lv5 槍術:Lv5
【創造神の加護】【八百万神の加護】【神の愛子】

──────────

 【鑑定】で出てきた私のステータスを表示するディスプレイみたいなモノ。ここの人たちのステータスがどんなものなのかわからないけど、無限大って数字というか記号が出てきている時点でぶっ壊れだというのはわかった。

 どうしてこうなった、と思ったけれどきっとアルテイル様の仕業だろう。だって創造神の加護ってあるし。でも、そのほかに八百万神の加護ってある。まさか日本の神様?

「おや、どうしたんだ?」

「固まっておりますね」

 自分のステータスが大変なことになっていることに驚いて、思考と共に動きも止まってたようで両親に不思議がられてしまった。何か自然な動きをしなければ……。あ、鼻がむずむずする──。

「っくしゅッッ!!」

「あるあら、くしゃみをしたかったのね」

「これまた可愛らしいな!」

 これまた自然に出たくしゃみで、不自然さはなんとか誤魔化すことができたようだ。ステータスを表示してたディスプレイらしきモノも、くしゃみと共になくなったけど、きっと表示するかどうかは自分の意思でできるだろう。

(とりあえず、魔力コントロールが上手くできるようにしないと)

 いくら莫大な魔力があったとしてもコントロールできなければ意味がない。どうやってコントロールすればいいのかは、試行錯誤していけばなんとかなるはず。

 それに、まだこの世界に生まれたばかりで時間はたっぷりあるわけだし。自分が持ってる漫画とかの知識が役立てるのがあるはず。そうなれば両親がいない時間を見計らわないと。

 メイドさんや乳母さんはいてもなんの問題はない。まあ、愛情持って接してはくれてるみたいだけど、あまり興味を示してくれないから可視できるモノじゃなければ何をしても大丈夫だとは思う。

 そのあと、たっぷりとほっぺを突かれたり鳥肌が立つほどの幼児言葉を浴びせられて、解放されたのが2時間くらいしてからだった。

 これからしばらくこんな鳥肌が立つようなことが続くのは勘弁だけど……まあ、あのブラック上司に比べればマシと思えばいいか。誰もいない時間は魔力コントロールとか鑑定とかの特訓をしよう。

 両親がいない今、特訓をするぞ!と思っていた私だったけれど、急激な眠気が襲ってきた。初めて鑑定を使ったからかも。

 せっかくのチャンスが、と思いながら私は強制的な眠りについた。


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