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2 戦い終わって舞台裏
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「先生、足が痛み始めたんだけど見てくれねえか?」
イベントスペースの近くにある、レスラーたちの待機所となっているテントの中で。大林大哲は今年の春――つい三日前に診療所の医者となった黒木蒼月に、そう話しかけた。
「どれ、見せてみろ」
蒼月はぶっきらぼうにそういいながら、大哲をパイプ椅子に座らせると。ブーツを脱がせて、大哲の右足を診る。
「ああ、これは……少し腫れてるな。骨には異常はないみたいだから、たぶん捻挫だろう」
「捻挫かぁ。まあ、この程度なら仕方ねえか」
大哲は第三試合。正弘と重蔵の一つ前の試合で、ライバルレスラーとパワー対決をしたのだが。その最中で床に転倒し、背中を強打したのだ。その時に足をひねってしまったらしい。
「プロレスをやるなとは言わねえが。こうも怪我が多いのは感心しねえな」
「仕方ねえだろ。プロレスってのは、怪我がつきものなんだからさ。それに、俺のはまだ怪我のうちに入らねえよ」
「そうは言うがな。あんただってもう四十だろ?そろそろ無理の利かねえ年になってくんだからよ。少しは考えろってんだ」
大哲は羽柴村の出身だ。大学に卒業してからしばらく村から離れていたのだが、三十五歳を迎え。仕事が一区切りしたところで村に戻ってきて羽柴村プロレスに入団した、という経歴の持ち主である。
「そうはいってもだな、先生。なーんにも特徴がねえこの村の村おこしのためには、やっぱりプロレスしかないだろ?」
「まあ、それはそうかも知れねえが」
「だったらよ。俺が怪我したって、村おこしの役には立ってるじゃねえか。それにな」大哲はにっと笑ってみせると。「俺はこの仕事、好きなんだよ」
大哲の言葉に。蒼月はわずかにその目を見開いたが、すぐに苦笑を浮かべた。
「ったく……馬鹿野郎が」
「馬鹿とはなんだよ、先生!」
大哲の文句を無視して、蒼月が大哲の足にテーピングを施していく。
「まあでも、俺なんかまだましだろう。そっちに寝ている奴よりはな」
大哲はくい、と。顎でベッドを指さした。そこに寝ているのは気絶するまでアルゼンチン・バックブリーカーで締め上げられた正弘だ。
「ああ、あの試合は酷かったな。佐倉さんが一方的に攻めるばかりで。もうちょっとこう、手加減をしてやろうとか、ショーとして相手に見せ場を与えてやろう、とかの配慮があっても良かっただろうに」
「そうだよね。先生だって技を掛けられてばっかりじゃなくって、もっと逃げ回ればよかったのに」
蒼月が声が聞こえたほうに視線を向けると、そこには一人の少年が立っている。蒼月の一人息子である正晴だ。正晴はまだ小学校三年生であり、イベントスペースでボランティアの手伝いをしていたはずだが。
「おう、正晴。そっちは終わったのか?」
「うん。もうメインイベントも終わったからね。あとは……」
正晴がテントの隙間を開くと、そこから外の様子が見える。リングの上やその周りにレスラーたちが集まっており、お客さんたちと写真を撮影したりしているのが見える。レスラーの一人一人が人気があり、お客さんとのふれあいを大切にしている羽柴プロレスならではの光景だ。
「お客さんたちとの触れ合いが終われば終わりかな」
「そうか。……だがなあ、坊主」
不意に大哲の手が伸びてくる。その手は正晴の体をつかむと、大哲の胸元へと引き寄せた。
「わっ」
「プロレスラーってのはな、いくら相手が強くても逃げちゃあいけねえんだ。お客さんは俺たちプロレスラーが、強くてかっこいいところを見て喜んでくれるんだからな」
「そ、そうなの?」
「おう!痛くても苦しくても泣いちゃいけねえ。じっと耐えて、最後は勝つのがヒーローなんだぜ!……まあ、俺はヒーローってガラじゃあねえけどな」
がはは、と。豪快に大哲は笑う。
「それがプロレス、かぁ。俺にはよくわからないけど。でもさあ、ここのプロレスってみんな強さが全然違うから、勝てない相手には、もうちょっと手加減というかさ、遠慮ってもんが合ったほうがいいんじゃないの?」
「ま、まあ。確かにな……」
その点についていえば、大哲にも覚えがあるのだろう。なにしろ彼は『強すぎる』レスラーなのだから。
羽柴村プロレスには現在8名のレスラーが在籍している。いや、それは逆に言えば。たったの8名しか在籍していないと言えるだろう。それぞれに年齢も体格も、格闘技の歴も違う。引退したプロ格闘家や、現役の格闘家までいるくらいなのだ。
「にしたって坊主、結構いい体してねえか?子どもってのはもっとこう、柔らかくってぷよぷよしてるもんだと思ってたぜ」
大哲の手が無遠慮に正晴の体を撫でる。正晴の身長は一三〇センチと体格も小さく。顔は日焼けこそしているもののまだまだ子どもらしいあどけなさが残るのだが、それでもその体は筋肉がしっかりと発達している。それは子どもと大人の境目に位置する成長期にある未熟な肉体ではなく、鍛え込まれた格闘家の肉体そのものだった。
「うん、それはまあ……。俺、空手やってるからね」
正晴は恥ずかしそうに体をよじりながらも、そう答える。
「ほう、空手か」
ふいにテントが開き、長身の男性が入ってくる。上半身は裸で、下は空手の道着を穿いた男性だ。その体には無駄な脂肪は一切なく、筋肉のみが肥大化しており。肩幅も広く、まさに鋼のような肉体である。
「おう、あんたか」
その男の名前は渡辺剛毅。羽柴村にある空手の道場の師範代であり、総合格闘技の試合にも出て、総合格闘家として名を馳せている男だ。そして彼こそが今日の大哲の相手を務めたレスラーでもある。
「どうだ、怪我のほうは?」
「ああ、軽い捻挫をしただけだ。心配すんなよ」
第三試合では相当に壮絶な殴り合いをしていたというのに、二人の間に流れる空気には剣呑さは一切ない。そのことに正晴は首をかしげる。
「ねえ、二人は仲が悪かったりしないの?」
「俺が、この人と?それは無いな」大哲は首をかしげる。
「ええ?でもさっきはあんなに殴りあってたのに。だからてっきり、仲が悪いんだと思ってた」
「ああ、それはな……」
大哲がそう言いかけた時だった。テントの外。リングのほうが騒がしくなる。
「なんだ?」
蒼月が蚊帳をめくり、外を見ると。リングの上に立っている重蔵の前に二人の少年が立っている姿が見える。まだ小学生くらいだろうか、正晴とそれほど変わらない身長の少年と、それより少しだけ大きな少年だ。
「やい! お巡りさん! よくも先生をひどい目にあわせてくれたな!」
先生、ということは正弘の教え子だろうか。正晴はそう考える。しかし、
「いや、それは違うだろう。あの試合、俺は何も悪いことをしていないぞ」
重蔵はにやりと笑ってそう答える。その、誰がどう見ても真っ当な正論に少年たちは言葉を詰まらせた。
「ぐっ……と、とにかく! よくも先生を!」
「いや、だからそれは違うと……」
「うるさい! お巡りさんなんかやっつけてやる!」
「ほう?俺を倒す、か」
重蔵の顔に傲岸不遜な笑みが浮かぶ。その表情に少年たちは一瞬怯んだが、しかしすぐに何かを決意したような顔になり。
「えいっ!」
大きいほうの少年が、重蔵の股間を思いっきり蹴り上げた。
「ぐおっ!?」
いくら子供の力と言えど、全力で股間を蹴り上げられたら当然痛い。重い一撃に重蔵は前かがみになるが、それでも倒れずに耐えきった。
「な、なにをするんだ君たちは!」
「へっへーん!天罰だよ!」
「おい、逃げるぞ!」
仕返しに捕まろうものならば何をされるか分からない。少年たちは目配せをすると、駆け足でリングから降りていった。
「おい!待ちなさい!」
少年を追おうとするが、股間の痛みで重蔵は動くことができない。悔しそうに睨みつけていたが、すぐにふう、とため息をつき。
「まったく。仕方がない悪ガキどもだ。あいつらには、少しばかり灸をすえてやらないとな」
その目の奥に鈍い光を宿した。
「はは。まあ、相手は子どもなんだ。そう、ムキにならなくてもいいんじゃないか」
重蔵の近くにいるレスラーの一人がそう声を掛ける。すらりとした長身に筋肉がついた、いかにも格闘家らしい体つきの男だ。
「いや。ああいう手合いには、少しきつめに灸をすえてやるのが肝要だ」
「おいおい、佐倉さん。怖いことをいうねえ。相手はまだ子どもなんだし、ここは穏便に……」
ぽっちゃりとしたレスラーが宥めようとするが。重蔵は彼をぎろり、と睨み。
「いいや!あいつらはことあるごとに悪さをしている、手の付けられない悪ガキなんだ! ああいうやつらには大人の怖さというものをしっかりと教えてやらなければいかん!」
重蔵のその剣幕に、レスラーはたじろぐ。
「ほう?佐倉よ。ならばいったいどうするというんだ?」
剛毅はテントから出ると、リング下まで歩き。重蔵に声をかける。
「それは……」
剛毅に話しかけられると。重蔵はしばらく、眉に皺を寄せ考えていたが。やがて重蔵は小さくため息を吐くと、肩を落とした。
「いいや……ここは先生の顔を立ててやろう。ちっ!しょうもないやつらめ」
「はは。そうしておけ」
剛毅はからからと笑うのだった。
イベントスペースの近くにある、レスラーたちの待機所となっているテントの中で。大林大哲は今年の春――つい三日前に診療所の医者となった黒木蒼月に、そう話しかけた。
「どれ、見せてみろ」
蒼月はぶっきらぼうにそういいながら、大哲をパイプ椅子に座らせると。ブーツを脱がせて、大哲の右足を診る。
「ああ、これは……少し腫れてるな。骨には異常はないみたいだから、たぶん捻挫だろう」
「捻挫かぁ。まあ、この程度なら仕方ねえか」
大哲は第三試合。正弘と重蔵の一つ前の試合で、ライバルレスラーとパワー対決をしたのだが。その最中で床に転倒し、背中を強打したのだ。その時に足をひねってしまったらしい。
「プロレスをやるなとは言わねえが。こうも怪我が多いのは感心しねえな」
「仕方ねえだろ。プロレスってのは、怪我がつきものなんだからさ。それに、俺のはまだ怪我のうちに入らねえよ」
「そうは言うがな。あんただってもう四十だろ?そろそろ無理の利かねえ年になってくんだからよ。少しは考えろってんだ」
大哲は羽柴村の出身だ。大学に卒業してからしばらく村から離れていたのだが、三十五歳を迎え。仕事が一区切りしたところで村に戻ってきて羽柴村プロレスに入団した、という経歴の持ち主である。
「そうはいってもだな、先生。なーんにも特徴がねえこの村の村おこしのためには、やっぱりプロレスしかないだろ?」
「まあ、それはそうかも知れねえが」
「だったらよ。俺が怪我したって、村おこしの役には立ってるじゃねえか。それにな」大哲はにっと笑ってみせると。「俺はこの仕事、好きなんだよ」
大哲の言葉に。蒼月はわずかにその目を見開いたが、すぐに苦笑を浮かべた。
「ったく……馬鹿野郎が」
「馬鹿とはなんだよ、先生!」
大哲の文句を無視して、蒼月が大哲の足にテーピングを施していく。
「まあでも、俺なんかまだましだろう。そっちに寝ている奴よりはな」
大哲はくい、と。顎でベッドを指さした。そこに寝ているのは気絶するまでアルゼンチン・バックブリーカーで締め上げられた正弘だ。
「ああ、あの試合は酷かったな。佐倉さんが一方的に攻めるばかりで。もうちょっとこう、手加減をしてやろうとか、ショーとして相手に見せ場を与えてやろう、とかの配慮があっても良かっただろうに」
「そうだよね。先生だって技を掛けられてばっかりじゃなくって、もっと逃げ回ればよかったのに」
蒼月が声が聞こえたほうに視線を向けると、そこには一人の少年が立っている。蒼月の一人息子である正晴だ。正晴はまだ小学校三年生であり、イベントスペースでボランティアの手伝いをしていたはずだが。
「おう、正晴。そっちは終わったのか?」
「うん。もうメインイベントも終わったからね。あとは……」
正晴がテントの隙間を開くと、そこから外の様子が見える。リングの上やその周りにレスラーたちが集まっており、お客さんたちと写真を撮影したりしているのが見える。レスラーの一人一人が人気があり、お客さんとのふれあいを大切にしている羽柴プロレスならではの光景だ。
「お客さんたちとの触れ合いが終われば終わりかな」
「そうか。……だがなあ、坊主」
不意に大哲の手が伸びてくる。その手は正晴の体をつかむと、大哲の胸元へと引き寄せた。
「わっ」
「プロレスラーってのはな、いくら相手が強くても逃げちゃあいけねえんだ。お客さんは俺たちプロレスラーが、強くてかっこいいところを見て喜んでくれるんだからな」
「そ、そうなの?」
「おう!痛くても苦しくても泣いちゃいけねえ。じっと耐えて、最後は勝つのがヒーローなんだぜ!……まあ、俺はヒーローってガラじゃあねえけどな」
がはは、と。豪快に大哲は笑う。
「それがプロレス、かぁ。俺にはよくわからないけど。でもさあ、ここのプロレスってみんな強さが全然違うから、勝てない相手には、もうちょっと手加減というかさ、遠慮ってもんが合ったほうがいいんじゃないの?」
「ま、まあ。確かにな……」
その点についていえば、大哲にも覚えがあるのだろう。なにしろ彼は『強すぎる』レスラーなのだから。
羽柴村プロレスには現在8名のレスラーが在籍している。いや、それは逆に言えば。たったの8名しか在籍していないと言えるだろう。それぞれに年齢も体格も、格闘技の歴も違う。引退したプロ格闘家や、現役の格闘家までいるくらいなのだ。
「にしたって坊主、結構いい体してねえか?子どもってのはもっとこう、柔らかくってぷよぷよしてるもんだと思ってたぜ」
大哲の手が無遠慮に正晴の体を撫でる。正晴の身長は一三〇センチと体格も小さく。顔は日焼けこそしているもののまだまだ子どもらしいあどけなさが残るのだが、それでもその体は筋肉がしっかりと発達している。それは子どもと大人の境目に位置する成長期にある未熟な肉体ではなく、鍛え込まれた格闘家の肉体そのものだった。
「うん、それはまあ……。俺、空手やってるからね」
正晴は恥ずかしそうに体をよじりながらも、そう答える。
「ほう、空手か」
ふいにテントが開き、長身の男性が入ってくる。上半身は裸で、下は空手の道着を穿いた男性だ。その体には無駄な脂肪は一切なく、筋肉のみが肥大化しており。肩幅も広く、まさに鋼のような肉体である。
「おう、あんたか」
その男の名前は渡辺剛毅。羽柴村にある空手の道場の師範代であり、総合格闘技の試合にも出て、総合格闘家として名を馳せている男だ。そして彼こそが今日の大哲の相手を務めたレスラーでもある。
「どうだ、怪我のほうは?」
「ああ、軽い捻挫をしただけだ。心配すんなよ」
第三試合では相当に壮絶な殴り合いをしていたというのに、二人の間に流れる空気には剣呑さは一切ない。そのことに正晴は首をかしげる。
「ねえ、二人は仲が悪かったりしないの?」
「俺が、この人と?それは無いな」大哲は首をかしげる。
「ええ?でもさっきはあんなに殴りあってたのに。だからてっきり、仲が悪いんだと思ってた」
「ああ、それはな……」
大哲がそう言いかけた時だった。テントの外。リングのほうが騒がしくなる。
「なんだ?」
蒼月が蚊帳をめくり、外を見ると。リングの上に立っている重蔵の前に二人の少年が立っている姿が見える。まだ小学生くらいだろうか、正晴とそれほど変わらない身長の少年と、それより少しだけ大きな少年だ。
「やい! お巡りさん! よくも先生をひどい目にあわせてくれたな!」
先生、ということは正弘の教え子だろうか。正晴はそう考える。しかし、
「いや、それは違うだろう。あの試合、俺は何も悪いことをしていないぞ」
重蔵はにやりと笑ってそう答える。その、誰がどう見ても真っ当な正論に少年たちは言葉を詰まらせた。
「ぐっ……と、とにかく! よくも先生を!」
「いや、だからそれは違うと……」
「うるさい! お巡りさんなんかやっつけてやる!」
「ほう?俺を倒す、か」
重蔵の顔に傲岸不遜な笑みが浮かぶ。その表情に少年たちは一瞬怯んだが、しかしすぐに何かを決意したような顔になり。
「えいっ!」
大きいほうの少年が、重蔵の股間を思いっきり蹴り上げた。
「ぐおっ!?」
いくら子供の力と言えど、全力で股間を蹴り上げられたら当然痛い。重い一撃に重蔵は前かがみになるが、それでも倒れずに耐えきった。
「な、なにをするんだ君たちは!」
「へっへーん!天罰だよ!」
「おい、逃げるぞ!」
仕返しに捕まろうものならば何をされるか分からない。少年たちは目配せをすると、駆け足でリングから降りていった。
「おい!待ちなさい!」
少年を追おうとするが、股間の痛みで重蔵は動くことができない。悔しそうに睨みつけていたが、すぐにふう、とため息をつき。
「まったく。仕方がない悪ガキどもだ。あいつらには、少しばかり灸をすえてやらないとな」
その目の奥に鈍い光を宿した。
「はは。まあ、相手は子どもなんだ。そう、ムキにならなくてもいいんじゃないか」
重蔵の近くにいるレスラーの一人がそう声を掛ける。すらりとした長身に筋肉がついた、いかにも格闘家らしい体つきの男だ。
「いや。ああいう手合いには、少しきつめに灸をすえてやるのが肝要だ」
「おいおい、佐倉さん。怖いことをいうねえ。相手はまだ子どもなんだし、ここは穏便に……」
ぽっちゃりとしたレスラーが宥めようとするが。重蔵は彼をぎろり、と睨み。
「いいや!あいつらはことあるごとに悪さをしている、手の付けられない悪ガキなんだ! ああいうやつらには大人の怖さというものをしっかりと教えてやらなければいかん!」
重蔵のその剣幕に、レスラーはたじろぐ。
「ほう?佐倉よ。ならばいったいどうするというんだ?」
剛毅はテントから出ると、リング下まで歩き。重蔵に声をかける。
「それは……」
剛毅に話しかけられると。重蔵はしばらく、眉に皺を寄せ考えていたが。やがて重蔵は小さくため息を吐くと、肩を落とした。
「いいや……ここは先生の顔を立ててやろう。ちっ!しょうもないやつらめ」
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