15 / 37
第三章
15
しおりを挟む小日向風夏と白鷺冬華。
秋月麗奈と小守萌花。
二年生の中で随一の美人グループと名高い四人組だが、本人達はあまり気にしていなかった。
そもそも彼女達に声を掛けるような猛者など存在しない。
軽率に近付けば、取り繕うことなくボロクソに言われてしまうからである。
それでも一部の人間は怖いもの見たさに近付くのだろうが。
「小日向さん達、一緒に昼ごはん食べない?」
小日向風夏狙いの、隣のクラスの運動部集団が、勇気を出して近付く。
「もう食べた」
五分あれば弁当を空にする才能持ちは、淡々とそう告げた。
夏の撮影が増え、寝て起きてのサイクルが安定しなくなった小日向風夏は、かなり機嫌が悪い。
「あ、じゃあ話さない?」
「昼休みはお昼寝してるから無理」
「少しだけでいいからさ。ほら、十分でいいし」
「いや、無理」
完全なる拒絶。
肉食動物のような眼光をしている。
踏み込む距離を見間違うと確実な死が訪れるだろう。
「ギャハハ、マジウケる。ふうに近付くなら、月五十万くらい稼いでないと釣り合わないつーの。バイトすらしてないやつが話かけてくるってヤバすぎ」
小守萌花は、ツインテールが特徴的なギャルであり、俗にいうメスガキにカテゴリーされる人間だ。
他人に対しては口は悪いが、仲がいい友達には友好的なあたり、単純に人付き合いが嫌いなタイプなのかも知れない。
玉砕した運動部は、意気消沈して帰っていく。
「萌花、言い過ぎだから」
「えーふつーだし。つか、楽しく食事してるの邪魔するとかマヂあり得ないし」
「はあ、萌花は少しくらいいい子になってくれないかなぁ……」
「ムリー」
机に突っ伏してだらけていた。
秋月麗奈は小守萌花のお母さんのような存在で、ゆるふわロングヘアーの金髪美人である。
趣味が料理なあたり、真面目な子といえる。
「風夏と冬華も何か言ってよ」
「眠い……」
「アイツ等は運動部でも二軍だから、実質運動部じゃないな。私より弱い」
興味ないor辛辣。
どちらにせよ長居していれば、傷口が広がってトラウマが増えるだけであった。
運動部があのタイミングで撤退したのは正解だった。
「みんな男遊びしないだけマシだけど、このまま高校生活が終わりそうな気もするね……」
「でもさ、イケメンいねー。春終わっちゃったしー」
「冬華、MEGリズムって寝るとき使ってる?」
「私はタオルをレンジで温めているぞ。三十秒で済むからいいぞ」
「それもありかー」
バンッ!
秋月麗奈は、机を叩く。
「みんな自由すぎっ! 少しは強調を持ってよ!」
「えー、もえの自由度囲うとか、パリピ感損なわれる気がする。テンサゲマジ萎えってやつ?」
「萌花に至っては! 日本語で話して! 意味分かんないよ!!」
「つーか、れーなは彼ピ好ピとか作らないの? れーな尽くし系だしその方が幸せじゃない?」
「彼氏は作るものじゃないから」
「出会いないだけっしょ?」
秋月麗奈を含め、全員が全員モテないわけではない。
だが、四人組で行動していると、基本的に誰かが男子を嫌ってキックする傾向がある。
一々気を遣わなくてよく、空気感が似ている為に同じくして行動をしているが、男の趣味は全く違うのだ。
「私は優しい人であればいいのに」
「れーなに近付く男子はおっぱいしか興味ないからね。ヤリ目だから駄目だね」
「そんなことないから。一年の時の人とかいい人だったから」
一年の時、麗奈目当てのサッカー部の男子も、萌花は容赦なく蹴り飛ばした。
現実的に考えて、サッカー部の大会前の時期に軽々しく告白してくるような人間を、友達であり世話を焼いてくれる真人間と会話させることすら穢らわしい。
その野郎も一年の間に五人と付き合っていて、今では彼女を孕ませた噂すらある。
クズオブグズだ。
なんなら今から蹴りを入れても許されるくらいの人生の汚点である。
三人の脳裏に存在しかしていない記憶がよぎるが、麗奈の為に黙っておく。
「麗奈は男運ないから、止めとこ?」
「うむ。女同士の方が楽しいだろう?」
「れーなは、片思いレベルが健全だよね。時代的に二十歳まで処女がトレンドだよ?」
「私だってちゃんと恋愛できるもん!」
「「「いや無理」」」
麗奈がまともに見えたとしても、それは四人組が自由だから薄味に感じるだけだ。
彼女は好きな相手がいたら毎日弁当を作って、通い妻するくらいの奉仕が大好きな性格をしていた。
一人っ子で両親が海外生活をしているためか、承認欲求や愛情に飢えており、夜に声を聞きたいからってライン電話してくる徹底した地雷っぷりである。
そんな子のリードを手放したらどうなるかすら分からないのだ。
イケメン好きで勉強嫌いで好き嫌いが激しくわがままな小守萌花ですらある程度評価を受けているのは、麗奈のサイドキックをこなせるタフさがあるからだ。
共依存とも呼べる危うい存在だが。
「風夏や冬華はどうなのよ。二人だってモテるでしょ?」
「へえ? 女の子にはモテるけど」
「ふむ、あの女子に好かれる状況は何なんだろうな」
可愛い(風夏)と美人(冬華)のツートップだが、その人気の大半は女子である。
何故ならば仕事や部活で活躍し、名前を上げているからだ。
男みたいに恋愛に飢えていないところがカッコいいとさえ思われていそうであった。
「ふゆは脳筋なだけだけどねー」
「風夏、どういう意味だ?」
「アスリート体質ってことじゃない?」
あくびをしながら適当に答えていた。
「うむ。なら良い意味だな!」
白鷺冬華は満足そうに笑顔であった。
「んなぁ。誰も彼ピも好ピもいないのかー」
「えーみんな好きな人いないの?」
「風夏はいるの?」
「いるような、いないような?」
「やっぱり芸能人?」
「芸人じゃないよー」
「なんで麗奈は食い気味なんだ?」
「もえとは違って、おっぱいでかいやつは変態だから」
「なるほど」
何で仲がいいかは永遠の謎である。
主人公の昼休みバージョン
雨の日の教室。
一緒に昼ごはんを食べているのは、クラスメートの高橋だ。
無類のカメラ好きで、漫研に所属している数少ない仲間だ。仲が良い方だが、基本的には放課後しか会わない場合が多い。
昼休みは屋上などで景色を撮影しているため、雨の日とかであれば一緒に食べる。
「カメラって楽しいか?」
「東山くんもカメラに興味があるのかい?」
「ファッション系で写真見る機会が増えてて、自分でやれるようになるといいかなって」
「写真撮影がしたいなら、撮影役をするよ? 友達の好だし、練習にもなるからね」
「すまないが助かる。その時は頼むわ」
カメラくらい使えないと今後困りそうだしな……。
「あと、またイベント参加するから来るか?」
「メイド合同イベント?」
「うん。今回はもう一人誘ってみるから三人になるけど」
「へぇ、知っている人?」
「知っている……いや、どうなんだ? まあ風の噂的な? その人はコスプレするかも知れないから、カメコ頼むかもしれない」
「じゃあ女の子なんだ。事前に説明するってことは大切な人っぽいし楽しみにしておくよ」
高橋は、的確な反応してくる。
付き合い長いのも考えようだな。
でもカメラマンは必要だし、仕方がないか。
秋月麗奈と小守萌花。
二年生の中で随一の美人グループと名高い四人組だが、本人達はあまり気にしていなかった。
そもそも彼女達に声を掛けるような猛者など存在しない。
軽率に近付けば、取り繕うことなくボロクソに言われてしまうからである。
それでも一部の人間は怖いもの見たさに近付くのだろうが。
「小日向さん達、一緒に昼ごはん食べない?」
小日向風夏狙いの、隣のクラスの運動部集団が、勇気を出して近付く。
「もう食べた」
五分あれば弁当を空にする才能持ちは、淡々とそう告げた。
夏の撮影が増え、寝て起きてのサイクルが安定しなくなった小日向風夏は、かなり機嫌が悪い。
「あ、じゃあ話さない?」
「昼休みはお昼寝してるから無理」
「少しだけでいいからさ。ほら、十分でいいし」
「いや、無理」
完全なる拒絶。
肉食動物のような眼光をしている。
踏み込む距離を見間違うと確実な死が訪れるだろう。
「ギャハハ、マジウケる。ふうに近付くなら、月五十万くらい稼いでないと釣り合わないつーの。バイトすらしてないやつが話かけてくるってヤバすぎ」
小守萌花は、ツインテールが特徴的なギャルであり、俗にいうメスガキにカテゴリーされる人間だ。
他人に対しては口は悪いが、仲がいい友達には友好的なあたり、単純に人付き合いが嫌いなタイプなのかも知れない。
玉砕した運動部は、意気消沈して帰っていく。
「萌花、言い過ぎだから」
「えーふつーだし。つか、楽しく食事してるの邪魔するとかマヂあり得ないし」
「はあ、萌花は少しくらいいい子になってくれないかなぁ……」
「ムリー」
机に突っ伏してだらけていた。
秋月麗奈は小守萌花のお母さんのような存在で、ゆるふわロングヘアーの金髪美人である。
趣味が料理なあたり、真面目な子といえる。
「風夏と冬華も何か言ってよ」
「眠い……」
「アイツ等は運動部でも二軍だから、実質運動部じゃないな。私より弱い」
興味ないor辛辣。
どちらにせよ長居していれば、傷口が広がってトラウマが増えるだけであった。
運動部があのタイミングで撤退したのは正解だった。
「みんな男遊びしないだけマシだけど、このまま高校生活が終わりそうな気もするね……」
「でもさ、イケメンいねー。春終わっちゃったしー」
「冬華、MEGリズムって寝るとき使ってる?」
「私はタオルをレンジで温めているぞ。三十秒で済むからいいぞ」
「それもありかー」
バンッ!
秋月麗奈は、机を叩く。
「みんな自由すぎっ! 少しは強調を持ってよ!」
「えー、もえの自由度囲うとか、パリピ感損なわれる気がする。テンサゲマジ萎えってやつ?」
「萌花に至っては! 日本語で話して! 意味分かんないよ!!」
「つーか、れーなは彼ピ好ピとか作らないの? れーな尽くし系だしその方が幸せじゃない?」
「彼氏は作るものじゃないから」
「出会いないだけっしょ?」
秋月麗奈を含め、全員が全員モテないわけではない。
だが、四人組で行動していると、基本的に誰かが男子を嫌ってキックする傾向がある。
一々気を遣わなくてよく、空気感が似ている為に同じくして行動をしているが、男の趣味は全く違うのだ。
「私は優しい人であればいいのに」
「れーなに近付く男子はおっぱいしか興味ないからね。ヤリ目だから駄目だね」
「そんなことないから。一年の時の人とかいい人だったから」
一年の時、麗奈目当てのサッカー部の男子も、萌花は容赦なく蹴り飛ばした。
現実的に考えて、サッカー部の大会前の時期に軽々しく告白してくるような人間を、友達であり世話を焼いてくれる真人間と会話させることすら穢らわしい。
その野郎も一年の間に五人と付き合っていて、今では彼女を孕ませた噂すらある。
クズオブグズだ。
なんなら今から蹴りを入れても許されるくらいの人生の汚点である。
三人の脳裏に存在しかしていない記憶がよぎるが、麗奈の為に黙っておく。
「麗奈は男運ないから、止めとこ?」
「うむ。女同士の方が楽しいだろう?」
「れーなは、片思いレベルが健全だよね。時代的に二十歳まで処女がトレンドだよ?」
「私だってちゃんと恋愛できるもん!」
「「「いや無理」」」
麗奈がまともに見えたとしても、それは四人組が自由だから薄味に感じるだけだ。
彼女は好きな相手がいたら毎日弁当を作って、通い妻するくらいの奉仕が大好きな性格をしていた。
一人っ子で両親が海外生活をしているためか、承認欲求や愛情に飢えており、夜に声を聞きたいからってライン電話してくる徹底した地雷っぷりである。
そんな子のリードを手放したらどうなるかすら分からないのだ。
イケメン好きで勉強嫌いで好き嫌いが激しくわがままな小守萌花ですらある程度評価を受けているのは、麗奈のサイドキックをこなせるタフさがあるからだ。
共依存とも呼べる危うい存在だが。
「風夏や冬華はどうなのよ。二人だってモテるでしょ?」
「へえ? 女の子にはモテるけど」
「ふむ、あの女子に好かれる状況は何なんだろうな」
可愛い(風夏)と美人(冬華)のツートップだが、その人気の大半は女子である。
何故ならば仕事や部活で活躍し、名前を上げているからだ。
男みたいに恋愛に飢えていないところがカッコいいとさえ思われていそうであった。
「ふゆは脳筋なだけだけどねー」
「風夏、どういう意味だ?」
「アスリート体質ってことじゃない?」
あくびをしながら適当に答えていた。
「うむ。なら良い意味だな!」
白鷺冬華は満足そうに笑顔であった。
「んなぁ。誰も彼ピも好ピもいないのかー」
「えーみんな好きな人いないの?」
「風夏はいるの?」
「いるような、いないような?」
「やっぱり芸能人?」
「芸人じゃないよー」
「なんで麗奈は食い気味なんだ?」
「もえとは違って、おっぱいでかいやつは変態だから」
「なるほど」
何で仲がいいかは永遠の謎である。
主人公の昼休みバージョン
雨の日の教室。
一緒に昼ごはんを食べているのは、クラスメートの高橋だ。
無類のカメラ好きで、漫研に所属している数少ない仲間だ。仲が良い方だが、基本的には放課後しか会わない場合が多い。
昼休みは屋上などで景色を撮影しているため、雨の日とかであれば一緒に食べる。
「カメラって楽しいか?」
「東山くんもカメラに興味があるのかい?」
「ファッション系で写真見る機会が増えてて、自分でやれるようになるといいかなって」
「写真撮影がしたいなら、撮影役をするよ? 友達の好だし、練習にもなるからね」
「すまないが助かる。その時は頼むわ」
カメラくらい使えないと今後困りそうだしな……。
「あと、またイベント参加するから来るか?」
「メイド合同イベント?」
「うん。今回はもう一人誘ってみるから三人になるけど」
「へぇ、知っている人?」
「知っている……いや、どうなんだ? まあ風の噂的な? その人はコスプレするかも知れないから、カメコ頼むかもしれない」
「じゃあ女の子なんだ。事前に説明するってことは大切な人っぽいし楽しみにしておくよ」
高橋は、的確な反応してくる。
付き合い長いのも考えようだな。
でもカメラマンは必要だし、仕方がないか。
0
波奈海月/ブログ
【オレンジとシェリー】
【オレンジとシェリー】
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
セカンドコンタクト
アカネラヤ
BL
弥汲佑哉(ヤクミユウヤ)は、とあるネットゲームに執心する二十七歳のサラリーマン。そこで出逢ったギルドメンバーであるゲームネーム《セカイ》と、ひょんなことからお互い共通の通話アプリのIDを持っていることが判明し。そこからほぼ毎週、彼と通話をしながらネットゲームをするのが常となっていた。通話を通じるうちにだんだんとセカイに惹かれていく弥汲。
そんなある時。いつものように通話をする予定が、セカイの通話が不調になり彼の様子もおかしいため、弥汲は単身東京から大阪にあるセカイ邸に向かう事を決意するのだった。
長年想いを密かに募らせていた相手の自宅に到着し来客すると、そこにはとんでもない姿の想い人が立っていて……?
フィクション
犀川稔
BL
変わらない日常送る恋(れん)は高校2年の春、初めての恋愛をする。それはクラスメートであり、クラスのドー軍の存在に値する赤城(あかし)だった。クラスメイトには内緒で付き合った2人だが、だんだんと隠し通すことが難しくなる。そんな時、赤城がある決断をする......。
激重溺愛彼氏×恋愛初心者癒し彼氏
敏感リーマンは大型ワンコをうちの子にしたい
おもちDX
BL
社畜のサラリーマン柊(ひいらぎ)はある日、ヘッドマッサージの勧誘にあう。怪しいマッサージかと疑いながらもついて行くと、待っていたのは――極上の癒し体験だった。柊は担当であるイケメンセラピスト夕里(ゆり)の技術に惚れ込むが、彼はもう店を辞めるという。柊はなんとか夕里を引き止めたいが、通ううちに自分の痴態を知ってしまった。ただのマッサージなのに敏感体質で喘ぐ柊に、夕里の様子がおかしくなってきて……?
敏感すぎるリーマンが、大型犬属性のセラピストを癒し、癒され、懐かれ、蕩かされるお話。
心に傷を抱えたセラピスト(27)×疲れてボロボロのサラリーマン(30)
現代物。年下攻め。ノンケ受け。
※表紙のイラスト(攻め)はPicrewの「人間(男)メーカー(仮)」で作成しました。
たまにはゆっくり、歩きませんか?
隠岐 旅雨
BL
大手IT企業でシステムエンジニアとして働く榊(さかき)は、一時的に都内本社から埼玉県にある支社のプロジェクトへの応援増員として参加することになった。その最初の通勤の電車の中で、つり革につかまって半分眠った状態のままの男子高校生が倒れ込んでくるのを何とか支え抱きとめる。
よく見ると高校生は自分の出身高校の後輩であることがわかり、また翌日の同時刻にもたまたま同じ電車で遭遇したことから、日々の通勤通学をともにすることになる。
世間話をともにするくらいの仲ではあったが、徐々に互いの距離は縮まっていき、週末には映画を観に行く約束をする。が……

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

金色の恋と愛とが降ってくる
鳩かなこ
BL
もう18歳になるオメガなのに、鶯原あゆたはまだ発情期の来ていない。
引き取られた富豪のアルファ家系の梅渓家で
オメガらしくないあゆたは厄介者扱いされている。
二学期の初めのある日、委員長を務める美化委員会に
転校生だというアルファの一年生・八月一日宮が参加してくれることに。
初のアルファの後輩は初日に遅刻。
やっと顔を出した八月一日宮と出会い頭にぶつかって、あゆたは足に怪我をしてしまう。
転校してきた訳アリ? 一年生のアルファ×幸薄い自覚のない未成熟のオメガのマイペース初恋物語。
オメガバースの世界観ですが、オメガへの差別が社会からなくなりつつある現代が舞台です。
途中主人公がちょっと不憫です。
性描写のあるお話にはタイトルに「*」がついてます。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる