3 / 4
わからないことだらけでできている
しおりを挟む
声は、私が1つのタスクをこなすと、また新しいタスクを与えた。
それは確かに後回しにするよりも、今やっておいた方が後々楽になるものが多い。
「皿洗え」だとか、「それ拾って捨てろ」みたいな後からすると面倒臭いが加速しそうなもの。
そして時折、怒ってくる。
「やれって言ってんだろ」
うわ、ヤンキーだ。とかも思ったりした。
だけどこれをすることで真人間になれるのなら、いう通りにしてみようではないか。
ところで、こんな話を聞いたことがある。
スピリチュアルな世界に傾倒していたわけではないが、仕事柄色んな方に会う。その中でやっぱり中には、「本当に人間ですか?」と聞きたくなるような方がいる。まぁ、シンプルに言うとぶっ飛んでる。
恐らく、お堅い職業についていると思われる身なりの綺麗な紳士。話し方も仕草も丁寧なのだが、どこか無機質というか、何かが違うのだ。
雑談している中で、私の中に違和感が生まれる。そしてつい笑いながら「宇宙人みたいですね。」と話すとにこやかな紳士がスンッと真顔になり、またにこりと「よく言われます。」と答える。
話を進めていく中で、彼の中で心を許したのかはわからないが語ってくれた話がある。
「人類の中には、やはりチャネリングができて、上と交流できる人がいます。しかし、初めは特殊な力だと思うけど、その力を利用すると、段々向こうに悪用されるんですよ。怖いですよね。」
要約するとこんな感じ。彼の言う上とかが何を示しているかはよくわからなかったけど、そういう目に見えない世界の話に抵抗のない私は、妙に納得できるものがあった。
信じる信じないはともかくとして。
なので、声が聞こえた時にそんな可能性もよぎったのだ。
だけど、親切すぎやしないかと本当によぎっただけだった。
この声が段々と大きくなっていけば、もしかしたら、、、わからないけど。
声に従うことで私には今までよりも時間が生まれた。むしろ、今までがどんなに時間の垂れ流しかを気付かされた気がする。
そして真人間になりたい私は、色んな人の時間割を見てみようとネットや本を読み漁った。
お手本にしたいような人はいなかった。
まず、そういうどこかに載せれるような人というのは綺麗に時間を使っていて、何よりも自分に時間をほぼ使っていない。
『子どもを幼稚園に送り届けるため〇〇時に起床・ご飯』だとか、『パートナーと有意義に時間を過ごすため〇〇」とか該当しない私には全くもって無駄な知識でしかなかった。
実際誰かの家に泊まりに行ったこともある。だけどアテにならない。何故なら、普段通りじゃないからだ。私というイレギュラーな存在がいる。
私も、やはり多少は猫を被る。いつもよりも早く起きる。そして泊まった方にもイレギュラーが発生する、おもてなしをしようとしてくれるからだ。
その気持ちはとても嬉しい。そして、その環境下から得た知識もあった。だけど時間割は、そこではできない。
なぜなら「特別な日」だから。
そこで、知人に聞いてみることにした。
「休みの日は、何時に起きる?」と聞いたら「うーん、ちょっと遅いよ?朝の8時少し前かなぁ?」
目玉が飛び出そうなくらい驚いた。
私にとってそれは遅いとは言わない。
「えっ?!普段は何時に起きてる?」
「普段は6時前だよ?だから休みの日は少し寝坊する。」
「それよりもっと寝たいとはならないの?」
「あんまり寝すぎると、体調崩しちゃうんだよねぇ。」
驚きの連続だった。よく寝る私からすると、一旦眠りの世界に羽ばたいてしまえば起きるのは地獄のように感じる。
できればずーっと天国にいたい。
まず、起きて何をするのだ。
「朝ごはん、食べる。」
そのあと、どうするんです?と聞いたら「ゴロゴロする。」と返ってきた。恐る恐る、もし眠くなったら?と聞いてみた。「そしたら寝る。」じゃあずっと寝てればよくない?!?
どうやら、真人間は用事がなくても起きるらしい。
真人間ステップとしては、ここは攻略しておかないと、と時間割よりもさらに緻密に起床するということについて深掘りしてみることとなる。
そして気付いた!
お泊まりの日は私にとっては「特別な日」だが、もしかしたら普通の生活している人からすれば「普段通りの中でイレギュラーな存在がいるだけの日」だったのかもしれない、と。
どれだけ寝ていたいのか、と落胆したのを覚えている。
それは確かに後回しにするよりも、今やっておいた方が後々楽になるものが多い。
「皿洗え」だとか、「それ拾って捨てろ」みたいな後からすると面倒臭いが加速しそうなもの。
そして時折、怒ってくる。
「やれって言ってんだろ」
うわ、ヤンキーだ。とかも思ったりした。
だけどこれをすることで真人間になれるのなら、いう通りにしてみようではないか。
ところで、こんな話を聞いたことがある。
スピリチュアルな世界に傾倒していたわけではないが、仕事柄色んな方に会う。その中でやっぱり中には、「本当に人間ですか?」と聞きたくなるような方がいる。まぁ、シンプルに言うとぶっ飛んでる。
恐らく、お堅い職業についていると思われる身なりの綺麗な紳士。話し方も仕草も丁寧なのだが、どこか無機質というか、何かが違うのだ。
雑談している中で、私の中に違和感が生まれる。そしてつい笑いながら「宇宙人みたいですね。」と話すとにこやかな紳士がスンッと真顔になり、またにこりと「よく言われます。」と答える。
話を進めていく中で、彼の中で心を許したのかはわからないが語ってくれた話がある。
「人類の中には、やはりチャネリングができて、上と交流できる人がいます。しかし、初めは特殊な力だと思うけど、その力を利用すると、段々向こうに悪用されるんですよ。怖いですよね。」
要約するとこんな感じ。彼の言う上とかが何を示しているかはよくわからなかったけど、そういう目に見えない世界の話に抵抗のない私は、妙に納得できるものがあった。
信じる信じないはともかくとして。
なので、声が聞こえた時にそんな可能性もよぎったのだ。
だけど、親切すぎやしないかと本当によぎっただけだった。
この声が段々と大きくなっていけば、もしかしたら、、、わからないけど。
声に従うことで私には今までよりも時間が生まれた。むしろ、今までがどんなに時間の垂れ流しかを気付かされた気がする。
そして真人間になりたい私は、色んな人の時間割を見てみようとネットや本を読み漁った。
お手本にしたいような人はいなかった。
まず、そういうどこかに載せれるような人というのは綺麗に時間を使っていて、何よりも自分に時間をほぼ使っていない。
『子どもを幼稚園に送り届けるため〇〇時に起床・ご飯』だとか、『パートナーと有意義に時間を過ごすため〇〇」とか該当しない私には全くもって無駄な知識でしかなかった。
実際誰かの家に泊まりに行ったこともある。だけどアテにならない。何故なら、普段通りじゃないからだ。私というイレギュラーな存在がいる。
私も、やはり多少は猫を被る。いつもよりも早く起きる。そして泊まった方にもイレギュラーが発生する、おもてなしをしようとしてくれるからだ。
その気持ちはとても嬉しい。そして、その環境下から得た知識もあった。だけど時間割は、そこではできない。
なぜなら「特別な日」だから。
そこで、知人に聞いてみることにした。
「休みの日は、何時に起きる?」と聞いたら「うーん、ちょっと遅いよ?朝の8時少し前かなぁ?」
目玉が飛び出そうなくらい驚いた。
私にとってそれは遅いとは言わない。
「えっ?!普段は何時に起きてる?」
「普段は6時前だよ?だから休みの日は少し寝坊する。」
「それよりもっと寝たいとはならないの?」
「あんまり寝すぎると、体調崩しちゃうんだよねぇ。」
驚きの連続だった。よく寝る私からすると、一旦眠りの世界に羽ばたいてしまえば起きるのは地獄のように感じる。
できればずーっと天国にいたい。
まず、起きて何をするのだ。
「朝ごはん、食べる。」
そのあと、どうするんです?と聞いたら「ゴロゴロする。」と返ってきた。恐る恐る、もし眠くなったら?と聞いてみた。「そしたら寝る。」じゃあずっと寝てればよくない?!?
どうやら、真人間は用事がなくても起きるらしい。
真人間ステップとしては、ここは攻略しておかないと、と時間割よりもさらに緻密に起床するということについて深掘りしてみることとなる。
そして気付いた!
お泊まりの日は私にとっては「特別な日」だが、もしかしたら普通の生活している人からすれば「普段通りの中でイレギュラーな存在がいるだけの日」だったのかもしれない、と。
どれだけ寝ていたいのか、と落胆したのを覚えている。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
フィリピン放浪記
kenta452002
エッセイ・ノンフィクション
フィリピン南洋のスラム。ジェネラルサントスで裸にひん剥かれた私の放浪の始まりです。フィリピン各地を巡りながら現地の人々とふれ合います。時には襲われ時には癒され・・・数々の試練や淡い思い出の成れの果てにホームレス生活が待ち受けています。
作中の挿絵イラストはオリジナルです。描きました。ただ画像の挿絵はお借りしたモノが殆(ほとん)どです。場面のイメージにマッチするよう選びました。
「小説家になろう」「ポケクリ」等のサイトで同作を掲載しております。
アルファポリスの収益が1円なんだが?10日かけて10時間、3万字書いて1円。あまりにも悲しいので呟いてみた。
節約戦隊タメルンジャー!
エッセイ・ノンフィクション
10時間くらいかけて書いた作品『十五年で四千万貯金したので家を買ってみた。ドケチ主婦が誰でもできる節約技と安く家を買う方法を熱く語ってみる。』の収益が1円で泣けてきたので呟いてみました。「ツイッターかよ?」というくらい短い作品です。
100000累計pt突破!アルファポリスの収益 確定スコア 見込みスコアについて
ちゃぼ茶
エッセイ・ノンフィクション
皆様が気になる(ちゃぼ茶も)収益や確定スコア、見込みスコアについてわかる範囲、推測や経験談も含めて記してみました。参考になれればと思います。
時間のない時のおススメ時短レシピ10選!! (秋バージョン)
ログ
エッセイ・ノンフィクション
秋の深まるこの時期、紅葉が美しく色づき始める中、家での食事も季節の変わり目を感じさせてくれるものにしたい。
そんな思いを叶えるための、手軽で美味しいレシピ集をご紹介します。
この本には、秋の味覚を最大限に活かした、短時間で作れるレシピが詰まっています。
栗やさつまいも、きのこや秋魚など、旬の食材をフル活用したメニューが満載。
忙しい日々の中でも、短時間で美味しい料理を楽しむことができます。
初心者の方でも簡単に取り組めるレシピから、少し手の込んだものまで幅広く掲載。
秋の夜長を、美味しい料理とともに楽しんでください。
コラムの轍
藤瀬 慶久
エッセイ・ノンフィクション
『近江の轍シリーズ』を読んでいただいてありがとうございます
このコラムでは、本編やサイドストーリーで書くのにちょっと合わないかなと思ってはしょった時代背景的な事柄や質問頂いたことへの回答
あるいはネタバレなどなど筆者藤瀬が書きたいことを書きたいときに書きたいだけ書いていくというわがまま企画です
※『小説家になろう』『カクヨム』『アルファポリス』で掲載してます
イタリア料理の真髄: トップ7レシピで感じる豊かさ
ログ
エッセイ・ノンフィクション
この本は、イタリア料理の魅力を深く掘り下げる一冊です。伝統的なレシピから現代的なアレンジまで、イタリア各地の豊かな食文化を幅広く紹介しています。ピザやパスタ、リゾットといった定番料理から、地域ごとの特色あるデザートやカクテルに至るまで、イタリアの食の多様性が詳細に説明されています。また、イタリア料理の歴史的背景や食材に対するイタリア人の情熱も感じられる内容となっており、読むことでイタリアの食文化への理解が深まります。イタリア料理の伝統的な魅力と革新的なアイデアのバランスに焦点を当て、料理のレシピだけでなく、食材選びや調理法のコツも紹介しています。イタリア料理の基礎から応用までを網羅したこの本は、イタリア料理初心者から熟練の料理愛好家まで、幅広い読者におすすめです。
【アルファポリスで稼ぐ】新社会人が1年間で会社を辞めるために収益UPを目指してみた。
紫蘭
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスでの収益報告、どうやったら収益を上げられるのかの試行錯誤を日々アップします。
アルファポリスのインセンティブの仕組み。
ど素人がどの程度のポイントを貰えるのか。
どの新人賞に応募すればいいのか、各新人賞の詳細と傾向。
実際に新人賞に応募していくまでの過程。
春から新社会人。それなりに希望を持って入社式に向かったはずなのに、そうそうに向いてないことを自覚しました。学生時代から書くことが好きだったこともあり、いつでも仕事を辞められるように、まずはインセンティブのあるアルファポリスで小説とエッセイの投稿を始めて見ました。(そんなに甘いわけが無い)
【完結】初めてアルファポリスのHOTランキング1位になって起きた事
天田れおぽん
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスのHOTランキング一位になった記念のエッセイです。
なかなか経験できないことだろうし、初めてのことなので新鮮な気持ちを書き残しておこうと思って投稿します。
「イケオジ辺境伯に嫁げた私の素敵な婚約破棄」がHOTランキング一位になった2022/12/16の前日からの気持ちをつらつらと書き残してみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる