本当の聖女は私です〜偽物聖女の結婚式のどさくさに紛れて逃げようと思います〜

桜町琴音

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捜査

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♦︎♦︎♦︎
「アーサー様、お父様はそんなことをしていません。お姉様とあの人が私たちを嵌めるためにしたに違いありません。」

「マーガレット、君のことは信じたいけど友好国の時期王がそう言っている以上調べないって手はない。もし、これが原因で亀裂が入り戦が起きたら多分我が国は滅ぼされるだろう。」

「……嘘ですよね。」

「……っ、すまない。」

嘘でしょう。
お姉様が逃げたのはそんなに強い国だったの。

「でも、マーガレットの聖力があれば少しは対抗出来ると思う。戦には参加させないから心配しないで。」

馬車に揺られてその後私たちは無言で馬車に揺られて実家に向かった。

「マーガレットよ、おかえり。アーサー殿下もようこそいらしゃいました。今日はどのような要件で。」

お父様はニコニコ笑って私たちを出迎えた。

アーサー様は俯いて、護衛の兵たちに命令をした。

「この屋敷全体を調べよっ!」

「「「はっ!!」」」

一斉に兵が散り散りになり屋敷全体を探し始めた。

「アーサー様はいったいこれは……」

「すまない。大人しくしててもらう。」

お父様は青ざめた様子でアーサー様に問いつい詰めていたが、近くにいた護衛の兵に取り押さえられられた。
近くにいた、メイドや使用人達も一緒に取り押さえられた。

「アーサー様少しこちらに……」

「ああ。すぐそっちへ向かう。」

兵に呼ばれたアーサー様はかつてお姉様が住んでいた小屋へ向かった。

「ダメじゃっ!マーガレットすぐに後を追うんだ。」

さらに青ざめたお父様が叫んだ。

「無理よ。お姉様と向こうの時期王様から言われているのよ。これで私たちは多分終わりよ。アハハハハっ! うっ……」

私は力無くその場に座り込んで泣き込んだ。


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