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第3話 ちょ!ちょ!股間に!股間に!

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 適当に歩いたら、適当な川に着いた。
「さ~、川に到着したぞ!どうやって魚釣ろうかな~?」
 と健一は言いながら、瑠依の顔を見た。

(ん?まさか…)

「瑠依には釣り竿になってもらうかな~」
 健一は瑠依を捕まえようとする。

「やめて~、絶対嫌だ!それって虐待だし!パワハラ、モラハラ、キメハラ、マタハラ、セクハラで訴えてやる!きゃ~!」
 瑠依はパニックになって逃げ回った。

「なあに、ちょっとだけだ。ちょっとだけ。天井のシミを数えてるうちに終わるから…ふふ」

(何意味不明な事言ってるのよ!!)
「無理~!」

 すぐに健一に捕まってしまう。
「くそ親父!変なとこ触るな!妊娠するって!」

「杖が妊娠する訳ないだろ!」
 と言いながら、釣りの準備する。

「母さん。釣り針ないから、髪飾りちょうだい。釣り針にするから。糸は干し草を巻いて使うから」
 そう言うと器用に瑠依の杖に干し草を巻きだした。

「いいわよ。瑠依、ちょっとの間だから、我慢してね、、、ウフッ」

(人の事だと思って!)
 瑠依は、杖にした唯の事を恨んだ。

「餌は虫でいいかな…よし出来たぞ!さ~、たくさん釣るぞ!」
 健一はそう言うと、針を川に投げ入れた。

「うわっ!くっさ!!ちょっ!ちょっ!」
 瑠依の顔がちょうど健一の股間に当たりこすられる。

「来たー!これはでかいぞ!!」
 健一は興奮し、必死に杖を上げたり下げたりして、魚を釣り上げようとしている。

 その度に、瑠依の顔が健一の股間を上下にこすっている。
「ちょ!待って!!待って!!うわっ!ププッ!!何でくそ親父の股間に顔うずめなきゃならないのよ~~!!オエエッー」
 瑠依は吐きそうになった。



 魚は4匹釣れて、干し草が切れたので釣りは終了した。

「さて、また干し草集めて…瑠依、火を点けてくれ」
 健一は、魚を焼く準備をした。

「キャンプみたいね。楽しいわ~」
 絵里は、喜んでいる。

(人の事だと思って!この馬鹿夫婦!)
 と思いながら、瑠依は干し草に顔を近付けた。

「えいっ!」
「チョロ…チョロ…チョロ」
 瑠依は、口から火をだす。

 干し草が燃えだした。

 しばらくすると魚は焼け三人は魚を食べる。
 辺りは暗くなり、寒くなってきた。

「暗くなってきたら、少し寒くなってきたわね~」
 絵里は、ブルッと震えた。

「火が消えそうだな~、そうだ!瑠依の杖を少し折って火にくべるか!」
 と言いながら、健一が瑠依の杖を掴もうとした。

「ぎゃー!人殺しー!!お巡りさん、助けてー!!」
 と、一目散に逃げた。

「冗談に決まってるだろ、なあ母さん?」

「ねぇ、瑠依にそんな事する訳ないじゃない、、、ウフッ」

 瑠依は逃げるのに必死で、そんな言葉も届くはずはなかった。
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