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第2話 どこ触ってるの!?そこはXXXよ!

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「勇治探すって、どこに行って探すの?」
 瑠依は父に聞いた。

「とりあえず村でも探そう」

「お父さん、晩御飯はどうしましょう?」
 絵里が健一に聞いた。

「そうだな~、何か食べ物でも落ちてないかな?」
 健一が道端で探し始める。

 すると魔物が道端から現れた。

 瑠依のステータス画面に
【ゴブリンが出現】と表示される。
「お父さん!ゴブリンだって!早くやっつけてよ!」
 瑠依が父を急かしている。

「とおっ!」
 健一はゴブリンに飛び蹴りした。
 ゴブリンはヒョイと避ける。

「おっとっと!」

 その後から、ゴブリンはこん棒で健一の頭を叩いた。
「バコッ!」
 健一失神する。

「こらおやじー!やられるの早いよ!」
 瑠依はそう言うと、杖の先でゴブリンの頭に突っ込んだ。
「ぐちゃ!!」
 するとゴブリンの頭が飛び散った。

 また音楽が鳴る。

(ワクワク)
【レベル2にアップ!】
(ワクワク)
【仲間にしますか?】


(ん?)
 振り返ると頭がないゴブリンが立っている。

「ぎゃー!!無理!!無理!!」
「キャンセル!キャンセル!」

 するとゴブリンは倒れた。

「あ~、びっくりだから…」
 と言いながら、ふと母を見るとゴブリンを引っ張ってきた。

「ぎゃー!何やってるの!?お母さん!!」

「晩御飯のおかずに…ウフッ」

「食べれないし、食べたくないから!!」
(このくそばばぁ~!)
 瑠依は顔を真っ赤にして怒っている。

「そう?残念ね~ぶつぶつぶつぶつ…」
 絵里は、独り言を言いながらゴブリンが倒れた場所に戻した。

 健一がムクッと起きた。
「あー、いててて」

「お父さん、弱すぎ。何か武器持ってた方がいいんじゃない?」
 瑠依がそう言うと、健一は瑠依を持った。

「はっ?何やってんの?」
「ちょっとどこ触ってるのさ?」

「杖だけど」
 父は真面目に答えた。

「私以外でぇー!」

「武器か~、そうだ!」
 と言いながら、ズボンのベルトを取った。
「これを武器にしよう」

「お父さん、さすが~」
 絵里は、手を叩いて喜んでいる。

「まあ、いいわ。とりあえず食糧探そうよ」
 瑠依がそう言うと
「川を探して、魚を取ろうか」
 と健一が答えた。

「それじゃ、川を目指しましょ」
 絵里が先頭に立って歩きだす。
 その後から健一が付いて行くが、だんだんスボンがずり落ちていったのだった。
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