【絶対、現世に帰るんだから!!】家族みんなで異世界転生したら、父と母が武器になったけど、現世に帰ったら人間に戻れるの?女神様!?(第1部)

鳩時計

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第3章 ディオーネとの出会い

第15話 討伐依頼

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 エクシリア達は、ディオーネ達と合流した。

「あなたたち、無事だったのね!?」
 ディオーネはエリーゼ達に声をかけた。
「勇治様に助けてもらいました」
 エリーゼが答えた。

「ラインハルト様は?」
 今度はカノンがディオーネに尋ねた。
「ソフィ様と一緒に王宮に戻ったわ…シャルル19世に報告しに行くって言ってたわよ。エリーゼとカノンは、一旦屋敷に戻った方がいいわ。町の方にも魔物が襲ってきた話は伝わってるから、侯爵家、伯爵家で心配しているだろうし」

「はい」
 二人で返事した。

 ディオーネは
「エクシリアと勇治、二人を屋敷まで警護してあげて」
 とエクシリアと勇治を見ながら言った。

「えー!?」
 勇治とカノンが同時に言った。

「私と瑠依も、シャルル19世にお会いして今後の事を話しなければならないから…勇治、頼むわよ」
 ディオーネは言いながら、瑠依、リクと一緒に王宮に向かった。

 瑠依はまた戻ってきて
「クウもおいで!」
 と、勇治の近くで飛んでいたワイバーンに声をかけて一緒に連れて行った。

 エクシリアは
「宮廷に停めてある馬車に乗って町に向かいましょう」
 と言って歩きだした。
 勇治は
「何で俺がこいつの…」
 とぶつぶつ言いながら歩いている。
 カノンも
「何でこいつも一緒なのよ…」
 とぶつぶつ文句を言いながら歩いている。
 4人は馬車に向かった。


 一方王宮では

「魔物の征伐、ご苦労であった。ソフィ、ラインハルト」
 ここは王室の間。シャルル19世は二人を労った。

「それにしても、ルシアンとバーデンは魔物が襲来してきたというのに、何故応戦せぬのじゃ…情けない…ラインハルトよ、そなたに頼みがあるのじゃ」

「何でしょう?父上」

「隣国の女王ミレーユから先ほど救援を頼まれたのじゃ…隣国でも魔物の活動が活発化しておるようじゃ。それでそなたに…」

「分かりました、父上。デューク、クリスタリア、ディランに声をかけ集まり次第サーガレスト国に向かいます」

「うむ、すまぬの…女王ミレーユもラインハルトにと言っておっての。疲れている所悪いがそうしてくれ。ソフィはディオーネ達と共にこの国の防衛に尽力して欲しい」

「分かりました、父上。それでは失礼します」
 ソフィはそう言うと、ラインハルトと共に退室した。

「ラインハルト、隣国の邪神は…」
 ソフィは歩きながら、ラインハルトに話した。

「ええ…わかっております。無理はしません。パーティーのメンバーに声をかけてきますので、これで失礼します」
 ラインハルトは、そう答えた。

「気をつけてね…」
 ソフィは不安にかられていた。
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