26 / 81
第3章 ディオーネとの出会い
第10話 エゾシリア王国守備隊部隊長 エクシリア
しおりを挟む
ディオーネ達は、エクシリアの部屋の前に着いた。
「エクシリア~、入るわよ~」
そういうとディオーネは、扉を開けて部屋に入った。
上半身裸のエクシリアが鏡に向かって立っていた。
「ディ、ディオーネ様!?」
そういうとエクシリアは手元に置いていた衣服で胸を隠した。
瑠依はエクシリアの肩にあった傷痕が目に入った。
「いいもの見ました」
勇治は合掌しながらお辞儀している。
「エクシリア、宮廷の付近でグールが出現してエリーゼとカノンが襲われたわ!」
ディオーネは、エクシリアの裸など目もくれずエクシリアの近くまで寄った。
「えっ!?エリーゼとカノンが…」
エクシリアは顔が真っ青になっている。
「執事はやられたけど、エリーゼとカノンは私達が助けたわよ。今、私の部屋で休んでもらっているわ」
「あ~、良かった~」
そう言いながら、エクシリアは両手で顔を覆った。
「今まで魔物が近くまで、やってくる事がなったのに…嫌な予感がするのよ。エクシリア」
「そうですね、ディオーネ様。何かの前兆かもしれないですね…」
そう言いながら、エクシリアは服を着た。
「後でエリーゼとカノンに会ってあげて。それと、この少年を訓練…いや特訓させて欲しいの」
ディオーネはそう言って、今までの2人の事を話した。
「瑠依、エリーゼとカノンを助けてくれてありがとう…あの2人は私よりかなり年下だけど、身寄りのいない私にとってあの2人は大事な仲間であり、友人であり、家族なの…。本当にありがとう」
そういうとエクシリアは頭を下げた。
「いえいえ!私は何も。助けてくれたのはケルベロスです」
瑠依は、横に座っているリクを抱き上げた。
「ケルベロス?ケルベロスってあのケルベロス?どう見ても普通の犬しか…」
エクシリアは、リクをマジマジと見ている。
「エクシリア、本当よ。瑠依が召喚する事でケルベロスに変化するのよ」
ディオーネもそう言いながらリクを見た。
「召喚士!?召喚士なんてこの国にいないのに。瑠依、あなたほんと凄いわね~」
エクシリアは瑠依を見ながら、感心している。
「召喚士は隣の国、サーガレスト女王国にしかいないと言われているの。そりゃあ、召喚士の呪文なんてこの国では誰もわからないもの。ましてや、瑠依は無詠唱で召喚出来るのは本当に凄い事よ」
ディオーネが珍しく熱く語ってる。
「お姉ちゃんのおかげですからー」
と、瑠依は少し照れながら言った。
「それで私に特訓してって、勇治はどのくらい強いの?」
エクシリアは勇治を見ながら言った。
「剣士補佐の付き人のマネージャーの助手の秘書です」
何故か瑠依が答えた。
「瑠依ねぇ、違うから…」
勇治は肩を落とした。
エクシリアは一抹の不安を覚えるのであった。
「エクシリア~、入るわよ~」
そういうとディオーネは、扉を開けて部屋に入った。
上半身裸のエクシリアが鏡に向かって立っていた。
「ディ、ディオーネ様!?」
そういうとエクシリアは手元に置いていた衣服で胸を隠した。
瑠依はエクシリアの肩にあった傷痕が目に入った。
「いいもの見ました」
勇治は合掌しながらお辞儀している。
「エクシリア、宮廷の付近でグールが出現してエリーゼとカノンが襲われたわ!」
ディオーネは、エクシリアの裸など目もくれずエクシリアの近くまで寄った。
「えっ!?エリーゼとカノンが…」
エクシリアは顔が真っ青になっている。
「執事はやられたけど、エリーゼとカノンは私達が助けたわよ。今、私の部屋で休んでもらっているわ」
「あ~、良かった~」
そう言いながら、エクシリアは両手で顔を覆った。
「今まで魔物が近くまで、やってくる事がなったのに…嫌な予感がするのよ。エクシリア」
「そうですね、ディオーネ様。何かの前兆かもしれないですね…」
そう言いながら、エクシリアは服を着た。
「後でエリーゼとカノンに会ってあげて。それと、この少年を訓練…いや特訓させて欲しいの」
ディオーネはそう言って、今までの2人の事を話した。
「瑠依、エリーゼとカノンを助けてくれてありがとう…あの2人は私よりかなり年下だけど、身寄りのいない私にとってあの2人は大事な仲間であり、友人であり、家族なの…。本当にありがとう」
そういうとエクシリアは頭を下げた。
「いえいえ!私は何も。助けてくれたのはケルベロスです」
瑠依は、横に座っているリクを抱き上げた。
「ケルベロス?ケルベロスってあのケルベロス?どう見ても普通の犬しか…」
エクシリアは、リクをマジマジと見ている。
「エクシリア、本当よ。瑠依が召喚する事でケルベロスに変化するのよ」
ディオーネもそう言いながらリクを見た。
「召喚士!?召喚士なんてこの国にいないのに。瑠依、あなたほんと凄いわね~」
エクシリアは瑠依を見ながら、感心している。
「召喚士は隣の国、サーガレスト女王国にしかいないと言われているの。そりゃあ、召喚士の呪文なんてこの国では誰もわからないもの。ましてや、瑠依は無詠唱で召喚出来るのは本当に凄い事よ」
ディオーネが珍しく熱く語ってる。
「お姉ちゃんのおかげですからー」
と、瑠依は少し照れながら言った。
「それで私に特訓してって、勇治はどのくらい強いの?」
エクシリアは勇治を見ながら言った。
「剣士補佐の付き人のマネージャーの助手の秘書です」
何故か瑠依が答えた。
「瑠依ねぇ、違うから…」
勇治は肩を落とした。
エクシリアは一抹の不安を覚えるのであった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】令嬢は愛されたかった・冬
ここ
ファンタジー
伯爵令嬢ファリナは、実母の出自から、
家族に疎んじられていた。
誰からも愛されたことのない人生。
けれど、ファリナは魔法使いの適正があった。
使い魔とともに、魔法使いに弟子入りする。そこで待っていたのはこれまでとはまったく別世界で。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
ワールド・カスタマイズ・クリエーター
ヘロー天気
ファンタジー
不思議な声によって異世界に喚ばれた悠介は、その世界で邪神と呼ばれる存在だった?
歴史の停滞を打ち破り、世界に循環を促す存在として喚ばれた若者の魂は、新たな時代への潮流となる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】令嬢は愛されたかった・春
ここ
ファンタジー
魔法使いのアビゼル・クォーツの弟子になったファリナ。修業は厳しいものだったけれど、魔法を使う楽しさを感じるようになった。
まだ10歳のファリナにはわからないけれど、アビゼルはとても女性にモテるらしい。師匠と弟子はいったいどうなっていくのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
黒いモヤの見える【癒し手】
ロシキ
ファンタジー
平民のアリアは、いつからか黒いモヤモヤが見えるようになっていた。
その黒いモヤモヤは疲れていたり、怪我をしていたら出ているものだと理解していた。
しかし、黒いモヤモヤが初めて人以外から出ているのを見て、無意識に動いてしまったせいで、アリアは辺境伯家の長男であるエクスに魔法使いとして才能を見出された。
※
別視点(〜)=主人公以外の視点で進行
20話までは1日2話(13時50分と19時30分)投稿、21話以降は1日1話(19時30分)投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる