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第3章 ディオーネとの出会い
第8話 鍛冶屋トーマス
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「ディオーネ様、俺、剣士の鎧を着たいんですけど」
ここは宮廷の中庭。
瑠依の特訓の為にやってきた。
勇治は、ディオーネにおもむろに聞いた。
「瑠依より背が低いから、この宮廷にあるものでは合わないと思うわ…今日から特訓と思っていたけど、先に作りに行きましょうか」
「やり~!」
勇治は跳び跳ねて喜んでいる。
「ディオーネ様、作りに行くってどこに行くんですか?」
瑠依はディオーネに聞いた。
「町の鍛冶屋に行くわ。そうと決まったら行くわよ」
「クウは?」
瑠依はクウを見ながら聞いた。
「これだけ小さかったら、誰もワイバーンだって思わないから、連れてきても構わないわ」
ディオーネ達は王都の町に向かった。
ディオーネ達は、町の一角にある鍛冶屋に着いた。
鍛冶屋の看板にトーマスと書いてある。
(あれ?もしかして、ここって…)
瑠依は思い出した。
「いらっしゃ…あっ!ディオーネ様、お久しぶりでございます」
中に居た小太りの中年が頭を下げた。
「どう?元気にしてた?景気はどう?」
ディオーネが店主に声をかけた。
「ぼちぼちですねー、それより今日はどの様なご用件で?」
「この少年の鎧を作ってもらいたいのよ」
「この二人は、転生者ですね…格好を見れば分かります。ディオーネ様の頼みとあらばお任せを」
そう言いながら二人を見た。
「こちらの美しいお嬢様の分はよろしいんで?」
「美しいだなんて、、、」
瑠依はまんざらでもなさそう。
「この子は、この格好でいいみたい。魔術師補佐兼召喚士補佐だから、このままでもいいかなって」
ディオーネは瑠依のブレザーを見ながら言った。
「了解しやした。完成したら知らせますので、数日お待ちください」
そういうと勇治の寸法を計りだす
ひと通り終わり、ディオーネ達は店を出た。
「ディオーネ様、先ほどの店主の方言、前世で聞いた事あるんですが…」
瑠依が聞いてきた。
「トーマスも、転生者なのよ」
「ディオーネ様が転生させたのですか?」
瑠依は驚いた。
「バーデンが転生させたみたいね…」
「あの宰相が……他の人達も転生させる力があるのですか?」
瑠依がさらに突っ込んで聞いた。
「いるわけないわ…転生術を使える者はこの国では、私とバーデンぐらいしかいないもの…転生させるのにエネルギーが必要なのは知ってるわよね?そのエネルギーは魂…邪神を倒して魂を解放してエネルギーを得る…もしくはこの世界の人間を殺して、その魂でエネルギーを得るしかないのよ…唯とたけるはこの国で犯罪を犯した死刑執行人の魂を使って転生させたの。だから、バーデンは誰かを殺してトーマスを転生させたみたいね。しかし、転生させたけどトーマスは力がなかった。そして宮廷から追放されたのよ。バーデンに人間を殺した事を問い詰めたけど、知らないの一点張りだったわよ」
ディオーネはセキを切ったように話した。
「トーマスさん以外にも、転生者はいるのですか?」
「ええ、いるわ…」
ディオーネは怒りを抑えているようであった。
瑠依は、この世界の裏側を少し知ったような気がした。
ここは宮廷の中庭。
瑠依の特訓の為にやってきた。
勇治は、ディオーネにおもむろに聞いた。
「瑠依より背が低いから、この宮廷にあるものでは合わないと思うわ…今日から特訓と思っていたけど、先に作りに行きましょうか」
「やり~!」
勇治は跳び跳ねて喜んでいる。
「ディオーネ様、作りに行くってどこに行くんですか?」
瑠依はディオーネに聞いた。
「町の鍛冶屋に行くわ。そうと決まったら行くわよ」
「クウは?」
瑠依はクウを見ながら聞いた。
「これだけ小さかったら、誰もワイバーンだって思わないから、連れてきても構わないわ」
ディオーネ達は王都の町に向かった。
ディオーネ達は、町の一角にある鍛冶屋に着いた。
鍛冶屋の看板にトーマスと書いてある。
(あれ?もしかして、ここって…)
瑠依は思い出した。
「いらっしゃ…あっ!ディオーネ様、お久しぶりでございます」
中に居た小太りの中年が頭を下げた。
「どう?元気にしてた?景気はどう?」
ディオーネが店主に声をかけた。
「ぼちぼちですねー、それより今日はどの様なご用件で?」
「この少年の鎧を作ってもらいたいのよ」
「この二人は、転生者ですね…格好を見れば分かります。ディオーネ様の頼みとあらばお任せを」
そう言いながら二人を見た。
「こちらの美しいお嬢様の分はよろしいんで?」
「美しいだなんて、、、」
瑠依はまんざらでもなさそう。
「この子は、この格好でいいみたい。魔術師補佐兼召喚士補佐だから、このままでもいいかなって」
ディオーネは瑠依のブレザーを見ながら言った。
「了解しやした。完成したら知らせますので、数日お待ちください」
そういうと勇治の寸法を計りだす
ひと通り終わり、ディオーネ達は店を出た。
「ディオーネ様、先ほどの店主の方言、前世で聞いた事あるんですが…」
瑠依が聞いてきた。
「トーマスも、転生者なのよ」
「ディオーネ様が転生させたのですか?」
瑠依は驚いた。
「バーデンが転生させたみたいね…」
「あの宰相が……他の人達も転生させる力があるのですか?」
瑠依がさらに突っ込んで聞いた。
「いるわけないわ…転生術を使える者はこの国では、私とバーデンぐらいしかいないもの…転生させるのにエネルギーが必要なのは知ってるわよね?そのエネルギーは魂…邪神を倒して魂を解放してエネルギーを得る…もしくはこの世界の人間を殺して、その魂でエネルギーを得るしかないのよ…唯とたけるはこの国で犯罪を犯した死刑執行人の魂を使って転生させたの。だから、バーデンは誰かを殺してトーマスを転生させたみたいね。しかし、転生させたけどトーマスは力がなかった。そして宮廷から追放されたのよ。バーデンに人間を殺した事を問い詰めたけど、知らないの一点張りだったわよ」
ディオーネはセキを切ったように話した。
「トーマスさん以外にも、転生者はいるのですか?」
「ええ、いるわ…」
ディオーネは怒りを抑えているようであった。
瑠依は、この世界の裏側を少し知ったような気がした。
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