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第35話 どうしてもギルド登録したい
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「そうだわ、伯母さま。私、一度マグリナに戻ってきますわ。そして、向こうでドレスを作らせます。こちらのドレスメーカーは今頃予約で一杯でしょうし」
「そ、そうかしら?」
「だって、伯母さま、私、マグリナに住むのですもの」
私は言った。
「シンデレラパーティーとやらには出ますけど(なに?このネーミング)その後は、マグリナに戻ります」
それを聞くとセバスがそわそわし始めた。
「お嬢様、お話中申し訳ございませんが、よろしいでしょうか?」
セバスが会話に割り込んだ。
伯母がフンフンとうなずいた。しゃべっていいという合図だろう。
「この間のパーティーの際、お嬢様が、凛として出席なさったおかげで、バーバラ夫人たちがロビア家に居座っている言い訳が通用しなくなりました」
私が異常者だから代わりを務めているという言い訳ね。
「とんでもない言い訳ですよ。お嬢様は冷静に立ってらっしゃっただけなのに、エミリがお嬢様につかみかかって」
令嬢のすることではない。エミリの方がよっぽど異常者だ。
「お嬢様の髪を解いたせいで、肩に広がった髪が溶かした黄金が煌めくようだとか、すばらしい美人だ、さすが元王太子妃候補だっただけあるとか、匂い立つような気品だとか、それはもう大絶賛でして……」
セバスは揉み手して、嬉しそうだ。
だけど、王家の譲位の発表のせいで、全部忘れられていると思うよ?
「とにかく! とにかく、ロビア家のアンジェリーナ様パーティご降臨で、ロビア家当主の健在は、皆の認識するところとなったのです!」
セバスは熱を込めて語った。
「それで、今、バーバラ夫人たちは何故そこにいるの?に、なっております」
「はあ。なるほど」
「ですので、一旦はマグリナにお戻りになるにしても、絶対にまたフリージアのロビア家にお戻りください! バーバラ夫人どもダニを再起不能、いえ、二度とあの家に足を踏み入れないよう、少なくとも当面は、ロビア家の当主を務めていただきたいのです」
えー。
私は心底ガッカリした。
一つには、イアンがもしあの街に来たなら……戻ってくるかどうかなんてわからないけど、今度は会えるかも知れないと思ったからだ。
ロビア家の令嬢ではないにしろ、少なくとも伯母様のおかげで私はマラテスタ家の親戚、すなわち貴族である。
イアンはどこかの領主らしいけど、今の私なら、別に不釣り合いではないのじゃないかしら。
結局、王家のパーティーは出ておいて本当に良かった。
身元をはっきりさせることができた。
貧しいジュース売りでは無くなったのだもの。私はイアンと会ってもいいかも知れない。
お城のダンスパーティーなんか、ほんとにどうでもよかった。
イアンがいるとすれば、マグリナの王都だ。
もう一時、ジュースを売ろうかしら?
そしたら、イアンに会えるかも知れない。
「ちょっと! 聞いているの?」
伯母の声にハッとして、我に返った。
「あ、はい、なんでしょうか? 伯母様?」
伯母は呆れ顔だった。
「こーんなに乙女の夢をかき立てるダンスパーティーの話だって言うのに、魔術ギルドへの登録で頭がいっぱいな娘なんて、ほんとに乙女失格よ」
そんなことはありません!
私の頭は恋する愛するいとしのイアン様で一杯です。乙女そのものです!
ダンスパーティなんか、チョチョっと適当に出て、それでマグリナへさっさと戻ってこよう。
そうだ。登録が済んだら、ギルドで誰かに聞いてみよう。きっとイアンの本当の名前を教えてくれるわ!
私はこのアイデアにパッと顔を明るくした。
「そう。まあ、ドレスを作るのは賛成なのね」
なんの話? 聞いていなかったから、話が見えないわ。
「メアリを付き添わせます。確かにフリージアの王都のドレスメーカーは、予約でいっぱいで、ドレスが作れないかも知れないわ」
いつの間にか、呼ばれてやってきていたメアリがまじめくさった顔をして、うなずいている。
「承知いたしました。素晴らしいドレスとダンスのレッスンですね」
「ち、ちょっと……」
そんなものに時間を取られたくない。私はイアンを捜索しなければならないので……
「お任せください」
メアリの目からは固い決意が感じられる。
「ドレスにお金の糸目はつけないでね。マラテラス家の総力をかけて磨き上げるように」
「いやだわ、伯母様。私、一回婚約破棄されちゃってる身の上なんで、何着ていっても同じですわよー」
伯母は文字通りカッと目をかっぴらいた。怖い。超怖い。
「逃した魚は大きい!」
「は?」
「……と、思わせる! 這いつくばって、これまでの非を償わせる!」
誰に? イアン王子に?
「そうですとも! こんなにお美しい逸材に何と言う仕打ちをしたのでしょうか、王家は」
セバスが袖で涙をぬぐいながら、伯母の尻馬に乗った。
「とにかく! 完璧令嬢目指して、マグリナの我が家で特訓よ!」
えええー。いやだ。
「メアリ、バッチリ監視なさい」
えっ? 伯母様も帰るのではないのですか?
ずっとフリージアに滞在するつもり?
「ほほほ。私はフリージアの王都でやることがありますの。せっかくですもの。旧交を暖めるとか。あと、この歴史に残る譲位をしっかりとこの目に焼き付けたいのです」
何が歴史よ。手にシンデレラパーティーのスケジュール表を握りしめているあたり、真の目的はバレバレですよ、伯母様。
「なんとありがたいお言葉。ロビア家の後始末、マラテラス侯爵夫人がフリージアに滞在されているだけで、あのダニどもを放逐出来ます!」
セバスが言った。
「ホホホ。もちろん、それが一番の目的ですわ!」
伯母がのたまった。
「今度、あなたが帰ってくるのは、ロビア家の屋敷よ!」
いや。あの、本人がいらないって、言っているのにですか?
「そ、そうかしら?」
「だって、伯母さま、私、マグリナに住むのですもの」
私は言った。
「シンデレラパーティーとやらには出ますけど(なに?このネーミング)その後は、マグリナに戻ります」
それを聞くとセバスがそわそわし始めた。
「お嬢様、お話中申し訳ございませんが、よろしいでしょうか?」
セバスが会話に割り込んだ。
伯母がフンフンとうなずいた。しゃべっていいという合図だろう。
「この間のパーティーの際、お嬢様が、凛として出席なさったおかげで、バーバラ夫人たちがロビア家に居座っている言い訳が通用しなくなりました」
私が異常者だから代わりを務めているという言い訳ね。
「とんでもない言い訳ですよ。お嬢様は冷静に立ってらっしゃっただけなのに、エミリがお嬢様につかみかかって」
令嬢のすることではない。エミリの方がよっぽど異常者だ。
「お嬢様の髪を解いたせいで、肩に広がった髪が溶かした黄金が煌めくようだとか、すばらしい美人だ、さすが元王太子妃候補だっただけあるとか、匂い立つような気品だとか、それはもう大絶賛でして……」
セバスは揉み手して、嬉しそうだ。
だけど、王家の譲位の発表のせいで、全部忘れられていると思うよ?
「とにかく! とにかく、ロビア家のアンジェリーナ様パーティご降臨で、ロビア家当主の健在は、皆の認識するところとなったのです!」
セバスは熱を込めて語った。
「それで、今、バーバラ夫人たちは何故そこにいるの?に、なっております」
「はあ。なるほど」
「ですので、一旦はマグリナにお戻りになるにしても、絶対にまたフリージアのロビア家にお戻りください! バーバラ夫人どもダニを再起不能、いえ、二度とあの家に足を踏み入れないよう、少なくとも当面は、ロビア家の当主を務めていただきたいのです」
えー。
私は心底ガッカリした。
一つには、イアンがもしあの街に来たなら……戻ってくるかどうかなんてわからないけど、今度は会えるかも知れないと思ったからだ。
ロビア家の令嬢ではないにしろ、少なくとも伯母様のおかげで私はマラテスタ家の親戚、すなわち貴族である。
イアンはどこかの領主らしいけど、今の私なら、別に不釣り合いではないのじゃないかしら。
結局、王家のパーティーは出ておいて本当に良かった。
身元をはっきりさせることができた。
貧しいジュース売りでは無くなったのだもの。私はイアンと会ってもいいかも知れない。
お城のダンスパーティーなんか、ほんとにどうでもよかった。
イアンがいるとすれば、マグリナの王都だ。
もう一時、ジュースを売ろうかしら?
そしたら、イアンに会えるかも知れない。
「ちょっと! 聞いているの?」
伯母の声にハッとして、我に返った。
「あ、はい、なんでしょうか? 伯母様?」
伯母は呆れ顔だった。
「こーんなに乙女の夢をかき立てるダンスパーティーの話だって言うのに、魔術ギルドへの登録で頭がいっぱいな娘なんて、ほんとに乙女失格よ」
そんなことはありません!
私の頭は恋する愛するいとしのイアン様で一杯です。乙女そのものです!
ダンスパーティなんか、チョチョっと適当に出て、それでマグリナへさっさと戻ってこよう。
そうだ。登録が済んだら、ギルドで誰かに聞いてみよう。きっとイアンの本当の名前を教えてくれるわ!
私はこのアイデアにパッと顔を明るくした。
「そう。まあ、ドレスを作るのは賛成なのね」
なんの話? 聞いていなかったから、話が見えないわ。
「メアリを付き添わせます。確かにフリージアの王都のドレスメーカーは、予約でいっぱいで、ドレスが作れないかも知れないわ」
いつの間にか、呼ばれてやってきていたメアリがまじめくさった顔をして、うなずいている。
「承知いたしました。素晴らしいドレスとダンスのレッスンですね」
「ち、ちょっと……」
そんなものに時間を取られたくない。私はイアンを捜索しなければならないので……
「お任せください」
メアリの目からは固い決意が感じられる。
「ドレスにお金の糸目はつけないでね。マラテラス家の総力をかけて磨き上げるように」
「いやだわ、伯母様。私、一回婚約破棄されちゃってる身の上なんで、何着ていっても同じですわよー」
伯母は文字通りカッと目をかっぴらいた。怖い。超怖い。
「逃した魚は大きい!」
「は?」
「……と、思わせる! 這いつくばって、これまでの非を償わせる!」
誰に? イアン王子に?
「そうですとも! こんなにお美しい逸材に何と言う仕打ちをしたのでしょうか、王家は」
セバスが袖で涙をぬぐいながら、伯母の尻馬に乗った。
「とにかく! 完璧令嬢目指して、マグリナの我が家で特訓よ!」
えええー。いやだ。
「メアリ、バッチリ監視なさい」
えっ? 伯母様も帰るのではないのですか?
ずっとフリージアに滞在するつもり?
「ほほほ。私はフリージアの王都でやることがありますの。せっかくですもの。旧交を暖めるとか。あと、この歴史に残る譲位をしっかりとこの目に焼き付けたいのです」
何が歴史よ。手にシンデレラパーティーのスケジュール表を握りしめているあたり、真の目的はバレバレですよ、伯母様。
「なんとありがたいお言葉。ロビア家の後始末、マラテラス侯爵夫人がフリージアに滞在されているだけで、あのダニどもを放逐出来ます!」
セバスが言った。
「ホホホ。もちろん、それが一番の目的ですわ!」
伯母がのたまった。
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いや。あの、本人がいらないって、言っているのにですか?
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