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第50話 ジョゼフの計算
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シエナが思いつめた様子だったのは、ボリス・レイノルズとの結婚を嫌がっていたからではない。
いや、もちろん、嫌だったし、何とか断ろうと思っていた。
だからこそ、安全なブライトン家へ逃げ込んだわけである。
しかし、今度はブライトン家から条件を出されてしまった。
かくまってやるから、アラン王太子に渡りを付けろと。
「なぜかいつの間にか、国際政治のいっぱしの政略家になってしまったわ……」
シエナは内心悩んだ。
そんなわけがない。これはただの成り行きである。
お昼どき、いつものように、食堂に行くと、アラン様がジョゼフと一緒にシエナを待ち受けていた。
シエナの顔を見ると、ニコリとするアラン様の顔を見ると、心が痛んだ。
キャロライン様のことは嫌いじゃないと思うけど。
顔面コンプレックスのマクダネル侯爵のご子息とキャロライン様が口論になった時は、笑い過ぎて腹筋がおかしくなったとおっしゃっていたし。
「今度の街歩きの時には、もう一人女性を連れてきてもよろしゅうございますか?」
いつものようにアラン様が陽気に話をして、ジョゼフが突っ込む合間に、おずおずとシエナは提案してみた。
「え? どなたですか?」
すばやく反応したのはジョゼフの方だった。
「ブライトン公爵家のキャロライン様ですわ。セドナ語の勉強をしたいとおっしゃっておいでですの」
ジョゼフの顔がむずかしい表情を浮かべた。
身分的に問題がある令嬢ではない。だが、どこかの令嬢ひとりだけと特別に仲良くするのは好ましくないのだ。
シエナは別である。
身分的に低く、実家も力がない。王太子妃候補としては圏外だからだ。
だが、公爵家の娘なら、ギリ範囲内に入ってしまう。
「筆頭公爵家の令嬢ですわ」
「どうして急にそんなことを言いだしたのです?」
ジョゼフが鋭く切り込んだ。
「ええと……私ばかりがお伴していては、おかしいかと」
何も理由を思いつかない。不安定な声でシエナは言い出した。
急にアラン様が真剣になってシエナを見つめた。
「あなたは婚約するのか?」
「え?」
「噂が流れている」
アラン様まで伝わっているのか。あんな嬉しくない話が。
シエナはとっさにジョゼフの顔を見た。ジョゼフも知っている様子だった。気に入らないらしい。ちょっとだけ唇を突き出した。
アラン様はキツい調子で聞いた。
「それで、婚約者の男に見とがめられるので、他の女性を連れてきたいというのか?」
「いえ!」
つい、声が大きくなってしまった。それは誤解だわ。
アラン様も声が大きくなった。
「うわさは聞いているぞ。なんでも、レイノルズ侯爵家のボリスと言う男だそうだな。もう、五十に近いそうではないか。おまけにハゲでデブだそうだな?」
どこで聞いた、その噂。
「……四十に近いの間違いだと思います」
会ったことがないので、ハゲでデブなのかどうかはわからない。
「同じだろう、四十でも五十でも」
最早、そうかも知れない。シエナはうなだれた。
「それに、とても評判が悪い男と聞いたぞ。あなたの美貌に惚れ込んだそうだが。僕があなたを連れ回して、騎士学校のダンスパーティになんか連れて行って、ダンスに誘ったのが良くなかったのか。なんでも、そこで見初めたらしいからな」
アラン様は心配そうだった。
横でジョゼフがコホンとわざとらしく咳をした。
「まあ、シエナ様の婚約話はとにかくですね、ブライトン家の公爵令嬢を、街歩きの際に一緒にお連れしたいというのは、その婚約のカモフラージュの為ですか? それなら、あなたと一緒に行かなければいいわけですから……」
それは、ダメだ。シエナはあわてた。そんなことになったら、キャロライン様をアラン様に引き合わせる機会がなくなる。
何なら通訳をキャロライン様と交代してもいいくらいだ。だって、アラン様はそろそろ正体を表ざたにするつもりだと聞いていたし、実際には通訳が要らないくらいゴート語が達者なのだ。シエナの代わりにキャロライン様がついていっても問題はない。
「それはダメですね。あなたは伯爵家の娘で身分が低いので連れ歩いても問題ないから通訳になったんです。筆頭公爵家の令嬢では、余計な勘ぐりを生みますよ。あなたの一存で決められることは何もありません」
ジョゼフが冷ややかに言った。
「もちろん、わかっていますわ。提案してみただけです。キャロライン嬢ならマナーも身分も問題はありませんし、元々アラン様の大勢の令嬢方とお知り合いになりたいというご希望に添える方ですから」
「僕はそんなに好色ではないよ、失礼だな」
アランは、僕はシエナ一筋だよと、意味の分からないことを言いだしかけて、危うくとどまった。
「いいえ、単に交友を広げるという意味合いですわ」
ジョゼフはブスッとした顔をしていた。
アラン様は、最近危険である。
シエナ嬢はたかが伯爵家の令嬢だと、今もわざわざアラン様の目の前で言葉にしたのだが、それを聞いてアラン様はむしろ怒った顔になった。
あとで叱られるかもしれない。
ボリスとやらに見初められたのは、自分のせいだとか、訳の分からない責任感にも燃え出した気がする。
関係ないだろ、リオ殿とも踊っていたし、リオコールのせいで、リオと踊っていた時の方がずっと目立っていたし。
ジョゼフは、顔には出さなかったが、アラン様の反応にジト目を向けていた。
要は、婚約者なんか作られたくないだけだろ、どうせ、とか思って、その瞬間、ジョゼフは自分の見立ての意味に気がついて戦慄した。
まずい。
ヤバい。
この令嬢相手に、王太子殿下世紀の恋!とか、身分違いの純愛物語 異国で繰り広げられたラブロマンス、とかおっぱじめられたら、監視役のジョゼフの首が物理で飛ぶ。
「そうですね、いいんじゃないでしょうか、ブライトン公爵令嬢とご一緒も!」
ジョゼフがいきなり早口で賛成し始めた。
「ブライトン様なら、よろしいでしょう。ご学友で元々交流がありますし。そろそろ本来のご身分も明かしていく時期ですから、その時には、ブライトン家の令嬢は必ずご紹介されるでしょう。今からお知り合いになっておかれて丁度よいかと存じます」
ジョゼフの調子のいい言葉にちょっと呆気に取られたが、シエナはありがたかった。
「では、そのように……」
シエナはほっとして、柔らかく微笑んでその場を離れ、アラン様はうっかりその微笑みに心を奪われて我を忘れ、そして、通訳兼護衛のジョゼフはアラン様の様子を観察していた。
(まさか……手遅れとか、嫌だなあ……)
いや、もちろん、嫌だったし、何とか断ろうと思っていた。
だからこそ、安全なブライトン家へ逃げ込んだわけである。
しかし、今度はブライトン家から条件を出されてしまった。
かくまってやるから、アラン王太子に渡りを付けろと。
「なぜかいつの間にか、国際政治のいっぱしの政略家になってしまったわ……」
シエナは内心悩んだ。
そんなわけがない。これはただの成り行きである。
お昼どき、いつものように、食堂に行くと、アラン様がジョゼフと一緒にシエナを待ち受けていた。
シエナの顔を見ると、ニコリとするアラン様の顔を見ると、心が痛んだ。
キャロライン様のことは嫌いじゃないと思うけど。
顔面コンプレックスのマクダネル侯爵のご子息とキャロライン様が口論になった時は、笑い過ぎて腹筋がおかしくなったとおっしゃっていたし。
「今度の街歩きの時には、もう一人女性を連れてきてもよろしゅうございますか?」
いつものようにアラン様が陽気に話をして、ジョゼフが突っ込む合間に、おずおずとシエナは提案してみた。
「え? どなたですか?」
すばやく反応したのはジョゼフの方だった。
「ブライトン公爵家のキャロライン様ですわ。セドナ語の勉強をしたいとおっしゃっておいでですの」
ジョゼフの顔がむずかしい表情を浮かべた。
身分的に問題がある令嬢ではない。だが、どこかの令嬢ひとりだけと特別に仲良くするのは好ましくないのだ。
シエナは別である。
身分的に低く、実家も力がない。王太子妃候補としては圏外だからだ。
だが、公爵家の娘なら、ギリ範囲内に入ってしまう。
「筆頭公爵家の令嬢ですわ」
「どうして急にそんなことを言いだしたのです?」
ジョゼフが鋭く切り込んだ。
「ええと……私ばかりがお伴していては、おかしいかと」
何も理由を思いつかない。不安定な声でシエナは言い出した。
急にアラン様が真剣になってシエナを見つめた。
「あなたは婚約するのか?」
「え?」
「噂が流れている」
アラン様まで伝わっているのか。あんな嬉しくない話が。
シエナはとっさにジョゼフの顔を見た。ジョゼフも知っている様子だった。気に入らないらしい。ちょっとだけ唇を突き出した。
アラン様はキツい調子で聞いた。
「それで、婚約者の男に見とがめられるので、他の女性を連れてきたいというのか?」
「いえ!」
つい、声が大きくなってしまった。それは誤解だわ。
アラン様も声が大きくなった。
「うわさは聞いているぞ。なんでも、レイノルズ侯爵家のボリスと言う男だそうだな。もう、五十に近いそうではないか。おまけにハゲでデブだそうだな?」
どこで聞いた、その噂。
「……四十に近いの間違いだと思います」
会ったことがないので、ハゲでデブなのかどうかはわからない。
「同じだろう、四十でも五十でも」
最早、そうかも知れない。シエナはうなだれた。
「それに、とても評判が悪い男と聞いたぞ。あなたの美貌に惚れ込んだそうだが。僕があなたを連れ回して、騎士学校のダンスパーティになんか連れて行って、ダンスに誘ったのが良くなかったのか。なんでも、そこで見初めたらしいからな」
アラン様は心配そうだった。
横でジョゼフがコホンとわざとらしく咳をした。
「まあ、シエナ様の婚約話はとにかくですね、ブライトン家の公爵令嬢を、街歩きの際に一緒にお連れしたいというのは、その婚約のカモフラージュの為ですか? それなら、あなたと一緒に行かなければいいわけですから……」
それは、ダメだ。シエナはあわてた。そんなことになったら、キャロライン様をアラン様に引き合わせる機会がなくなる。
何なら通訳をキャロライン様と交代してもいいくらいだ。だって、アラン様はそろそろ正体を表ざたにするつもりだと聞いていたし、実際には通訳が要らないくらいゴート語が達者なのだ。シエナの代わりにキャロライン様がついていっても問題はない。
「それはダメですね。あなたは伯爵家の娘で身分が低いので連れ歩いても問題ないから通訳になったんです。筆頭公爵家の令嬢では、余計な勘ぐりを生みますよ。あなたの一存で決められることは何もありません」
ジョゼフが冷ややかに言った。
「もちろん、わかっていますわ。提案してみただけです。キャロライン嬢ならマナーも身分も問題はありませんし、元々アラン様の大勢の令嬢方とお知り合いになりたいというご希望に添える方ですから」
「僕はそんなに好色ではないよ、失礼だな」
アランは、僕はシエナ一筋だよと、意味の分からないことを言いだしかけて、危うくとどまった。
「いいえ、単に交友を広げるという意味合いですわ」
ジョゼフはブスッとした顔をしていた。
アラン様は、最近危険である。
シエナ嬢はたかが伯爵家の令嬢だと、今もわざわざアラン様の目の前で言葉にしたのだが、それを聞いてアラン様はむしろ怒った顔になった。
あとで叱られるかもしれない。
ボリスとやらに見初められたのは、自分のせいだとか、訳の分からない責任感にも燃え出した気がする。
関係ないだろ、リオ殿とも踊っていたし、リオコールのせいで、リオと踊っていた時の方がずっと目立っていたし。
ジョゼフは、顔には出さなかったが、アラン様の反応にジト目を向けていた。
要は、婚約者なんか作られたくないだけだろ、どうせ、とか思って、その瞬間、ジョゼフは自分の見立ての意味に気がついて戦慄した。
まずい。
ヤバい。
この令嬢相手に、王太子殿下世紀の恋!とか、身分違いの純愛物語 異国で繰り広げられたラブロマンス、とかおっぱじめられたら、監視役のジョゼフの首が物理で飛ぶ。
「そうですね、いいんじゃないでしょうか、ブライトン公爵令嬢とご一緒も!」
ジョゼフがいきなり早口で賛成し始めた。
「ブライトン様なら、よろしいでしょう。ご学友で元々交流がありますし。そろそろ本来のご身分も明かしていく時期ですから、その時には、ブライトン家の令嬢は必ずご紹介されるでしょう。今からお知り合いになっておかれて丁度よいかと存じます」
ジョゼフの調子のいい言葉にちょっと呆気に取られたが、シエナはありがたかった。
「では、そのように……」
シエナはほっとして、柔らかく微笑んでその場を離れ、アラン様はうっかりその微笑みに心を奪われて我を忘れ、そして、通訳兼護衛のジョゼフはアラン様の様子を観察していた。
(まさか……手遅れとか、嫌だなあ……)
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