61 / 62
第61話 戴冠式と結婚式
しおりを挟む
「ティナ、実はおばあさまから言伝があるんだ」
「な、何?」
なんだかもう聞きたくない。
おばあさま、結構怖い。
私とエドの間を引き裂くようなことばっかりしているじゃないの。
「でも、俺とお前の間には、強い絆があるので、ここまで惹かれあって一緒になれたんだろうって、おっしゃっていた」
「はあ……」
エドがなんだか自慢げだ。
「実は、俺にも魔力はあるらしい」
ええ?
「本当だよ。微弱なので、特に何かできるわけではないが……」
「じゃあ、役に立たないのでは……」
「魔法の効きがいい」
「ああ。なるほど」
確かに簡単に変身させることが出来たわ。
エドがなんだか嬉しそうだ。何考えてるの?
「今の儚げ美少女も大好物だけど、豊満美女になってもらったり、スレンダー美女もいいな。色々楽しめそうだ。ここなら、誰も見ていないから安心だね。あと、子どもに魔力が期待が出来るよね!」
どこかの王様と同じことを考えていらっしゃる?
「わかったわ」
そんなこと言うなら私だって、考えがあるわ!
「黒髪のすらりとした知性派美青年! 黒縁メガネ付き!」
お忘れかもしれないけど、変身させることができるのは、私の方なんですからね?
私は惚れ惚れと、変貌したエドを眺めた。心なしか狼狽しているように見える。
「すてき。好み」
私はうっとりしてエドに抱きついた。ここは森の中。誰も見ていない。それにエドがエドじゃない。
これなら言えるわ。
「エド、大好きよ」
言ってみた。
「ほんとは、ずっとずっと大好きよ」
今度のガレンへの輿入れは、前のことを思うと、はるかに賑やかだった。
そして花婿自らが、満面の笑顔で迎えにきていた。
「なんと可愛らしい花嫁だ」
エドはそれまで見たこともないくらい、かっこいい服を着ていた。
白地に銀糸の縫い取りのある騎士服だ。
肩幅が広く背が高い。
どうして気が付かなかったんだろう。筋肉は嫌いだと言ってたけど、これはかっこいいわ。
筋肉って、素敵だったのね。厚い胸も引き締まった腰もいいじゃない。
私が大人になったのかしら。カッコよすぎて目が離せない。
彼は、すぐに私の馬車に寄せてきた。笑顔が眩しいっ。
「忙しくて、しかも事務仕事ばかりで筋肉が落ちてしまって……。君の好みから少し外れてしまったかもしれないけど」
私は黙ってエドの顔を見た。それから、肩、胸、腰、太もも、騎士服の上からだけど、順々に目を落としていった。
それでか!
「とても素敵」
私は控えめに言った。エドが盛大に照れた。
「久しぶりに会えて、とても、その、かわいい。どう言ったらいいかわからない。だけど……」
無理矢理馬車のドアを開けて、エドが馬車に乗り込むと、沿道の見物人がどっと湧いた。
エドは、乗って来た馬を警備の騎士に任せて、馬車に乗り込んできた。
「絶対に離さないよ」
抱きついて、キスしているのが外から見えたらしい。騒ぐ声がより一層大きくなった。
「普通は結婚式より戴冠式の方が先ではないのですか?」
私は宰相に尋ねたが、宰相が言いにくそうに説明した。
「それがですね、どうしても結婚式を先にしたいと……」
「エドが?」
「はい。国王陛下が。いっそ、同時にしたいと」
「無理でしょう」
私は呆れた。準備の業務量を考えたら、絶対に無理。
「でも、とにかく先に結婚したいと言うんです。……どんなに忙しくても構わないと」
宰相はアンセルムで、すでに仕事で満杯状態だった。目の下にクマができている。忙しくなるのは、国王自身もだけど、主にアンセルムたちである。
しかし、文句を言えないのは、理由があった。
「また、逃げられたら困るから」
忙しすぎて、寝不足で血走った目で私を睨みながらエドは言った。
私はちょっと後悔した。
あの時、黙ってアルクマールに戻らなければ良かった。
悲惨なことになると、この時は私は覚悟した。
「いいかね。魔法を使うんじゃないよ」
それが、アルクマールを離れるときの、おばあさまの最後の言葉だった。
だが、こうなったらそうはいかない。
仕方ないから、誰も見ていなければ魔法でやっつけた。
サインだけ必要です、とかそういう書類仕事。パパパッと紙が舞い上がり、全く同じサインがコピーされていく。
よろよろになったエドが助けを求めてくることもあった。
「ごめん。俺を二人にして」
「どうするの?」
「謁見、うっかりダブルブッキングしちゃった。片方、挨拶するだけだから、お願い」
そう言いながら、エドは折り重なったいろいろな様式の紙が空中に舞い上がり、きれいにサインされて、順番通りきれいに積み重なっていくさまに気がついた。
「あれ、何?」
バレたか。
「サインよ」
渋々答えたが、次の瞬間、エドは秘書官を招き入れていた。
「サインだけのやつ、運んどいて」
それから私の方を向き直ると、有無を言わせぬ感じで言った。
「君の分をコピーできるなら、俺の分だってできるよね?」
それ、偽造じゃないのか?
エドは誰かに引っ張られてどこかに行ってしまったが、私の部屋は、書類の山に埋め尽くされた。
「まだ、あるの?」
侍従が、次から次から運び込んでくる。
「あと一部屋分だけでございます。招待状と、お返事が主でございます。中身の方は秘書官が確認しますので、まず問題はございませんが、サインだけは直筆でないと相手にわかってしまいますので……」
「そこへ置いておいて。エドが戻ってきたら書かせるわ」
そう言い置いて、厳重に部屋のドアを閉めて、誰もいないことを確認してから、私は紙を舞い上がらせて、エドのサインを偽造し続けた。その後もずっと。
結婚式は盛大で、私たちは教会から城までパレードしたし、三日三晩、祝賀の舞踏会を催した。
疲れたけれど、幸せだった。
これから私はこの人のそばにいる。エドがそう望み、私も彼を選んだ。
森に囲まれた静かなアルクマールを離れ、人で一杯のガレンの国に住む。
「ガレンは人で一杯なんだ。欲まみれでね! 魔女には困った環境だよ!」
おばあさまはそう言ったけれど、私はガレンが好き。
「エド、あれはオペラ座?」
私はエドの耳元で精一杯の大声で叫んだ。
「え?」
パレードの周りは群衆が押し寄せて、花嫁を取り戻した元の王太子殿下の結婚を大声で祝っていた。
何も聞こえない。
「オペラ座?」
彼はうなずいた。
「連れてって!」
どう聞き間違えたか、彼は私を抱きしめたので、オープンパレードの周りはすごいことになった。
「君は俺を勘違いしているよ!」
騒ぎの中で、誰にも聞こえないと思って、エドは力いっぱい大声で怒鳴った。
「え?」
「結婚式なんかどうでもいいんだ! 早く済ませたいだけだ!」
国儀じゃないの?
「これで俺のものだ」
声よりも、目つきが全てを物語っていた。
「王妃は絶対に離婚できない。そして一生かけて理解してもらうつもりだ」
「何を?」
大きな声ではなかったが、何を言われたのかわかったらしい。耳元で怒鳴られた。
「隅々まで、残るくまなく愛している。所有するんだ、君を」
それから言った。
「ポーションをよこせ」
「え?」
疲れで目が赤くなり、落ち窪んだような気さえするエドが私を強請った。
「ティナが美容のために、こっそり飲んでいたことは知っている。俺にもよこせ。今晩要るんだ」
悪い顔になって、エドは言った。
「逃さない。離さない。絶対」
「な、何?」
なんだかもう聞きたくない。
おばあさま、結構怖い。
私とエドの間を引き裂くようなことばっかりしているじゃないの。
「でも、俺とお前の間には、強い絆があるので、ここまで惹かれあって一緒になれたんだろうって、おっしゃっていた」
「はあ……」
エドがなんだか自慢げだ。
「実は、俺にも魔力はあるらしい」
ええ?
「本当だよ。微弱なので、特に何かできるわけではないが……」
「じゃあ、役に立たないのでは……」
「魔法の効きがいい」
「ああ。なるほど」
確かに簡単に変身させることが出来たわ。
エドがなんだか嬉しそうだ。何考えてるの?
「今の儚げ美少女も大好物だけど、豊満美女になってもらったり、スレンダー美女もいいな。色々楽しめそうだ。ここなら、誰も見ていないから安心だね。あと、子どもに魔力が期待が出来るよね!」
どこかの王様と同じことを考えていらっしゃる?
「わかったわ」
そんなこと言うなら私だって、考えがあるわ!
「黒髪のすらりとした知性派美青年! 黒縁メガネ付き!」
お忘れかもしれないけど、変身させることができるのは、私の方なんですからね?
私は惚れ惚れと、変貌したエドを眺めた。心なしか狼狽しているように見える。
「すてき。好み」
私はうっとりしてエドに抱きついた。ここは森の中。誰も見ていない。それにエドがエドじゃない。
これなら言えるわ。
「エド、大好きよ」
言ってみた。
「ほんとは、ずっとずっと大好きよ」
今度のガレンへの輿入れは、前のことを思うと、はるかに賑やかだった。
そして花婿自らが、満面の笑顔で迎えにきていた。
「なんと可愛らしい花嫁だ」
エドはそれまで見たこともないくらい、かっこいい服を着ていた。
白地に銀糸の縫い取りのある騎士服だ。
肩幅が広く背が高い。
どうして気が付かなかったんだろう。筋肉は嫌いだと言ってたけど、これはかっこいいわ。
筋肉って、素敵だったのね。厚い胸も引き締まった腰もいいじゃない。
私が大人になったのかしら。カッコよすぎて目が離せない。
彼は、すぐに私の馬車に寄せてきた。笑顔が眩しいっ。
「忙しくて、しかも事務仕事ばかりで筋肉が落ちてしまって……。君の好みから少し外れてしまったかもしれないけど」
私は黙ってエドの顔を見た。それから、肩、胸、腰、太もも、騎士服の上からだけど、順々に目を落としていった。
それでか!
「とても素敵」
私は控えめに言った。エドが盛大に照れた。
「久しぶりに会えて、とても、その、かわいい。どう言ったらいいかわからない。だけど……」
無理矢理馬車のドアを開けて、エドが馬車に乗り込むと、沿道の見物人がどっと湧いた。
エドは、乗って来た馬を警備の騎士に任せて、馬車に乗り込んできた。
「絶対に離さないよ」
抱きついて、キスしているのが外から見えたらしい。騒ぐ声がより一層大きくなった。
「普通は結婚式より戴冠式の方が先ではないのですか?」
私は宰相に尋ねたが、宰相が言いにくそうに説明した。
「それがですね、どうしても結婚式を先にしたいと……」
「エドが?」
「はい。国王陛下が。いっそ、同時にしたいと」
「無理でしょう」
私は呆れた。準備の業務量を考えたら、絶対に無理。
「でも、とにかく先に結婚したいと言うんです。……どんなに忙しくても構わないと」
宰相はアンセルムで、すでに仕事で満杯状態だった。目の下にクマができている。忙しくなるのは、国王自身もだけど、主にアンセルムたちである。
しかし、文句を言えないのは、理由があった。
「また、逃げられたら困るから」
忙しすぎて、寝不足で血走った目で私を睨みながらエドは言った。
私はちょっと後悔した。
あの時、黙ってアルクマールに戻らなければ良かった。
悲惨なことになると、この時は私は覚悟した。
「いいかね。魔法を使うんじゃないよ」
それが、アルクマールを離れるときの、おばあさまの最後の言葉だった。
だが、こうなったらそうはいかない。
仕方ないから、誰も見ていなければ魔法でやっつけた。
サインだけ必要です、とかそういう書類仕事。パパパッと紙が舞い上がり、全く同じサインがコピーされていく。
よろよろになったエドが助けを求めてくることもあった。
「ごめん。俺を二人にして」
「どうするの?」
「謁見、うっかりダブルブッキングしちゃった。片方、挨拶するだけだから、お願い」
そう言いながら、エドは折り重なったいろいろな様式の紙が空中に舞い上がり、きれいにサインされて、順番通りきれいに積み重なっていくさまに気がついた。
「あれ、何?」
バレたか。
「サインよ」
渋々答えたが、次の瞬間、エドは秘書官を招き入れていた。
「サインだけのやつ、運んどいて」
それから私の方を向き直ると、有無を言わせぬ感じで言った。
「君の分をコピーできるなら、俺の分だってできるよね?」
それ、偽造じゃないのか?
エドは誰かに引っ張られてどこかに行ってしまったが、私の部屋は、書類の山に埋め尽くされた。
「まだ、あるの?」
侍従が、次から次から運び込んでくる。
「あと一部屋分だけでございます。招待状と、お返事が主でございます。中身の方は秘書官が確認しますので、まず問題はございませんが、サインだけは直筆でないと相手にわかってしまいますので……」
「そこへ置いておいて。エドが戻ってきたら書かせるわ」
そう言い置いて、厳重に部屋のドアを閉めて、誰もいないことを確認してから、私は紙を舞い上がらせて、エドのサインを偽造し続けた。その後もずっと。
結婚式は盛大で、私たちは教会から城までパレードしたし、三日三晩、祝賀の舞踏会を催した。
疲れたけれど、幸せだった。
これから私はこの人のそばにいる。エドがそう望み、私も彼を選んだ。
森に囲まれた静かなアルクマールを離れ、人で一杯のガレンの国に住む。
「ガレンは人で一杯なんだ。欲まみれでね! 魔女には困った環境だよ!」
おばあさまはそう言ったけれど、私はガレンが好き。
「エド、あれはオペラ座?」
私はエドの耳元で精一杯の大声で叫んだ。
「え?」
パレードの周りは群衆が押し寄せて、花嫁を取り戻した元の王太子殿下の結婚を大声で祝っていた。
何も聞こえない。
「オペラ座?」
彼はうなずいた。
「連れてって!」
どう聞き間違えたか、彼は私を抱きしめたので、オープンパレードの周りはすごいことになった。
「君は俺を勘違いしているよ!」
騒ぎの中で、誰にも聞こえないと思って、エドは力いっぱい大声で怒鳴った。
「え?」
「結婚式なんかどうでもいいんだ! 早く済ませたいだけだ!」
国儀じゃないの?
「これで俺のものだ」
声よりも、目つきが全てを物語っていた。
「王妃は絶対に離婚できない。そして一生かけて理解してもらうつもりだ」
「何を?」
大きな声ではなかったが、何を言われたのかわかったらしい。耳元で怒鳴られた。
「隅々まで、残るくまなく愛している。所有するんだ、君を」
それから言った。
「ポーションをよこせ」
「え?」
疲れで目が赤くなり、落ち窪んだような気さえするエドが私を強請った。
「ティナが美容のために、こっそり飲んでいたことは知っている。俺にもよこせ。今晩要るんだ」
悪い顔になって、エドは言った。
「逃さない。離さない。絶対」
0
お気に入りに追加
788
あなたにおすすめの小説

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
【完結】リクエストにお答えして、今から『悪役令嬢』です。
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「断罪……? いいえ、ただの事実確認ですよ。」
***
ただ求められるままに生きてきた私は、ある日王子との婚約解消と極刑を突きつけられる。
しかし王子から「お前は『悪』だ」と言われ、周りから冷たい視線に晒されて、私は気づいてしまったのだ。
――あぁ、今私に求められているのは『悪役』なのだ、と。
今まで溜まっていた鬱憤も、ずっとしてきた我慢も。
それら全てを吐き出して私は今、「彼らが望む『悪役』」へと変貌する。
これは従順だった公爵令嬢が一転、異色の『悪役』として王族達を相手取り、様々な真実を紐解き果たす。
そんな復讐と解放と恋の物語。
◇ ◆ ◇
※カクヨムではさっぱり断罪版を、アルファポリスでは恋愛色強めで書いています。
さっぱり断罪が好み、または読み比べたいという方は、カクヨムへお越しください。
カクヨムへのリンクは画面下部に貼ってあります。
※カクヨム版が『カクヨムWeb小説短編賞2020』中間選考作品に選ばれました。
選考結果如何では、こちらの作品を削除する可能性もありますので悪しからず。
※表紙絵はフリー素材を拝借しました。
冤罪を受けたため、隣国へ亡命します
しろねこ。
恋愛
「お父様が投獄?!」
呼び出されたレナンとミューズは驚きに顔を真っ青にする。
「冤罪よ。でも事は一刻も争うわ。申し訳ないけど、今すぐ荷づくりをして頂戴。すぐにこの国を出るわ」
突如母から言われたのは生活を一変させる言葉だった。
友人、婚約者、国、屋敷、それまでの生活をすべて捨て、令嬢達は手を差し伸べてくれた隣国へと逃げる。
冤罪を晴らすため、奮闘していく。
同名主人公にて様々な話を書いています。
立場やシチュエーションを変えたりしていますが、他作品とリンクする場所も多々あります。
サブキャラについてはスピンオフ的に書いた話もあったりします。
変わった作風かと思いますが、楽しんで頂けたらと思います。
ハピエンが好きなので、最後は必ずそこに繋げます!
小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中。

騎士の妻ではいられない
Rj
恋愛
騎士の娘として育ったリンダは騎士とは結婚しないと決めていた。しかし幼馴染みで騎士のイーサンと結婚したリンダ。結婚した日に新郎は非常召集され、新婦のリンダは結婚を祝う宴に一人残された。二年目の結婚記念日に戻らない夫を待つリンダはもう騎士の妻ではいられないと心を決める。
全23話。
2024/1/29 全体的な加筆修正をしました。話の内容に変わりはありません。
イーサンが主人公の続編『騎士の妻でいてほしい 』(https://www.alphapolis.co.jp/novel/96163257/36727666)があります。
君は僕の番じゃないから
椎名さえら
恋愛
男女に番がいる、番同士は否応なしに惹かれ合う世界。
「君は僕の番じゃないから」
エリーゼは隣人のアーヴィンが子供の頃から好きだったが
エリーゼは彼の番ではなかったため、フラれてしまった。
すると
「君こそ俺の番だ!」と突然接近してくる
イケメンが登場してーーー!?
___________________________
動機。
暗い話を書くと反動で明るい話が書きたくなります
なので明るい話になります←
深く考えて読む話ではありません
※マーク編:3話+エピローグ
※超絶短編です
※さくっと読めるはず
※番の設定はゆるゆるです
※世界観としては割と近代チック
※ルーカス編思ったより明るくなかったごめんなさい
※マーク編は明るいです
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

[完結]思い出せませんので
シマ
恋愛
「早急にサインして返却する事」
父親から届いた手紙には婚約解消の書類と共に、その一言だけが書かれていた。
同じ学園で学び一年後には卒業早々、入籍し式を挙げるはずだったのに。急になぜ?訳が分からない。
直接会って訳を聞かねば
注)女性が怪我してます。苦手な方は回避でお願いします。
男性視点
四話完結済み。毎日、一話更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる