39 / 62
第39話 ファルク様とデート
しおりを挟む
どうも実は知り合いになりたくないファルクだったが、次期騎士団長と言うなら仕方ない。
私の会話力では全然歯が立たないんじゃないかと思うけど、デートに応じてみようかしら。
もちろんエドには言っていない。なんだか言わない方がいいような気がしたから。
「OKしてくれて嬉しいよ」
ファルクは不思議と目を細めて喜んでくれた。
謎だ。
この人は、とても冷たい人だと言う噂だった。目上のものには丁重だが、目下の者には冷淡だと。
それに、本当に綺麗な男だが、誘い方も訳が分からない。花がかわいそうだから受け取ってくれって、妙だと思う。
「とても不思議ですわ」
私は言った。
「どうしてあんなところで働いている私に声をかけたのか」
「さあね?」
誘われたのは、街の中でのデート。
私は店の前で待ち合わせをして、ファルクに誘われるままに、街を歩いた。
私はガレンが初めてじゃない。
だけど、私の知っているガレンは、王宮だけ。
そして、ポーション売りをしていた時も、アルクマールの森からやってきた時も、私は息を潜めるようにして、自分の家から街の屋根だけを見ていた。
家の外に出るのは、三時間のみ。遠出は決してしなかった。
本当の街は違っていた。賑やかだった。
人々は笑ったり、叫んだり、騒いだりしてた。
忙しそうに物を運ぶ男、道端に陣取り物を売る女たち、行き交う荷馬車や馬車。馬車の中には、立派な紳士や貴婦人の姿もあった。
警笛やウマの蹄の音、誰かの呼び声、話し声、流れる色彩と雑多な音。
わたしは本当のガレンを知らなかったのだ。
「あれはなんでしょう?」
思わず聞いた大きな建物は、すごく立派だった。だが、王宮ではない。まるきり無防備で、誰でも入って行けて、それなのに見せびらかすように飛び切り豪奢だった。華やかで。
「あれかい? オペラ座だ。芝居を見るところだよ」
ファルクは含み笑いをした。
「君はどこの出身なの? 王都の人じゃないね?」
田舎者の質問。そういうことね。
「ガレンの王都出身ではありません」
「へええ!」
ファルクはうれしそうだった。
「だから、ガレンの話を聞きたいです」
オペラ座は豪華で、この街について、もっともっと聞きたいことはたくさんあった。
だけど、私はそんな用事でここにいるわけじゃない。
ファルクは、庶民的だけど、気の利いた店に私を誘った。
高級店でないのは、そりゃ仕方ない。だって私は町娘のなりだったから。
ファルクも地味な服を着てきた。
だけど気の利いた服だわ。似合っている。
私にはガレンの流行はわからなかった。でも、自分の格好が、多分、流行と違うことはなんとなくわかる。ちょっと、気が引けた。
別にファルクが目を剥くような豪華ドレスだって、持ってないわけじゃないのよ?
でも、おかしいでしょう! このシチュエーションで。
お食事処で働く平民の娘をデートに誘ったら、宮廷の貴婦人スタイルで現れたら、おかしいわよね。
今日、私は、この得体の知れないファルクにくっ付いて、ガレンの王宮の中の秘密を聞き出さなくてはいけないのだ。
「ガレンの何が聞きたい?」
ファルクは楽しそうだった。
「そうですね。王様はどんな方なのか、王妃様はどんな方なのか」
「王妃様はまだいないよ。結婚式がまだだから、婚約者だな」
「婚約者! 素敵な言葉ですね。王様の求婚なんて夢みたいですわ」
「さあ、どうだろう。国王陛下が求婚したかったかどうかわからないし」
それはファルクの言う通りだろう。エドだって、私に求婚したかったわけじゃないもの。
「王様はどんな方ですの?」
「王様じゃなくて、僕に興味を持ってほしいな」
急にファルクが手を握ってきた。
「なぜ、お茶に誘ったかわかる?」
私は懸命に頭を振った。
いや、これはわからない方が安全そう。
ファルクは、クスッと笑った。
「君はバカだな」
思わず、むうと膨れた。
バカはないわ。
「君を囲いたい」
は?
それからとりとめのない話をして、いろんな店に寄ったり、平民の娘には高価すぎるアクセサリーを買ってもらったり、私は彼と一緒に街を歩いた。
「アクセサリーを買ってもらっても、ちっともうれしそうじゃないなあ」
私が懸命に辞退したので、ファルクは文句を言った。
「そんなことは……」
なんだか心配だ。このゲームの先には何が待っているのかしら?
「誰か好きな人でもいるのかな? 君のことを可愛いって思っているのに」
「ま、まさか! 好きな人なんかいません」
あ、つい脊髄反射してしまった。婚約者がいる前提だったのに!
「そう。空席なら安心したよ。安心して立候補できる」
「あ、いや、ええと、実は婚約者がいます」
「でも、好きじゃないんでしょ? なら、僕を好きにならないか?」
人混みの中なのに、ファルクは平然として口説いてくる。
違うってば。そんな話をしたいわけじゃなくて、私が聞きたいのは王家の噂話なんだって!
だけど、ファルクはぜんぜん私の言うことに耳を傾けなかった。
「そんなこと、関係ないでしょ? それにどうでもいいじゃない。どうせ、今の王様なんか長続きしないよ」
え? え? 聞き捨てならない。
私は、ファルクの顔を見た。
目と目が合うと、切長の光るような目が微笑んだ。
「僕を見て」
じゃなくて、どうして長続きしないってわかるの?
「君は無粋だな。そんなこと、どうでもいいじゃないか。王様が気になるなら、王様みたいな結婚式を挙げてあげる。君が喜ぶことを全部するよ。例えば……」
ファルクは、私の耳に触った。
「似合いの碧い石のイヤリングや、大ぶりの真珠の首飾り」
首と喉の周りを撫でて、耳元で感極まったように囁いた。
「かわいい」
私は思わず、後退った。彼の指先から逃げるために。そして、急にどんと何かに突き当たった。
振り返ったら、目の前には少年が立っていた。
不機嫌そうな顔をした少年が。
「エ、ド……」
うわあ……。
「誰なの? この子?」
ファルクが、ちょっとおもしろそうな顔をして聞いた。
エドは、少年の格好だった。当たり前だ。私と同じく変身しているのだから。
「なんだか、この子、怒ってるみたいだけど」
怒っていた。
ええと、これは激怒しているわ。なぜだろう。
「エドと言う名前なの?」
ファルクが聞いた。
「えっと、いいえ。エドワード・ウィリアムって言うの。私の弟よ」
エドの青い目が大きく見開かれ、その後、私を睨んできた。
弟以外の他の設定があったら、むしろ教えて欲しい。
「へええ。そうなの。ティナの弟なの。こんにちわ」
薄笑いのファルクが挨拶した。
「ウィルって呼んで」
私は頼んだ。
「家族以外からはウィルなのよ」
エドは激怒していた。形のよい細い鼻の穴が膨らみ、ぐっと口を引き結んでいる。
えっと、これは何か勘違いしてるわよね?
私の会話力では全然歯が立たないんじゃないかと思うけど、デートに応じてみようかしら。
もちろんエドには言っていない。なんだか言わない方がいいような気がしたから。
「OKしてくれて嬉しいよ」
ファルクは不思議と目を細めて喜んでくれた。
謎だ。
この人は、とても冷たい人だと言う噂だった。目上のものには丁重だが、目下の者には冷淡だと。
それに、本当に綺麗な男だが、誘い方も訳が分からない。花がかわいそうだから受け取ってくれって、妙だと思う。
「とても不思議ですわ」
私は言った。
「どうしてあんなところで働いている私に声をかけたのか」
「さあね?」
誘われたのは、街の中でのデート。
私は店の前で待ち合わせをして、ファルクに誘われるままに、街を歩いた。
私はガレンが初めてじゃない。
だけど、私の知っているガレンは、王宮だけ。
そして、ポーション売りをしていた時も、アルクマールの森からやってきた時も、私は息を潜めるようにして、自分の家から街の屋根だけを見ていた。
家の外に出るのは、三時間のみ。遠出は決してしなかった。
本当の街は違っていた。賑やかだった。
人々は笑ったり、叫んだり、騒いだりしてた。
忙しそうに物を運ぶ男、道端に陣取り物を売る女たち、行き交う荷馬車や馬車。馬車の中には、立派な紳士や貴婦人の姿もあった。
警笛やウマの蹄の音、誰かの呼び声、話し声、流れる色彩と雑多な音。
わたしは本当のガレンを知らなかったのだ。
「あれはなんでしょう?」
思わず聞いた大きな建物は、すごく立派だった。だが、王宮ではない。まるきり無防備で、誰でも入って行けて、それなのに見せびらかすように飛び切り豪奢だった。華やかで。
「あれかい? オペラ座だ。芝居を見るところだよ」
ファルクは含み笑いをした。
「君はどこの出身なの? 王都の人じゃないね?」
田舎者の質問。そういうことね。
「ガレンの王都出身ではありません」
「へええ!」
ファルクはうれしそうだった。
「だから、ガレンの話を聞きたいです」
オペラ座は豪華で、この街について、もっともっと聞きたいことはたくさんあった。
だけど、私はそんな用事でここにいるわけじゃない。
ファルクは、庶民的だけど、気の利いた店に私を誘った。
高級店でないのは、そりゃ仕方ない。だって私は町娘のなりだったから。
ファルクも地味な服を着てきた。
だけど気の利いた服だわ。似合っている。
私にはガレンの流行はわからなかった。でも、自分の格好が、多分、流行と違うことはなんとなくわかる。ちょっと、気が引けた。
別にファルクが目を剥くような豪華ドレスだって、持ってないわけじゃないのよ?
でも、おかしいでしょう! このシチュエーションで。
お食事処で働く平民の娘をデートに誘ったら、宮廷の貴婦人スタイルで現れたら、おかしいわよね。
今日、私は、この得体の知れないファルクにくっ付いて、ガレンの王宮の中の秘密を聞き出さなくてはいけないのだ。
「ガレンの何が聞きたい?」
ファルクは楽しそうだった。
「そうですね。王様はどんな方なのか、王妃様はどんな方なのか」
「王妃様はまだいないよ。結婚式がまだだから、婚約者だな」
「婚約者! 素敵な言葉ですね。王様の求婚なんて夢みたいですわ」
「さあ、どうだろう。国王陛下が求婚したかったかどうかわからないし」
それはファルクの言う通りだろう。エドだって、私に求婚したかったわけじゃないもの。
「王様はどんな方ですの?」
「王様じゃなくて、僕に興味を持ってほしいな」
急にファルクが手を握ってきた。
「なぜ、お茶に誘ったかわかる?」
私は懸命に頭を振った。
いや、これはわからない方が安全そう。
ファルクは、クスッと笑った。
「君はバカだな」
思わず、むうと膨れた。
バカはないわ。
「君を囲いたい」
は?
それからとりとめのない話をして、いろんな店に寄ったり、平民の娘には高価すぎるアクセサリーを買ってもらったり、私は彼と一緒に街を歩いた。
「アクセサリーを買ってもらっても、ちっともうれしそうじゃないなあ」
私が懸命に辞退したので、ファルクは文句を言った。
「そんなことは……」
なんだか心配だ。このゲームの先には何が待っているのかしら?
「誰か好きな人でもいるのかな? 君のことを可愛いって思っているのに」
「ま、まさか! 好きな人なんかいません」
あ、つい脊髄反射してしまった。婚約者がいる前提だったのに!
「そう。空席なら安心したよ。安心して立候補できる」
「あ、いや、ええと、実は婚約者がいます」
「でも、好きじゃないんでしょ? なら、僕を好きにならないか?」
人混みの中なのに、ファルクは平然として口説いてくる。
違うってば。そんな話をしたいわけじゃなくて、私が聞きたいのは王家の噂話なんだって!
だけど、ファルクはぜんぜん私の言うことに耳を傾けなかった。
「そんなこと、関係ないでしょ? それにどうでもいいじゃない。どうせ、今の王様なんか長続きしないよ」
え? え? 聞き捨てならない。
私は、ファルクの顔を見た。
目と目が合うと、切長の光るような目が微笑んだ。
「僕を見て」
じゃなくて、どうして長続きしないってわかるの?
「君は無粋だな。そんなこと、どうでもいいじゃないか。王様が気になるなら、王様みたいな結婚式を挙げてあげる。君が喜ぶことを全部するよ。例えば……」
ファルクは、私の耳に触った。
「似合いの碧い石のイヤリングや、大ぶりの真珠の首飾り」
首と喉の周りを撫でて、耳元で感極まったように囁いた。
「かわいい」
私は思わず、後退った。彼の指先から逃げるために。そして、急にどんと何かに突き当たった。
振り返ったら、目の前には少年が立っていた。
不機嫌そうな顔をした少年が。
「エ、ド……」
うわあ……。
「誰なの? この子?」
ファルクが、ちょっとおもしろそうな顔をして聞いた。
エドは、少年の格好だった。当たり前だ。私と同じく変身しているのだから。
「なんだか、この子、怒ってるみたいだけど」
怒っていた。
ええと、これは激怒しているわ。なぜだろう。
「エドと言う名前なの?」
ファルクが聞いた。
「えっと、いいえ。エドワード・ウィリアムって言うの。私の弟よ」
エドの青い目が大きく見開かれ、その後、私を睨んできた。
弟以外の他の設定があったら、むしろ教えて欲しい。
「へええ。そうなの。ティナの弟なの。こんにちわ」
薄笑いのファルクが挨拶した。
「ウィルって呼んで」
私は頼んだ。
「家族以外からはウィルなのよ」
エドは激怒していた。形のよい細い鼻の穴が膨らみ、ぐっと口を引き結んでいる。
えっと、これは何か勘違いしてるわよね?
0
お気に入りに追加
788
あなたにおすすめの小説
【完結】リクエストにお答えして、今から『悪役令嬢』です。
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「断罪……? いいえ、ただの事実確認ですよ。」
***
ただ求められるままに生きてきた私は、ある日王子との婚約解消と極刑を突きつけられる。
しかし王子から「お前は『悪』だ」と言われ、周りから冷たい視線に晒されて、私は気づいてしまったのだ。
――あぁ、今私に求められているのは『悪役』なのだ、と。
今まで溜まっていた鬱憤も、ずっとしてきた我慢も。
それら全てを吐き出して私は今、「彼らが望む『悪役』」へと変貌する。
これは従順だった公爵令嬢が一転、異色の『悪役』として王族達を相手取り、様々な真実を紐解き果たす。
そんな復讐と解放と恋の物語。
◇ ◆ ◇
※カクヨムではさっぱり断罪版を、アルファポリスでは恋愛色強めで書いています。
さっぱり断罪が好み、または読み比べたいという方は、カクヨムへお越しください。
カクヨムへのリンクは画面下部に貼ってあります。
※カクヨム版が『カクヨムWeb小説短編賞2020』中間選考作品に選ばれました。
選考結果如何では、こちらの作品を削除する可能性もありますので悪しからず。
※表紙絵はフリー素材を拝借しました。

当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!
朱音ゆうひ
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」
伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。
ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。
「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」
推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい!
特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした!
※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。
サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )
根暗令嬢の華麗なる転身
しろねこ。
恋愛
「来なきゃよかったな」
ミューズは茶会が嫌いだった。
茶会デビューを果たしたものの、人から不細工と言われたショックから笑顔になれず、しまいには根暗令嬢と陰で呼ばれるようになった。
公爵家の次女に産まれ、キレイな母と実直な父、優しい姉に囲まれ幸せに暮らしていた。
何不自由なく、暮らしていた。
家族からも愛されて育った。
それを壊したのは悪意ある言葉。
「あんな不細工な令嬢見たことない」
それなのに今回の茶会だけは断れなかった。
父から絶対に参加してほしいという言われた茶会は特別で、第一王子と第二王子が来るものだ。
婚約者選びのものとして。
国王直々の声掛けに娘思いの父も断れず…
応援して頂けると嬉しいです(*´ω`*)
ハピエン大好き、完全自己満、ご都合主義の作者による作品です。
同名主人公にてアナザーワールド的に別な作品も書いています。
立場や環境が違えども、幸せになって欲しいという思いで作品を書いています。
一部リンクしてるところもあり、他作品を見て頂ければよりキャラへの理解が深まって楽しいかと思います。
描写的なものに不安があるため、お気をつけ下さい。
ゆるりとお楽しみください。
こちら小説家になろうさん、カクヨムさんにも投稿させてもらっています。


元婚約者が「俺の子を育てろ」と言って来たのでボコろうと思います。
音爽(ネソウ)
恋愛
結婚間近だった彼が使用人の娘と駆け落ちをしてしまった、私は傷心の日々を過ごしたがなんとか前を向くことに。しかし、裏切り行為から3年が経ったある日……
*体調を崩し絶不調につきリハビリ作品です。長い目でお読みいただければ幸いです。


傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。

愛する彼には美しい愛人が居た…私と我が家を侮辱したからには、無事では済みませんよ?
coco
恋愛
私たちは仲の良い恋人同士。
そう思っていたのに、愛する彼には美しい愛人が…。
私と我が家を侮辱したからには、あなたは無事では済みませんよ─?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる