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第19話 マーガレット夫人の遺産相続人
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「マリリン、お前、マーガレット夫人の夫の隠し子だったんだって?」
ダドリー様がいつになくものすごい迫力で聞いてきた。
私、そのことについて、まだ一言も言ってないのに。どこから聞いてきたのかしら?
「なぜ、そのことを?」
「うちの母の侍女があちらの侍女と知り合いでね。だが、どうして黙っていた?」
「だって、知らなかったんです。それに信じられなくて。マーガレット夫人って大富豪で有名な方ですよね? 私、全く存じ上げなくて。嘘じゃないかと思いました」
「じゃあ、噂はガセなのか?」
「わかりません。でも、もし本当なら、マーガレット夫人の全財産が私にくるって……」
「そうか。それで、あのドリューのやつが付きまとっていたのか」
独り言のようにダドリー様が言った。
「どこかの貴族の家に養女に出すとか言っていたな。経歴はそれでどうにかできる。だけど、そこまで手間をかけなくても、マーガレット夫人の縁者ならそのままでも結婚できるな」
ダドリー様の目が血走ってきたわ。怖いわ。どうしよう。このまま拉致されたらどうしよう。
「マリリン、結婚しよう」
「えっ?」
これには驚いた。なんという豹変ぶり。
「あのうー、ダドリー様には婚約者がおられるのでは?」
「そんなことにはこだわらない」
ダドリーがこだわらなくても、婚約相手はこだわるでしょう!
「私、貴族社会のことが全然わかりませんが、婚約の解消は難しいのでは? それに私みたいな女と結婚したら、ダドリー様はお困りになるのでは?」
「あとから勉強すればいいさ。マリリンはあの変な気に入らないシシリーより金持ちになれる。選択の余地なんかない」
何ですって? 正直むかつくわ。
「でも、ダドリー様には正式な婚約者がおられますわ。私、ダドリー様といつも一緒にいたいのです。そのためには本当は結婚したいのです。でも、どんなに、結婚したくても、私は正式な妻にはなれません。ダドリー様には正式な婚約者がおられますから」
棒読み。
「婚約解消なんて簡単だ」
そんなわけないだろ。あ、しまった。ヤベエ構文が出ちゃった。
「でも、侯爵家は? お父様は?」
さすがにダドリーは考え始めた。
「そうだな。父がいるな。まあ、父だって、財産目当てなんだから、マーガレット夫人の遺産がそのまま手に入るなら文句は言わないだろう」
なんかムカつくわ。親子そろってクズなのかしら。
「そんなに簡単に婚約って破棄できるんでしょうか?」
私は本気でダドリーの意見を聞いた。参考にしたいわ。
「あんなブスで性格の悪い女なんだ。誰も結婚したくないだろうよ。まあ、問題はあまりにも引きこもり過ぎて、性悪女だって誰も知らないからな。世間にぱあっとわかるようにしないと、いけないな。俺の家が非難されてはたまらん。俺の方が被害者なのに」
何かいろいろと抗議したいけど、妙に好都合に話が転がっていく。これは放置した方がいいみたい。
「どんなふうに、皆様にお知らせするのですか?」
「そうだな。引くに引けないと言えば……そうだな。もうすぐ学園主催のダンスパーティがある」
私は急に真剣になった。かかったわ!
「俺はお前をエスコートする。本来は婚約者でなければエスコートはできないんだ」
「ますます私なんかを連れて行ってはダメなのでは?」
「マリリンをエスコートすれば、マリリンが俺の婚約者だ。何もやらなくてもそうなるんだ」
ちょっと違うと思いますけど。ちょっとというか全然違うよね?
でも、ダドリー様得意そう。本気かどうかわからないけど、放っておいた方がいい。でかい自滅用の穴だなあ。
「素晴らしいですわ。さすがはダドリー様。私、侯爵夫人になれるのですね!」
嬉しそうに手をたたく。いや、冗談でも芝居でもない。嬉しい。ついに婚約破棄が見えてきた。
だが、翌日、ダドリー様は肩を落として現れた。
両親に相談したそうだ。
なんでそんな馬鹿な真似を。黙って一人で暴走しておけばいいものを。
「マリリンと結婚するのは賛成だと言われた。だが、どうせなら、シシリー嬢の有責で婚約破棄を勝ち取れと言われた」
「はい?」
「そうすれば、二重取りできると。シシリーの家から慰謝料が取れるからって」
とことんクズ一家だわ。
「シシリー嬢のゆうせきって何ですか?」
シシリー嬢が何したって言うのよッ。
「なんでもいいから、犯罪級の悪いところを見つけろと」
「犯罪級?」
「窃盗とか、殺人とか、不倫とか」
ギクリ。
ドリュー様と会ったり、想ったりすることって、不倫なのでは?
「不倫なら、作ればいいと思わないか?」
「どうやってですか?」
「襲わせればいいと思う」
「誰に誰を?」
「シシリーとか言う二目とみられぬブス女を、どっかの町のゴロツキにでも」
安直! しかも鬼畜!
「でも、シシリー様はお金持ちの男爵家の令嬢で、家から出ないのでは?」
「俺がデートに誘えばいいさ。簡単だ。この前デートに誘われたんだが、すっぽかしてやった。次はぜひって、哀願の手紙が来た」
読解力ゼロか。あれのどこが哀願の手紙なのよ。全文、陰湿な抗議と威喝だったはず。それから書いたのは執事のセバスになっている。セバスとデートするつもりなの? 最後の署名くらい読んだらどうなの?
私は頭痛がするからという理由でカフェ勤務を早退することにした。
「おお。大事にしろよ。まあ、隠し子がわかってよかったな」
大声で言うな。それだけ聞いたら、私に隠し子がいるみたいだわ。だが、私は外へ出ようとした途端、遅れてやってきたドリュー様に突き当たった。
「ドリュー様……」
良識と常識に巡り合ったような気がした。地獄で仏とはこのことかしら?
「マリリン! 帰るところか? 送っていこう」
カフェのいつもの席でふんぞり返っていたダドリーが急に立ち上がろうとして後ろにひっくり返った。
「ドリュー! 俺の女に手を出すな!」
あわてて起き上がり、走ってドアのところに行こうとしたが、ドリュー様はダドリーがドアに近づいた頃合いを見計らって力いっぱいドアを閉めた。
「痛い!」
どこを打ったのだろう。ダドリー様が派手な音を立てて、倒れたらしい音がした。店内では悲鳴が響いた。
「いいのですか?」
さすがに暴力行為と言われそうだけど。
「あれは偶然さ」
だが、ドリュー様は怒りで灰色の顔色になっていた。
「自分の婚約者を街のごろつきに襲わせようだなんて。婚約者でなくても、人を傷つけることを計画するだなんて。あいつはクズだ」
私はこっそりドリュー様の手を握った。あのダドリーとその一家は異常だ。私たちはどうしたらいいんだろう。
ダドリー様がいつになくものすごい迫力で聞いてきた。
私、そのことについて、まだ一言も言ってないのに。どこから聞いてきたのかしら?
「なぜ、そのことを?」
「うちの母の侍女があちらの侍女と知り合いでね。だが、どうして黙っていた?」
「だって、知らなかったんです。それに信じられなくて。マーガレット夫人って大富豪で有名な方ですよね? 私、全く存じ上げなくて。嘘じゃないかと思いました」
「じゃあ、噂はガセなのか?」
「わかりません。でも、もし本当なら、マーガレット夫人の全財産が私にくるって……」
「そうか。それで、あのドリューのやつが付きまとっていたのか」
独り言のようにダドリー様が言った。
「どこかの貴族の家に養女に出すとか言っていたな。経歴はそれでどうにかできる。だけど、そこまで手間をかけなくても、マーガレット夫人の縁者ならそのままでも結婚できるな」
ダドリー様の目が血走ってきたわ。怖いわ。どうしよう。このまま拉致されたらどうしよう。
「マリリン、結婚しよう」
「えっ?」
これには驚いた。なんという豹変ぶり。
「あのうー、ダドリー様には婚約者がおられるのでは?」
「そんなことにはこだわらない」
ダドリーがこだわらなくても、婚約相手はこだわるでしょう!
「私、貴族社会のことが全然わかりませんが、婚約の解消は難しいのでは? それに私みたいな女と結婚したら、ダドリー様はお困りになるのでは?」
「あとから勉強すればいいさ。マリリンはあの変な気に入らないシシリーより金持ちになれる。選択の余地なんかない」
何ですって? 正直むかつくわ。
「でも、ダドリー様には正式な婚約者がおられますわ。私、ダドリー様といつも一緒にいたいのです。そのためには本当は結婚したいのです。でも、どんなに、結婚したくても、私は正式な妻にはなれません。ダドリー様には正式な婚約者がおられますから」
棒読み。
「婚約解消なんて簡単だ」
そんなわけないだろ。あ、しまった。ヤベエ構文が出ちゃった。
「でも、侯爵家は? お父様は?」
さすがにダドリーは考え始めた。
「そうだな。父がいるな。まあ、父だって、財産目当てなんだから、マーガレット夫人の遺産がそのまま手に入るなら文句は言わないだろう」
なんかムカつくわ。親子そろってクズなのかしら。
「そんなに簡単に婚約って破棄できるんでしょうか?」
私は本気でダドリーの意見を聞いた。参考にしたいわ。
「あんなブスで性格の悪い女なんだ。誰も結婚したくないだろうよ。まあ、問題はあまりにも引きこもり過ぎて、性悪女だって誰も知らないからな。世間にぱあっとわかるようにしないと、いけないな。俺の家が非難されてはたまらん。俺の方が被害者なのに」
何かいろいろと抗議したいけど、妙に好都合に話が転がっていく。これは放置した方がいいみたい。
「どんなふうに、皆様にお知らせするのですか?」
「そうだな。引くに引けないと言えば……そうだな。もうすぐ学園主催のダンスパーティがある」
私は急に真剣になった。かかったわ!
「俺はお前をエスコートする。本来は婚約者でなければエスコートはできないんだ」
「ますます私なんかを連れて行ってはダメなのでは?」
「マリリンをエスコートすれば、マリリンが俺の婚約者だ。何もやらなくてもそうなるんだ」
ちょっと違うと思いますけど。ちょっとというか全然違うよね?
でも、ダドリー様得意そう。本気かどうかわからないけど、放っておいた方がいい。でかい自滅用の穴だなあ。
「素晴らしいですわ。さすがはダドリー様。私、侯爵夫人になれるのですね!」
嬉しそうに手をたたく。いや、冗談でも芝居でもない。嬉しい。ついに婚約破棄が見えてきた。
だが、翌日、ダドリー様は肩を落として現れた。
両親に相談したそうだ。
なんでそんな馬鹿な真似を。黙って一人で暴走しておけばいいものを。
「マリリンと結婚するのは賛成だと言われた。だが、どうせなら、シシリー嬢の有責で婚約破棄を勝ち取れと言われた」
「はい?」
「そうすれば、二重取りできると。シシリーの家から慰謝料が取れるからって」
とことんクズ一家だわ。
「シシリー嬢のゆうせきって何ですか?」
シシリー嬢が何したって言うのよッ。
「なんでもいいから、犯罪級の悪いところを見つけろと」
「犯罪級?」
「窃盗とか、殺人とか、不倫とか」
ギクリ。
ドリュー様と会ったり、想ったりすることって、不倫なのでは?
「不倫なら、作ればいいと思わないか?」
「どうやってですか?」
「襲わせればいいと思う」
「誰に誰を?」
「シシリーとか言う二目とみられぬブス女を、どっかの町のゴロツキにでも」
安直! しかも鬼畜!
「でも、シシリー様はお金持ちの男爵家の令嬢で、家から出ないのでは?」
「俺がデートに誘えばいいさ。簡単だ。この前デートに誘われたんだが、すっぽかしてやった。次はぜひって、哀願の手紙が来た」
読解力ゼロか。あれのどこが哀願の手紙なのよ。全文、陰湿な抗議と威喝だったはず。それから書いたのは執事のセバスになっている。セバスとデートするつもりなの? 最後の署名くらい読んだらどうなの?
私は頭痛がするからという理由でカフェ勤務を早退することにした。
「おお。大事にしろよ。まあ、隠し子がわかってよかったな」
大声で言うな。それだけ聞いたら、私に隠し子がいるみたいだわ。だが、私は外へ出ようとした途端、遅れてやってきたドリュー様に突き当たった。
「ドリュー様……」
良識と常識に巡り合ったような気がした。地獄で仏とはこのことかしら?
「マリリン! 帰るところか? 送っていこう」
カフェのいつもの席でふんぞり返っていたダドリーが急に立ち上がろうとして後ろにひっくり返った。
「ドリュー! 俺の女に手を出すな!」
あわてて起き上がり、走ってドアのところに行こうとしたが、ドリュー様はダドリーがドアに近づいた頃合いを見計らって力いっぱいドアを閉めた。
「痛い!」
どこを打ったのだろう。ダドリー様が派手な音を立てて、倒れたらしい音がした。店内では悲鳴が響いた。
「いいのですか?」
さすがに暴力行為と言われそうだけど。
「あれは偶然さ」
だが、ドリュー様は怒りで灰色の顔色になっていた。
「自分の婚約者を街のごろつきに襲わせようだなんて。婚約者でなくても、人を傷つけることを計画するだなんて。あいつはクズだ」
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