窓から出たら異世界だった。美少女になりたかったのに、美少年になって獣人に囲われ可愛がられる……そのあとストーカーの元美少女に篭絡されました

buchi

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大量の美少女がやってきました

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私はスズキ・ジュンロウにお茶のカップを押し付けると、居間兼食堂兼客間の声の方に神経を集中させた。

「あれは違法よ」

「わかってる」

「時空を繋いでしまうだなんて。偶然かも知れないけど、これ以上異世界人が入ってきたらごまかしきれないわ」

「わかってる。要らないやつは返そう」

「タクマは難しいわ。こっちの世界に慣れる気がない」

「リリカは手元に残しておきたい。かわいいんだ。おとなしいし」

「さっきのプラチナブロンドはどうするつもり? マルランに渡す?」

「マルランからは金をもらっているしなあ。代わりを渡した方がいいかもしれないな、タクマを帰すなら」

やっぱ、奴隷じゃないか。

「カネか……」

私はつぶやいた。


その時、もう夜遅かったのに、大勢がガヤガヤ話す声と、激しく家のドアをドンドン叩く音がした。

「バグス! バグス!」

興奮した声が怒鳴っている。

「開けろ! 開けてくれ!」

何事だろう。私も台所のドアを少し開けてのぞいてみた。

そして、文字通り言葉を失った。


ドアが開いて、美少女が十人ほどなだれ込んできたのである。

イチゴブロンドの美少女、ハニーブロンドの美少女、黒髪や薄い茶色もいた。艶のあるストレートや巻き毛の品種、はち切れんばかりの豊胸や、スレンダーだが豊胸とか、肌が浅黒いのにブロンドだとか、色が白くて黒髪だとか、ありとあらゆる種類の美少女がそろっていた。

そして、全員がウチの学校の男子の制服を着ていた。

「スズキ・ジュンロウ! 野球部の1年生って何人いるの?」

「あ、まだ正規の部員じゃない人もいます。見学だけとか」

スズキは細かく説明し始めたが、私は怒鳴った。

「いいから、掃除用具入れのこと知っている人は何人くらいいるの?!」

「ええっと。1年生は15人くらいだと思いますが、2年生も知ってるっぽかったから……あ、3年生も知っている人が……」

サッカー部に続いて我が校最大派閥の野球部が、ぞろぞろ掃除道具入れの小部屋にもぐり込んでいる様子を想像すると、頭痛がしてきた。

都道府県大会で2回戦に出れたことがないくせに、どうしてそんなに無駄に部員が多いのか。


バグスと馬女は呆然とし、村人は我も我もと押し寄せた。

「俺はあのイチゴブロンドがいい! 頼むよ、バグス!」

「さっきの黒髪! いくらにするんだ? バグス」
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