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第24話 小姑五人
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短い式はつつがなく終わり、新婚夫婦は二人きりで馬車に乗せられた。
私はキスの衝撃でぐったりしていた。
結婚式ではキスをするものだった。
なんでか忘れていた。
乙女の一生の思い出は、訳のわからない結婚のせいで、考える間も無く浪費されてしまった。
偽装結婚なのに、真面目にやることないじゃない。
これから、ラルフを見るたびに今日の衝撃を思い出しそう。熱が出そう。
ラルフの方を見ないように窓の方を見ていたが、ふと、馬車の向かっている先が気になった。
乗っている時間が長過ぎる。
自邸は教会のすぐそばだ。
こんなに長く乗るはずがない。一体、どこに向かっているのかしら。
もしかすると、ラルフは王宮に用事があるのかもしれない。王宮を回ってから公爵邸に行くのかも。
それなら、私を先に公爵家で下ろしてくれたらいいのに。
「お仕事で王宮にお戻りになるのですか?」
私は聞いた。
ラルフはびっくりしたように問い返した。
「結婚式の当日に? まさか」
「でも、家に向かっているわけではないですわよね?」
「そうです」
彼が珍しくちょっと決まり悪そうに笑った。
「公爵邸よりも安全なところへあなたを移したいのです」
「公爵家より、安全なところ?」
おうむ返しに私は繰り返した。
そんなところ、あるのかしら?
「姉の家です」
「お姉さま?」
「ええ。私は上に五人の姉がいるんです」
聞いてないよ? 聞いてない。
王妃様から逃れられたと思ったのに、小姑がいきなり五人て、なんですか?
「一番上の姉とは二十ほども離れています。私は末っ子なので。仲のいい姉弟です」
次は、姉たちに虐げられるのかしら。
妹のエレノアには手を焼いた。
人の持ってるものがなんでも良く見えるらしい。
ラルフとすら、結婚したがったくらいだ。
お姉様方もなかなか手強いかもしれない。
一難去ってまた一難。
私はため息をついた。
「そんな心配することはありません。姉の城へ行くだけで姉はいないのですから」
「ご不在なのですか?」
「今頃、姉は私の結婚のニュースを聞いてびっくりしていることでしょう」
ラルフは愉快そうに笑った。
「姉はパロナ公妃なのです」
パロナ公妃!
私は驚いた。
パロナ公国は、小さいけれど立派な独立国だった。
治めているのが王ではなく公爵だと言うだけで、軍隊も持っていたし、国境警備もキチンとしていた。
小さな国だが、海に面し海洋貿易が盛んで、暖かな風土だったので、果樹がよく実りワインの名産地として有名だった。
「パロナ公国の所有する屋敷の中に入ってしまえば、この国の王だって手出しできません。治外法権です」
私はまじまじとラルフの顔を見た。
「ほら、あの城です。赤と黄色の警備兵が名物です。あんな格好ですが、十分鍛錬を積んでいます」
彼は笑っていた。
「あなたがご存知ないこともあるってことですね。パロナ公国は長年、ルフラン国とはなんの問題も起こさなかった。公爵家は古くから続く名門だが、小さな国なのでルフランは歯牙にもかけなかったのでしょう」
私は、大きくはないけれど、堅牢そうな城に見入った。
すでに知らせが行っていたらしく、ラルフが上機嫌で門番に合図すると門番は最敬礼してそれに応えた。
ラルフは身軽に馬車を降りると、私に手を差し伸べた。
とても嬉しそうだった。
「ソフィアも来ています。知った侍女がいないと心配でしょう。この城にも、古参のハウスキーパーがおりますが、あなたは彼らの顔を知らないでしょうから」
誰一人しゃべらずに、何人もの使用人たちがずらりと並んで私を待っていた。よく躾けられた行儀のいい使用人たちだった。
「皆、事情をよく知る者達ばかりです。心配はいりません」
いかにもここの差配を任されていると言った風情の、立派な様子をした中年の男性が代表でうやうやしく挨拶した。
「ラルフ様のご結婚、誠におめでたいことと一同心より喜んでおります」
皆、にこやかで本当に嬉しそうで、心から歓迎してくれている様子が窺えた。
「ラルフ様、警備の者は、万全の体制を敷いております」
「伯爵邸からも公爵家からも交代要員が詰めてきております」
「みな顔見知りばかりだな?」
「もちろんでございます。ここ一月ほどが山場でございましょう」
私は不安になった。
そんなに心配するようなことなのかしら?
「警備など女性にお知らせすることでもあるまい。それよりオーガスタ夫人、ソフィアに手伝わせて着替えてから、晩餐を一緒にしてくれませんか」
夫人……すごく違和感がある。
でも、だからと言って、結構です……とは言えなかった。
周り中がそれが当然と言った様子だったからだ。ソフィアだってそうだ。
彼女はウキウキととても嬉しそうだった。
「お任せくださいませ」
そう言うと、ここの城の中年の女が先に立って案内してくれた。
公爵家が普通の邸宅なら、ここは城だった。
外国の公館だからだろうか。それともたまたま古い城を買い取りでもしたのだろうか。
いかめしく、優雅というより豪華さが目立った。
「こちらをどうぞ。あまり使っていない客間でございますが……」
それは立派な寝室だった。
「リッチモンド公爵夫人が、直接出入りの仕立て屋に持って来させてくださいました花嫁支度でございます」
そこには必要なドレスや下着などが全部整えられていた。
「急なことでお住まいの準備もできませんでした。けれど、王妃様が狙っていらっしゃることはわかっておりますので、公爵家からここへ運ばず、ドレスメーカーから直接持ち込ませたのでございます」
そこまで警戒することなの?
私は花嫁らしく清楚だが、公爵家の令嬢らしく上等なドレスに身を包んで、いかめしい感じの正食堂で晩餐の席に臨んだ。
でも、二人きりだった。
勝手が違う。
これまでは、ラルフが私の家に出入りしていた。
だが、今日はラルフが家の主人然として堂々と私を迎え入れる。
そして彼はこれまで見たことがなかったような、柔らかい微笑みをたたえて私を見ていた。
「姉のパロナ公妃も大賛成だと思う」
なにか外堀を埋めていくようなその発言、不安だわ。
「一番上の姉はマーガレットと言って、パロナ公妃。次姉はアリシアと言う名でエレニータ辺境伯の夫人だ。二人とも子どもが三人ずついる」
エレニータ辺境伯夫人!
ここからずっと北の地方の広大な領地を治める辺境伯は豪腕の武人として高名だった。
「中の姉はジョゼフィン。隣国アグラの王弟殿下の夫人だ」
アグラは大国だ。王弟殿下とは!
凄い。
「その下のエイミーとはどこかで見かけたかもしれないな。コーブルク侯爵家の夫人だ。僕のすぐ上の姉のクレアは恋愛結婚してしまって……」
恋愛結婚、いいと思いますよ。
私もしたかったです。
王太子妃を逃れた途端、よくわからない感じに、人妻の身分になってますけど。
「ババリア元帥の妻になった」
私は食事の手を止めて、ラルフの顔を見た。
ババリア元帥は、どこかの名もない地方の貴族の出身だが、王都の騎士養成の学校へ入り、めきめきと実力だけで名を上げ、今では元帥で侯爵位まで持っている。
まだ四十代と若いはずだが、我が国の(割とへっぽこな)軍隊全体を、その人柄と武勇とで完全に掌握している。
真の実力者とはババリア元帥のような人のことを言うのだろう。
ラルフの父は、今の陛下の叔父君に当たる。
今の陛下の二代の前の王、すなわちラルフの祖父上は、なかなかどうしての艶福家で、再婚につぐ再婚により、お子様が大勢いた。ただ、どう言う訳か、男のお子様ばかりだった。
父上に当たられる前国王が亡くなられた後は、王族とは言え、普段は忘れられている存在と言ってもよかった。
艶福家の前王の反動か、ラルフの実家のオールバンス家以外は、お子様も少なかった。
それなのに、このオールバンス家の姫君達の、綺羅星のような婚家先一覧はどう言うことなのだろう。
「あなたのお祖父様のおかげですよ」
私はキスの衝撃でぐったりしていた。
結婚式ではキスをするものだった。
なんでか忘れていた。
乙女の一生の思い出は、訳のわからない結婚のせいで、考える間も無く浪費されてしまった。
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乗っている時間が長過ぎる。
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こんなに長く乗るはずがない。一体、どこに向かっているのかしら。
もしかすると、ラルフは王宮に用事があるのかもしれない。王宮を回ってから公爵邸に行くのかも。
それなら、私を先に公爵家で下ろしてくれたらいいのに。
「お仕事で王宮にお戻りになるのですか?」
私は聞いた。
ラルフはびっくりしたように問い返した。
「結婚式の当日に? まさか」
「でも、家に向かっているわけではないですわよね?」
「そうです」
彼が珍しくちょっと決まり悪そうに笑った。
「公爵邸よりも安全なところへあなたを移したいのです」
「公爵家より、安全なところ?」
おうむ返しに私は繰り返した。
そんなところ、あるのかしら?
「姉の家です」
「お姉さま?」
「ええ。私は上に五人の姉がいるんです」
聞いてないよ? 聞いてない。
王妃様から逃れられたと思ったのに、小姑がいきなり五人て、なんですか?
「一番上の姉とは二十ほども離れています。私は末っ子なので。仲のいい姉弟です」
次は、姉たちに虐げられるのかしら。
妹のエレノアには手を焼いた。
人の持ってるものがなんでも良く見えるらしい。
ラルフとすら、結婚したがったくらいだ。
お姉様方もなかなか手強いかもしれない。
一難去ってまた一難。
私はため息をついた。
「そんな心配することはありません。姉の城へ行くだけで姉はいないのですから」
「ご不在なのですか?」
「今頃、姉は私の結婚のニュースを聞いてびっくりしていることでしょう」
ラルフは愉快そうに笑った。
「姉はパロナ公妃なのです」
パロナ公妃!
私は驚いた。
パロナ公国は、小さいけれど立派な独立国だった。
治めているのが王ではなく公爵だと言うだけで、軍隊も持っていたし、国境警備もキチンとしていた。
小さな国だが、海に面し海洋貿易が盛んで、暖かな風土だったので、果樹がよく実りワインの名産地として有名だった。
「パロナ公国の所有する屋敷の中に入ってしまえば、この国の王だって手出しできません。治外法権です」
私はまじまじとラルフの顔を見た。
「ほら、あの城です。赤と黄色の警備兵が名物です。あんな格好ですが、十分鍛錬を積んでいます」
彼は笑っていた。
「あなたがご存知ないこともあるってことですね。パロナ公国は長年、ルフラン国とはなんの問題も起こさなかった。公爵家は古くから続く名門だが、小さな国なのでルフランは歯牙にもかけなかったのでしょう」
私は、大きくはないけれど、堅牢そうな城に見入った。
すでに知らせが行っていたらしく、ラルフが上機嫌で門番に合図すると門番は最敬礼してそれに応えた。
ラルフは身軽に馬車を降りると、私に手を差し伸べた。
とても嬉しそうだった。
「ソフィアも来ています。知った侍女がいないと心配でしょう。この城にも、古参のハウスキーパーがおりますが、あなたは彼らの顔を知らないでしょうから」
誰一人しゃべらずに、何人もの使用人たちがずらりと並んで私を待っていた。よく躾けられた行儀のいい使用人たちだった。
「皆、事情をよく知る者達ばかりです。心配はいりません」
いかにもここの差配を任されていると言った風情の、立派な様子をした中年の男性が代表でうやうやしく挨拶した。
「ラルフ様のご結婚、誠におめでたいことと一同心より喜んでおります」
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「ラルフ様、警備の者は、万全の体制を敷いております」
「伯爵邸からも公爵家からも交代要員が詰めてきております」
「みな顔見知りばかりだな?」
「もちろんでございます。ここ一月ほどが山場でございましょう」
私は不安になった。
そんなに心配するようなことなのかしら?
「警備など女性にお知らせすることでもあるまい。それよりオーガスタ夫人、ソフィアに手伝わせて着替えてから、晩餐を一緒にしてくれませんか」
夫人……すごく違和感がある。
でも、だからと言って、結構です……とは言えなかった。
周り中がそれが当然と言った様子だったからだ。ソフィアだってそうだ。
彼女はウキウキととても嬉しそうだった。
「お任せくださいませ」
そう言うと、ここの城の中年の女が先に立って案内してくれた。
公爵家が普通の邸宅なら、ここは城だった。
外国の公館だからだろうか。それともたまたま古い城を買い取りでもしたのだろうか。
いかめしく、優雅というより豪華さが目立った。
「こちらをどうぞ。あまり使っていない客間でございますが……」
それは立派な寝室だった。
「リッチモンド公爵夫人が、直接出入りの仕立て屋に持って来させてくださいました花嫁支度でございます」
そこには必要なドレスや下着などが全部整えられていた。
「急なことでお住まいの準備もできませんでした。けれど、王妃様が狙っていらっしゃることはわかっておりますので、公爵家からここへ運ばず、ドレスメーカーから直接持ち込ませたのでございます」
そこまで警戒することなの?
私は花嫁らしく清楚だが、公爵家の令嬢らしく上等なドレスに身を包んで、いかめしい感じの正食堂で晩餐の席に臨んだ。
でも、二人きりだった。
勝手が違う。
これまでは、ラルフが私の家に出入りしていた。
だが、今日はラルフが家の主人然として堂々と私を迎え入れる。
そして彼はこれまで見たことがなかったような、柔らかい微笑みをたたえて私を見ていた。
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なにか外堀を埋めていくようなその発言、不安だわ。
「一番上の姉はマーガレットと言って、パロナ公妃。次姉はアリシアと言う名でエレニータ辺境伯の夫人だ。二人とも子どもが三人ずついる」
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「中の姉はジョゼフィン。隣国アグラの王弟殿下の夫人だ」
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凄い。
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ババリア元帥は、どこかの名もない地方の貴族の出身だが、王都の騎士養成の学校へ入り、めきめきと実力だけで名を上げ、今では元帥で侯爵位まで持っている。
まだ四十代と若いはずだが、我が国の(割とへっぽこな)軍隊全体を、その人柄と武勇とで完全に掌握している。
真の実力者とはババリア元帥のような人のことを言うのだろう。
ラルフの父は、今の陛下の叔父君に当たる。
今の陛下の二代の前の王、すなわちラルフの祖父上は、なかなかどうしての艶福家で、再婚につぐ再婚により、お子様が大勢いた。ただ、どう言う訳か、男のお子様ばかりだった。
父上に当たられる前国王が亡くなられた後は、王族とは言え、普段は忘れられている存在と言ってもよかった。
艶福家の前王の反動か、ラルフの実家のオールバンス家以外は、お子様も少なかった。
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