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サイラム
第176話 求婚
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そんなわけで、今晩しかなかった。
ロドリックは人々が寝静まったレイビック城の真っ暗な廊下を、灯りも持たずに静かに移動していた。こんな時、夜も見える目はとても便利だった。
彼ら二人が、何の血縁関係もないのに、同じ城の中で暮らすのは無理があった。
だから、早めに行動を起こさなくてはならなかった。彼が城に居続けたら、彼女は城の管理を彼に任せて、自分はベルブルグの尼僧院に行ってしまうかもしれない。
フィリスのことは……それはいろいろありすぎて、これと言う決定打があるわけではなかった。
だが、どこに出しても大家の奥方にしか見えない、とても美しく控えめで上品な女性が、実は屍を求めて戦場をうろつきまわる死神だなんて、孤独のまま暮らしている異人種だなんて、息子のフリースラントさえ気づきもしないだろう。
だって、彼女は誰にも救いを求めなかったからだ。
誰も何も知らない。
求めてくれたらいいのにと思う。
彼に救いを求めてくれたら、あふれんばかりに答えようと思っているのに。いつだって、全く満足しきっているかのようにふるまっているが、やせ我慢だ。ロドリックは知っていた。強がっているが、違うだろう。
それなら、彼の方から行くだけだ。
静かにドアを開け、部屋に滑り込むと、フィリスは部屋を暗くして、窓のそばに座っていた。カーテンは開けられ、月の光で銀色に染められた庭や森が見渡せた。
彼女が一人で座っているのを見ると、ロドリックは胸がいっぱいになった。
人間だけしか住んでいないこの世で、純粋なアネンサードの心を持つ彼女は、どこかに違和感を感じながら、生きてきたに違いない。
自分で、死神だと自嘲していた。
愛情を持つ者には、あくまで尽くすが、それ以外の者たちには、関心がなかった。あたかも虫けらのようだ。その死にも生にも。そして、生気は彼女の糧だったから、人や動物を死に至らしめることは当たり前のことだった。アネンサードにとっては、人を殺すことは何の抵抗もない。罪でもない。
あたりかまわぬ残虐性が発揮された時、許せる人間がいるのか? 止めることができる人間がいるのか?
たぶん、それは同族のロドリックだけだろう。彼は、その狂気の味を知っている。
「フィリス」
ロドリックは呼びかけた。彼女はビクッとした。顔を声のする方に向けたが、暗いので、きっと彼女には見えない。
「誰? ロドリック?」
ロドリックは、一歩、彼女の方に近づいた。
「もし、一緒に暮らしてほしいと言ったらどうする?」
フィリスは驚いた顔をしていたが、同時に予想していたようにも見えた。
ロドリックは彼女がぼんやりと点けていたローソクを増やした。大事な話があるのだ。彼には見えても、フィリスは彼の顔は見えないだろう。
「誰かが起きて来るわ」
フィリスが心配そうに言った。ロドリックは首を振った。
「みんな寝ているよ。俺にはわかるのだ。暗くても見えるし、音や気配でわかる」
ロドリックは彼女の近くまで進み、彼女の手を取って、跪いた。
「フィリスを一生大事にしたいと言ったら、受け入れてくれる?」
「私を?」
フィリスはつぶやいた。
「そう。あなたを」
どうして?などとフィリスは聞かなかった。
フリースラントとルシアにとって、フィリスは母だったが、ロドリックにとっては違う。ただの他人だった。いや違う。同族だった。
「あなたが大事だ」
大男のロドリックが女伯を抱きしめると、彼女の姿はどこからも見えなくなった。
「ロドリック、あなたは私を知っているのに、どうしてそんなことが言えるの? 私は死神なのよ」
女伯は、彼の腕の中に巻き込まれてもごもご言った。
「俺は悪魔だ。角がある」
彼はフィリスの手を取って、彼の角の削った跡を触らせた。つかんだ彼女の指は冷たかった。指が動いて、荒く削られた角の痕を撫でた。
「前に俺を殺すことはできないって、言ってましたよね?」
腕を少し緩めて、ロドリックはフィリス女伯の顔をのぞき込んだ。
「やってみないとわかりませんわ」
彼を睨む目に、思わずロドリックは微笑んだ。フィリスが自分を殺すと言うのなら、それでもいい。
「殺す気ならかまわない。あなたのような人は二人といない。死神と悪魔だ」
ロドリックはこの女性にキスした。
途端に、すうっと力が抜けていく。
……許してもらえないのかも知れない……
どうせなら生気じゃなくて、この気持ちを汲み取って欲しかった……頭がもうろうとしてきた。ダメだ。死ぬのか。メフメトのように……
いきなり意識が戻り、彼は彼女もろとも床に座り込んだ。
「吸いきれない」
まるで、子どもが悔しがっているように、フィリスは言った。
「ほら、キャパオーバーだ。俺の勝ちだ」
ロドリックが彼女の手を捕らえた。
「勝ち?」
フィリスは手を引っ込めようとした。
「負けだ」
あわててロドリックは言った。ロドリックを殺せないことはわかった。手加減したのかもしれないが。だから、ロドリックの勝ちかも知れなかったが、気持ちの上では彼はフィリスに降参だった。
「フィリス、君が大事だ。たった一人の大事な人だ」
そして、逃さないと言ったようにフィリスの手を両手で包んだ。
彼らは戦場で、この孤独な世界で、たった一人の同族と出会った。お互い知らなかった自分たちの種族の本性を初めて理解した。
生気を吸って生きていくアネンサードの本性を教会に知られたら、即、死が待つだろう。
「一緒に暮らせば、あなたもただでは済まないと思うわ」
「いや。俺も同じだ。その力をもらって、人を殺し過ぎている。だが、そのおかげでダリアは勝利した」
そして、あの晩、ロドリックの面金を開けて、指一本で彼の頬に触れた時、彼の体に流れ込んできたのは生気だけではなかった。たった一本の指の先から、ビリビリと痺れるように、皮膚を通して体中に広がるものがあった。
「総主教様に結婚のお許しをもらおう」
「私たちのような者のことを許せるとでも思って?」
物憂そうに彼女は言った。
「では、秘密の結婚だ。そんなこと、どうでもいい。ふたりで暮らそう。」
ロドリックは人々が寝静まったレイビック城の真っ暗な廊下を、灯りも持たずに静かに移動していた。こんな時、夜も見える目はとても便利だった。
彼ら二人が、何の血縁関係もないのに、同じ城の中で暮らすのは無理があった。
だから、早めに行動を起こさなくてはならなかった。彼が城に居続けたら、彼女は城の管理を彼に任せて、自分はベルブルグの尼僧院に行ってしまうかもしれない。
フィリスのことは……それはいろいろありすぎて、これと言う決定打があるわけではなかった。
だが、どこに出しても大家の奥方にしか見えない、とても美しく控えめで上品な女性が、実は屍を求めて戦場をうろつきまわる死神だなんて、孤独のまま暮らしている異人種だなんて、息子のフリースラントさえ気づきもしないだろう。
だって、彼女は誰にも救いを求めなかったからだ。
誰も何も知らない。
求めてくれたらいいのにと思う。
彼に救いを求めてくれたら、あふれんばかりに答えようと思っているのに。いつだって、全く満足しきっているかのようにふるまっているが、やせ我慢だ。ロドリックは知っていた。強がっているが、違うだろう。
それなら、彼の方から行くだけだ。
静かにドアを開け、部屋に滑り込むと、フィリスは部屋を暗くして、窓のそばに座っていた。カーテンは開けられ、月の光で銀色に染められた庭や森が見渡せた。
彼女が一人で座っているのを見ると、ロドリックは胸がいっぱいになった。
人間だけしか住んでいないこの世で、純粋なアネンサードの心を持つ彼女は、どこかに違和感を感じながら、生きてきたに違いない。
自分で、死神だと自嘲していた。
愛情を持つ者には、あくまで尽くすが、それ以外の者たちには、関心がなかった。あたかも虫けらのようだ。その死にも生にも。そして、生気は彼女の糧だったから、人や動物を死に至らしめることは当たり前のことだった。アネンサードにとっては、人を殺すことは何の抵抗もない。罪でもない。
あたりかまわぬ残虐性が発揮された時、許せる人間がいるのか? 止めることができる人間がいるのか?
たぶん、それは同族のロドリックだけだろう。彼は、その狂気の味を知っている。
「フィリス」
ロドリックは呼びかけた。彼女はビクッとした。顔を声のする方に向けたが、暗いので、きっと彼女には見えない。
「誰? ロドリック?」
ロドリックは、一歩、彼女の方に近づいた。
「もし、一緒に暮らしてほしいと言ったらどうする?」
フィリスは驚いた顔をしていたが、同時に予想していたようにも見えた。
ロドリックは彼女がぼんやりと点けていたローソクを増やした。大事な話があるのだ。彼には見えても、フィリスは彼の顔は見えないだろう。
「誰かが起きて来るわ」
フィリスが心配そうに言った。ロドリックは首を振った。
「みんな寝ているよ。俺にはわかるのだ。暗くても見えるし、音や気配でわかる」
ロドリックは彼女の近くまで進み、彼女の手を取って、跪いた。
「フィリスを一生大事にしたいと言ったら、受け入れてくれる?」
「私を?」
フィリスはつぶやいた。
「そう。あなたを」
どうして?などとフィリスは聞かなかった。
フリースラントとルシアにとって、フィリスは母だったが、ロドリックにとっては違う。ただの他人だった。いや違う。同族だった。
「あなたが大事だ」
大男のロドリックが女伯を抱きしめると、彼女の姿はどこからも見えなくなった。
「ロドリック、あなたは私を知っているのに、どうしてそんなことが言えるの? 私は死神なのよ」
女伯は、彼の腕の中に巻き込まれてもごもご言った。
「俺は悪魔だ。角がある」
彼はフィリスの手を取って、彼の角の削った跡を触らせた。つかんだ彼女の指は冷たかった。指が動いて、荒く削られた角の痕を撫でた。
「前に俺を殺すことはできないって、言ってましたよね?」
腕を少し緩めて、ロドリックはフィリス女伯の顔をのぞき込んだ。
「やってみないとわかりませんわ」
彼を睨む目に、思わずロドリックは微笑んだ。フィリスが自分を殺すと言うのなら、それでもいい。
「殺す気ならかまわない。あなたのような人は二人といない。死神と悪魔だ」
ロドリックはこの女性にキスした。
途端に、すうっと力が抜けていく。
……許してもらえないのかも知れない……
どうせなら生気じゃなくて、この気持ちを汲み取って欲しかった……頭がもうろうとしてきた。ダメだ。死ぬのか。メフメトのように……
いきなり意識が戻り、彼は彼女もろとも床に座り込んだ。
「吸いきれない」
まるで、子どもが悔しがっているように、フィリスは言った。
「ほら、キャパオーバーだ。俺の勝ちだ」
ロドリックが彼女の手を捕らえた。
「勝ち?」
フィリスは手を引っ込めようとした。
「負けだ」
あわててロドリックは言った。ロドリックを殺せないことはわかった。手加減したのかもしれないが。だから、ロドリックの勝ちかも知れなかったが、気持ちの上では彼はフィリスに降参だった。
「フィリス、君が大事だ。たった一人の大事な人だ」
そして、逃さないと言ったようにフィリスの手を両手で包んだ。
彼らは戦場で、この孤独な世界で、たった一人の同族と出会った。お互い知らなかった自分たちの種族の本性を初めて理解した。
生気を吸って生きていくアネンサードの本性を教会に知られたら、即、死が待つだろう。
「一緒に暮らせば、あなたもただでは済まないと思うわ」
「いや。俺も同じだ。その力をもらって、人を殺し過ぎている。だが、そのおかげでダリアは勝利した」
そして、あの晩、ロドリックの面金を開けて、指一本で彼の頬に触れた時、彼の体に流れ込んできたのは生気だけではなかった。たった一本の指の先から、ビリビリと痺れるように、皮膚を通して体中に広がるものがあった。
「総主教様に結婚のお許しをもらおう」
「私たちのような者のことを許せるとでも思って?」
物憂そうに彼女は言った。
「では、秘密の結婚だ。そんなこと、どうでもいい。ふたりで暮らそう。」
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