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サイラム
第163話 サジシーム、ハルラットの衣装をまとう
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サジシームは、ほぼ無傷の自分の隊を引き連れて、ロンゴバルトに戻ってきた。
今や、メフメトも、ザイードもハザの領主も生きてはいなかった。
彼は、自分の国の衣装が嫌いだった。今まで、ほとんどまともに着たこともなかった。旧弊で、陳腐で、逃れたいと思っている様々なしきたりや、決まりを思いださせるからだ。
しきたりのほとんどは、ずっと昔から決まっているからと言う以外、なぜ、そうしなくてはいけないのか、意味がわからないと彼は思っていた。
だが、彼は、今日はその長衣を自ら選んだ。
そして厳しい顔をして、ハルラットの長が着る、伝統の赤と黒色の長衣をまとって、各部族の代表者の集まりに加わっていた。
彼はフリースラントを知っていた。
フリースラントが、間抜けでも、まじめなだけのバカでもないこともわかっていた。
フリースラントのまじめさは、恐ろしいものだった。何の容赦もなかった。
彼がありとあらゆる場面を想定し、緻密な計画を立てて、ダリアのために軍を率いてやって来ることは間違いなかった。
狙いは、ファン島とヌーヴィーの港と王太子の奪還……それに自分の首に違いなかった。
サジシームは、怖れて逃げるような男ではなかった。
「だが、今度こそは、首がないかもしれない……」
フリースラントには味方が大勢いたが、サジシームは孤独だった。
ほぼ無傷でロンゴバルトへの帰還を果たした部族はサジシームのハルラットだけだった。
ほうほうの体で、死体あるいは瀕死の重傷の首長と共に、ロンゴバルトに戻ってきた各部族たちはサジシームの部隊がほぼ全員無事に戻ってきたことを知ると、不信と憎しみを抱いた。
ダリアと戦う前に、ロンゴバルトの者たちに寝首を掻かれるわけにはいかない。彼は、部族の者を周りに侍らせ、型通り石の床の上に短い絨毯を敷き、片膝を立てて胡坐をかく伝統的な座り方で、他の部族の首長たちと一緒に座った。
場所は例のメフメトの石造りの低い建物だった。
「ハルラットはなぜ無傷なのだ」
ザイードの部族の者のうち、ロンゴバルトに残っていた者が底意ありげに尋ねた。
「敵を恐れ、戦いを避けたのではないか?」
ハルラットの若い者が立ち上りかけ、他の部族が一斉に、サジシームと、ザイードの痩せて意地の悪そうな発言者とを見比べた。
「ハルラットを侮辱する気か」
誰も、ハルラットの者たちすら想像していなかったほど、ドスの利いた声でサジシームが即応した。
立ち上がりかけたハルラットの若者も、それを押さえにかかった同族の年寄りも、思わずサジシームの顔を見た。
「ザイードは名誉の戦死だが、兵たちの多くが死んだのは帰りの途上だ」
実はその通りだった。
首長の多くは、戦いで命を落としたが、失われた兵の多くは、来た道を戻る途中で、地の利に勝るダリアの農民どもが崖の上から石や土を落としてきたり、夜、野営している天幕にこっそり近づいて火をつけたり、ロンゴバルト軍の略奪を恐れて食料などをすべて隠してしまったりしたための食糧不足で死んだのだ。
農民はロンゴバルト軍の逆襲が怖いので、出来る限り姑息な手段で彼らに害をなしたのだが、戦いに敗れ、けが人を抱えるロンゴバルト軍は、このせいで死傷者を増やした。
サジシームはその点、いつもながらに狡猾だった。
彼は自軍を分け、ロンゴバルトの商人を装わせた。サジシーム本人は、装うも何も、根っからの商人である。
ダリア人は、行きのロンゴバルト軍が偽の王旗を掲げ無事に街道を通過し、王家を殺害したことに強い憤りを感じていたので、敗残のロンゴバルト兵には容赦がなかったが、ダリアの風習に従い街道を行き来する商人には(むろん好意的ではなかったが)殺したりする理由がなかったので、普段通りそのまま通過させた。むしろ、ダリア領内から早く出て行って欲しいと思っていた。
サジシームは、ダリア人の気持ちをよく理解していたので、面倒を起こさず、出来るだけ早くダリア領内を通過させるのに腐心した。ぼろを出したがるメフメトの部下をなだめすかすのが大変だった。
「ハルラットは、ダリアの農民になぞ殺されなかった」
これを聞いて、他の部族の若者が立ち上がり、馬鹿にする気かとか、おのれサジシームとか罵声が飛び交ったが、サジシームは大声でこれを制した。
「われらは勇敢に戦った」
何か言われるたび、サジシームは大声で言い返した。言葉の巧みさ速さでサジシームに敵う者はいなかったが、今までは、言い争いを避ける傾向があったのに、真っ向から、言い返した。声の大きさと迫力で、彼は、結局、その場を圧した。
何か新しい話に切り替えたりする場合には、必ず神を讃える言葉を唱えなければならない。
サジシームは、これまで、そんな風習は無視していたのだが、今日は、彼は丁重に「神の意志は祝福さるべきものである」と言った。
各部族は不本意ながら、黙った。一分の隙もなく伝統衣装を身につけ、人が変わったかのように大声で怒鳴り、我を通し、しきたり通りにしゃべるサジシームに、集まった者たちは釣り込まれて注目した。
「これから、ダリア軍が攻め寄せてくる」
サジシームは大声で宣言した。かつてのザイードが、だみ声の大声だったのと同じように。
「なぜだ?! こちらはメフメトを殺されたのだぞ?」
「ダリアの王と王妃、それにその場にいた貴族たち……首長たちのようなものだが…を、ロンゴバルトは殺害し、城を略奪した」
「当たり前ではないか。王と王妃を殺せば、城内の金品は、殺した者のものじゃ」
「王と王妃を殺されたので復讐に来るのだ」
彼らは黙った。
「ダリアは復讐に来るような連中ではない。腰抜けだ」
誰かが言い出した。
「ダリア人は、ロンゴバルトのような戦士ではない」
「この馬鹿者めが」
サジシームが、いきなり怒鳴った。
「来るに決まっている」
「あやつらは、我々のように勇敢ではない連中だ。我々は神に命を懸けて戦いに殉じることを誓っている」
「ダリアには、鋼鉄の騎士がいる。魔王の生まれ故郷の出身のレイビック伯が、鋼鉄の騎士を率いてここへ来る。夜……」
サジシームは、自らの勇気を疑われたと、ひげを振るわせて憤怒に駆られているザイードの一族の男に向かって言った。
「漆黒の闇の中から鋼鉄の騎士は現れる。勇気ある我が戦士は、まるで悪魔の手が触れた後のように、戦う間すらなく命を絶たれた。そうであろう、シャルマ」
シャルマと呼ばれたのはザイードの側近だった身分の低い男だった。
貧相で、分厚い唇をした彼は、戦士ではなくウマの世話をする係だった。
「シャルマは戦士ではない」
「だが、鋼鉄の騎士を見て生きながらえたのはシャルマだけだ」
人々は一斉にシャルマの方を振り返った。
シャルマはうつむいて唇をぶるぶる震わせていた。
「どうなのだ? 戦士が戦わなかったなどと言う不遜な言葉を許すのか?」
ハザの一族の若者が怒鳴った。
「シャルマ、真実を話せ。さもなくば、あの悪霊から、この場にいる者全員、逃れる術を失う」
シャルマは。ぼそぼそと声を出した。
「聞こえん!」
「魔王は……」
シャルマは聞きにくい声音で一言二言しゃべった。
「魔王?」
「魔王ではないだろう! ただの鋼鉄の騎士だった」
「魔王は、一人ではなかった。死神と一緒だった」
「死神?」
サジシームは眉をひそめた。何の話だ?
「そんなものはいない」
「見たのだ」
シャルマは、唇を震わせた。
「死神とは?」
「死神だ。細い影のような髪の長い人に似た……次々にけが人に触っていた。触られた者は動かなくなっていった」
誰もが言葉を失った。
今や、メフメトも、ザイードもハザの領主も生きてはいなかった。
彼は、自分の国の衣装が嫌いだった。今まで、ほとんどまともに着たこともなかった。旧弊で、陳腐で、逃れたいと思っている様々なしきたりや、決まりを思いださせるからだ。
しきたりのほとんどは、ずっと昔から決まっているからと言う以外、なぜ、そうしなくてはいけないのか、意味がわからないと彼は思っていた。
だが、彼は、今日はその長衣を自ら選んだ。
そして厳しい顔をして、ハルラットの長が着る、伝統の赤と黒色の長衣をまとって、各部族の代表者の集まりに加わっていた。
彼はフリースラントを知っていた。
フリースラントが、間抜けでも、まじめなだけのバカでもないこともわかっていた。
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彼がありとあらゆる場面を想定し、緻密な計画を立てて、ダリアのために軍を率いてやって来ることは間違いなかった。
狙いは、ファン島とヌーヴィーの港と王太子の奪還……それに自分の首に違いなかった。
サジシームは、怖れて逃げるような男ではなかった。
「だが、今度こそは、首がないかもしれない……」
フリースラントには味方が大勢いたが、サジシームは孤独だった。
ほぼ無傷でロンゴバルトへの帰還を果たした部族はサジシームのハルラットだけだった。
ほうほうの体で、死体あるいは瀕死の重傷の首長と共に、ロンゴバルトに戻ってきた各部族たちはサジシームの部隊がほぼ全員無事に戻ってきたことを知ると、不信と憎しみを抱いた。
ダリアと戦う前に、ロンゴバルトの者たちに寝首を掻かれるわけにはいかない。彼は、部族の者を周りに侍らせ、型通り石の床の上に短い絨毯を敷き、片膝を立てて胡坐をかく伝統的な座り方で、他の部族の首長たちと一緒に座った。
場所は例のメフメトの石造りの低い建物だった。
「ハルラットはなぜ無傷なのだ」
ザイードの部族の者のうち、ロンゴバルトに残っていた者が底意ありげに尋ねた。
「敵を恐れ、戦いを避けたのではないか?」
ハルラットの若い者が立ち上りかけ、他の部族が一斉に、サジシームと、ザイードの痩せて意地の悪そうな発言者とを見比べた。
「ハルラットを侮辱する気か」
誰も、ハルラットの者たちすら想像していなかったほど、ドスの利いた声でサジシームが即応した。
立ち上がりかけたハルラットの若者も、それを押さえにかかった同族の年寄りも、思わずサジシームの顔を見た。
「ザイードは名誉の戦死だが、兵たちの多くが死んだのは帰りの途上だ」
実はその通りだった。
首長の多くは、戦いで命を落としたが、失われた兵の多くは、来た道を戻る途中で、地の利に勝るダリアの農民どもが崖の上から石や土を落としてきたり、夜、野営している天幕にこっそり近づいて火をつけたり、ロンゴバルト軍の略奪を恐れて食料などをすべて隠してしまったりしたための食糧不足で死んだのだ。
農民はロンゴバルト軍の逆襲が怖いので、出来る限り姑息な手段で彼らに害をなしたのだが、戦いに敗れ、けが人を抱えるロンゴバルト軍は、このせいで死傷者を増やした。
サジシームはその点、いつもながらに狡猾だった。
彼は自軍を分け、ロンゴバルトの商人を装わせた。サジシーム本人は、装うも何も、根っからの商人である。
ダリア人は、行きのロンゴバルト軍が偽の王旗を掲げ無事に街道を通過し、王家を殺害したことに強い憤りを感じていたので、敗残のロンゴバルト兵には容赦がなかったが、ダリアの風習に従い街道を行き来する商人には(むろん好意的ではなかったが)殺したりする理由がなかったので、普段通りそのまま通過させた。むしろ、ダリア領内から早く出て行って欲しいと思っていた。
サジシームは、ダリア人の気持ちをよく理解していたので、面倒を起こさず、出来るだけ早くダリア領内を通過させるのに腐心した。ぼろを出したがるメフメトの部下をなだめすかすのが大変だった。
「ハルラットは、ダリアの農民になぞ殺されなかった」
これを聞いて、他の部族の若者が立ち上がり、馬鹿にする気かとか、おのれサジシームとか罵声が飛び交ったが、サジシームは大声でこれを制した。
「われらは勇敢に戦った」
何か言われるたび、サジシームは大声で言い返した。言葉の巧みさ速さでサジシームに敵う者はいなかったが、今までは、言い争いを避ける傾向があったのに、真っ向から、言い返した。声の大きさと迫力で、彼は、結局、その場を圧した。
何か新しい話に切り替えたりする場合には、必ず神を讃える言葉を唱えなければならない。
サジシームは、これまで、そんな風習は無視していたのだが、今日は、彼は丁重に「神の意志は祝福さるべきものである」と言った。
各部族は不本意ながら、黙った。一分の隙もなく伝統衣装を身につけ、人が変わったかのように大声で怒鳴り、我を通し、しきたり通りにしゃべるサジシームに、集まった者たちは釣り込まれて注目した。
「これから、ダリア軍が攻め寄せてくる」
サジシームは大声で宣言した。かつてのザイードが、だみ声の大声だったのと同じように。
「なぜだ?! こちらはメフメトを殺されたのだぞ?」
「ダリアの王と王妃、それにその場にいた貴族たち……首長たちのようなものだが…を、ロンゴバルトは殺害し、城を略奪した」
「当たり前ではないか。王と王妃を殺せば、城内の金品は、殺した者のものじゃ」
「王と王妃を殺されたので復讐に来るのだ」
彼らは黙った。
「ダリアは復讐に来るような連中ではない。腰抜けだ」
誰かが言い出した。
「ダリア人は、ロンゴバルトのような戦士ではない」
「この馬鹿者めが」
サジシームが、いきなり怒鳴った。
「来るに決まっている」
「あやつらは、我々のように勇敢ではない連中だ。我々は神に命を懸けて戦いに殉じることを誓っている」
「ダリアには、鋼鉄の騎士がいる。魔王の生まれ故郷の出身のレイビック伯が、鋼鉄の騎士を率いてここへ来る。夜……」
サジシームは、自らの勇気を疑われたと、ひげを振るわせて憤怒に駆られているザイードの一族の男に向かって言った。
「漆黒の闇の中から鋼鉄の騎士は現れる。勇気ある我が戦士は、まるで悪魔の手が触れた後のように、戦う間すらなく命を絶たれた。そうであろう、シャルマ」
シャルマと呼ばれたのはザイードの側近だった身分の低い男だった。
貧相で、分厚い唇をした彼は、戦士ではなくウマの世話をする係だった。
「シャルマは戦士ではない」
「だが、鋼鉄の騎士を見て生きながらえたのはシャルマだけだ」
人々は一斉にシャルマの方を振り返った。
シャルマはうつむいて唇をぶるぶる震わせていた。
「どうなのだ? 戦士が戦わなかったなどと言う不遜な言葉を許すのか?」
ハザの一族の若者が怒鳴った。
「シャルマ、真実を話せ。さもなくば、あの悪霊から、この場にいる者全員、逃れる術を失う」
シャルマは。ぼそぼそと声を出した。
「聞こえん!」
「魔王は……」
シャルマは聞きにくい声音で一言二言しゃべった。
「魔王?」
「魔王ではないだろう! ただの鋼鉄の騎士だった」
「魔王は、一人ではなかった。死神と一緒だった」
「死神?」
サジシームは眉をひそめた。何の話だ?
「そんなものはいない」
「見たのだ」
シャルマは、唇を震わせた。
「死神とは?」
「死神だ。細い影のような髪の長い人に似た……次々にけが人に触っていた。触られた者は動かなくなっていった」
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