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レイビック伯
第93話 ダリアの危機
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バカ話ではない。バカ王妃の可能性が出てきたからだ。
「そして、実際に、ロンゴバルトの者たちは、ファン島に来ましたが、現在のところ、釣りをして、たまに奴隷兵が浜に出てきて貝を掘って食べているようです」
「なにを牧歌的な……」
誰かがつぶやいたが、全員の視線は王妃に向けられていた。
「陛下、この件は、ご説明頂きませんと……」
王妃は、ぐずぐずしていたが、ウェルケウェ伯爵が優しく話を誘導すると、言葉を詰まらせながら、顛末を説明した。
要所要所で、ウェルケウェ伯爵が、意味が通じないところや主語が抜けているところを質問して、話をはっきりさせた。
「と言うようなわけなので、仕方がなかったのですわ、みなさん」
王妃は訴えかけるような調子で締めくくった。
「このままだと、王太子の結婚費用もままなりませんですし、サジシームさんはなかなかいい方ですわ。借金のカタを島でいいとおっしゃって下さったのです。島なんか使い道ないでしょう? いいお話ですから、すぐにOKしました」
誰もが押し黙っていた。氷のような沈黙の後、貴族たちのうちの一人が尋ねた。
「ところで、王妃様、サジシームの父上がダリアとの戦いで、鋼鉄の騎士の矢で即死したことをご存知ですか?」
「いいえ? それはお気の毒でしたね?」
「私の二人の息子は、ロンゴバルトとのファン島をめぐる戦いで、戦死しました。ファン島を押さえられると、本土への上陸が容易になります。死守しなくてはならなかったのです」
王妃は戸惑い、仕方なくにっこり笑って見せた。
「今は、きっと大丈夫です。平和を願いさえすれば、戦争はなくなります。武器を納め、皆で祈りましょう」
これ以上発言する者は誰もいなかった。
数人の貴族が王を取り囲み、まるで押し出すようにして部屋の外に連れ出した。
残った数人が小声で話している様子を聞いていると、南の地方に領地を持つ者たちは大急ぎで領地に戻るらしかった。
「妻と子だけでも領地に戻そう」
ウェルケウェ伯爵は、まるで沈む船から出て行くネズミのような勢いで部屋から立ち去る貴族たちを眺めつつ、つぶやいた。
彼の領地は王宮の近くで、それも小さなものだった。だが、妻の実家はもっとずっと北の方にあった。明日、妻と娘たちを妻の実家へ出立させよう。
ウェルケウェ伯爵は王妃に向かって尋ねた。
「王妃様、防衛の必要はないとお考えですか?」
「ええと、どうすればいいかわからないわ。それにあの人たち、どうしてあんなに不機嫌そうだったんでしょう。神の言葉は尊重されるべきなのに」
それから急に怒り出した。
「王太子の結婚が控えていると言うのに、誰も、費用負担の話に乗ってこないのよ。それなのに、あんな島ひとつでゴチャゴチャ集まってくるだなんて、信じられないわ。みんな、本当に常識や思いやりがないわ」
王はなかなか帰ってこなかった。
「では、王妃様、もう一枚レイビック伯爵に手紙を書き添えましょうか?」
「何の手紙? インゴット以外に用事はないのだけど」
「レイビック伯はお金持ちな上、武芸全般に秀でたお方。そのうえ王家の親戚筋に当たられます。国王陛下がレイビック伯に国土の防衛を命令すればいいのではないでしょうか?」
王妃は疑わしそうだった。
「どこの領主にも、命令する場合には、王家が費用負担するか、役職を付けて手当を払わないといけないのだけど、今、そのお金がないのよ」
国王が疲れた様子で戻ってきた。
「どうあっても、王家が中心になって軍を組織しないといけないとみんなに責められたよ」
王妃は顔をしかめた。
なんて面倒な。
サジシームは友好的な男なのだ。彼が軍を動かすことを心配するだなんて間違っている。
「そんなお金があれば王太子の結婚式に充てなくちゃ。みんな、何を言っているのかしら?」
「そうだな」
王も面倒くさそうだった。
ルシアは王女で、レイビック伯はヴォルダ家の子息……ようやくここで王妃も先のウェルウェ伯爵の発言の意味が分かった気がした。
これは使える。
「そうだわ。レイビック伯にお願いすればいいのよ」
「お願いって何を?」
国王は怪訝そうに尋ねた。
「国防よ。レイビック伯に国防を一任するのよ」
王もさすがにびっくりした。
「そんなことができるのか?」
「だって、王女の夫なのですから王家の一員でしょう。王家が中心になって軍を組織しろと言われているのだったら、レイビック伯で十分でしょう」
「王室の一員ではないぞ? 誰も王女の夫だなんて、考えていないと思うが」
「大体、インゴットの支払いが滞っているのが悪いのよ。ルシアが王女だって言えばいいのでしょう。紙一枚で済むわ。王女と認めてやったんだから、国防ぐらい担ってくれないと困ります。レイビック伯がきちんと支払ってくれさえすれば、ファン島の問題なんか起きなかった。悪いのは、レイビック伯ですわ」
「それでうまくいくかな?」
「ちゃんと悪いのはレイビック伯だと、皆に説明すればいいだけですわ」
王は懐疑的だったが、意外なことに、王妃が得々と、この秀逸なプランを発表すると、「うるさい人たち」は皆黙り込んだ。
「そう言うわけで、レイビック伯にお願いしました。今後、お申し越しの件はレイビック伯に責任があるので、そちらへどうぞ」
王妃は、前の王とアデリア王女の関係を、みんなに公表するのがなんとなく嫌だったので、肝心な点を説明しなかった。
そうなると、王家に金がない原因は王家の乱費のせいだし、レイビック伯は元王妃とは言えヴォルダ家の娘を娶っただけだし、どういう理屈で彼が王家の一員扱いされて、国防の責任を取らなくてはならないのか、誰にもさっぱりわからなかった。
そもそもレイビック伯が承諾するとはとても思えないし、それに、承諾したところで彼に何ができると言うのだ。一介の領主に過ぎないではないか。
「レイビック伯は、王室の一員ではない。拒絶されたらどうされるのか?」
基本的な質問を、この王妃に向かって発する勇者が一名出た。
「きっと断らないと思います」
王妃はいたずらっぽく笑って答えた。ルシアは実は王女なのだ。みんなが、それを知らないことを考えると、ちょっと面白かった。
「国防は王家が中心となって行うべき重大な仕事である。王が中心とならないのはなぜか?」
「王が中心となって、レイビック伯に委任をしたわけです。レイビック伯にとっては名誉なはずです」
集まっていた者たちは黙りこくった。
もはや、この王妃に何を言っても無駄である。それだけははっきりした。
王妃は全員が納得したものと考え、この素晴らしい新しいプランを思いついたのは自分だと思うと得意になり上機嫌になった。
集まっていた連中は部屋から出て行ったが、王妃はその日以降、借金取りの執拗な返済要求に悩まされることになった。
王妃に金を貸した連中は、王家にはもう金がないと判断したらしかった。何しろ、国防の要ファン島を売り払ってしまうくらいなのだから。
それに、この一連のやり取りは、王家の施政能力に疑問を生じさせた。
もともとダメなのではと疑われていたが、能力評価がゼロならとにかく、マイナスに食い込い始めたのだった。
それに、彼らにとって、最後に王妃が笑ったのは、特に悪印象だったらしい。なぜ、あの場面で笑うのか、理由がまったくわからなかったからだ。
「事態がわかっていないのか、馬鹿にしているのかわからん」
王も、アデリア王女とルシア出生の秘密を公にするのは、なんとなく嫌だった。
ウェルケウェ伯爵も、二人が黙って居る以上、何も言うわけにはいかなかった。
王家の最悪のスキャンダルだった。敢えて言いたくない気持ちは、ウェルケウェ伯爵にもよく分かった。だが、これをいつまでも秘密にしていおくと、おそらくダリア国内で、現在最も力のある大貴族レイビック伯に反発される恐れがあった。
「そして、実際に、ロンゴバルトの者たちは、ファン島に来ましたが、現在のところ、釣りをして、たまに奴隷兵が浜に出てきて貝を掘って食べているようです」
「なにを牧歌的な……」
誰かがつぶやいたが、全員の視線は王妃に向けられていた。
「陛下、この件は、ご説明頂きませんと……」
王妃は、ぐずぐずしていたが、ウェルケウェ伯爵が優しく話を誘導すると、言葉を詰まらせながら、顛末を説明した。
要所要所で、ウェルケウェ伯爵が、意味が通じないところや主語が抜けているところを質問して、話をはっきりさせた。
「と言うようなわけなので、仕方がなかったのですわ、みなさん」
王妃は訴えかけるような調子で締めくくった。
「このままだと、王太子の結婚費用もままなりませんですし、サジシームさんはなかなかいい方ですわ。借金のカタを島でいいとおっしゃって下さったのです。島なんか使い道ないでしょう? いいお話ですから、すぐにOKしました」
誰もが押し黙っていた。氷のような沈黙の後、貴族たちのうちの一人が尋ねた。
「ところで、王妃様、サジシームの父上がダリアとの戦いで、鋼鉄の騎士の矢で即死したことをご存知ですか?」
「いいえ? それはお気の毒でしたね?」
「私の二人の息子は、ロンゴバルトとのファン島をめぐる戦いで、戦死しました。ファン島を押さえられると、本土への上陸が容易になります。死守しなくてはならなかったのです」
王妃は戸惑い、仕方なくにっこり笑って見せた。
「今は、きっと大丈夫です。平和を願いさえすれば、戦争はなくなります。武器を納め、皆で祈りましょう」
これ以上発言する者は誰もいなかった。
数人の貴族が王を取り囲み、まるで押し出すようにして部屋の外に連れ出した。
残った数人が小声で話している様子を聞いていると、南の地方に領地を持つ者たちは大急ぎで領地に戻るらしかった。
「妻と子だけでも領地に戻そう」
ウェルケウェ伯爵は、まるで沈む船から出て行くネズミのような勢いで部屋から立ち去る貴族たちを眺めつつ、つぶやいた。
彼の領地は王宮の近くで、それも小さなものだった。だが、妻の実家はもっとずっと北の方にあった。明日、妻と娘たちを妻の実家へ出立させよう。
ウェルケウェ伯爵は王妃に向かって尋ねた。
「王妃様、防衛の必要はないとお考えですか?」
「ええと、どうすればいいかわからないわ。それにあの人たち、どうしてあんなに不機嫌そうだったんでしょう。神の言葉は尊重されるべきなのに」
それから急に怒り出した。
「王太子の結婚が控えていると言うのに、誰も、費用負担の話に乗ってこないのよ。それなのに、あんな島ひとつでゴチャゴチャ集まってくるだなんて、信じられないわ。みんな、本当に常識や思いやりがないわ」
王はなかなか帰ってこなかった。
「では、王妃様、もう一枚レイビック伯爵に手紙を書き添えましょうか?」
「何の手紙? インゴット以外に用事はないのだけど」
「レイビック伯はお金持ちな上、武芸全般に秀でたお方。そのうえ王家の親戚筋に当たられます。国王陛下がレイビック伯に国土の防衛を命令すればいいのではないでしょうか?」
王妃は疑わしそうだった。
「どこの領主にも、命令する場合には、王家が費用負担するか、役職を付けて手当を払わないといけないのだけど、今、そのお金がないのよ」
国王が疲れた様子で戻ってきた。
「どうあっても、王家が中心になって軍を組織しないといけないとみんなに責められたよ」
王妃は顔をしかめた。
なんて面倒な。
サジシームは友好的な男なのだ。彼が軍を動かすことを心配するだなんて間違っている。
「そんなお金があれば王太子の結婚式に充てなくちゃ。みんな、何を言っているのかしら?」
「そうだな」
王も面倒くさそうだった。
ルシアは王女で、レイビック伯はヴォルダ家の子息……ようやくここで王妃も先のウェルウェ伯爵の発言の意味が分かった気がした。
これは使える。
「そうだわ。レイビック伯にお願いすればいいのよ」
「お願いって何を?」
国王は怪訝そうに尋ねた。
「国防よ。レイビック伯に国防を一任するのよ」
王もさすがにびっくりした。
「そんなことができるのか?」
「だって、王女の夫なのですから王家の一員でしょう。王家が中心になって軍を組織しろと言われているのだったら、レイビック伯で十分でしょう」
「王室の一員ではないぞ? 誰も王女の夫だなんて、考えていないと思うが」
「大体、インゴットの支払いが滞っているのが悪いのよ。ルシアが王女だって言えばいいのでしょう。紙一枚で済むわ。王女と認めてやったんだから、国防ぐらい担ってくれないと困ります。レイビック伯がきちんと支払ってくれさえすれば、ファン島の問題なんか起きなかった。悪いのは、レイビック伯ですわ」
「それでうまくいくかな?」
「ちゃんと悪いのはレイビック伯だと、皆に説明すればいいだけですわ」
王は懐疑的だったが、意外なことに、王妃が得々と、この秀逸なプランを発表すると、「うるさい人たち」は皆黙り込んだ。
「そう言うわけで、レイビック伯にお願いしました。今後、お申し越しの件はレイビック伯に責任があるので、そちらへどうぞ」
王妃は、前の王とアデリア王女の関係を、みんなに公表するのがなんとなく嫌だったので、肝心な点を説明しなかった。
そうなると、王家に金がない原因は王家の乱費のせいだし、レイビック伯は元王妃とは言えヴォルダ家の娘を娶っただけだし、どういう理屈で彼が王家の一員扱いされて、国防の責任を取らなくてはならないのか、誰にもさっぱりわからなかった。
そもそもレイビック伯が承諾するとはとても思えないし、それに、承諾したところで彼に何ができると言うのだ。一介の領主に過ぎないではないか。
「レイビック伯は、王室の一員ではない。拒絶されたらどうされるのか?」
基本的な質問を、この王妃に向かって発する勇者が一名出た。
「きっと断らないと思います」
王妃はいたずらっぽく笑って答えた。ルシアは実は王女なのだ。みんなが、それを知らないことを考えると、ちょっと面白かった。
「国防は王家が中心となって行うべき重大な仕事である。王が中心とならないのはなぜか?」
「王が中心となって、レイビック伯に委任をしたわけです。レイビック伯にとっては名誉なはずです」
集まっていた者たちは黙りこくった。
もはや、この王妃に何を言っても無駄である。それだけははっきりした。
王妃は全員が納得したものと考え、この素晴らしい新しいプランを思いついたのは自分だと思うと得意になり上機嫌になった。
集まっていた連中は部屋から出て行ったが、王妃はその日以降、借金取りの執拗な返済要求に悩まされることになった。
王妃に金を貸した連中は、王家にはもう金がないと判断したらしかった。何しろ、国防の要ファン島を売り払ってしまうくらいなのだから。
それに、この一連のやり取りは、王家の施政能力に疑問を生じさせた。
もともとダメなのではと疑われていたが、能力評価がゼロならとにかく、マイナスに食い込い始めたのだった。
それに、彼らにとって、最後に王妃が笑ったのは、特に悪印象だったらしい。なぜ、あの場面で笑うのか、理由がまったくわからなかったからだ。
「事態がわかっていないのか、馬鹿にしているのかわからん」
王も、アデリア王女とルシア出生の秘密を公にするのは、なんとなく嫌だった。
ウェルケウェ伯爵も、二人が黙って居る以上、何も言うわけにはいかなかった。
王家の最悪のスキャンダルだった。敢えて言いたくない気持ちは、ウェルケウェ伯爵にもよく分かった。だが、これをいつまでも秘密にしていおくと、おそらくダリア国内で、現在最も力のある大貴族レイビック伯に反発される恐れがあった。
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