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レイビック伯
第92話 実は妥当な結婚だった残念結末(王妃目線)
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王と王妃は、ウェルケウェ伯爵を特派員に仕立て上げ、ようやくアデリア王女からルシアの出生の秘密を聞きだした。
二人は顔を見合わせた。
「王家の恥ですわ」
王妃は夫に向かって非難がましく言った。前の王は彼女の親戚ではないからである。夫の親だ。
「まさか、そんなことだったなんて……」
王はショックらしかった。怪しいとは思っていたが、子供までいたなんて、どこのメロドラマだ。
「でも、だからどうしろと言いたいのかしら? そんなこと黙っておけばいいだけではありませんか。大体、レイビック伯は、王家の人間でありさえすれば、誰とでも結婚するはずです。妹だろうが、姪だろうが大差はないでしょう? とっとと結婚すればいいじゃありませんか」
「しかし、王様のお子でないと、レイビック伯とは兄妹になってしまわれますので……」
ウェルケウェ伯爵が注意した。
「レイビック伯が誰と兄妹ですって?」
「ですからルシア様と」
「田舎のぼっと出のウマの骨が、なんでルシア妃と兄妹なの?」
「ですから、先ほど、説明しましたようにフリースラント様は、ヴォルダ家の次男ですから……」
王と王妃は、ウェルケウェ伯爵の顔を見た。
「レイビック伯爵は、ヴォルダ家のフリースラント様です」
「誰のこと?」
王と王妃は、訳がわからないと言った様子だった。ウェルケウェ伯爵はため息をついて、最初からもう一度説明した。
「アデリア王女は便宜上、ヴォルダ公爵家のジニアス様と結婚されました。ルシア様は、ジニアス様の娘になられました」
「ええ。そうね」
王妃も認めた。
「ですから、ヴォルダ公爵家のジニアス様の次男のフリースラント様は、ルシア様とはご兄妹に当たられるので、結婚できないから、ルシア様の実の父が国王であることを認めよと、要求されてきたわけです」
「それとレイビック伯と何の関係があるの?」
「ですから、レイビック伯が、ヴォルダ家のフリースラント様なのです。ジニアス様の御子息です。父君が亡くなられたとき、学校卒業後の修行の旅に出ていて、居所がわからなかったあの方ですよ」
じわじわとわかって来たようだった。
「どこに証拠があるの?」
「何の証拠ですか?」
「そのレイビック伯がヴォルダ家のフリースラントだって言う証拠よ」
ウェルケウェ伯爵は首を振った。
「名を騙っているとおっしゃるのかもしれませんが、ルシア様がフリースラント様だと認められたのなら、間違いございませんでしょう。これで結婚証書の証人が総主教様だった謎が解けました。ヴォルダ家のご子息の結婚だったので、総主教様が証人になられたのでしょう。多分、事情を説明したのでしょう。でないと総主教様が証人をなさるわけがございません」
ということは……
「まあ、名門中の名門が、王家の姫をめとったのですから、これは、非常に妥当な結婚と言えるでしょうね」
ウェルケウェ伯爵は注釈を入れてみた。
王と王妃が呆然としているからだった。
「王家の判断を誰も非難しないと思いますね」
伯爵は踏み込んだ論評を試みた。
「ヴォルダ家のフリースラント様は今や大変な金持ちです。もともと名門の出身で、身分に何の問題もない。王家の姫君をそう言った家に嫁がせた王室のご英断は、世の中から、称賛されるべきです」
訳の分からない妙な宗教にはまって、借金まみれになって、金に目がくれて実の妹を素性も知れない金があるだけの男へ嫁がせ、代わりに金をもらった……わけではなく裕福な名門貴族のご子息の元へ嫁がせた……結果になったわけである。
「王室の判断を皆が称賛すると思います」
ウェルケウェ伯爵は言い直してみた。王家の評判が、この一件で地に墜ちたことを彼は知っていた。
ルシアの出生の秘密は今の王と王妃には責任はないし、ルシアに妥当な結婚をさせたわけだから、名誉挽回につながると伯爵は考えたのだった。
「皆がうらやむ良い結婚でしょう」
そこまで解説されても、二人はどこかむすっとした顔だった。
彼らがいい顔をしないのには訳があった。
彼らが一顧だにせず足で踏みつけにしたヴォルダ家の子息と、心底嫌がっていたのに、金と引き換えに売り飛ばしたルシアが結びついている……。いい予感はしなかった。
ルシアのことはいい気味だとどこかで思っていたし、ヴォルダ家のことは目の上の瘤だった。公爵が死んだ時もせいせいした。
レイビック伯とか言う、聞いたこともない名前だったから、結婚も許可したのだ。
元の王妃は不用だった。王太后の地位に相当する。自分と同等以上のものは容認しがたかった。(ブスで気の利かない娘だったらむしろ良かったのだが。しかしルシアは美人で賢いと評判だった)再婚させれば、元の王妃と言う地位は消えてなくなる。自分が最高の地位になるのだ。
そのうえ辺境の低い身分の男の妻の地位に追いやり、その地位を貶めたかったのだ。それがどうだ。全部、嘘だったと言うのか。
「嘘ではございません。レイビック伯と言う爵位を別にお取りになられただけで」
王家と十分に張り合えるだけの名門で、かつ裕福な貴族は、存在するだけで王家にとって脅威だった。そんな家に王女をくれてやるだなんて。余計に力をつけてしまうではないか。
そして、今、彼らは国を揺るがしかねない莫大な富と力をもって、再び表舞台に登場してきた。
王と王妃が黙っているので、ウェルケウェ伯爵は、代わりに四十本のインゴットの請求書を作って、王妃に署名させた。
「国王陛下の署名をお願いする話ではないでしょう。そもそもインゴットのお話は王妃様がされていますし」
それから彼は、ちょっと考えて、侍従の一人を呼んで使者に充てようと提案した。
「しっかり、請求してきてもらいましょう。出来るだけ早くインゴットが欲しいですしね」
王と王妃は浮かない様子で賛成した。
その時、あわただしい気配がして、何人かの人々が口々に叫びながらやって来た。
「国王陛下、並びに王妃様!」
「ファン島が、ファン島が乗っ取られたと!」
ウェルケウェ伯爵が、身を乗り出した。
ドアが大きく開き、十五年前のロンゴバルトとの戦時の責任者だったザリエリ侯爵を先頭に、数人が顔色を変えて室内になだれ込んできた。
「ファン島へロンゴバルト軍が侵入いたしました。今、早馬が伝えてまいりました」
「なんと!」
ウェルケウェ伯爵が叫んだ。
「あんなところをなぜ? 守備隊はいったい何をしていた!」
「知らせて来た使者は誰だ? どこの者だ?」
「ヌーヴィーの港の領主、ルストガルデ殿の従僕でございます!」
大勢がごった返す中を、一人の埃まみれになった使者が、肩身が狭そうに入ってきた。
周りの貴族たちは、使者のために道を開けてやり、使者は王と王妃の前に通された。
「どのような戦況なのだ!」
ザリエリ侯爵が大声で怒鳴った。
「あのう、今のところ……」
使者は小さい声で始めた。
「聞こえん! もっと大きな声で!」
「今のところ、貝拾いと釣りをされています」
「何? カイヒロイとツリとな?」
「それはなんだ? どこを攻めておるのだ?」
大勢が口々に聞いた。
「攻められてはいません。奴隷兵は、貝を掘っています」
「掘っている? 塹壕じゃな? 塹壕を掘っているのか? あそこは島だぞ?」
「いえ、貝です」
「どんな種類の塹壕なのか? そのカイは?」
このニュースを聞き込んだ、参戦経験のある年寄りの貴族たちが大勢、王城へ駆けつけて来た。
「犠牲者はいかほど? 死んだ者は何人いるのじゃ?」
彼らはわめいた。
「おりません」
使者は何かまずいことでも仕出かしたかのように小さくなって答えた。
「いない? ならば無血開城か? 情けない」
「いえ、そうではなくて、ロンゴバルトの使者の方が、立派な証文を持ってこられました。それで立ち退きを命じられたのです」
「立ち退き?」
「証文で立ち退くくらいなら、戦争は起きないぞ?」
「ええと、ロンゴバルトも丸腰でして……」
「武装していなかったと?」
「ですから、ロンゴバルトのサジシーム様のお使いが、ファン島の譲渡証書をお持ち込みになられたので」
「どうして、敵に敬語で様付けする」
「ロンゴバルトのサジシームの使いが、ファン島の譲渡証書を持ってきて、所有者が変わったので出て行ってくれと」
一同が黙った。
「なぜ、そんな馬鹿話を信用したのだ」
「王妃様の署名が間違いなく書かれていたからです。借金のカタに所有権を譲渡されたと説明されました」
全員が黙った。
そして、王妃を見た。
二人は顔を見合わせた。
「王家の恥ですわ」
王妃は夫に向かって非難がましく言った。前の王は彼女の親戚ではないからである。夫の親だ。
「まさか、そんなことだったなんて……」
王はショックらしかった。怪しいとは思っていたが、子供までいたなんて、どこのメロドラマだ。
「でも、だからどうしろと言いたいのかしら? そんなこと黙っておけばいいだけではありませんか。大体、レイビック伯は、王家の人間でありさえすれば、誰とでも結婚するはずです。妹だろうが、姪だろうが大差はないでしょう? とっとと結婚すればいいじゃありませんか」
「しかし、王様のお子でないと、レイビック伯とは兄妹になってしまわれますので……」
ウェルケウェ伯爵が注意した。
「レイビック伯が誰と兄妹ですって?」
「ですからルシア様と」
「田舎のぼっと出のウマの骨が、なんでルシア妃と兄妹なの?」
「ですから、先ほど、説明しましたようにフリースラント様は、ヴォルダ家の次男ですから……」
王と王妃は、ウェルケウェ伯爵の顔を見た。
「レイビック伯爵は、ヴォルダ家のフリースラント様です」
「誰のこと?」
王と王妃は、訳がわからないと言った様子だった。ウェルケウェ伯爵はため息をついて、最初からもう一度説明した。
「アデリア王女は便宜上、ヴォルダ公爵家のジニアス様と結婚されました。ルシア様は、ジニアス様の娘になられました」
「ええ。そうね」
王妃も認めた。
「ですから、ヴォルダ公爵家のジニアス様の次男のフリースラント様は、ルシア様とはご兄妹に当たられるので、結婚できないから、ルシア様の実の父が国王であることを認めよと、要求されてきたわけです」
「それとレイビック伯と何の関係があるの?」
「ですから、レイビック伯が、ヴォルダ家のフリースラント様なのです。ジニアス様の御子息です。父君が亡くなられたとき、学校卒業後の修行の旅に出ていて、居所がわからなかったあの方ですよ」
じわじわとわかって来たようだった。
「どこに証拠があるの?」
「何の証拠ですか?」
「そのレイビック伯がヴォルダ家のフリースラントだって言う証拠よ」
ウェルケウェ伯爵は首を振った。
「名を騙っているとおっしゃるのかもしれませんが、ルシア様がフリースラント様だと認められたのなら、間違いございませんでしょう。これで結婚証書の証人が総主教様だった謎が解けました。ヴォルダ家のご子息の結婚だったので、総主教様が証人になられたのでしょう。多分、事情を説明したのでしょう。でないと総主教様が証人をなさるわけがございません」
ということは……
「まあ、名門中の名門が、王家の姫をめとったのですから、これは、非常に妥当な結婚と言えるでしょうね」
ウェルケウェ伯爵は注釈を入れてみた。
王と王妃が呆然としているからだった。
「王家の判断を誰も非難しないと思いますね」
伯爵は踏み込んだ論評を試みた。
「ヴォルダ家のフリースラント様は今や大変な金持ちです。もともと名門の出身で、身分に何の問題もない。王家の姫君をそう言った家に嫁がせた王室のご英断は、世の中から、称賛されるべきです」
訳の分からない妙な宗教にはまって、借金まみれになって、金に目がくれて実の妹を素性も知れない金があるだけの男へ嫁がせ、代わりに金をもらった……わけではなく裕福な名門貴族のご子息の元へ嫁がせた……結果になったわけである。
「王室の判断を皆が称賛すると思います」
ウェルケウェ伯爵は言い直してみた。王家の評判が、この一件で地に墜ちたことを彼は知っていた。
ルシアの出生の秘密は今の王と王妃には責任はないし、ルシアに妥当な結婚をさせたわけだから、名誉挽回につながると伯爵は考えたのだった。
「皆がうらやむ良い結婚でしょう」
そこまで解説されても、二人はどこかむすっとした顔だった。
彼らがいい顔をしないのには訳があった。
彼らが一顧だにせず足で踏みつけにしたヴォルダ家の子息と、心底嫌がっていたのに、金と引き換えに売り飛ばしたルシアが結びついている……。いい予感はしなかった。
ルシアのことはいい気味だとどこかで思っていたし、ヴォルダ家のことは目の上の瘤だった。公爵が死んだ時もせいせいした。
レイビック伯とか言う、聞いたこともない名前だったから、結婚も許可したのだ。
元の王妃は不用だった。王太后の地位に相当する。自分と同等以上のものは容認しがたかった。(ブスで気の利かない娘だったらむしろ良かったのだが。しかしルシアは美人で賢いと評判だった)再婚させれば、元の王妃と言う地位は消えてなくなる。自分が最高の地位になるのだ。
そのうえ辺境の低い身分の男の妻の地位に追いやり、その地位を貶めたかったのだ。それがどうだ。全部、嘘だったと言うのか。
「嘘ではございません。レイビック伯と言う爵位を別にお取りになられただけで」
王家と十分に張り合えるだけの名門で、かつ裕福な貴族は、存在するだけで王家にとって脅威だった。そんな家に王女をくれてやるだなんて。余計に力をつけてしまうではないか。
そして、今、彼らは国を揺るがしかねない莫大な富と力をもって、再び表舞台に登場してきた。
王と王妃が黙っているので、ウェルケウェ伯爵は、代わりに四十本のインゴットの請求書を作って、王妃に署名させた。
「国王陛下の署名をお願いする話ではないでしょう。そもそもインゴットのお話は王妃様がされていますし」
それから彼は、ちょっと考えて、侍従の一人を呼んで使者に充てようと提案した。
「しっかり、請求してきてもらいましょう。出来るだけ早くインゴットが欲しいですしね」
王と王妃は浮かない様子で賛成した。
その時、あわただしい気配がして、何人かの人々が口々に叫びながらやって来た。
「国王陛下、並びに王妃様!」
「ファン島が、ファン島が乗っ取られたと!」
ウェルケウェ伯爵が、身を乗り出した。
ドアが大きく開き、十五年前のロンゴバルトとの戦時の責任者だったザリエリ侯爵を先頭に、数人が顔色を変えて室内になだれ込んできた。
「ファン島へロンゴバルト軍が侵入いたしました。今、早馬が伝えてまいりました」
「なんと!」
ウェルケウェ伯爵が叫んだ。
「あんなところをなぜ? 守備隊はいったい何をしていた!」
「知らせて来た使者は誰だ? どこの者だ?」
「ヌーヴィーの港の領主、ルストガルデ殿の従僕でございます!」
大勢がごった返す中を、一人の埃まみれになった使者が、肩身が狭そうに入ってきた。
周りの貴族たちは、使者のために道を開けてやり、使者は王と王妃の前に通された。
「どのような戦況なのだ!」
ザリエリ侯爵が大声で怒鳴った。
「あのう、今のところ……」
使者は小さい声で始めた。
「聞こえん! もっと大きな声で!」
「今のところ、貝拾いと釣りをされています」
「何? カイヒロイとツリとな?」
「それはなんだ? どこを攻めておるのだ?」
大勢が口々に聞いた。
「攻められてはいません。奴隷兵は、貝を掘っています」
「掘っている? 塹壕じゃな? 塹壕を掘っているのか? あそこは島だぞ?」
「いえ、貝です」
「どんな種類の塹壕なのか? そのカイは?」
このニュースを聞き込んだ、参戦経験のある年寄りの貴族たちが大勢、王城へ駆けつけて来た。
「犠牲者はいかほど? 死んだ者は何人いるのじゃ?」
彼らはわめいた。
「おりません」
使者は何かまずいことでも仕出かしたかのように小さくなって答えた。
「いない? ならば無血開城か? 情けない」
「いえ、そうではなくて、ロンゴバルトの使者の方が、立派な証文を持ってこられました。それで立ち退きを命じられたのです」
「立ち退き?」
「証文で立ち退くくらいなら、戦争は起きないぞ?」
「ええと、ロンゴバルトも丸腰でして……」
「武装していなかったと?」
「ですから、ロンゴバルトのサジシーム様のお使いが、ファン島の譲渡証書をお持ち込みになられたので」
「どうして、敵に敬語で様付けする」
「ロンゴバルトのサジシームの使いが、ファン島の譲渡証書を持ってきて、所有者が変わったので出て行ってくれと」
一同が黙った。
「なぜ、そんな馬鹿話を信用したのだ」
「王妃様の署名が間違いなく書かれていたからです。借金のカタに所有権を譲渡されたと説明されました」
全員が黙った。
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