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レイビック伯
第88話 王宮からの急使
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「お茶会も、たまには、いいかもしれないな」
これを聞いた侍女は、本当にうれしそうに笑った。
フリースラントは、その笑顔を見て、ちょっと後悔した。
『武芸のトーナメントなんか、ルシアは全く興味がなかったかもしれないな。かわいそうなことをした。なにか埋め合わせをしてやりたい』
「では、ええと……君」
「デラですわ」
侍女はここぞとばかり名乗った。
「ゾフと相談して、お茶会でも何でも開催してくれ」
「まああ。ありがとうございます。こんな嬉しいことはございません」
侍女は大喜びだった。
『やったわ! そうよ、チャンス到来よ。お茶会ですって! あのルシア様が聞いたらどんな顔するかしら? きっと、怒って邪魔するに決まってる。黙っておこう。形だけの婚約者が知らない間に、あのレイビック伯爵を手に入れるのよ!』
デラが真剣にうれしそうなのを見て、フリースラントはしみじみ思った。
『女が、お茶会をそんなに好きだったとは!』
ルシアと二人きりのお茶会をなんとしても開催したいところだったが、残念ながら、ロドリックの警告を忘れたわけではなかったので、ここは百歩譲って、多人数のお茶会で我慢しなくてはならない。
デラは、心の底から嬉しそうな笑顔で去っていき、フリースラントは、南の地方出身の貴族に声をかけられていた。
「ヴォルダ家のフリースラント様ですか! 息子があなたと握手したことがあると言っていましたよ! 手の骨を折られるところだったって!」
その場の全員が愉快そうに笑い出した。レイビック伯爵のバカ力は、有名になっていた。
だが、その時、城には王宮から知らせが来ていた。
国王の使者が、レイビックまでやって来たのだった。
「レイビック伯爵はいずこに?」
あいにく、宴会の最中でゾフも、主だった家令たちも、みんな饗応に追われていた。ロドリックだけが城内にいたので、使者はロドリックのところに案内された。
その男は、相当な身分の貴族らしく、立派な服を着こんでいた。ただ、猛烈に急いできたものと見え、埃まみれになっていた。
正式の王の使者なので供周りは王家の紋章を付けた旗を持っていたが、彼らをロドリックの部屋へしぶしぶ通した下男は、その旗を知らなかったので、いかにも胡散臭そうに使者一行を眺めていた。
ロドリックは王家の紋章をもちろん知っていた。しかし彼は首を傾げた。今頃、何の用事だろう?
王と王妃は、ルシアに何の関心もなかったし、レイビック伯爵のことは金蔓くらいには思っているだろうが、出来れば接触したくないと思っているはずだった。
下男と供周りの付添人を下がらせると、彼は使者に用件を尋ねた。
「剣と弓のトーナメント大会の日で、当主は見ての通り、遠方からの客のもてなしをしている。何用だ」
「わたくしはギジオラと申し、国王陛下の侍従を務めております。今回はレイビック伯爵宛ての親書を届けに参りました。失礼ながら、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「私は、テンセスト家のロドリック。ベルブルグの教会に属している修道士で、レイビック伯爵とは旧知の仲だ。親書なら、当主を呼んでこずばなるまいが、多くの賓客の接待中だ。お急ぎか? 日が暮れるまでには、宴会は終わろう」
「……それでは、待たせていただきまする」
ロドリックは、下男を呼び、この使いに食事を出すよう言いつけた。
「長旅の様子。とりあえず、食事をして休むがよかろう。供周りの者どもにも接待をせよ。食事が終わったころには、宴も終わっているだろう」
「かたじけない」
使者は下男に案内されて、部屋を出た。物陰に隠れて様子を見て居たルシアが、星のように大きな目を見開きながら、ロドリックに囁いた。
「何かしら? あれ?」
「何でもないだろう」
「そんなことはないわ! だって、王室がこんなところへ使いをよこすなんて、普通じゃないわ」
「金が必要になったんじゃないかと思うよ?」
ロドリックも、異常だと思ったが、さりげなく答えた。
「噂によると、フリースラントに大金を贈られて、すっかり気が大きくなって浪費を繰り返しているらしい」
ルシアが紅い唇をかみしめた。
「あんな人たちに何千万フローリンなんて」
その金は、すべてルシア、君を呼び寄せたいがためだけだったんだ。
だが、それは言えなかった。
「きっと、金の無心だ。よほど金に詰まって来たんだろう」
ロドリックは内心、兄妹でないことを認めるという結婚許可だったらどうしようと思っていた。
もし、そうだったら、もはや隠していることはできない。
ルシアにすべてを話さないといけなくなる。
アネンサードの秘密と隠された歴史、虐殺事件と多くの死んだ女たち……全部、話さなければならない。
出来れば、言いたくなかった。そんな話はしたくない。
そのとき、何人かの元気そうな足音が聞こえ、勢いよくフリースラントが入ってきた。
「ロドリック! よくも、今日は勝手に花形になりやがったな」
フリースラントは上機嫌だった。
「みんな、あの優勝者は伝説の『鋼鉄の騎士』に間違いないと大騒ぎだった。どこへ行ったのかと質問攻めにあったぞ」
「主催者のお前が優勝してしまったら、ただの出来レースにしか見えないから、それでいいと言ったじゃないか。実力は俺の方が上だ」
「何を言う。今回はちょっと油断しただけだ。主催者は忙しいんだ。次回は敗けない。本当だ」
後ろからついてきていた、ロジアンやルピーダたちがくすくす笑っていた。
「ロジアン! まさか、俺が鋼鉄の騎士だなんてばらしたりしてないだろうな!」
「いえ、仰せの通り、まるで貝のように黙っておりましたとも。知っているのはわたくしとルピーダ達、後はゾフとドイチェ氏くらいなものでございます」
「しゃべって歩いたら、殺すと言っておいてくれ。特にドイチェ氏だ」
ロジアンはおかしそうに笑いだした。
「ドイチェ氏はさぞ震え上がることでございましょう。彼では、まるで歯が立ちませんから」
ロドリックは下男に合図した。下男は心得てすぐに姿を消した。
「さあ、フリースラントに少し話がある。君たちは、少し休みたまえ。ドイチェ氏を脅しつけることを忘れないように」
ロジアンとルピーダはくすくす笑いながら出て行った。
フリースラントは窮屈な靴を脱ごうと、イスに座り込んでいた。
「なんだ? まだ何かあるのか」
ロドリックは黙って、下男に連れられて入ってきた使者を指した。
靴を引っ張っていたフリースラントの手が止まった。
「誰だ?」
使者はかしこまった。
「王宮からの使いの者でございます。レイビック伯爵にあらせられますか?」
「そうだが?」
「わたくしはギジオラと申す者で、陛下の侍従を務めております。国王陛下からの親書でございます」
フリースラントはギジオラの顔を見た。長旅を急いできたので埃だらけになっていたが、立派な服を着た実直そうな中年の男だった。
フリースラントは手を伸ばし、手紙を取り、黙って読んだ。
それから、下男に言った。
「使者殿に部屋を案内して差し上げろ。供の者もいるだろう。皆、疲れているに違いない。今日はもう遅い。休むがいい。」
使者は礼を述べたが、付け加えた。
「なるべく早く、お返事をと」
「よく読ませていただく。明日には返事をしよう。出立できるよう準備しておけ」
彼らが出て行くと、フリースラントはロドリックに手紙を回した。
『ルシア妃との結婚を認めます。
アデリア王女が、ルシア妃は、ヴォルダ公爵の子ではなく、王の娘であることを認めました。
今すぐ、インゴット四十本を送付するように』
王妃の署名だった。
もう一枚あった。
『ファン島にロンゴバルト軍が上陸したので、取り急ぎ軍備を整えて、警備にあたるよう。国防を一任する』
王の署名があった。
これを聞いた侍女は、本当にうれしそうに笑った。
フリースラントは、その笑顔を見て、ちょっと後悔した。
『武芸のトーナメントなんか、ルシアは全く興味がなかったかもしれないな。かわいそうなことをした。なにか埋め合わせをしてやりたい』
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「デラですわ」
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侍女は大喜びだった。
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デラが真剣にうれしそうなのを見て、フリースラントはしみじみ思った。
『女が、お茶会をそんなに好きだったとは!』
ルシアと二人きりのお茶会をなんとしても開催したいところだったが、残念ながら、ロドリックの警告を忘れたわけではなかったので、ここは百歩譲って、多人数のお茶会で我慢しなくてはならない。
デラは、心の底から嬉しそうな笑顔で去っていき、フリースラントは、南の地方出身の貴族に声をかけられていた。
「ヴォルダ家のフリースラント様ですか! 息子があなたと握手したことがあると言っていましたよ! 手の骨を折られるところだったって!」
その場の全員が愉快そうに笑い出した。レイビック伯爵のバカ力は、有名になっていた。
だが、その時、城には王宮から知らせが来ていた。
国王の使者が、レイビックまでやって来たのだった。
「レイビック伯爵はいずこに?」
あいにく、宴会の最中でゾフも、主だった家令たちも、みんな饗応に追われていた。ロドリックだけが城内にいたので、使者はロドリックのところに案内された。
その男は、相当な身分の貴族らしく、立派な服を着こんでいた。ただ、猛烈に急いできたものと見え、埃まみれになっていた。
正式の王の使者なので供周りは王家の紋章を付けた旗を持っていたが、彼らをロドリックの部屋へしぶしぶ通した下男は、その旗を知らなかったので、いかにも胡散臭そうに使者一行を眺めていた。
ロドリックは王家の紋章をもちろん知っていた。しかし彼は首を傾げた。今頃、何の用事だろう?
王と王妃は、ルシアに何の関心もなかったし、レイビック伯爵のことは金蔓くらいには思っているだろうが、出来れば接触したくないと思っているはずだった。
下男と供周りの付添人を下がらせると、彼は使者に用件を尋ねた。
「剣と弓のトーナメント大会の日で、当主は見ての通り、遠方からの客のもてなしをしている。何用だ」
「わたくしはギジオラと申し、国王陛下の侍従を務めております。今回はレイビック伯爵宛ての親書を届けに参りました。失礼ながら、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「私は、テンセスト家のロドリック。ベルブルグの教会に属している修道士で、レイビック伯爵とは旧知の仲だ。親書なら、当主を呼んでこずばなるまいが、多くの賓客の接待中だ。お急ぎか? 日が暮れるまでには、宴会は終わろう」
「……それでは、待たせていただきまする」
ロドリックは、下男を呼び、この使いに食事を出すよう言いつけた。
「長旅の様子。とりあえず、食事をして休むがよかろう。供周りの者どもにも接待をせよ。食事が終わったころには、宴も終わっているだろう」
「かたじけない」
使者は下男に案内されて、部屋を出た。物陰に隠れて様子を見て居たルシアが、星のように大きな目を見開きながら、ロドリックに囁いた。
「何かしら? あれ?」
「何でもないだろう」
「そんなことはないわ! だって、王室がこんなところへ使いをよこすなんて、普通じゃないわ」
「金が必要になったんじゃないかと思うよ?」
ロドリックも、異常だと思ったが、さりげなく答えた。
「噂によると、フリースラントに大金を贈られて、すっかり気が大きくなって浪費を繰り返しているらしい」
ルシアが紅い唇をかみしめた。
「あんな人たちに何千万フローリンなんて」
その金は、すべてルシア、君を呼び寄せたいがためだけだったんだ。
だが、それは言えなかった。
「きっと、金の無心だ。よほど金に詰まって来たんだろう」
ロドリックは内心、兄妹でないことを認めるという結婚許可だったらどうしようと思っていた。
もし、そうだったら、もはや隠していることはできない。
ルシアにすべてを話さないといけなくなる。
アネンサードの秘密と隠された歴史、虐殺事件と多くの死んだ女たち……全部、話さなければならない。
出来れば、言いたくなかった。そんな話はしたくない。
そのとき、何人かの元気そうな足音が聞こえ、勢いよくフリースラントが入ってきた。
「ロドリック! よくも、今日は勝手に花形になりやがったな」
フリースラントは上機嫌だった。
「みんな、あの優勝者は伝説の『鋼鉄の騎士』に間違いないと大騒ぎだった。どこへ行ったのかと質問攻めにあったぞ」
「主催者のお前が優勝してしまったら、ただの出来レースにしか見えないから、それでいいと言ったじゃないか。実力は俺の方が上だ」
「何を言う。今回はちょっと油断しただけだ。主催者は忙しいんだ。次回は敗けない。本当だ」
後ろからついてきていた、ロジアンやルピーダたちがくすくす笑っていた。
「ロジアン! まさか、俺が鋼鉄の騎士だなんてばらしたりしてないだろうな!」
「いえ、仰せの通り、まるで貝のように黙っておりましたとも。知っているのはわたくしとルピーダ達、後はゾフとドイチェ氏くらいなものでございます」
「しゃべって歩いたら、殺すと言っておいてくれ。特にドイチェ氏だ」
ロジアンはおかしそうに笑いだした。
「ドイチェ氏はさぞ震え上がることでございましょう。彼では、まるで歯が立ちませんから」
ロドリックは下男に合図した。下男は心得てすぐに姿を消した。
「さあ、フリースラントに少し話がある。君たちは、少し休みたまえ。ドイチェ氏を脅しつけることを忘れないように」
ロジアンとルピーダはくすくす笑いながら出て行った。
フリースラントは窮屈な靴を脱ごうと、イスに座り込んでいた。
「なんだ? まだ何かあるのか」
ロドリックは黙って、下男に連れられて入ってきた使者を指した。
靴を引っ張っていたフリースラントの手が止まった。
「誰だ?」
使者はかしこまった。
「王宮からの使いの者でございます。レイビック伯爵にあらせられますか?」
「そうだが?」
「わたくしはギジオラと申す者で、陛下の侍従を務めております。国王陛下からの親書でございます」
フリースラントはギジオラの顔を見た。長旅を急いできたので埃だらけになっていたが、立派な服を着た実直そうな中年の男だった。
フリースラントは手を伸ばし、手紙を取り、黙って読んだ。
それから、下男に言った。
「使者殿に部屋を案内して差し上げろ。供の者もいるだろう。皆、疲れているに違いない。今日はもう遅い。休むがいい。」
使者は礼を述べたが、付け加えた。
「なるべく早く、お返事をと」
「よく読ませていただく。明日には返事をしよう。出立できるよう準備しておけ」
彼らが出て行くと、フリースラントはロドリックに手紙を回した。
『ルシア妃との結婚を認めます。
アデリア王女が、ルシア妃は、ヴォルダ公爵の子ではなく、王の娘であることを認めました。
今すぐ、インゴット四十本を送付するように』
王妃の署名だった。
もう一枚あった。
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王の署名があった。
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