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レイビック伯
第87話 ルシアの疑問と侍女の罠
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城の誰もが大満足だったが、この楽しそうな喧噪の中で、たった一人だけ、笑っていない人物がいた。
ルシアだった。
「わたくしはフリースラントのところにいますから、あなた方は好きにして構いません」
彼女は侍女たちに言った。ひとりにしてほしかったのだ。
フリースラントの活躍は素晴らしいもので、近隣はもちろん、遠くは首都のカプトルからまでやって来た貴族たちが集まって、彼のもとで、試合や目についた剣士について議論の真っ最中だった。
ルシアの出番などあるはずがなかった。
一体何のために彼女はレイビックまではるばる来たのだろう。
具体的な結婚の日取りも、手順も何も話題になっていない。
侍女たちのうちの何人かが、レイビック辺境伯が、ルシアに興味を失っているのだと考え始めていることも知っていた。
ルシア自身、フリースラントは、ルシアを妻としてではなく、妹のように大事に思っていて、彼が嫌いな王家に留まらせているのを不安に思っただけなのではないかと言う考えに傾き始めていた。
「婚約者と言う呼び方が嫌になって来たわ」
一方、ロドリックも試合の後の軽食会に参加していなかった。
みんなが、優勝者の不参加を非常に残念がっていたが、宴会に出たら、当然、例の騎士なのかどうかばれてしまう。
「あの男は不吉だ」
「人を簡単に殺し過ぎる」
ゼンダとリグの領主は言っていた。
ロンゴバルトとの戦争はいい思い出ではなかった。できれば忘れたかったし、人々にも忘れて欲しかった。
それに鋼鉄の騎士の話は有名過ぎて、レイビック伯の名が食われてしまう。せっかくのイベントが台無しだ。
そこで、彼は地味に自分の部屋に引きこもった。
「フリースラントを優勝させた方が良かったかもな」
外では、日が傾いてきていたが、人々の楽しそうな声や歓声が響いていた。酔っぱらってしまって大声で騒いでいる者もいた。
召使たちもその騒ぎに気を取られているか、あるいは食べ物や酒を提供するのに忙しいだろう。
屋敷の中は静かだった。
その時、ドアを控えめに、こっそりノックする音が聞こえた。
ロドリックは驚いた。誰だろう。
「どうぞ? お入り」
ルシアが何か決意を固めた様子で入ってきたのを見て、ロドリックは、心からまずいと思った。
ロドリックは、イスをルシアに勧め、ルシアは黙って座った。
フリースラントはロドリックが止めなければ、すぐにでも結婚していただろう。
でも、それができないので、今、彼は誰よりもルシアに親しく、権利のある兄ポジションについていた。
中途半端なポジションである。ルシアが誰かを好きになってしまったら、フリースラントは追い払われてしまうかもしれない。
しかしながら、この点、彼は徹底していて、配下の騎士たちから台所の小僧に至るまで、ルシア様に興味を持ってはいけないと、圧力をかけていた。その徹底ぶりは用意周到で、ロドリックはむしろ執念を感じていた。
だが、これでは、余計にルシアが、孤独を感じてしまう。
「兄は、私を花嫁としてここへ連れてきた。でも、結婚するつもりはないみたい。私はどうなるのでしょう」
ルシアは結婚しなくてはならないものだと思い込んで、レイビックまで来た。
たとえ、夫が二目と見られぬ醜悪な容貌のスケベおやじだったとしてもだ。
「何か理由があるのかしら。あなたは知らない? ロドリック?」
知っています。……理由は私です……
しかし、言うわけにはいかない。
ロドリックが黙り込んでいるのを見て、ルシアはため息をついた。
「侍女たちが怪しみ始めているのよ。フリースラントは私のことを嫌いになったに違いないって」
ロドリックはびっくりした。それは大間違いである。しかし、この件に関してもロドリックは何も解説できなかった。その自由はない。
「レイビック城に来て、私は本当にうれしかった。だって、フリースラントが迎えに来てくれたんですもの」
「フリースラントのことは好きだったのですか?」
重要な問題だったのでロドリックは聞かずにはいられなかった。ルシアは素直にうなずいた。
「大好きでした。と言うより、私は、子どものころから誰にも大事にされていないと感じていたの。唯一、お母さまとフリースラントだけは、私を大事にしてくれた」
なぜ、過去形?! アデリア王女のことは聞いていた。ルシアは両親に愛されずに過ごしてきたのだ。
「フリースラントは優しくて……底なしに優しくて。私を大事にしてくれる人でした」
最初から下心があったのだろうか。ルシアの考えているのと、違う方向でロドリックは怪しんだ。
「私は私を大事にしてくれる人を探していたのです、きっと」
とっとと、家系を調べたらどうなんだ。
ロドリックはそう思ったが、調査に手を出しにくい気持ちも理解できた。
フリースラントがロドリック並みにアネンサードの血が濃かったら、絶対に結婚なんかできない。ロドリックの二の舞だ。殺人マシンになってしまう。
結局、ロドリックは慰めの言葉をひとつも持っていなかった。
「ルシアはどこだろう?」
フリースラントは、昔は剣豪だったと言うマルギスタン老公や、リグの領主とゼンダの領主などと、トーナメントや十五年前のロンゴバルトとの戦いの話で大いに盛り上がっていた。
ふと気が付いて、フリースラントは気になった。ルシアはきっと、彼の勝負の様子を見てくれただろう。感想を聞きたいのだが。しかし、ルシアは見当たらず、フリースラントは、たまたまそばにいた侍女にルシアの所在を聞いた。
「ルシア様は、フリースラント様のおそばに行くとおっしゃっておられましたわ」
彼女は一度も来ていない。フリースラントは不安になった。
「わたくし、探して参りましょうか?」
「いや、いい」
その侍女はフリースラントに、にっこりと微笑んで見せた。
「ルシア様は、武芸に興味がおありにならないのかもしれませんわ」
「そうかも」
フリースラントは、ルシアが興味を持ってくれなかったのかと思って、内心しょんぼりした。
「わたくしでよろしければ、試合のお話をぜひとも伺いますわ」
彼女も剣や弓についての知識はルシア以下だったが、もしかすると、レイビック伯爵は、ルシアに興味を失っているのかも知れない。だとしたら、これは、チャンスだ。
「ルシアは試合は見てくれていたのかな?」
「ご覧になっていました。私どもは、レイビック伯爵様が、とてもかっこいいので大喜びでしたわ」
「そうか」
フリースラントは機嫌を直した。
「みな、本当にレイビック伯爵の雄姿にうっとりしました」
フリースラントの目を見つめながら、誘うように侍女は言葉をつづけた。
「そうか」
レイビック伯の機嫌がよさそうなので、彼女はもう一歩踏み込んだ。
「私どもと一緒の機会を作っていただけましたら、本当にうれしゅうございますわ。憧れの伯爵様ですもの……」
ルシア一人と会うと、ロドリックに禁止された邪念が必ず浮かぶ伯爵は、大勢一緒ならルシアを静かに鑑賞できるかもと一瞬考えた。彼はルシアを鑑賞するのが大好きだった。
「そうか。それはいいな」
侍女はしめたと思った。イケるかもしれない。
『全然、結婚する気配もない。元々兄妹だったと言うから、どうしても、恋人同士になれないのだわ』
ルシア様は、比類なき美女だが、美人すぎて、男の気持ちなんかわからないのだ。きっと、そのせいで、レイビック伯爵の気持ちが離れていってるのだ。
「私と試合の様子を見ていた何人かを、ご一緒させてくださいませ。きっと、楽しいひと時になると存じます」
ルシア様と並ぶから、自分たちも味気なく見えるだけだ。一般的見地から言うと、相当な美人にランキングされる。
それに第一、彼女はルシアと違って男の気持ちを誘うのに、プライドなんかなかった。
『いざとなれば、レイビック伯爵の方から、私に手を出したと言えばいいわ。私の実家だって、零落したとは言え、侯爵家。非を唱えれば、なんとかなる』
今では、城中の者が、フリースラントの出自を知っていた。
『レイビック伯爵様は貧乏人の育ちじゃない。大金持ちの御曹司。何も知らない純粋培養だわ。見ればわかる。ルシア様にはレイビック伯爵の不貞を知らせたらいい。すぐに怒って婚約破棄するだろう。レイビック伯爵はあのツンケンした見てくればかりの金髪女を持て余しているのだから、これはチャンスだ』
ルシアだった。
「わたくしはフリースラントのところにいますから、あなた方は好きにして構いません」
彼女は侍女たちに言った。ひとりにしてほしかったのだ。
フリースラントの活躍は素晴らしいもので、近隣はもちろん、遠くは首都のカプトルからまでやって来た貴族たちが集まって、彼のもとで、試合や目についた剣士について議論の真っ最中だった。
ルシアの出番などあるはずがなかった。
一体何のために彼女はレイビックまではるばる来たのだろう。
具体的な結婚の日取りも、手順も何も話題になっていない。
侍女たちのうちの何人かが、レイビック辺境伯が、ルシアに興味を失っているのだと考え始めていることも知っていた。
ルシア自身、フリースラントは、ルシアを妻としてではなく、妹のように大事に思っていて、彼が嫌いな王家に留まらせているのを不安に思っただけなのではないかと言う考えに傾き始めていた。
「婚約者と言う呼び方が嫌になって来たわ」
一方、ロドリックも試合の後の軽食会に参加していなかった。
みんなが、優勝者の不参加を非常に残念がっていたが、宴会に出たら、当然、例の騎士なのかどうかばれてしまう。
「あの男は不吉だ」
「人を簡単に殺し過ぎる」
ゼンダとリグの領主は言っていた。
ロンゴバルトとの戦争はいい思い出ではなかった。できれば忘れたかったし、人々にも忘れて欲しかった。
それに鋼鉄の騎士の話は有名過ぎて、レイビック伯の名が食われてしまう。せっかくのイベントが台無しだ。
そこで、彼は地味に自分の部屋に引きこもった。
「フリースラントを優勝させた方が良かったかもな」
外では、日が傾いてきていたが、人々の楽しそうな声や歓声が響いていた。酔っぱらってしまって大声で騒いでいる者もいた。
召使たちもその騒ぎに気を取られているか、あるいは食べ物や酒を提供するのに忙しいだろう。
屋敷の中は静かだった。
その時、ドアを控えめに、こっそりノックする音が聞こえた。
ロドリックは驚いた。誰だろう。
「どうぞ? お入り」
ルシアが何か決意を固めた様子で入ってきたのを見て、ロドリックは、心からまずいと思った。
ロドリックは、イスをルシアに勧め、ルシアは黙って座った。
フリースラントはロドリックが止めなければ、すぐにでも結婚していただろう。
でも、それができないので、今、彼は誰よりもルシアに親しく、権利のある兄ポジションについていた。
中途半端なポジションである。ルシアが誰かを好きになってしまったら、フリースラントは追い払われてしまうかもしれない。
しかしながら、この点、彼は徹底していて、配下の騎士たちから台所の小僧に至るまで、ルシア様に興味を持ってはいけないと、圧力をかけていた。その徹底ぶりは用意周到で、ロドリックはむしろ執念を感じていた。
だが、これでは、余計にルシアが、孤独を感じてしまう。
「兄は、私を花嫁としてここへ連れてきた。でも、結婚するつもりはないみたい。私はどうなるのでしょう」
ルシアは結婚しなくてはならないものだと思い込んで、レイビックまで来た。
たとえ、夫が二目と見られぬ醜悪な容貌のスケベおやじだったとしてもだ。
「何か理由があるのかしら。あなたは知らない? ロドリック?」
知っています。……理由は私です……
しかし、言うわけにはいかない。
ロドリックが黙り込んでいるのを見て、ルシアはため息をついた。
「侍女たちが怪しみ始めているのよ。フリースラントは私のことを嫌いになったに違いないって」
ロドリックはびっくりした。それは大間違いである。しかし、この件に関してもロドリックは何も解説できなかった。その自由はない。
「レイビック城に来て、私は本当にうれしかった。だって、フリースラントが迎えに来てくれたんですもの」
「フリースラントのことは好きだったのですか?」
重要な問題だったのでロドリックは聞かずにはいられなかった。ルシアは素直にうなずいた。
「大好きでした。と言うより、私は、子どものころから誰にも大事にされていないと感じていたの。唯一、お母さまとフリースラントだけは、私を大事にしてくれた」
なぜ、過去形?! アデリア王女のことは聞いていた。ルシアは両親に愛されずに過ごしてきたのだ。
「フリースラントは優しくて……底なしに優しくて。私を大事にしてくれる人でした」
最初から下心があったのだろうか。ルシアの考えているのと、違う方向でロドリックは怪しんだ。
「私は私を大事にしてくれる人を探していたのです、きっと」
とっとと、家系を調べたらどうなんだ。
ロドリックはそう思ったが、調査に手を出しにくい気持ちも理解できた。
フリースラントがロドリック並みにアネンサードの血が濃かったら、絶対に結婚なんかできない。ロドリックの二の舞だ。殺人マシンになってしまう。
結局、ロドリックは慰めの言葉をひとつも持っていなかった。
「ルシアはどこだろう?」
フリースラントは、昔は剣豪だったと言うマルギスタン老公や、リグの領主とゼンダの領主などと、トーナメントや十五年前のロンゴバルトとの戦いの話で大いに盛り上がっていた。
ふと気が付いて、フリースラントは気になった。ルシアはきっと、彼の勝負の様子を見てくれただろう。感想を聞きたいのだが。しかし、ルシアは見当たらず、フリースラントは、たまたまそばにいた侍女にルシアの所在を聞いた。
「ルシア様は、フリースラント様のおそばに行くとおっしゃっておられましたわ」
彼女は一度も来ていない。フリースラントは不安になった。
「わたくし、探して参りましょうか?」
「いや、いい」
その侍女はフリースラントに、にっこりと微笑んで見せた。
「ルシア様は、武芸に興味がおありにならないのかもしれませんわ」
「そうかも」
フリースラントは、ルシアが興味を持ってくれなかったのかと思って、内心しょんぼりした。
「わたくしでよろしければ、試合のお話をぜひとも伺いますわ」
彼女も剣や弓についての知識はルシア以下だったが、もしかすると、レイビック伯爵は、ルシアに興味を失っているのかも知れない。だとしたら、これは、チャンスだ。
「ルシアは試合は見てくれていたのかな?」
「ご覧になっていました。私どもは、レイビック伯爵様が、とてもかっこいいので大喜びでしたわ」
「そうか」
フリースラントは機嫌を直した。
「みな、本当にレイビック伯爵の雄姿にうっとりしました」
フリースラントの目を見つめながら、誘うように侍女は言葉をつづけた。
「そうか」
レイビック伯の機嫌がよさそうなので、彼女はもう一歩踏み込んだ。
「私どもと一緒の機会を作っていただけましたら、本当にうれしゅうございますわ。憧れの伯爵様ですもの……」
ルシア一人と会うと、ロドリックに禁止された邪念が必ず浮かぶ伯爵は、大勢一緒ならルシアを静かに鑑賞できるかもと一瞬考えた。彼はルシアを鑑賞するのが大好きだった。
「そうか。それはいいな」
侍女はしめたと思った。イケるかもしれない。
『全然、結婚する気配もない。元々兄妹だったと言うから、どうしても、恋人同士になれないのだわ』
ルシア様は、比類なき美女だが、美人すぎて、男の気持ちなんかわからないのだ。きっと、そのせいで、レイビック伯爵の気持ちが離れていってるのだ。
「私と試合の様子を見ていた何人かを、ご一緒させてくださいませ。きっと、楽しいひと時になると存じます」
ルシア様と並ぶから、自分たちも味気なく見えるだけだ。一般的見地から言うと、相当な美人にランキングされる。
それに第一、彼女はルシアと違って男の気持ちを誘うのに、プライドなんかなかった。
『いざとなれば、レイビック伯爵の方から、私に手を出したと言えばいいわ。私の実家だって、零落したとは言え、侯爵家。非を唱えれば、なんとかなる』
今では、城中の者が、フリースラントの出自を知っていた。
『レイビック伯爵様は貧乏人の育ちじゃない。大金持ちの御曹司。何も知らない純粋培養だわ。見ればわかる。ルシア様にはレイビック伯爵の不貞を知らせたらいい。すぐに怒って婚約破棄するだろう。レイビック伯爵はあのツンケンした見てくればかりの金髪女を持て余しているのだから、これはチャンスだ』
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