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レイビック伯
第85話 兵士募集中
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翌朝は、トーナメントの最終日で、勝ち残った十六人の試合と、最後に騎乗での弓が行われることになっていた。
前日にもまして、レイビックの城には人が押し寄せていた。
特に会場が見渡せるテラスには大勢が詰めかけ、ルシアの命令でゾフは三階のバルコニーや、ほかの部屋も解放することになった。
近場から観戦できる一階のテラスは、さらに人気で、近くの貴族や金持ちだけでなく、かなり遠くから見に来た者もいて、身を乗り出していた。ハンターの連中は、弓矢のコンテストには出たが、剣の方には参加しないので、全員臨時の警備役に駆り出されていた。
「押さないでくださーい」
試合の方はかなり白熱していた。レイビック地方の出身ではない剣士が多かった。
見物も大声で声援を送るなど、盛り上がっていた。
「ルシア様、フリースラント殿は?」
見物の貴族たちは、すっかり熱を帯びて、招待主の活躍に夢中になった。
ルシアは、真紅の衣装に身を固めたフリースラントを指した。
彼は今、相手の剣を軽く払ったところだった。剣は相手の男の手を離れ、円弧を描いて観客席に落ちた。悲鳴が上がった。
「大丈夫か?!」
レフェリーが駆け付け、幸いにも剣は土に突き刺さっていて、けが人はいなかった。
隣の試合では、マスクをした大柄な剣士が、これまた大きな男を相手に戦っていたが、これは全く相手にならなかった。
体のどこかに触れれば、負けになるはずだったが、相手がむきになってどんなに剣で触られても触れられなかったふりをして負けを認めなかったのだ。
マスクの騎士が、剣で肩を強打した。斬るのではなく、峰打ちしたのだ。
余程の力だったらしく、男は崩れるように、その場に倒れた。
「骨は折れてるかもしれん」
マスクの騎士は肩をすくめた。レフェリーが慌てて駆け付けた。
「何回も触れているのだ。負けを認めない卑怯者だ。戦場なら命はない」
倒れた男への抗議と、マスクの男への称賛で大騒ぎになった。
なかなかいい試合をしている組もあった。
若い剣士同士だったが、実力が拮抗して決着がつかず、かなりの時間戦いは続いていた。
結局背の低い細い男の方が勝ち、周りから大喝采を浴びていた。
もう一組の片方の顔を見て、フリースラントはびっくりした。
「ノイマン先生だ!」
「誰だい?」
「僕の学校時代の剣術の先生だ。チャンピオンだと言っていた」
「ああ。なるほど」
ノイマン先生は、フリースラントに気付いていなかったが(マスクをしていたので当たり前だったが)、さすがの試合運びで、あっという間に相手をのしていた。
「試合慣れしてるな」
ロドリックが評した。
「だが、戦場だとどうかな? 勝てるかどうかわからないね」
ロドリックの評はいつも、戦場なら勝てるかどうかという観点からの評価だった。実戦歴のある戦士らしい観点で、フリースラントはその意見を大いに尊重した。
「入学当時、私はあの先生に負けたことがある」
ロドリックは笑い出した。
「でも、今、戦ったら、ノイマン先生は、お前に全く歯が立たない」
「ロドリックの目から見て、戦場で有望な選手って誰だい?」
ロドリックはフリースラントを見た。
「お前だ」
「え?」
「容赦がないところだな。殺る気だ。試合なのでセーブしているだけだ」
残念ながらその通りだった。
「ノイマン先生には殺意はない。試合に勝つだけしか考えていない。まあ、当たり前だ。でも、お前は違う。圧倒的な力を出したいんだ。すべてをなぎ倒したい」
その通りだった。フリースラントは、今、ストレスを溜めていた。ロドリックは注意した。
「理由があっても、頼むから、今日はやらかすな」
しばらく黙ってから、フリースラントは言った。
「召し抱えたいので、戦場で使えそうな人間をリストアップして欲しい」
「全員いらん」
「え?」
ロドリックは試合の方を見つめたまま、答えた。
「剣はうまい。だが、戦場で使えるのはそれだけじゃない。やる気だ」
「殺る気?」
「違う。お前に仕える意思と忠誠心だ」
「剣の腕前は要らないのか?」
「もちろん必要だ。だが、二回戦を勝ち抜くレベルまであれば十分だ」
腕より意欲ということか。
「二回戦を勝ち抜いたことを条件にして、仕官を希望する者を募ればいい。こちらからスカウトするより楽だし、やる気のある人間を集められる。ノイマン先生なんか来てもらっても仕方ないからな」
ノイマン先生は、今、勝者として大喝采を浴びていた。
次の試合も順調で、マスクを付けた二人の騎士は、がぜん全観衆の強い関心を浴びていた。
城の連中は、真紅の衣装の、若い方のマスクがレイビック伯爵その人だということを、もう知っていた。
華麗で軽い身のこなしと短時間で勝負をつける合理的な戦いは、見ていて鮮やかに美しかったが、あまりに簡単そうに見え過ぎて通からは不満が出た。
「なにか、余裕がありすぎる。こう、ガチンコ勝負が見たいものじゃ」
老貴族がもどかしそうに言った。
「相手が弱すぎるのかのう?」
「相手は前回のチャンピオンですよ?」
「でも、とても優雅で美しい試合ですわ」
女性たちは夢中だった。
彼は、試合参加者の中では、比較的細身だったし、身に着けている真紅の戦闘服はダントツに上等で身にあっていた。
「伯爵様ですもの。衣装が素敵なのは仕方ないわ」
その横では、気の毒に若い小柄な剣士が大男にぶっ飛ばされていた。
しっかり剣を握りしめていたのが仇になって、彼は剣もろとも地面にたたきつけられていた。
「なんだか、かわいそう」
「ねえ……あの方、鋼鉄の騎士ですって?」
誰かが大柄な方の騎士を指してささやいた。
「鋼鉄の騎士って何?」
「私もよく知らないんだけど、十五年前のロンゴバルトとの戦争で、ダリアが負けそうになっていた時、敵方の将をはるか彼方から弓で射て殺したそうよ。そのおかげで、停戦に持ち込めたとか」
「今しているのは剣の試合よ?」
「でも、弓の試合もあったのよ。満点で優勝ですって。すべての的に命中させたそうで」
「へえ? 戦争の英雄なのね」
「鋼鉄の騎士?」
人々は口々に囁き始めた。
「まさか?」
娘たちは尋ねた。
「どうして、まさかなんですの?」
中年以上の貴族たちは、全員、鋼鉄の騎士の物語を知っていた。
彼らは、びっくりして、目前の試合の様子を再度注目した。
「鋼鉄の騎士は、救国の英雄だ。だが、戦争が終わると突如としていなくなってしまったのだ」
リグの領主が熱心に話し始めた。彼は十五年前の戦争の時に従軍していたのだ。
「もう、ダメだと思っていた。王宮までロンゴバルトの奴隷兵たちが進軍してきて、占拠されるものと覚悟していた。ロンゴバルトの軍は略奪、放火、したい放題だった。被害が大きすぎる。なんとしても国土を守りたかった。そこに住む人々を」
ゼンダの領主も続けた。彼も従軍していた。
「我々は力不足だった。準備も出来ていなかった。私の領地はカプトルの南にある。城や家族を思った」
「そうだ。私の家族は、彼らに殺されたのだ」
「その時のロンゴバルトの将軍はゲッダハドだった。敵ながら勇敢ではあった。我々とは考えが違うが。国土の焦土化を辞さない。その時、あの男が彼を狙ったのだ」
「あの男……そう、鋼鉄の騎士とあだ名される騎士だ」
「敵の将軍を見事に射殺し、しかもどれくらい距離があったのだろう、余人には決してまねができないことだった」
「英雄ではないですか!」
「そう。英雄だ。だが、その後、地位も名誉も全て捨てて何処とも知れず消え去った。誰も行方を知らなかった……」
女たちはレイビック伯爵のことは、そっちのけになってしまって、ロンゴバルトの英雄を熱心に観察し始めた。
「鋼鉄の騎士……生きていたのか」
共に戦った者たちにとって、彼は英雄なだけの人物ではないようだった。
「我々は確かに彼に救われた」
「しかし……」
「彼は不吉だ」
前日にもまして、レイビックの城には人が押し寄せていた。
特に会場が見渡せるテラスには大勢が詰めかけ、ルシアの命令でゾフは三階のバルコニーや、ほかの部屋も解放することになった。
近場から観戦できる一階のテラスは、さらに人気で、近くの貴族や金持ちだけでなく、かなり遠くから見に来た者もいて、身を乗り出していた。ハンターの連中は、弓矢のコンテストには出たが、剣の方には参加しないので、全員臨時の警備役に駆り出されていた。
「押さないでくださーい」
試合の方はかなり白熱していた。レイビック地方の出身ではない剣士が多かった。
見物も大声で声援を送るなど、盛り上がっていた。
「ルシア様、フリースラント殿は?」
見物の貴族たちは、すっかり熱を帯びて、招待主の活躍に夢中になった。
ルシアは、真紅の衣装に身を固めたフリースラントを指した。
彼は今、相手の剣を軽く払ったところだった。剣は相手の男の手を離れ、円弧を描いて観客席に落ちた。悲鳴が上がった。
「大丈夫か?!」
レフェリーが駆け付け、幸いにも剣は土に突き刺さっていて、けが人はいなかった。
隣の試合では、マスクをした大柄な剣士が、これまた大きな男を相手に戦っていたが、これは全く相手にならなかった。
体のどこかに触れれば、負けになるはずだったが、相手がむきになってどんなに剣で触られても触れられなかったふりをして負けを認めなかったのだ。
マスクの騎士が、剣で肩を強打した。斬るのではなく、峰打ちしたのだ。
余程の力だったらしく、男は崩れるように、その場に倒れた。
「骨は折れてるかもしれん」
マスクの騎士は肩をすくめた。レフェリーが慌てて駆け付けた。
「何回も触れているのだ。負けを認めない卑怯者だ。戦場なら命はない」
倒れた男への抗議と、マスクの男への称賛で大騒ぎになった。
なかなかいい試合をしている組もあった。
若い剣士同士だったが、実力が拮抗して決着がつかず、かなりの時間戦いは続いていた。
結局背の低い細い男の方が勝ち、周りから大喝采を浴びていた。
もう一組の片方の顔を見て、フリースラントはびっくりした。
「ノイマン先生だ!」
「誰だい?」
「僕の学校時代の剣術の先生だ。チャンピオンだと言っていた」
「ああ。なるほど」
ノイマン先生は、フリースラントに気付いていなかったが(マスクをしていたので当たり前だったが)、さすがの試合運びで、あっという間に相手をのしていた。
「試合慣れしてるな」
ロドリックが評した。
「だが、戦場だとどうかな? 勝てるかどうかわからないね」
ロドリックの評はいつも、戦場なら勝てるかどうかという観点からの評価だった。実戦歴のある戦士らしい観点で、フリースラントはその意見を大いに尊重した。
「入学当時、私はあの先生に負けたことがある」
ロドリックは笑い出した。
「でも、今、戦ったら、ノイマン先生は、お前に全く歯が立たない」
「ロドリックの目から見て、戦場で有望な選手って誰だい?」
ロドリックはフリースラントを見た。
「お前だ」
「え?」
「容赦がないところだな。殺る気だ。試合なのでセーブしているだけだ」
残念ながらその通りだった。
「ノイマン先生には殺意はない。試合に勝つだけしか考えていない。まあ、当たり前だ。でも、お前は違う。圧倒的な力を出したいんだ。すべてをなぎ倒したい」
その通りだった。フリースラントは、今、ストレスを溜めていた。ロドリックは注意した。
「理由があっても、頼むから、今日はやらかすな」
しばらく黙ってから、フリースラントは言った。
「召し抱えたいので、戦場で使えそうな人間をリストアップして欲しい」
「全員いらん」
「え?」
ロドリックは試合の方を見つめたまま、答えた。
「剣はうまい。だが、戦場で使えるのはそれだけじゃない。やる気だ」
「殺る気?」
「違う。お前に仕える意思と忠誠心だ」
「剣の腕前は要らないのか?」
「もちろん必要だ。だが、二回戦を勝ち抜くレベルまであれば十分だ」
腕より意欲ということか。
「二回戦を勝ち抜いたことを条件にして、仕官を希望する者を募ればいい。こちらからスカウトするより楽だし、やる気のある人間を集められる。ノイマン先生なんか来てもらっても仕方ないからな」
ノイマン先生は、今、勝者として大喝采を浴びていた。
次の試合も順調で、マスクを付けた二人の騎士は、がぜん全観衆の強い関心を浴びていた。
城の連中は、真紅の衣装の、若い方のマスクがレイビック伯爵その人だということを、もう知っていた。
華麗で軽い身のこなしと短時間で勝負をつける合理的な戦いは、見ていて鮮やかに美しかったが、あまりに簡単そうに見え過ぎて通からは不満が出た。
「なにか、余裕がありすぎる。こう、ガチンコ勝負が見たいものじゃ」
老貴族がもどかしそうに言った。
「相手が弱すぎるのかのう?」
「相手は前回のチャンピオンですよ?」
「でも、とても優雅で美しい試合ですわ」
女性たちは夢中だった。
彼は、試合参加者の中では、比較的細身だったし、身に着けている真紅の戦闘服はダントツに上等で身にあっていた。
「伯爵様ですもの。衣装が素敵なのは仕方ないわ」
その横では、気の毒に若い小柄な剣士が大男にぶっ飛ばされていた。
しっかり剣を握りしめていたのが仇になって、彼は剣もろとも地面にたたきつけられていた。
「なんだか、かわいそう」
「ねえ……あの方、鋼鉄の騎士ですって?」
誰かが大柄な方の騎士を指してささやいた。
「鋼鉄の騎士って何?」
「私もよく知らないんだけど、十五年前のロンゴバルトとの戦争で、ダリアが負けそうになっていた時、敵方の将をはるか彼方から弓で射て殺したそうよ。そのおかげで、停戦に持ち込めたとか」
「今しているのは剣の試合よ?」
「でも、弓の試合もあったのよ。満点で優勝ですって。すべての的に命中させたそうで」
「へえ? 戦争の英雄なのね」
「鋼鉄の騎士?」
人々は口々に囁き始めた。
「まさか?」
娘たちは尋ねた。
「どうして、まさかなんですの?」
中年以上の貴族たちは、全員、鋼鉄の騎士の物語を知っていた。
彼らは、びっくりして、目前の試合の様子を再度注目した。
「鋼鉄の騎士は、救国の英雄だ。だが、戦争が終わると突如としていなくなってしまったのだ」
リグの領主が熱心に話し始めた。彼は十五年前の戦争の時に従軍していたのだ。
「もう、ダメだと思っていた。王宮までロンゴバルトの奴隷兵たちが進軍してきて、占拠されるものと覚悟していた。ロンゴバルトの軍は略奪、放火、したい放題だった。被害が大きすぎる。なんとしても国土を守りたかった。そこに住む人々を」
ゼンダの領主も続けた。彼も従軍していた。
「我々は力不足だった。準備も出来ていなかった。私の領地はカプトルの南にある。城や家族を思った」
「そうだ。私の家族は、彼らに殺されたのだ」
「その時のロンゴバルトの将軍はゲッダハドだった。敵ながら勇敢ではあった。我々とは考えが違うが。国土の焦土化を辞さない。その時、あの男が彼を狙ったのだ」
「あの男……そう、鋼鉄の騎士とあだ名される騎士だ」
「敵の将軍を見事に射殺し、しかもどれくらい距離があったのだろう、余人には決してまねができないことだった」
「英雄ではないですか!」
「そう。英雄だ。だが、その後、地位も名誉も全て捨てて何処とも知れず消え去った。誰も行方を知らなかった……」
女たちはレイビック伯爵のことは、そっちのけになってしまって、ロンゴバルトの英雄を熱心に観察し始めた。
「鋼鉄の騎士……生きていたのか」
共に戦った者たちにとって、彼は英雄なだけの人物ではないようだった。
「我々は確かに彼に救われた」
「しかし……」
「彼は不吉だ」
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