67 / 185
レイビック伯
第67話 下品な成金に王家の娘を嫁にやるわけにはいかないと言う建前論
しおりを挟む
ふってわいたようなおとぎ話だった。
だが、おとぎ話ではなかった。その証拠に、若者たちは、きらきら輝く黄金の塊を残して去っていった。
王妃とペッシ、侍従は顔を見合わせた。
「確かに」
ペッシは声を詰まらせた。
「確かに、本物の金じゃ。これがここになければ、レイビック伯爵の申し出が本気なのかどうか、疑われるところじゃ」
「その通りでございます」
侍従も震える声で賛成した。
「まさか、このような値打ち物を本当に置いていくとは!」
「レイビック伯爵と言う方は、本当に、残り九十九本の黄金を持ってくるつもりなのかしら?」
「王妃様」
ペッシが慎重に、しかし狡猾そうに言った。
「その答えは一週間後に出ましょう。彼らは言っていたではありませんか? 一週間後に、また来ると」
「そうだったわ。インゴットを、もう九本、持参すると言っていたわね」
そう言いながら、彼女は物欲しそうに、黄金の塊を眺めた。
こんなに簡単に、こんな大金が手に入るだなんて、夢のようだ。だが、その時、彼女は我に返った。
「だめだわ。これをこんなところに置いては。金庫に厳重にしまい込みましょう」
「そうですな。そして、一週間後を待ちましょう。本当に、あと九本ものインゴットが届くのかどうか見極めましょう」
そのインゴットが、本当に届くなら、きっと九十九本のインゴットも届くだろう。
ルシアと引き換えであることはあまり気にならなかった。
インゴット百本!
「いくらかを、ルシアに与えればよいと思うわ」
王妃は殊勝そうに言い出した。
「ルシアの財産だって、その多くが元はと言えば、王家のお金。領地もそうだわ。黄金を結納金にもらっても当たり前です。
それに、ルシア妃だって、それほどのお金持ちなら、不満はないはず。王太子と結婚はできないのですからね。王太子より、高貴な婿は世の中にはいないのだから、せめて裕福な方との結婚は悪くないと思うわ」
「レイビックは遠い辺境の地ですから、王太子様とは距離がございます。安心でございます」
「しかしながら、レイビック伯爵は、お金で爵位を買っただけの新興貴族。ルシア様をお金で売ったなどと言う悪評は立ちますまいか」
ペッシと王妃は、余計な発言をした侍従を、キッとにらみつけた。図星だったのである。
「そんなことはありません!」
二人は声をそろえた。
「ルシア妃や王家に対する尊敬が黄金になって現れたのです!」
王妃が叫んだ。
「あ、はあ、そうでございますとも!」
「これだけの誠意を見せられて、無反応でいられましょうか!」
ペッシも叫んだ。
「まずは、大事にしまい込みましょう。もちろん、事と次第によっては、お断りしなくてはならないかもしれないし……」
「その時には、このインゴットも、お返ししないといけないわけですから……」
王妃とペッシは、いそいそとインゴットを金庫にしまい込んだ。
「一週間後を待ちましょう」
彼らはそう言ったが、そんなわけにはいかなかったのである。
「誰がバラしたのだろう」
ペッシはイライラした。
翌日には、目ざといと言うか、耳の早い商人連中が、我先にと駆け付けたのである。
「聞くところによると、王室には、五十万フローリンにも値するインゴットがありますそうで」
驚いた財務大臣も走ってきた。
「それが本当なら、差し迫った返済金がありますので、そちらの方の支払いを先にしていただかないと……」
王妃とペッシは、そんなものは無いと頑張り続けた。しかし財務担当大臣のバリー殿は言い張った。
「昨日、レイビック伯爵の使いを名乗る者たちが来て、求婚の証に、黄金のインゴットを持参したと言っていたそうで」
「取り次いだ者がそのように申しておりました」
「実際に、重そうな革袋に入れ大事そうに運んでいる様子を見た者が大勢おりまして」
レイビック伯爵の使いが、来た理由を黙っているわけがなかった。
むしろ、どんどん広告したいくらいだろう。
「まだ、結婚のお申し込みを受けただけで、お断りする場合は、お返ししないといけません」
インゴットを換金しないと言うと、途端に、高利貸しどもは、恨めしそうな顔つきになった。
だが、知らない間に、借金取りとは別な危機が、王妃とペッシに迫ってきていた。
王その人である。
彼もうわさは聞いていた。
彼は王である。
したがって、王妃に断りなく、勝手に金庫を開けて、友人の貴族にインゴットを見せていた。
「すごいだろう」
王は言った。
「まだ、換金してないけど、どう思う?」
「そうですな? 四十万フローリンは固いと思います」
「じゃあ、それで」
王は四十万フローリンを手に入れた。
王妃とペッシは顔色を変えた。
「なんてことをしてくれたのです!」
「第一、五十万フローリンのはずですぞ?」
「だまされたのです!」
勝手に売っ払らわれたことより、十万フローリンも安く売られた方が問題だった。
そこは、王も気が付いた。
彼は件の貴族を呼び返し、金塊を取り戻し、改めて、金の取り扱い商人に、例のインゴットの値踏みをさせた。
今度は、五十八万フローリンの値が付いた。
「純度の高い、いい金塊でございます」
五十八万×百個で、当初の目論見より、価格はハネ上がった。
思わず、王妃とペッシはニンマリした。
しかし、今度は五十八万フローリンの現金の存在が、世の中に知れ渡る事態となった。
「レイビック伯爵は、王宮に入ったら、出来るだけ多くの者に、インゴットの話を知らせるようにとおっしゃられたが、どういうおつもりなのだろう」
帰途、レイビック伯爵に遣わされた、若者のうちの一人がロジアン殿に聞いた。
「それはな、あの金を使わせたいのだ」
ロジアン殿は、若者に優しく答えた。
「使わせたい?」
「そうだ。王室は、今、借金まみれ。金に窮している」
「それはうわさで聞いたことがございます。なにか、王妃様が散財されているとか」
「そう。噂を聞けば借金取りどもが黙っているまい」
「それはそうでございましょう」
「押し切られて、売ってしまうだろう」
「節操のない。そんなことをしたら、預かっている意味がなくなります」
「インゴットを返せなくなるではありませんか」
「返せなくなって欲しいのだよ」
ロジアン殿が笑った。
「わななのだ。見ていてごらん。一週間後に、王宮に行ったら、インゴットはもう残っていないだろう」
黙っていた別の若者が言った。
「何も言わなくても、使い込んでしまいそうです。そのうえ、あれは、検討するためだけの金だから使ってしまっても構わないものだと思った、などと言いだすのではないでしょうか」
ロジアンは答えた。
「宮中の者たちに教えておいた方が、確実だ。必ず、のっぴきならぬ羽目に陥るはずだ。そして、今回の金を使ってしまったら、次はもっと欲しくなる」
ロジアンの目はキラキラしてきた。口元には皮肉な笑いが浮かんでいた。
「必ず、もっともっと欲しくなる。そんな人間たちなのだ、彼らは」
だが、おとぎ話ではなかった。その証拠に、若者たちは、きらきら輝く黄金の塊を残して去っていった。
王妃とペッシ、侍従は顔を見合わせた。
「確かに」
ペッシは声を詰まらせた。
「確かに、本物の金じゃ。これがここになければ、レイビック伯爵の申し出が本気なのかどうか、疑われるところじゃ」
「その通りでございます」
侍従も震える声で賛成した。
「まさか、このような値打ち物を本当に置いていくとは!」
「レイビック伯爵と言う方は、本当に、残り九十九本の黄金を持ってくるつもりなのかしら?」
「王妃様」
ペッシが慎重に、しかし狡猾そうに言った。
「その答えは一週間後に出ましょう。彼らは言っていたではありませんか? 一週間後に、また来ると」
「そうだったわ。インゴットを、もう九本、持参すると言っていたわね」
そう言いながら、彼女は物欲しそうに、黄金の塊を眺めた。
こんなに簡単に、こんな大金が手に入るだなんて、夢のようだ。だが、その時、彼女は我に返った。
「だめだわ。これをこんなところに置いては。金庫に厳重にしまい込みましょう」
「そうですな。そして、一週間後を待ちましょう。本当に、あと九本ものインゴットが届くのかどうか見極めましょう」
そのインゴットが、本当に届くなら、きっと九十九本のインゴットも届くだろう。
ルシアと引き換えであることはあまり気にならなかった。
インゴット百本!
「いくらかを、ルシアに与えればよいと思うわ」
王妃は殊勝そうに言い出した。
「ルシアの財産だって、その多くが元はと言えば、王家のお金。領地もそうだわ。黄金を結納金にもらっても当たり前です。
それに、ルシア妃だって、それほどのお金持ちなら、不満はないはず。王太子と結婚はできないのですからね。王太子より、高貴な婿は世の中にはいないのだから、せめて裕福な方との結婚は悪くないと思うわ」
「レイビックは遠い辺境の地ですから、王太子様とは距離がございます。安心でございます」
「しかしながら、レイビック伯爵は、お金で爵位を買っただけの新興貴族。ルシア様をお金で売ったなどと言う悪評は立ちますまいか」
ペッシと王妃は、余計な発言をした侍従を、キッとにらみつけた。図星だったのである。
「そんなことはありません!」
二人は声をそろえた。
「ルシア妃や王家に対する尊敬が黄金になって現れたのです!」
王妃が叫んだ。
「あ、はあ、そうでございますとも!」
「これだけの誠意を見せられて、無反応でいられましょうか!」
ペッシも叫んだ。
「まずは、大事にしまい込みましょう。もちろん、事と次第によっては、お断りしなくてはならないかもしれないし……」
「その時には、このインゴットも、お返ししないといけないわけですから……」
王妃とペッシは、いそいそとインゴットを金庫にしまい込んだ。
「一週間後を待ちましょう」
彼らはそう言ったが、そんなわけにはいかなかったのである。
「誰がバラしたのだろう」
ペッシはイライラした。
翌日には、目ざといと言うか、耳の早い商人連中が、我先にと駆け付けたのである。
「聞くところによると、王室には、五十万フローリンにも値するインゴットがありますそうで」
驚いた財務大臣も走ってきた。
「それが本当なら、差し迫った返済金がありますので、そちらの方の支払いを先にしていただかないと……」
王妃とペッシは、そんなものは無いと頑張り続けた。しかし財務担当大臣のバリー殿は言い張った。
「昨日、レイビック伯爵の使いを名乗る者たちが来て、求婚の証に、黄金のインゴットを持参したと言っていたそうで」
「取り次いだ者がそのように申しておりました」
「実際に、重そうな革袋に入れ大事そうに運んでいる様子を見た者が大勢おりまして」
レイビック伯爵の使いが、来た理由を黙っているわけがなかった。
むしろ、どんどん広告したいくらいだろう。
「まだ、結婚のお申し込みを受けただけで、お断りする場合は、お返ししないといけません」
インゴットを換金しないと言うと、途端に、高利貸しどもは、恨めしそうな顔つきになった。
だが、知らない間に、借金取りとは別な危機が、王妃とペッシに迫ってきていた。
王その人である。
彼もうわさは聞いていた。
彼は王である。
したがって、王妃に断りなく、勝手に金庫を開けて、友人の貴族にインゴットを見せていた。
「すごいだろう」
王は言った。
「まだ、換金してないけど、どう思う?」
「そうですな? 四十万フローリンは固いと思います」
「じゃあ、それで」
王は四十万フローリンを手に入れた。
王妃とペッシは顔色を変えた。
「なんてことをしてくれたのです!」
「第一、五十万フローリンのはずですぞ?」
「だまされたのです!」
勝手に売っ払らわれたことより、十万フローリンも安く売られた方が問題だった。
そこは、王も気が付いた。
彼は件の貴族を呼び返し、金塊を取り戻し、改めて、金の取り扱い商人に、例のインゴットの値踏みをさせた。
今度は、五十八万フローリンの値が付いた。
「純度の高い、いい金塊でございます」
五十八万×百個で、当初の目論見より、価格はハネ上がった。
思わず、王妃とペッシはニンマリした。
しかし、今度は五十八万フローリンの現金の存在が、世の中に知れ渡る事態となった。
「レイビック伯爵は、王宮に入ったら、出来るだけ多くの者に、インゴットの話を知らせるようにとおっしゃられたが、どういうおつもりなのだろう」
帰途、レイビック伯爵に遣わされた、若者のうちの一人がロジアン殿に聞いた。
「それはな、あの金を使わせたいのだ」
ロジアン殿は、若者に優しく答えた。
「使わせたい?」
「そうだ。王室は、今、借金まみれ。金に窮している」
「それはうわさで聞いたことがございます。なにか、王妃様が散財されているとか」
「そう。噂を聞けば借金取りどもが黙っているまい」
「それはそうでございましょう」
「押し切られて、売ってしまうだろう」
「節操のない。そんなことをしたら、預かっている意味がなくなります」
「インゴットを返せなくなるではありませんか」
「返せなくなって欲しいのだよ」
ロジアン殿が笑った。
「わななのだ。見ていてごらん。一週間後に、王宮に行ったら、インゴットはもう残っていないだろう」
黙っていた別の若者が言った。
「何も言わなくても、使い込んでしまいそうです。そのうえ、あれは、検討するためだけの金だから使ってしまっても構わないものだと思った、などと言いだすのではないでしょうか」
ロジアンは答えた。
「宮中の者たちに教えておいた方が、確実だ。必ず、のっぴきならぬ羽目に陥るはずだ。そして、今回の金を使ってしまったら、次はもっと欲しくなる」
ロジアンの目はキラキラしてきた。口元には皮肉な笑いが浮かんでいた。
「必ず、もっともっと欲しくなる。そんな人間たちなのだ、彼らは」
1
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
追放されてから数年間ダンジョンに篭り続けた結果、俺は死んだことになっていたので、あいつを後悔させてやることにした
チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
世間で高い評価を集め、未来を担っていく次世代のパーティーとして名高いAランクパーティーである【月光】に所属していたゲイルは、突如として理不尽な理由でパーティーを追放されてしまった。 これ以上何を言っても無駄だと察したゲイルはパーティーリーダーであるマクロスを見返そうと、死を覚悟してダンジョンに篭り続けることにした。 それから月日が経ち、数年後。 ゲイルは危険なダンジョン内で生と死の境界線を幾度となく彷徨うことで、この世の全てを掌握できるであろう力を手に入れることに成功した。 そしてゲイルは心に秘めた復讐心に従うがままに、数年前まで活動拠点として構えていた国へ帰還すると、そこで衝撃の事実を知ることになる。 なんとゲイルは既に死んだ扱いになっており、【月光】はガラッとメンバーを変えて世界最強のパーティーと呼ばれるまで上り詰めていたのだ。 そこでゲイルはあることを思いついた。 「あいつを後悔させてやろう」 ゲイルは冒険者として最低のランクから再び冒険を始め、マクロスへの復讐を目論むのだった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
パーティーから追放され婚約者を寝取られ家から勘当、の三拍子揃った元貴族は、いずれ竜をも倒す大英雄へ ~もはやマイナスからの成り上がり英雄譚~
一条おかゆ
ファンタジー
貴族の青年、イオは冒険者パーティーの中衛。
彼はレベルの低さゆえにパーティーを追放され、さらに婚約者を寝取られ、家からも追放されてしまう。
全てを失って悲しみに打ちひしがれるイオだったが、騎士学校時代の同級生、ベガに拾われる。
「──イオを勧誘しにきたんだ」
ベガと二人で新たなパーティーを組んだイオ。
ダンジョンへと向かい、そこで自身の本当の才能──『対人能力』に気が付いた。
そして心機一転。
「前よりも強いパーティーを作って、前よりも良い婚約者を貰って、前よりも格の高い家の者となる」
今までの全てを見返すことを目標に、彼は成り上がることを決意する。
これは、そんな英雄譚。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
【完結】嫌われている...母様の命を奪った私を
紫宛
ファンタジー
※素人作品です。ご都合主義。R15は保険です※
3話構成、ネリス視点、父・兄視点、未亡人視点。
2話、おまけを追加します(ᴗ͈ˬᴗ͈⸝⸝)
いつも無言で、私に一切の興味が無いお父様。
いつも無言で、私に一切の興味が無いお兄様。
いつも暴言と暴力で、私を嫌っているお義母様
いつも暴言と暴力で、私の物を奪っていく義妹。
私は、血の繋がった父と兄に嫌われている……そう思っていたのに、違ったの?
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
転異世界のアウトサイダー 神達が仲間なので、最強です
びーぜろ@転移世界のアウトサイダー発売中
ファンタジー
告知となりますが、2022年8月下旬に『転異世界のアウトサイダー』の3巻が発売となります。
それに伴い、第三巻収録部分を改稿しました。
高校生の佐藤悠斗は、ある日、カツアゲしてきた不良二人とともに異世界に転移してしまう。彼らを召喚したマデイラ王国の王や宰相によると、転移者は高いステータスや強力なユニークスキルを持っているとのことだったが……悠斗のステータスはほとんど一般人以下で、スキルも影を動かすだけだと判明する。後日、迷宮に不良達と潜った際、無能だからという理由で囮として捨てられてしまった悠斗。しかし、密かに自身の能力を進化させていた彼は、そのスキル『影魔法』を駆使して、ピンチを乗り切る。さらには、道中で偶然『召喚』スキルをゲットすると、なんと大天使や神様を仲間にしていくのだった――規格外の仲間と能力で、どんな迷宮も手軽に攻略!? お騒がせ影使いの異世界放浪記、開幕!
いつも応援やご感想ありがとうございます!!
誤字脱字指摘やコメントを頂き本当に感謝しております。
更新につきましては、更新頻度は落とさず今まで通り朝7時更新のままでいこうと思っています。
書籍化に伴い、タイトルを微変更。ペンネームも変更しております。
ここまで辿り着けたのも、みなさんの応援のおかげと思っております。
イラストについても本作には勿体ない程の素敵なイラストもご用意頂きました。
引き続き本作をよろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる